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■極限状態の決断

今回の事件は「終わりの始まり」

『 今回のテロ事件は終わりの始まりだと私は思っています。 経済的繁栄と安全が両立する社会が成り立たなくなったのです。 今、日本は少し貧しくなっても安全に平和で暮らせる社会か、豊かだけれども 危険と隣り合わせの社会のどちらかを選択しなければならなくなったと私は思います。』

小泉首相の対米協力について。

『 小泉首相の支持率は80パーセントだと聞いています。その彼がアメリカの報復行動に できるだけ協力すると ブッシュ大統領に約束しました。この事は重く受け止めなければなりません。 大多数の日本人が支持した政治家の選択です。これは日本人の選択なのです。』

私だってテロに走りますよ

『 アフガンの人々は、仕事は無い、家も無い、お金も無い、食べ物も無い、飲み水も無い、何もかも無い無いづくしの状況に追い込まれています。助けを求めても、豊かな先進国は手さしのべようとはしませんでした。声を聞こうとさえしなかったのです。徹底的に無視されました。そんな絶望的な状況に追い込まれたら、私だってテロに走りますよ。』

日本は平和憲法を全面に押し出すべき

『 日本は憲法9条を全面に押し出すべきです。「我が国は憲法によって戦争に今回の参加することはできません」とはっきり言えばいいのです。それで日米関係が悪化して経済的に不利益を被って少し貧しくなってもいいと私は思います。アフガンに比べればどうってことはないですよ。』

むしろ米国や日本の方が報道管制を敷いている

『 日本に帰って驚きました。マスコミの報道があまりにも一方的だからです。タリバーン=悪者、北部同盟=よい子、悪の権化ビンラディンをやっつける正義の味方アメリカ、という図式で報道しているからです(笑)。冷静さを失っているようです。 タリバーンというのは「神学生」という意味です。農村の普通のおっちゃんや兄ちゃんが(笑)がメンバーです。』

『 ペシャワール会が旱魃対策のため井戸掘りをしていた時です。一緒に井戸を掘っていた村人が、「タリバーンに気をつけろ。武器を持っているからな」と注意してくれました。その人自身もタリバーンのメンバーです(会場大爆笑)。ただ、アフガンの多数民族であるパシュトゥー人が中心であるため、少数民族のハザラ人やタジク人と対立していることは事実です。私もハザラ人と間違えられて、頭に銃を突きつけられたことがあります。』

復讐法について。

『 アフガン人にとって法とはイスラム法と復讐法です。野蛮の代名詞とされている復讐法については説明します。 アフガンはシルクロードの十字路であるため、古代から現在にいたるまで戦争が繰りかされました。「やられたらやり返せ」をしないと生き残ることができない土地です。』

『 話が脱線しますけれども、アフガンと同じように戦乱が絶えなかったパレスティナに生まれ育ったイエス・キリストが「汝殺す無かれ」と説いたのはとてつもないことでした。生き残るための復讐を禁じたというのは実に極限状態の決断なのです。』

『 私も似たようなことがよくあります。無医村へ診察に行きますと、びっくりするほどたくさんの人々が集まります。行列ができます。待ちきれない人々が怒って投石をします。発砲することも珍しくありません。アフガンでは内戦が続いているので多くの人が銃を持っています。 ロケット砲を打ち込まれたこともありました。幸いはずれましたけれども。(笑) また、援助団体の派閥抗争に巻き込まれて、謀略にはめられかけたこともあります。』

『 そのたびににアフガン人スタッフは怒って、仕返しだ、やりかえせといきり立ちます。そのたびに私は「復讐をしてはならん」と言います。すると彼らは目を丸くして「仕返しをしてはならんですって!ドクターは正気か」と驚きます。』

『 私は「復讐をすれば必ずあとで仕返しを受ける。今は我慢だ」となだめます。 これを17年間やってきました。』

募金の行方

『 ユニセフなどの援助団体に寄せられる募金の9割は、組織の維持のために使われます。残りの1割しか難民に使われません。それに対して、ペシャワール会へ寄せられる募金の9割が実際の援助に使われます。当会は全くのボランティアで運営されるために、それが可能なのです。』

「教育の貧困」について

『 アフガンの農村においては、イスラム教の指導者(村の長老がなる)が寺子屋を開いて、子どもたちに字の読み書きを教え、クルアーン(コーラン)の暗誦させます。クルアーンには、人が人としてなすべき道徳や、日常生活の決まりが書かれてあります。そして、幼いころから大人と一緒に働いて仕事を覚えます。それがこの国の農村における教育です。』

『 よく国連のユニセフあたりがこのような状況を見て「なんたる教育の貧困」を嘆き、学校を建設し、教育を施そうとします。しかし、私はそれが良いとは思いません。もし、すべての農村に学校を建設し、子どもたちに先進国なみの教育を施したら、学校を卒業した途端に村を捨て都会へ流れるでしょう。ほとんどの村が過疎で空っぽになることが予想されます。 教育を通じて豊かな都会の生活を知るからです。それは日本がすでに経験したことです。』

なぜタリバーンが政権をとったのか

『 タリバーンの兵の数は私が見た所、せいぜい2万人ぐらいです。こんなに少ない兵力でなぜ国土の9割を支配しているのかと言いますとそれは、平和を求める民衆の止むに止まれぬ思いからでした。 1992年4月、ナジブラ社会主義政権が倒れ、ラバニを長とする暫定政権ができました。 これがすぐに内紛を起こしたのです。また戦いが起こりました。治安は極度に悪化し強盗や殺人が横行しました。人々はうんざりしていました。「もう戦争は嫌だ。平和が欲しい!」 それが民衆の心からの願いでした。』

『 そこへアフガン南部のカンダハルを拠点とするタリバーン勢力が勃興しました。党派争いに疲れ果てていた民衆は、タリバーンが平和を回復してくれると期待しまた。その期待を受けて、タリバーンはあっという間に支配地域を広げました。確かに平和が確立されました。イスラーム法に則り犯罪者を厳しく取り締まった結果、治安は見違えるほと良くなりました。 平和を求める民衆の、積極的とはいえない支持で、タリバーンが政権をとったのです。』

自力で帰国したアフガン難民

『 1989年、旧ソビエト軍がアフガンから撤退を開始しました。これによってパキスタンに逃れていたアフガン難民350万人がすぐに帰国するとの観測が流れ国連は数百億円の予算(その多くを日本が拠出)を使って難民帰還計画を立てました。これに欧米の200を越えるNGOが群がりました。』

『 しかし、誰一人帰国する者はいませんでした。実はアフガンの戦闘がさらに激しくなったからです。生き残りを賭けるカーブルの社会主義政権と、戦いに勝って新政府の主導権を握りたいゲリラ各派がぶつかりあいました。そして、数千万個にのぼる未処理の地雷や不発弾もあります。 そのような実情を無視して、国連や欧米のNGOは机上の難民帰還計画に熱中し、難民たちを翻弄しました。結局何一つ実現しませんでした。数百億円はどこに消えたのでしょうか。そして、1990年に湾岸戦争が勃発すると危険だという理由で、彼らの多くは難民を見捨てて撤退しました。』

『 その難民たちは、1992年4月にナジブラ社会主義政権が崩壊し戦闘が下火になると、自主的に帰国を始めました。』

『 今でもはっきり覚えています。

彼らは胸を張り、希望に顔を輝かせて家財道具をトラックやラクダ、 あるいはロバの背に乗せて、続々と国境を越えて帰還しました。

信じられないような光景でした。夢のようでした。

誰にも指図されず、誰の手も借りずに、自分たちの力で故郷へ帰っていったのです。

一生あの光景を忘れないでしょう。』

中村哲氏の著作

「ペシャワールにて」・「ダラエ・ヌールへの道」・「医は国境を越えて」(いずれも石風社刊)「アフガニスタンの診療所から」(筑摩書房)「ドクター・サーブ 中村哲の15年」(丸山直樹著)

アメリカ爆撃により負傷したアフガンの子供

■私だったら(爆弾ではなく)ビスケットをばらまき軍隊に井戸掘りをさせる 現地代表の中村医師、活動継続の意向表明 

【ペシャワル(パキスタン北西部)安達一成】

『 アフガニスタンやパキスタンで医療活動をする非政府組織(NGO)「ペシャワール会」(事務局・福岡市)の現地代表、中村哲医師(55)は4日、ペシャワルで会見し、同会の活動を続ける意向を明らかにした。同会は両国の辺境地域で長年無償の医療活動を行ってきたが、同時多発テロで米国の対アフガン軍事報復攻撃が確実になる中、今後の運営が心配されていた。 』

『 病院の日本人スタッフ、中山博喜さん(26)によると、中村医師が帰国した9月17日以降は職員に活気がなく、不安が漂った。「日本人は私たちを見捨てるのか」という声さえあった。だが中村医師が帰り、現地スタッフにも明るさが戻ったという。』

『 中村医師は17年半にわたってパキスタン、アフガン両国のへき地医療にたずさわった。これ以上難民をつくりたくないという思いは強い。「アフガンに足りないのは水と食べ物。私だったら(爆弾ではなく)ビスケットをばらまき、軍隊に井戸掘りをさせる」と語る。』

『 病院入り口にはこんなプレートがある。「国境や人種、言葉、宗教を超えて、我々はただ、人を救う業務を遂行する」』[毎日新聞10月4日]

■カブールの医療状態の悪化を示すビデオ映像

■作為か?憑かれたか? 中村 哲
永訣の朝「無限の正義」の行方 

『 2001年9月13日、私は米国の報復近しと聞き、予定を急遽変更、再びアフガンのジャララバードに入った。邦人退去勧告がパキスタンの日本大使館から出され、戦時下のプロジェクト継続を図るためである。この三日前、巨大な難民キャンプと化した首都カブールの五診療所を強化すると共に、新たに五ヶ所を開設、更に東部一帯で進められていた水源確保の作業地も、現在の660ヶ所から年内に1000ヶ所に増やし、餓死者数百万と云われる未曾有の旱魃に対して、対策を早急に拡大する準備をして帰国しようとしていた矢先である。ニューヨークのテロ事件は、寝耳に水であった。』

『 大規模な空爆を予想して、車両・機材・薬品などを安全地帯と思える場所に移動させ、数ヶ月の篭城に耐えうるように指示した。「水対策事務所」の職員七四名は、金曜日の休みであったにもかかわらず、同日午前7時に異例の招集をかけられて終結していた。』

『 町は平静であった。その静けさが異様でさえあった。黙々と日々の営みが行われていたが、それは事情を知らないからではない。相変わらずBBCはパシュトー語放送で米国の実情を伝え続けていたし、職員の誰もが日本人大衆よりは驚くほど正確に事態を判断していた。実際、ジャララバードには三年前も米国の巡航ミサイル攻撃が集中した。』

『 憎しみと戦意をたぎらすわけでもなく、ただひたすらその日を生き、後は神に全てを委ねる。そこに騒々しい主張や狼狽はいささかも感じられなかった。』

『 私は集まった職員たちに手短に事情を説明した。「諸君、この一年、君たちの協力で、二十数万名の人々が村を捨てずに、命をつなぎえたことを感謝します。今私たちはやむをえず一時退避します。しかし、私たちは帰ってきます。PMSが諸君を見捨てることはないでしょう。生き延びたあかつきには、また共に汗を流して働きましょう。」』

『 臨終の吾が子を送る思いであった。長老らしき者が立ち上がり、私たちへ感謝を述べた。「私たちはあなたたち日本人と日本を永久に忘れません。」これは既に決別の辞である。』

『 家族をアフガン内に抱える者は、誰一人ペシャワールに逃れようとしなかった。その粛然たる落ち着きと笑顔に、内心何か恥じ入るものを感ぜずにはおれなかった。もう再会できぬと知りつつ、旅立つ職員を「神のご加護を」と抱擁して見送った。』

『 帰国してから、日本中を沸かせる「米国対タリバン」という対決の構図が、何だか作為的な気がした。テレビが未知の国「アフガニスタン」を騒々しく報道する。ブッシュ大統領が「強いアメリカ」を叫んで報復の雄叫びをあげ、米国人が喝采する。湧き出した評論家がアフガン情勢を語る。これが芝居でなければ、みなが何かに憑かれたように思えた。私たちの文明は大地から足が離れてしまったのだ。』

『 全ては砂漠の彼方にゆらめく蜃気楼のようである。アフガニスタン!茶褐色の動かぬ大地、労苦を共にして水を得て喜び合った村人、井戸掘りを手伝うタリバン兵士たちの人懐っこい顔・・・回顧は尽きない。』

『 「自由と民主主義」は今、テロ報復で大規模な殺戮戦を展開しようとしている。おそらく、累々たる罪なき人々の屍の山を見たとき、悪夢にさいなまれるのは、報復者その人であろう。瀕死の小国に世界中の大国が束になり、果たして何を守ろうとするのか、私の素朴な疑問である。』

■過去最大の危機 中村 哲
今世紀最悪の大かんばつ

『 2000年春からユーラシア大陸では未曾有の旱魃にさらされた。パキスタン西部、アフガニスタン全土、イラン・イラク北部、インド北部、中央アジア諸国、中国西部、北朝鮮、と広範囲にわたり、被災者6000万人。中でもアフガニスタンが最悪で、人口の半分、約1200万人が影響を受けた。アフガニスタンだけで飢餓に直面する者400万人、餓死線上にある者100万人と伝えられた(2000年6月、WHO)しかしこのことはほとんど世界的な話題になることはなかった。辛うじて伝えられたのは「旱魃に揺れるタリバン政権」という政治的動向だけで、農民と下層民は更に困窮の縁に立たされた。過去最大の危機にあったといってよい。』

『 アフガニスタンの大旱魃は、世の政争や騒々しい自己宣伝をよそに、やがて世界規模で起きる戦慄すべき出来事の前哨戦に過ぎないように思える。そして見聞きする多くのことは、私たちの常識、世界観を根底から問うものであった。単に国際協力に止まらず、戦争と平和、文化と文明、自然との共存、あらゆる人の営みの危機的様相を眺め、現実の格闘を通して多くの示唆を得たと思う。やや誇張すれば、人類的な課題を目前に突きつけられたと言える。』

『 私たちは得てして、目先の人為の小世界に埋没しがちだが、この殺伐な世界にあって、私たちの仕事が見捨てられた多くの人々の慰めとなり、ひとつの灯火として存続することを願ってやまない。』(ペシャワール会報68号、2001年7月4日発行から)

■人間の本質
千の井戸を掘るため、我々は再び帰ってくる

『 非常時に人間の本質が見えると言うが、まだ危機が迫りつつあると言うだけで、ある者は逃げ出し、ある者はただうろたえ怯えていた。本当の非常時はこのようなレベルではないと思いながらも、同じ思いを理解し、やれる範囲で犠牲を強いてでも尊い仕事をやり抜こうとしている者が、中村先生及び日本人のスタッフの声に集まって、しかも思っていた全員がついて来てくれたことが私には何よりも嬉しかった。この数日間は目まぐるしく動いていったが、泥臭く、また人間臭い感動の場面を私は何度も目撃し、また自身も味わうことができた。』

『 「期間は空くかもしれないが実際の我々の仕事は継続していると考えてもらってよい。だいいち事務所の方は移動したが日本側は撤退する意思はまったくない。もし続けたくない者がいれば離れてもらって構わない。中村医師と数人の日本人だけで勝手に続けるから」

私はクワを振るう真似をした。皆大声で笑って「全員ついていきます!」と現地の言葉で叫んだ。それからしばらく気持ちのよい笑い声は続いていた。その後、エンジニア達と一人一人握手をして彼らは並んだ12台の車に分乗してそれぞれの仕事場に向かって行った。 』

『 「帰ってこられるのをお待ちしています」

彼の言葉に私は「ワタネマン ダル ダルンタ アスト(俺の生まれはダルンタ*ハンザマンの住む集落*なんだよ)!」 と現地の言葉で答えた。隣にいた目黒連絡員も「俺の家はダラエ・ヌールにあるんだ。まだ結婚してないけどな!」と現地の違う言葉で付け足した。皆笑い、いつものように手を振った。彼らは我々がまた帰ってくるのを確信しているようだった。』

『 どこかの無菌室のようなきれいな部屋で決められた決議がこのような形である場所で具現化されることを何人の人が知っているであろうか。恐らく世界中の人がニュースで流れる狂信国家アフガニスタンという情報を文字の面だけで鵜呑みにしているのではないだろうか。』

『 だが本来情報とはインターネットやきれいな言葉だけで伝えられるべきものではないのではないんだろうか。発信する者たちと抱き合い、睨み合い、熱や匂いを含めて感じて伝わっていく本当の意味での情報というものもまた、私が異端ゆえに執着するだけのものなのだろうか。』

『 郊外に避難した住民は避難先の家から食糧を分けてもらうことになるが、数年越しの旱魃のため麦の貯蓄は殆どない家庭ばかりで、飢餓が発生する危険もあるという。また最も深刻なのは水不足でただでさえ旱魃の影響で井戸の水位が下がり、一人あたりの供給率が減っているところに、避難民による人口増加が加われば一人あたりの一日の最低水分摂取量を大幅にきる恐れがある。恐らく山際を流れる川から水を汲んできて対処するのであろうが、10キロの道のりをどのように運ぶのだろう。』

『 このような最悪の天災時に人道的でない攻撃を仕掛けようとする者に私は大きな怒りを覚える。』

『 本当の敵はどこにあるのか分からない。だが私は今目の前に展開している天災に対し戦いを続けていきたいと思う。現地では作業は止まることなく続いている。それを支えているのは、我々と心を同じくしている募金者の方々だと私は心から信じて疑わない。』蓮岡 修(水源確保事業現地責任者)

ペシャワール会の中村先生が書かれた新しい本。『医者 井戸を掘る』 アフガン旱魃との闘い ―孤立するアフガンで診療所をつくり 井戸を掘る、「とにかく 生きておれ!病気は後で治す」― 石風社 1800円+税

■アフガンいのちの基金
2千円で一家族(10人)が一ヶ月生きられます。

『 2001年10月現在、カブール現政権の崩壊を前提として、各国団体・国連機関が続々とパキスタン側のぺシャワールに集結している。しかし、皆が期待する難民の姿は殆どない。これはアフガン内の実情が北部の一部を除いて知られていないからである。』

『 意外に思われるが、この大旱魃と戦争の中で、実はカブールなど大都市の市民生活は秩序正しく、整然と行われている。2001年1月の国連制裁以来、生活はさらに窮迫し、9月11日の多発テロ事件と米国の軍事報復で動揺したものの、逃げ場のない人々は半ば諦めで死を待つに等しい。それでも、彼らは動こうとしない。』

『 人々は過去22年間の内戦で多くの苦汁を味わってきた。かつてパキスタンで行われた難民救助の実体を知る者は、誰一人故郷を離れようとしないだろう。カブール市内の至るところに破壊された建物の残骸は、過去の愚かな血の晩餐の記録を生々しくよみがえらせる。』

『 現カブール政権のもたらした秩序と市民生活の安定は,多くの人々にとって、たとえ極貧に合っても換えがたいものであった。そして、それは今でもそうである。アフガニスタンの実像は正しく伝えられていない。人々は北部の軍事勢力と米国が協同して昔の混乱と破壊の悪夢を再現すると恐れている。しかし、厳冬を間近に、餓死の不安が広がっている。その上、国際社会はまるで彼らの“難民化”を期待しているかのようである。』

『 親切や助力は当人たちのためにするものであって、政治や商売の道具ではない。いわんや、そのために難民を作り出すのは非人道的だと言わざるを得ない。』

『 事態は緊急である。私たちは、巨大な難民キャンプと化した100万都市カブールが、一人も餓死者を出すことなく今冬を乗り切り、難民化を避けて平和な市民生活を送るため、ここに大規模な行動を起こす。』

『 即ち、餓死の予想される人々の生命を保証して惨めな難民化を防止すべく、直ちに餓死に直面すると推定される10万名(約1万家族)の食料配布を自らの手で直ちに開始する。状況次第ではできる限り更に拡大する。現在、カブールにいる100−150万名のうち慢性の飢餓状態の者が30−40%、餓死線上の者が10%前後と推測される。』

●方法  既設のPMS(ぺシャワール会医療サービス)のカブール診療所(5ヶ所)は最も貧困な地域にある。ダシュバルチー,ラフマン、ミナ、カラエ、ザマーン、ハーン、チェルストン、カルガの5地区対象に行う。診療所付近に配給所を設け、地区のジルガ(長老会)、カブールの行政、PMSの三者で委員会を構成し、公正に行う。もし水不足が深刻な場合、井戸掘りの報酬として供与する。必要な事務経費などは診療所職員,水計画職員を投入,間接経費を極小に抑える。

●期間  2001年10月初旬から4ヶ月間。WFP(世界食糧計画)の活動が本格化するまで。

●予算 1家族(10名)当たり3ヶ月分 小麦粉(200キログラム)     2000ルピー 食用油(16リットル)        600ルピー その他                400ルピー   以上計             3000ルピー(約5,500円) 1万家族分(約10万名)30,000,000ルピー(約5,500万円) 配給所職員給与30名  3,500×30×4               =420,000ルピー(約756,000円)   以上総額      30,420,000ルピー(約5,575万円)

●寄付金振込先
★郵便振替口座:福岡01790-7-6559 加入者名:ぺシャワール会 *通信欄に「いのちの基金」とお書きください。事務局: 福岡市中央区大名1丁目10−25 上村ビル307号  ★ 電話: 092-725-3440 or 731-2372 ★ FAX : 092-731-2373


■ナーンを無料で配るための焼き釜を作る
オバハンからの緊急レポートfromパキスタン

<11月1日> 23:06
焼き釜の話しにたくさんの方が反応して下さったようで、昨夜は70通からのメールを頂いたのですが、70通の中にウィルス付きらしいメールが50通ほどあったので、どうして良いか解らなくなり「エイ、ヤァッ!」と全部捨ててしまいました。昨夜メールを下さった方、ごめんなさい。

「ナン焼き釜」の応援資金を送りたいというお話は、どなたか日本にいらっしゃる方が管理をして下さるともっと有難いのですが……。お金の管理はオバハンが最も苦手とするところです。
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<11月1日> 22:55 
若い頃から、何かをしたい時は人の前で「口に出して意志表明」をするということにして来た。一旦それをしてしまうとやらざるをえないし、引き返せないからだ。自分で自分を追い詰めないと実行出来ない意志薄弱さを「意志表明」でカバーして来た。

昨日書いた「焼き釜」の話には続きがある。 ナーンを配るのは当面の間、女の子だけにするつもり。男の子は8歳(見た目では)くらいになると紙屑拾いなどが出来、自分の食べるくらいは何とかしているようだが、女性や女の子は乞食をするしか術がない(パーキスターン人の大の男にも働く場所がないのだから、アフガン人にはもっとない)。女性や女の子達は片道2時間以上も歩いて、ナーンを喜捨してくれる篤志家が来るのを、ナーン屋の前で何時間でも待つ。

「自分で焼き釜を持ち、1000枚のナーンを配る!そんな事をしたらナーン屋さんが儲かりません」

「ナーン屋さんがない地域だってあるでしょう。間借りしている人達が、家でナーンを焼く方が不経済やと計算が言うのヨ。庭の片隅に焼き釜を作るから、私の言う条件に合った家を捜して来なさい」

「家??」 「ナーンを無料で差し上げるかわりに、女の子達には2時間ばかり勉強してもらおうヨ。算数の足し算、引き算とか……。家と言うより女性専用の集会所と思ってくれれば良いけど。モスクのように夜になれば雑魚寝も出来るし」

ここのところ難民ノイローゼで眠れないまま、夜中に考えていたアイディアを全部吐き出し、ケイコさん達とも検討する。いつも冷めているオバハンの片腕ケイコさんが、積極的に後押ししてくれるのが有難たい。
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<10月31日> 22:06
「難民にはビスケットを配っています。」 もちろん配らないより配ってくれた方が有難い。しかし1箱20ルピーのビスケットでは、お腹がイッパイにならない。20ルピーなら大きなナーンが4枚買え、大人4人が食べられる。

オランダから助っ人に来たアクバルが、最近は少しスリムになった。「難民のことを考え、10月から夕食はナーンだけにしています。夕食分のお金は全部ナーンにして子供達に配っています。子供が乞食のようにお金を貰い歩いているのを見るのはしのびないので…」

足利市に住む旧知の方からご寄付を頂いた。 イスラマバードとラワルピンディの中間地域には難民が多く住む。当面、難民キャンプに入れないのなら、弱い女子供を対象にナーンを無料で配るための焼き釜を作る。目標は毎日1000人。

アメリカ爆撃により負傷したアフガンの子供

■ガイヤは論理を気にしないAkira

10月31日(水)マヤ暦4月14日

『 オレは思いつくまま日記を書いてきた。昨日の日記を読んだ人から「テロを肯定するのですか」というメールがきた。思いっきり落ち込んだ。』

『 たしかにオレはきのうの日記をテロリスト側から書いた。「テロを肯定する」ととられてもしかたがない。「正義の看板に酔うな」というのは、正反対の視点、複数の視点でものを見ることも忘れてはいけないということを言いたかったんだ。「正義」という近視は大量の血を流し、これからも多くの血を流しつづけるだろう。』

『 「〜のために」というシェルター(避難所)をずっと拒否しつづけてきた。死ぬまで自分の足で立つつもりだ。そう言いながらも、オレは正義っぽい口調で主張してきた。あらゆる宗教、政治、主義、主張に属さないといいながら、「天の邪鬼主義」という看板を掲げてる。矛盾しまくりだ。じゃあ「天の邪鬼主義」ってなんなんだ?』

  『 この日記はおろか自分の生き方まで考え直さざるを得ない。「天の邪鬼」というのを広辞苑で引くと、「わざと人の言に逆らって、片意地を通すもの」とある。う〜ん、悩んでしまう。自分ではあらゆる視点から「ひとつの真実」を追及してるつもりでも、実は幼い反逆児にすぎないのかもしれない。平和な時代には革命を叫び、戦乱の世には平和を祈る。』

『 アメリカの報復テロに反対し、アメリカ製のパソコンを使う。原発はよくないと思いながら、電気を消費している。森を守れといいながら、たくさんの紙を消費する本を書いている。動物を殺すなといいながら、今日も焼き肉食い放題へいってしまった。これだけ矛盾してんだから、なんも言う資格ないよ。』

『 「じゃあなぜ、こんな文章書いてんの?」自問自答で気が狂いそうになってきた。やばい、この「ひとり悩み相談室」にはまると、自分で自分を縛りつけ、なにも言えなくなってしまう。「書きたいんだから、しょうがねえじゃん!」』

『 今までも、そしてこれからも、オレは矛盾しまくりながら生きていくだろう。  そのヨタヨタの足跡が「天の邪鬼主義」日記だ。』

10月26日(金)マヤ暦4月9日

『 発表し、批判され、ボロボロになって、九九%のアーティストが消える。それでも創りつづける1%だけが残る。創ることは楽しい。しかし、創りつづけることは苦しい。たったひとりにでも届けばいい。それだけで、オレが、作品が、この世に生まれてきた価値があるというものだ。』

クリックすると大きな写真が見えます

■行間、言葉の間を聴く 田中宇 10月29日

★アメリカ自由主義は終わるのか

『 しかし、米当局が証拠を一般公開しないことが、事件後のアラブ諸国における反米意識の高まりに結びついていることを思うと、米当局が人々が納得するような証拠を持っていながら公開しないという選択をしたと考えるのは無理がある。』

『 CIA長官は事件発生の1週間後、事件を未然に防げなかったことを受けた省内の幹部向けの訓告で、派閥争いをやめるよう求めている。CIAは米議会からも厳しく批判されていることも合わせて考えると、一般公開して人々を納得させられるような証拠を集められていない可能性が大きい。』

▼炭疽菌では一転して慎重になった米当局

『 米当局は、炭疽菌による攻撃が始まったときには、すぐに「これもビンラディン一派の仕業だ」と断定することを避けたが、これは大規模テロ事件の発生直後、ビンラディンを黒幕と断定したものの、証拠を見せることもできないためにアラブ諸国の人々の反米意識を強める結果となってしまったという教訓に基づく作戦変更と思われる。』

▼自由主義の終わり?

『 9月11日の大規模テロ事件は、こうしたアメリカの自由主義体制を破壊した。テロ防止は自由の尊重よりも重視されるようになり、経営危機に陥った航空産業に公的資金を投入することがすんなり決まった。規制緩和が進んでいないと日本などを批判していたアメリカは、一日にして変質してしまった。』

『 同様に、アメリカではFBIがアラブ系国民など千人近い人々の身柄を拘束し、大規模テロ事件の関連で調べているが、その名簿すら発表されず、弁護士もついているか分からない状態だ。だがそれを批判すると「テロに荷担している」と非難されかねないので、アメリカのマスコミは沈黙している。』

『 コンピューターウイルスも国際テロネットワークも、アメリカの自由主義を世界に拡大するための政策戦略だったグローバリゼーションの「負の申し子」として拡大し、自由主義や自由なネットワークを破壊・妨害する存在になったという点で同類だ。国際テロ組織にどう対応すべきかを考える際、コンピューターウイルス対策の理念が応用できるかもしれない。』

▼事実の見極めが難しい中で

『 また、9月11日のテロ事件は「何が事実なのか」が確定しないと善悪の判 断をつけられない既存のジャーナリズムの思考を無力化させる事態も招いてい る。』

『 米当局が「ビンラディンがテロの黒幕だ」と断定してアフガニスタンへの軍事攻撃を開始したが、良心的なメディアが「その断定は危険ではないか」と考えて事実を検証しようと考えているうちに、当のビンラディンは10月14日、中東のテレビ局アル・ジャジーラを通じてイスラム世界の人々に「アメリカに対する聖戦」を呼びかけた。』

『 もはやビンラディンは、テロ事件の黒幕でなかったとしても、テレビ演説が 中東の聴衆を動かし、英米の指導者を震え上がらせるほどの存在になっている。』

『 9月11日以降、日本やアメリカなどの新聞やテレビは、当局の意図に沿わない記事を載せない大政翼賛の傾向を急速に強めたが、このような情勢の中で最後に頼りになるのは、読者自身が「行間」を読んで判断するという行為であろう。』

『 これは、自由主義ではない中国やロシアに住む人々は何十年も前からやっていることなのだが、それを冷戦終結から10年もたった今になって、社会主義に完勝したはずのアメリカや、そのアメリカにつき従うことだけを唯一絶対の外交政策としてきた日本の人々がしなければならないとは、歴史の皮肉としか言いようがない。』

■人間中心破壊文明の終り

LYUTA:『 キリスト教対イスラム教という対立構造も、表面的なものにすぎないわけですね。』

AKIRA:『 そもそも700万年前から原始宗教とかシャーマニズムというのが続いていたんですよ。それが3大宗教が出現してからわずか2000年で母系社会から父系社会へと変わってしまい、その父系社会が限界に達して今、ターニングポイントを迎えているんです。』

『 世の中で「死」が悪いものとして隠されてきたことにも問題がありますよ。人間は本来、死・死者とともに生きるものです。「死」は、われわれがそこから来て、そこへ還って行くものです。「死の恐怖」は作られてきたものです。戦争がなくならないのは、死の恐怖が金になるからなんですよ。』

『 個人に「無意識」があるように、「集合無意識」というものがあるんですよ。集合無意識とつながっているものが、原始宗教やシャーマニズムの宇宙観です。どういう宇宙観かというと、草にも木にも、鳥にも魚にも昆虫にも、すべてのものに「心」があって、すべてのものが互いに助け合いながら共存しているというものです。人間が第一っていう、人間中心の考えの時代はもう終わるでしょう。』

『 シャーマニズムというと特殊なもので、自分達とは関係のないものだって思いがちだけど、シャーマニズムは700万年前から、つまり最初からあるものです。「共存の哲学」ですよ。現代人は、お金になる木というと杉や檜ぐらいしか知らないでしょ。でもネイティブな人たちというのはいろんな木を薬として使ったりすることを知っていて、すべてを生かす知識を持っていたんですよ。そういう知識を取り戻すことが大事なんです。』

■全てを生かす文明へ

AKIRA:『 すべてのムーヴメントは、死に絶える寸前に起こるものです。たとえばインディアンも、このままでは滅んでしまうという危機に直面してようやく立ち上がりました。われわれにとっても、今が転換期です。べつに全部をシャーマニズムにしろと言ってるわけじゃなくて、「心」を大切にしてほしいということですよ。属するカテゴリーにとらわれないで、ひとりひとり相手と通じ合うということが大事なんです。』

『 アボリジニ(オーストラリアの先住民)は昔、祈るときと歌うときにしか口を開くことがなかったと言います。意思疎通はどうしていたのかって訊くと、テレパシーに決まってる、って言うんですよ。集合的無意識っていうのは「死」に近いものですけど、それを一神教と父系制社会が壊して来て、現代になって行き詰まっている。国家とか民族なんて本来ないものなんですよ。』

『 アイヌはもともと部族社会で「国家」という概念はなかったんです。なにか問題があると部族どうしでとことん話し合って、話し合いの結果合意して「お前は盗みをしたから、しばらくここの家の仕事を手伝え」という取り決めができるんです。そこには「復讐」もないし「懲罰」という発想もない。罪人を見下すわけでもないんです。』

LYUTA:『 何かに属していないとなぜ、人間は不安になるんでしょう?』

AKIRA:『 たぶん誰にでも、地球を破壊していることに対する罪悪感があるからでしょうね。たとえ破壊したくないと思っていても、社会のシステムが地球を破壊するようになっている。たとえば飲み物を飲もうと思ったらペットボトルが必要だったり…。(人間や社会が)本来あるべき姿から遠ざかっているんですよ。だから属すところを求めてしまうんでしょう。』

■知性は分け隔てを超える

AKIRA:『 アイヌについての本はほんとに少ないです。教科書からも削除されているし。なぜもっと書かれないのかって思いますよ。でも今、「アイヌ」で世界が動き始めていますよ。』

『 そもそも「正義」と「悪」というふうに線を引くことが敵であって悪ですよ。自分と違うものとつながっていかなきゃいけないんですよ。それが革命です。国家対国家みたいに表面的な、政治的なものじゃなくて、もっと深い学びが必要です。』

LYUTA:『 私も4年半オランダに住んで、ささいなことですがレストランでなかなか注文を取りに来てくれないとか、店で順番を抜かされるといった差別は経験しています。それは無意識に「正」と「邪」、「快」と「不快」、「優」と「劣」というカテゴライズが人間の中に生まれているからでしょう。』

『 そこで、同じ人間でありながら本質的に持って生まれた「違い」というのを感じるわけです。どうしても埋まらない違い。そういう違いをも認めて受け入れて行くことが大事だと思います。「同じ」であるという認識が思い込みであったら行き詰まります。違いをも包含して受け入れた時にはじめて、同じ人間として付き合えると思います。』

『 AKIRAさんの作品には、つねに「複数の視点」がありますね。大人の視点だけでなく、子供の視点があったり。いわゆる「正義」の視点だけでなく、テロリストの視点があったり。すべて同じ人間として、分け隔てなく感じられます。』

AKIRA:『 「正義」と「悪」で作品を作ったらつまらないですよ。作品は生き物であって、聴く人に参加させることが大事ですから。その意味で「レラ」は、本を読んで「体で感じられるもの」を、初めて小説で実現できたと思っています。書いている時は、自分が書いているっていう感覚がないんですよ。大きな力に書かされている感覚で、オートマティックに書いて行くんです。』

LYUTA:『 それは「ホンモノ」の証拠ですね。ほんとうの「人間」の在り方を知るためにも、ひとりでも多くの人に「風の子レラ」を読んでほしいと思います。今こそほんとうに世界を革命して行かなければいけません。時間はないですよ。』

AKIRA:『 オレたちにできるのは、祈ることですよ。』

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★グローバル・ピース・キャンペーン。
10月9日(火曜日)のジョンレノンの誕生日に、アメリカのNYタイムズに平和の全面広告が出ました。日本からできることにご参加ください

深呼吸。「私」から始まる地球の平和。もう一度、ガンジーのことばを。(きくちゆみ)

When I despair, I remember that all through history
the way of truth and love has always won.
There has been tyrants and murderers
and for a time they seem invincible,
but in the end, they always fall - think of it, always.

絶望すると、歴史を通して真実と愛の道が
常に勝利を収めたことを私は思い出す。
暴君や殺人者は一時無敵のように見えるが、
必ず最後には負ける。常に、そのことを考えて下さい。
(マハトマ・ガンジー)


■山尾三省さんの遺言

日本のどこの川の水も、
屋久島の水のように、どの川も飲めるようにしてほしい
日本国憲法の第9条を世界の憲法
第九条にして、戦争をなくしてほしい
核兵器・原発をこの地球上からなくしてほしい


アメリカ爆撃により負傷したアフガンの子供

■ 『 私は君の側にいる 』 
  山本芳幸 カブール・ノート No.9

●この日から悪魔になる

『 イスラマバードの自宅に妹夫婦が遊びに来ていた98年夏のある朝、「戦争が起きたかもしれないから、日本に帰った方がいい」と言って、私は彼らを起こした。』

『 その前日、私はアフガニスタンの精神的首都と呼ばれているカンダハルから急遽イスラマバードに帰ったところであった。非イスラム教徒になんらかの危険が迫っているという非常に曖昧でかつ誤った情報を得て撤退してきたのだった。そして、その夜、アメリカはアフガニスタンに巡航ミサイルを80発ほど撃ちこんだ。』

『 今振り返ってみるとあの時はどうして戦争にならなかったのかという疑問が出てくる。ミサイルを撃ちこまれた国が仕返しをしなかった。そして、三年経って今戦争が始まった。いや、戦争はあの時に始まったと言えるのかもしれない。すべてのアメリカ人に死刑を宣告するファトワ(宗教命令)が出されたのは、アメリカによるミサイル攻撃のそのすぐ後であったのだから。』

『 闇夜に光る閃光だけでは何も分からないのだが、ぼんやりと私はCNNを見続ける。湾岸戦争の時もこんな映像であった。当時、私はその映像をイギリスで見ていたのだが、心地よい雰囲気ではなかったのを覚えている。イギリス人は盛り上がっていた。悪魔を叩きのめすのだと盛り上がり、日本は何にもしないのかと盛り上がる。』

『 隣の部屋に住むアメリカ人はこのイラクへの攻撃の法的妥当性ということを懸命に追求していた。彼はそのトピックの論文を書くのだと言っていた。片っ端からドキュメントを集め、それを読み、頭を抱えて悶える毎日を彼は送っていた。』

『 私は彼との対話を通して、徐々に湾岸戦争の文脈を学ぶはめになった。湾岸戦争のレトリックが剥げ落ちていくにつれ、私は日本が誰にも感謝されないくらい「貢献」しそこなったことを幸運であったのではないかと思うようになった。あいにく、この幸運は日本にトラウマという形で残っているらしいが、それも『日本語の外へ』(片岡義男著)が治癒してくれるだろうと思う。』

『 それから約10年後の今、私はCNNを通じてカブールが攻撃される映像を見る。そこに50人の私のスタッフが住んでいる。暗闇と閃光だけを見ながら、絶対に死ぬな、と思う。自分と自分の生命をすべてに優先すること、こんな当たり前のことが私の彼らへの最後のインストラクションであった。』

『 私のスタッフの誰一人として味わったこともない平和をなんの有り難味もなく浪費し続ける国で、CNNの中で空爆されるカブールを、その下で逃げ惑っているかもしれないスタッフを思いながら見る。そういう自分を私はどこか遠くから見ている。コーヒーを飲みながらタバコを吸いながらこの映像を見ている自分を見ている。まるで崩壊する世界を眺めてほくそえむ悪魔のようではないか。』

●標的

『 98年夏、アフガニスタンに撃ちこまれたミサイルは非常に正確に標的に当るsmart なミサイルだと宣伝されていた。ところが、パキスタン領内の北西辺境州にも撃ちこまれてしまい、住民は怒った。』

『 また今度もsmart なミサイルらしい。一般住民は攻撃しない、アル・カイダ・ネットワークの隠れ家、テロリスト・キャンプ、タリバンの軍事拠点だけを攻撃するとアメリカは言う。しかし、隣の国に落ちるようなミサイルでそんなことできるのだろうか。』

『 今、アメリカが攻撃している標的はいくつかの都市周辺に集中しているようだ。確かにタリバンの軍施設が都市部にはある。かつてソ連占領下で国軍が使っていたものが多い。しかし、今から壊す必要があるほどのものは何も残っていない。』

『 テロリスト・キャンプとアメリカが呼んでいる、外国からのゲスト(私たちは彼らをそう呼んでいた)がいる軍事教練場は郊外にある。』

『 その頃、パキスタン国内にもアフガニスタン内にもこういうトレーニング・キャンプがたくさんあった。ソ連相手の聖戦(ジハード)を戦うムジャヒディン(聖戦士)が西側の国には冷戦を戦うフリーダム・ファイター(自由の戦士)と呼ばれ、こういうキャンプで訓練された。これらのトレーニング・キャンプを維持する経費も武器も西側に与えられ、最新の武器の知識も訓練も西側によって与えられた。西側の先導者はもちろんアメリカである。』

『 その当時もトレーニング・キャンプにはアフガン人だけでなく、イスラム諸国からやってきた義勇兵がたくさんいた。2万5千のアラブ人義勇兵がいたと言われてい る。今、その同じキャンプでトレーニングを受けている義勇兵はムジャヒディンでも フリーダム・ファイターでもなく、テロリストと呼ばれている。』

『 アフガニスタンには自然に出来た洞窟がたくさんある。その数は無数といっていいだろう。その中にはかつて原始人が住んでいたもの、未調査の仏教遺跡があるもの、そしてムジャヒディンが基地にしていたものがある。』

『 新聞には「拠点洞窟を精密爆撃」という見出しが躍る。アメリカはこれらを全部破壊するつもりだろうか?これらの洞窟が普通の村人たちの生活拠点と密接にからみあっていることを知っているだろうか。そしてふと思う。バミヤンの仏像破壊に反対した人達は今どうしているのだろう?』

『 それにしても空港が破壊されたのは確実のようだ。やがて攻撃が下火になったらアフガニスタンへ一刻も早く入ろうと国連の人道援助機関もNGOもいたたまれない思いで待っている。あの広いアフガニスタンに空港がなくなった。私たちは陸路で帰っていくだろう。膨大な時間が瞬時に失われたということだ。この遅れは生命の喪失に直結する。数百万人というアフガン人が今すでに餓死しつつあるのだ。』

●分裂・離脱・同盟・寝返り

『 まずタリバンを分裂させるのが狙いです、とある評論家は言い切った。タリバンはもともと分裂している。タリバンだけでない。北部同盟にも我々が考えるような中央集権的な組織は存在しない。そもそもムジャヒディン全体を統合するような組織は一度も生まれなかった。村単位で武装して勝手にソ連相手に攻撃を仕掛けていたと思ったほうが実情に近い。コマンダーというのはそういう村のリーダーだ。一人の人間としてのその男に村人は従うのであって組織に従うのではない。』

『 そういう大きなグループのリーダーが有名なマスードやヘクマティヤールだ。彼らはパキスタンで武器や弾薬を補給していた。その最大の供給源はやはりアメリカだった。』

『 その結果、小規模のグループは七つのうちのどれかに吸収されていくことになった。その中で穏健派と呼ばれるグループもあれば、原理主義と呼ばれるグループもあった。今、北部同盟という名で呼ばれているのは、その当時、原理主義と呼ばれたグループの寄せ集めである。』

『 コマンダー達はまるでそれが報酬であるかのように競い合って自分の支配地域で略奪とレイプを続けた。』

『 国連は車を何度もハイジャックされ、援助は困窮する人々に届かず、職員は命を落とした。そんな状況が94年秋に一変した。支配地域の治安の回復を最優先する新しいグループが現れたのだ。彼らが後にタリバンと呼ばれる。この後は『カブール・ノート』 No.4 「神々の戦士たち」に書いたとおりである。』

『 タリバン兵士200人が北部同盟に寝返りたがっているというニュースを日本で見た。そして、北部同盟側がこの寝返り組を受け入れることをためらっている(何故かこの部分をカットしているメディアが多い)とも。』

『 まったく反対に今、北部同盟に幻滅するコマンダーがいても不思議はない。アフガニスタンを攻撃する異教徒と組むわけにはいかないと考えるのが普通のアフガン人の感覚だと私は思う。それに北部同盟も元は原理主義と呼ばれていた人達なのだ。』

『 メディアが追うべき重要な動きは、コマンダーのレベルではなく、タリバン中枢部の分裂だろう。タリバンの中枢部にも穏健派から強硬派まで幅が広くなってきたのを私は見てきた。強硬派は閉ざされた世界の中で自家中毒を起こしているようなところがある。こういう自家中毒症状に対するベストの処方箋は外の情報を大量に流して中和してしまうことであると思うのだが、国際社会はますます彼らを孤立化することによって症状を悪化させてしまった。それに伴い、穏健派は徐々に権力を失いつつあった。』

『 穏健派が力を得る方向へ国際社会が動くかどうか、アフガニスタンの未来はそれにかかっていると私は思う。』

『 誤解されないように書いておくが、アフガニスタンの外からの干渉によって新政権を樹立させるべきだと言っているのではない。そういうオプションはまったく論外だと言っておこう。アフガン人はそんな政権を決して受け入れない。』

●プロパガンダ、もしくは悪魔のゲーム

『 報復攻撃と共に救援物資も空中投下するとアメリカが表明した時、タリバンはすぐさまそんなプロパガンダはやめろ、陸路を使ってもってくればよいではないかと言った。』

『 なぜプロパガンダなのかと思われたのだろう。その後、私は何人かのジャーナリストから同じ質問を受けた。救援物資の空中投下というのはどうなんですかねえ、と。 9月12日、アフガニスタンから国連職員が撤退した直後に私たちはいかにして食糧 その他の救援物資をアフガニスタン国内に届けるか、様々な可能性を検討をした。ア フガニスタン国内では550万人の人達が配給食糧に頼って生きながらえている、し かしアフガニスタン国内の備蓄は2、3週間分しかない、報復攻撃が始まると彼らへ のアクセスが著しく限られる、どうすればよいか、という課題である。

検討されるオプションの中にもちろん救援物資の空中投下も入っている。しかし、検 討というに値するほどの時間はまったく割いていない。理由は現実的にはほとんど役 に立たないからだ。まずあまりにコストが高い。輸送機をチャーターするコストが高 すぎるのだ。そして、飛行機で運べる量はしれている。つまり、効率が悪い。そし て、救援物資がターゲットの人々に届く確立が極めて低い。どこに落下するか分から ないし、最も弱っている人は救援物資に到達できないだろう。』

『 本気で550万人の飢餓線上にある人々に食糧を投下するためには1000機くらいの輸送機が絨毯爆撃のように救援物資を投下していかなければならないだろう。今アメリカは2機の輸送機でほとんどのアフガン人が見たこともないピーナッツバターやいちごジャムの詰まったパックを3万7千人一日分を投下している。

経験上、人道援助機関で働いている人達は救援物資の空中投下がどういうものか知っ ている。きっとアメリカ政府もよく知っているだろう。そして、その効果も。物資投 下は映像として劇的である。「援助しています!」という宣伝をする大きな効果があ る。ビラをまかずにメッセージが投下されるのだ。』

『 そして、もう一つアフガニスタン特有の問題が私の頭の中に映像として回りつづけている。アフガニスタン全土には1000万個以上の地雷がばら撒かれているということになっている。しかし、地雷除去プロジェクトのスタッフは、実際は何個あるか分からないと言っている。2000万個かもしれないし、1億個かもしれない。アフガニスタン全土が地雷原といってもいい。』

『 そこへポトン、ポトンと救援物資が落ちてくる、何日も水も食物も口にしていない人たちがそれを見る、その物資にたどり着こうとして、地雷がないことを知っている道を外れて崖に登ったり、谷に降りたり、平原に出たりする。何が起こるか想像するのは難しくない。これは悪魔のゲームではないだろうか。プロパガンダという言葉は控えめすぎるように思う。』

●不寛容な自由主義

『 西洋が持っている自らの優越性に対する傲慢な思い込みは、他のどんな原理主義とも同じくらい危険である、という小見出しのついた論評がイギリスのガーディアンという新聞のウェブサイトに載っている。タイトルは「不寛容な自由主義」だ。

そこで筆者のマダリン・バンティングは、西洋原理主義という言葉を使っている。私 も何人かの日本のジャーナリストの取材を受けた時、アメリカ原理主義という言葉を 使ったが、誰一人としてその言葉を記事にしてくれなかったので、ここでもう一度使 おうと思う。

私は日本の記者に、タリバンとアメリカは似ていると言った。マダリンも同様のこと を言っている。彼女の言葉をそのまま引用すると、

「第一に、自らの優越性をまったく疑がわないこと、第二に自らの価値観が普遍的に 妥当であると主張すること、そして第三に自分と深く異なるものを理解しようとする 意志に欠けていること」、この三つの点で西洋原理主義は、イスラム原理主義と同じ 特徴を持っている、と彼女は述べる。

私も同様の観察をしていた。むしろ、西洋原理主義の方がずっと強硬な原理主義にな ろうとしているのではないかという疑いさえ持ち始めていた。』

『 いや、そういうことよりも、本質的な問題は「人生の壮大さ、深さは一つの文化で抱合するには大きすぎるのだ」という認識を欠いた人々が一つの世界に閉じこもり、他者を力で屈服させようとすることなのだ。そこには何も解決がない。排除する思想は何も生まない。』

『 テロに戦争が挑んでも勝ち目はない。なぜなら、テロにはルールがなく、戦争にはルールがあるからだ。ルールがないものが勝つ。戦争が勝つとしたら、それがテロに変質する時だ。メディアにはそれをちゃんと報告する義務があるだろう。』

『 テロがルールの外で暴力をふるう、というのはテロの実行者は社会の外部にいるということと同義である。あるいは、ある社会に所属するということはルールに拘束されるということだ。では、テロはいかにして排除されるか。一つの方向は、テロの実行者、すなわち外部を完全に抹殺するということだ。もう一つの方向は、外部を内部に取り込むということだ。前者は人類を果てしない殺し合いの世界へ導くだろう。なぜなら、人類はあまりに多様な社会から成立しているからだ。』

『 後者は夢物語と考えるのが普通の感覚かもしれない。しかし、3000年前と現在を比べてみよう。我々ははるかに多くの価値観を世界中で共有するようになったのではないだろうか。結局のところ、我々の前に今投げ出されている選択肢は、進化するか退化するかということなのかもしれない。』

『 テロ直前のある日、CNNの記者が私のカブールの事務所にやってきた。私たちはカメラを回さず長い間話しこんだ。私は、外に出て今死につつある人々を見るべきだとか、ハリウッドのグッド・ガイはまったく無力だとか、私たちはあまりに無知だとか言い続け、そのアメリカ人記者が逆上するのを待った。彼は、だからアフガニスタンには戻り続けるつもりだと最後に言った。そして、カメラを回して、逆上しないアメリカ人は改まって訊いた。』

『 「では、国際社会はアフガン人に何をすることができるでしょうか?」

  「私は君の側にいる、ということを示すことができます」、と私は答えた。』


■カブール・ノート 山本芳幸

★Afghan News-24時間リアルタイムで更新

★ U.S. commandos already operating inside Afghanistan...Toronto Star Online Sat Sep 29 19:18:22 UTC+0900 2001
★ Saving Afghanistan From Destruction...Los Angeles Times Sat Sep 29 19:18:37 UTC+0900 2001

■アフガンミュージック試聴


■ 国連難民高等弁務官事務所UNHCR


■国連Donor Alert予測と対応策

ステージ3がMilitary intervention、攻撃が続行中、ステージ4がPost-military intervention、攻撃終了後


★報復ではなくPEACEとJUSTICEを!──100万人めざして、緊急署名


■アフガン難民緊急募金 ユニセフ


アメリカ爆撃により負傷したアフガンの子供

■AMDA速報

2001年10月9日 米国中枢同時多発テロ対応プログラム

パキスタンにおけるアフガン難民への緊急医療活動報告2

先月の米国へのテロ攻撃以来、米国によるアフガニスタンへの武力攻撃が開始された今後、アフガニスタンからとりわけパキスタンに難民が大量に流出することが予想され、本会もニューヨークへの支援活動と併せてアフガン難民への支援活動を計画していたが、このたび、本部からの第一次チーム派遣を決定した。目下、AMDA本部、パキスタン、カンボジア、インドネシア、バングラデシュの計5ヶ国より医療スタッフ合計250名が活動態勢に入っている。このAMDA多国籍医師団(AMDA Multi‐national Medical Mission:AMMM)は、現地到着後、状況調査や医療ニーズ調査活動を経て、診療活動を開始する予定である。 なお、第1次支援チームの出発については、「活動報告1」で伝えたが、以下の通り変更があった。

10月11日 11:00 成田空港発 タイ航空641便 バンコク、ドゥバイ経由にてカラチ着予定。到着予定時刻は、10月12日現地時間11:00。【第1次アフガン難民支援チーム】2001年10月11日より2週間から1ヶ月の予定。

主任調整員 谷合 正明 (たにあい まさあき)28歳 AMDA職員
外科医 若山 由紀子(わかやま ゆきこ) 44歳 聖隷沼津病院泌尿器科医長 静岡県在住
小児科医 上田 明彦 (うえだ あきひこ)34歳 AMDA登録医師 東京都在住
看護婦 寺尾 茂子 (てらお しげこ)43歳 ヘルシーケアなはり勤務 高知県在住
看護婦 鈴木 はるみ (すずき はるみ)31歳 宮の森三条内科クリニック・宮の森皮膚科 勤務 北海道在住。
谷合調整員は、9日夜22:19に岡山駅より出発し、チームへ合流の予定。

募金のお願い。AMDAでは皆様のご支援をお願いしています。
郵便振替 口座番号01250-2-40709 口座名「AMDA」
*通信欄に『アフガン難民』とご記入下さい。
また、書き損じはがき、未使用切手、各種未使用プリペイドカードなどのご寄付を 常時お願いしています。 問い合わせ先 AMDA 緊急救援担当 小西・佐伯 TEL 086-284-7730 FAX 086-284-8959


■犠牲者に善悪は無い 国境なき医師団フランス 会長

ジャン-エルベ・ブラドル

『 私たち国境なき医師団は30年間、非常な苦しみに立ち向かってきました。紛争は常に正義を守り悪を倒すという名目で行われますが、現実に苦しみを強いられるのは一般市民なのです。私たちの役割は、このような人々を可能な限り援助することです。「正義のため」というシナリオの裏には多くの場合残酷性が隠されています。』

『 私たちは紛争のもたらす結果に苦しむ人々に常に寄り添い続けます。私たちの独立性と行動は、皆さまご存知の通り一般の寄付者の方々のご支援に支えられています。支援者の方々にとって犠牲者は犠牲者であり、そこに善悪の区別はないのです。』

アメリカ爆撃により負傷したアフガンの子供

■弱者への残虐攻撃 (国境なき医師団フランス アフガニスタン担当)

ピエール サリニョン

『 国連難民高等弁務官事務所によると、現在何千人もの人々が避難途中とのことです。しかし今回の事件発生前から、冬の厳しさや食料事情等、住民の生活状況を一層悪化させ、悲劇を招きうる要素は全て揃っていたのです。そのため私たちは既にこれ以上の住民の流出を予期していました。この6〜8ヶ月の間に、アフガニスタンからイランへ約40万人、またパキスタンへ約25万人が逃れています。これらの国では既にそれぞれ300万人のアフガン難民が生活しています。』

『 物資面で非常に大きな問題が生じるでしょう。状況は以前から悪化しており、私たちの活動範囲は様々な要因によって縮小を余儀なくされていました。そしてこの度の事件によって私たちはついに現地での活動が不可能となり、アフガニスタンからの撤退を強いられることになりました。繰り返しますが、アフガニスタンの状況は以前から悲劇的なものでした。』

■人道援助活動の危険性が増す 国境なき医師団

『 米英軍は10月 8日、6千人の犠牲者を出した9月11日のワシントン、ニューヨークでの同時テロに対抗し、アフガニスタンへの空爆を開始しました。平行して、いわゆる「人道作戦」が、この攻撃への世論の支持を得るために行われました。しかしこれは人道主義とは全く異なるものです。アメリカが主導する軍事作戦に国際的な承認を得るための宣伝活動の一部に過ぎないのです。』

『 深夜の空爆の最中、誰に回収されるかも分からずに医薬品と食料を投下するこの行為は、実質上意味がないばかりでなく、アフガニスタンの人々にとって危険なものです。片方の手で引き金を引いておきながら反対の手で薬を渡すという行為に、一体どのような意味があるのでしょうか。アフガニスタンの人々は今後、人道援助の裏には軍事的な攻撃が隠されていないことをどのようにして確かめることが出来るのでしょうか。軍事作戦と人道援助が同一機関により実行されることによって、既に相当に複雑な状況の中で進められている人道援助活動の危険性が増し、活動の可能性がせばめられてしまうのです。』


◆心痛めること

『 メディアは空爆のニュースばかり流しているが、空爆によってパキスタンからの国内避難民への食糧援助が止まっていることは知らせない。カンダハールで夏55度、冬マイナス20度の地で、「戦後」になってメディアが入ったら、1700万のアフガンの人々の半分が餓死という状態になっていないか大変不安である。』

『 ベトナム戦争では、ベトナムの勝利に終わったが、今回のアフガンでは、彼らの誇りが傷つけられたと、最後の独りになっても闘いつづけることになりかねないかと大変心配している。』

◆日本認識について

『 “日本はいい国だ”“平和憲法を持っている”“侵略戦争をしていない”“経済大国だ”と評判はよい。』

◆9・11テロ後のハワイで

『 千田さんは、テロは犯罪であり、法廷で証拠を持って裁かれるべきである。ラディン追及が、どうしてタリバン政権攻撃となるのか、不満に思っている。』

『 今回のことで得をしているのは誰か、武器商人か、ユダヤの銀行かなどなど、そんな事は言えない雰囲気になっている。どこかおかしい。』

◆日本の人ができること

*お金・募金を
*アフガンの人が住むための越冬用のテントを(自衛隊のパキスタン製でなく、日本製を)
 *マスコミから忘れ去られようとするだろうが中村医師やガールスカウト(8年以上)のような息の長い運動を
*世界から多くの支援団体が入るだろうがつづけてもらいたい
*難民の受け入れを(日本はよい国と思われているし、文化的にも住みやすい)

アメリカ爆撃により負傷したアフガンの子供

■命をもてあそぶ道具クラスター爆弾

『 集中治療室で働いているソーニャ・パブロビッチ医師は、私たちをナーダという少 女に会わせてくれた。15歳のナーダは、クラスター爆弾[集束爆弾:たくさんの子爆弾 から成り、飛散する性質がある]のため、両脚をずたずたにされてしまった。彼女の家 族は、セルビア人で、コソボに住んでいる。情け容赦もない爆撃に、親がナーダをバ スでモンテネグロの親戚のところに送り出したのだ。バスはNATOのクラスター爆 弾に撃たれた。ナーダは今、体全体に腰から下が動かない。飛散したクラスター弾を 全身に受けたためだ。』

『 NATOの攻撃目標リストには、学校、病院、集中暖房施設、通信網、肥料工場(こ の豊かな農業国を破壊するためだ)、テレビ・ラジオ放送局、文化施設、宗教施設、バ スと電車の駅、多忙な繁華街の通りの住宅が含まれている。  政府や地方自治体の業務、燃料供給、橋梁がターゲットにされてきた。』

『 最悪の犯罪のひとつは、ニーシュ中央市場が5月7日の昼に受けた爆撃である。11人 の人が死に、何十人もの人が負傷した。屋根に明瞭に赤十字を表示していた病院が、 クラスター爆弾を落とされた。数ブロックからなるある地区では、1300発の小型爆弾 [bomblet:空中で飛散する]が投下された。  クラスター爆弾と破片爆弾は、人員殺傷用兵器であり、すべての国際協定で禁止さ れているものである。かみそりのように鋭利な鋼鉄のひもを詰めた爆弾1発で、サッカ ー競技場ほどの面積の場所がずたずたにされてしまうのだ。  青々とした芝生と道に、不発のクラスター爆弾が、明色のテープと、これを踏まな いようにと警告した標識をつけて、置かれている。』

■劣化ウランとアメリカの兵器産業

『 劣化ウランは燃えるとエアロゾルというミクロン以下の微粒子の状態になるが、エアロゾルは体内に入ると肺や肝臓にとどまりやすく、特に5ミクロン以下の微粒子は半永久的に体外へ出ない。このエアロゾルからは微弱な放射能が出続け、その量は年間1360レムと言われているが、これは許容量の8000倍の数値である。劣化ウランは数年前からアメリカ国内で問題となっていたが、ここ数年アメリカの兵器産業は活発であり、この劣化ウランの装甲を施した戦車もボスニアなど世界中に輸出されており、影響が懸念される。また劣化ウラン弾が燃焼した結果のエアロゾルは戦場から数十km離れているところへも飛ぶことがあり、異常児の誕生や癌の発生率の上昇、肺や肝機能障害などの報告がなされている。』

■今回も知っていてやった 米軍の劣化ウラン弾、イタリアも抗議

『 NATOは、アメリカに主導され、本来、必要ないのにユーゴスラビアでの紛争に軍事介入して問題をますますこじらせたが、米軍の戦闘機がばらまいた劣化ウラン(DU)弾による健康被害の不安は、深刻な置きみやげとなった。』

『 劣化ウランは大気の流れにのってポーランドとフィンランド、そしてハンガリー、ギリシャ、イタリアにまで降下し、発ガンなどの被害をもたらすと予測されている』

『 バルカン症候群とは、NATO軍のユーゴ空爆後にコソボでふえたなぞの症状で、「からだから力が抜ける」「せきが止まらない」といったもの。もし原因がウラン汚染なら、現在はまだ「潜伏期」で、本格的な症状が広がるのは2、3年後だという。』

『 いくらアメリカ合衆国内で劣化ウランが余って保管に困っているからといって、「在庫処分の良い機会」とばかりに(というわけでもあるまいが)、湾岸戦争でその非人道性が分かっている兵器を大量に投入した点、第二の枯れ葉剤として、のちのちまで批判にさらされるだろう。いや、枯れ葉剤のときは、まだダイオキシンの危険が知られていなかった。今回は、知っていてやったのだ。』

■戦争の悲惨
『ワールド・トレード・センターのテロ事件当日の現場 』

白石洋一:外資系コンサルティング・ファーム ニューヨーク事務所 勤務

『 リバティー通りのWTC2の前に落ちているのは白いコンクリートの粉と書類だけ でしたが、WTC1の前近くになると様相が異なってきました。ビルの残骸と肉片で す。残骸を避けながら通っていく道にぺたぺたと肉片が散らばっていました。皮のつ いた肉。これがたくさん落ちていました。丸い真っ赤な肉に白やピンクの血管がぐる ぐる巻きついているものもありました(脳みそだと思う)。足か腕の骨も。』

『 これらの人は、飛行機がビルにぶつかって、身がすくんでいる間に、飛行機 が迫り、痛いと思う時間もなくバラバラになってしまったのだと思いました。これを 見たときはただ唖然としながら歩くだけでしたが、その後、ずっと頭に焼き付いて離 れません。このような光景は戦争には必ずあるものだと思います。よって、戦争を考 えるうえでこのような惨状を伝えた方が良いと思いました。なぜなら今までもこうい うことを誰かが誰かにしてきたし、また報復の戦争もこのようなことを相手にするか らです。』

『 死ぬのが一番損です。死んだら自分の死の悲惨さ、どんなに辛かったか、どんなに 痛かったか、どんなに不当だったか、自分の体験を訴えることができないからです。 「何で自分はいきなり、火に囲まれて、こんなに黒焦げでバラバラでにならないとい けないんだ」などと、怒りを表すことができない。せいぜい遺族が思いやって訴える しかない。しかし、思いやる手がかりは、事態の正常化の努力によって、時間と共に どんどん失われてしまいます。また、遺族の方もショックで何もできないでしょう。 そもそも、本当に悲惨な目にあったら、状況を言葉に表すことはできないのが普通で、 ただ泣いたり、わめいたりしかできないでしょう。』

『 WTC1の上部のいたるところの窓から沢山の人が助けを待って首や身を乗り出し ています。ある人は布を振っています。その中から数分に1人から数人ずつ、ポロポ ロと人が落ちていきます。だいたいは手を広げて落ちていきます。他にも、手足を平 泳ぎで泳ぐように落ちる人。足をクロスし身を堅くして落ちる人。空中で回転しなが ら落ちる人。足から落ちる人。力なく人形を落としたように落ちる人。一緒に数人で 落ちる人。落ちる人のいるフロアーもその下の地面も地獄だったと思います。』

『 人が地面に打ちつけられるのはまるでスイカを落とした時のようだと後で知りまし た。スカイバイビングのようにある方向に向かおうとしながら落ちる人もいました。 自分が見つめていたのは、WTC1でしたが、後からクラッシュがあったWTC2も 同じように 人が落ちていったそうです。』

■死の商人

◆テロ対テロの馬鹿騒ぎを演出するアメリカ

『 アメリカは民家への爆撃を誤爆と発表したが、アメリカの誤爆発表は今に始まったことではない。1998年8月の在ケニアとタンザニア米大使館爆破の報復としてスーダンの薬品工場へミサイルを打ち込んだのも、99年6月のユーゴ空爆の際中国大使館をミサイル攻撃したのもすべてアメリカは誤爆であると発表した。ところがすべて「誤爆ではなく狙い撃ち」であったことが明白になっているのである。』

『 スーダンの薬品工場の場合はイスラエルとパレスチナを和平から戦争状態にするためイスラム世界に反米・反イスラエル感情を煽るためであり、中国大使館狙い撃ちは天安門10周年学生デモに対する軍部画策による暴動化を未然に防ぐためであった(詳しくは時事直言バックナンバー)。』

『 今後の米アフガン戦略はヘリコプター投入になるが、当然誤爆を続けることは明らかである。既に誤爆ばかりか6メートルのコンクリートを貫通、破壊する特殊爆弾(GBU−28)の威力顕示でアメリカに協力的なアラブ諸国の中でも反米デモが日増しに過激化している。』

『 さらにアメリカはタリバン後の政権のあり方につき国際コンセンサスを得ることなく武力行使に走ったばかりか、アフガン国民に罵詈讒謗(ばりざんぼう)を続けてきたアフガン国民の敵と言っても過言でない凶悪国際テロ組織北部同盟と手を結んでいる。ソ連のアフガン侵攻の際、アメリカはビン・ラーディン率いるテロ組織アルカイダを支援し、今度はそのビン・ラーディンとアルカイダを叩くためテロ組織北部同盟を支援する。』

『 今米軍に飛行場使用を許すほどアメリカに軍事協力しているパキスタンは、実は9月11日までは「ならず者国」、「テロ支援国」とアメリカ自身が認定し制裁を加えていた国である。「テロとテロを支援する国に対する宣戦布告」したアメリカはテロ支援国とテロ組織と共に、テロ組織アルカイダ(ビン・ラーディン)とテロ国家タリバンと戦っているのである。「テロに対する正義の戦い」とはお笑い種であることがわかる。このようなお笑い種には裏があるのは当然のこと。つまりテロ撲滅は表向き。狙いは別。』

◆何故主要先進国や中・ロまでアメリカに従うのか

『 先ずよく認識しておかなくてはならないのは、米、英、仏、ロ、中の国家産業基盤となっているのは、「売春とともに世界最古の歴史」を持つ「死の商人」といわれる兵器産業であるという事実。今日の資本主義社会は兵器産業を基盤に置いた独占資本に支配されていることは言うまでもない。英国のピッカーズ(現ブリティシュ・エアロスペース)、クルップ、仏のシュナイダ−・クルーゾー、米のデユポン、ロックフェラー、メロン、等々数えたらきりがないが、これらの財閥が全産業を牛耳っているのもまた事実である。』

『 日本でも日露戦争から中国侵攻の軍需を背景に大財閥を形成した三菱財閥はよく知られるところ。ちなみに今日の世界兵器売買ランキングを見ると三菱重工は14位、三菱電機は38位となっている。欧米の財閥に比べて三菱財閥がさえないのは、日本はアメリカのように好きな時に戦争が出来なくなったから。』

『 又中国が日本の再軍備(古い言葉だが)を警戒するのはアジアの兵器市場を日本に奪われたくないからである。アメリカが自ら理由を作ってアフガン空爆をはじめたことは今後アメリカ主導で兵器市場開拓を行うことに他ならない。市場開拓者に各国の財閥、すなわち財閥に忠実な国家が追従するのはこれまた当然のことである。アメリカが作ってくれるパイに腹をすかしたオオカミどもが群がっているだけのこと。』

◆この世の中はキツネとオオカミの奪い合い

『 資本主義社会では「戦っているうちは支配できる」が「平和になったら騙される」のが常。だから世界一の軍事力を持つアメリカは戦争さえしていれば世界をリードできるのである。平和になると軍事力は用を成さず、マネー戦略がものを言う。』

『 9月11日はアメリカの国家運営が平和手段から戦争手段へ転換する宣誓式のようなものだ。山本五十六率いる大日本帝国海軍がお誂え向きに真珠湾へ向かってきたように、都合よくハイジャック連隊機がニューヨークとワシントンへ向かって来たのである。』

『 本誌前号で「アメリカのアフガン攻撃はサダム・フセインをいぶり出すため」と述べた。アメリカは最終的には全アラブ対イスラエルの第5次中東戦争とそれに続く「新型第三次世界大戦」が狙いである。今日戦争は一石三鳥以上にアメリカとイスラエルに国益をもたらすばかりか、英、ロ、中、仏、現在の国連常任理事国に利益をもたらす。四面楚歌のイスラエルにとって領土拡張と安全保障は戦争以外では達成できない。戦争による領土拡大とパレスチナ独立を粉砕することがイスラエル国是である。』

『 英国のブレア首相、ロシアのプーチン首相共に攻撃をアフガンからイラクへ拡大すべきでないと言う。これは全く本音ではなく、タイミングの問題。戦闘を中東へ拡大することは5カ国の共通利益であることは言うまでも無い。世界最大の産油国ロシアは未曾有の利益を得るばかりか、ヨーロッパに原油市場拡大ができるし、仏、ロ、中と共にイラク等「ならず者国家」への兵器の輸出拡大につながる。』

『 アメリカがイスラエルとサウジアラビア、クエート等友好国の兵器販売を拡大するのは当然のことである。多くのアラブ諸国の中には仏、ロ、中の兵器常連顧客がいる。イラン、ヨルダン、シリア、リビアなどである。これらの国をアメリカの「テロと戦う」を理由に米国の協力国にしたことは正に仏、ロ、中にとっては「アメリカの賭場荒らし」である。』

『 アメリカにとっても仏、ロ、中にとっても今中東でドンパチやられるのは不利。中東戦争になるとアメリカは否が応でもイスラエルを軍事支援しなくてはならなくなる。そうなると、全アラブ諸国を敵に回してしまい、せっかくの「客引き」が無駄になってしまう。アメリカの戦略は友好国と対立国がアメリカのテロに対する戦争協力国になっている間に米軍を駐屯させ、兵器を売り込むことにある。』

『 戦争はその後。ロシア、仏、中国は既に中東にミサイル等の兵器を大量に売り込んでいるが、今後アメリカの市場参入を避けながら、かつアメリカに市場を拡大させることだ。それには時間が必要なのである。だからアフガンからイラクへの戦火の拡大に反対なのである。人道上の問題ではない。兵器マーケッティングの問題。』

『 湾岸戦争でデザート・ストーム(砂漠の嵐)で有名になったパウエル国務長官がイラクへの攻撃拡大に反対なのはアメリカの軍産代表としては当然のこと。戦争の拡大を嫌うのではなく更なる戦争の拡大と、更なる兵器市場創造のために準備期間が必要だからである。』

◆政治家サダム・フセインの決断

『 世界には超一流の政治家がいる。サダム・フセインや金正日である。アラブ諸国に反米・反イスラエルデモが極度に達する時サダム・フセインはイスラエルにスカッド・ミサイルを打ち込むであろう。こうすることによりサダム・フセインはジハード(聖戦)の旗手になれる。』

『 アメリカの事情とは裏腹にイスラエルも一日も早くサダム・フセインが自国にミサイルを打ち込むことを期待している。』

『 中東で戦争が始まると、アメリカはどうしてもイスラエルを軍事支援しなくてはならなくなり、せっかくパレスチナ独立支援をカードにアラブ諸国を友好国、協力国に引きつけているのに、米軍駐屯や兵器売込の目的達成前に彼らを敵に回してしまう。アメリカがイスラエルに我慢を強いてパレスチナ暫定自治政府との和平を進める理由はここにある。真の和平などどうでもいいのである。イスラエルとサダム・フセインは早期中東戦争を望み、アメリカと他の3カ国はアフガンで時間を掛けるのが正解。』

『 アメリカにとって今一番恐ろしいのがサダム・フセインである。アメリカにとってはパキスタンやアフガン隣接国、アラブ友好国に「テロ撲滅」を理由に米軍を配置し終わる前に中東戦争になってはならないのである。』

『 丁度「日本の安全」を理由に米軍基地を日本に置いて日本を軍事支配しているのと同じように、今アメリカは中央アジアと中東に軍事覇権戦略を押しすすめている最中だからである。今後サダム・フセインは当然イラク上空のNo Fly Zone(飛行禁止区域)でアメリカ偵察機をミサイル攻撃して挑発する。正にアメリカのアキレス腱を突いてくるのである。』

『 当然イスラエルも本格的にパレスチナ侵攻をはじめることになる。イスラム世界の反米・反イスラエルの火の手が燎原の火の如く全世界に燃え広がる。それを尻目にサダム・フセインが動く!もう世界はマネーではなく、「力」で動いている。』

■石油天然ガス戦略ユノカル社

(2001年10月25日の朝日新聞国際面)
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*22日、国連の大島賢三事務次長がトルクメニスタン(以下ト国)を訪問した際に、ニヤゾフ大統領(ニ大統領)が、パイプラインプロジェクトをアフガン復興の一環として出来ないかと打診した

*97年に米・ユノカル社(54%)、サウジのデルタ石油(15%)日本の伊藤忠(7%)が出資した天然ガスプロジェクト

*ト国南部のダウレタバード〜アフガン南部〜パキスタンのムルタンまでの全長1470キロ。總工費20億ドル。

*98年までにパキスタン政権もエネルギー政策から支援。タリバンも懷柔に応じていた。しかし、パキスタンの核実験、クリントン政権のアフガンへの巡航ミサイル攻撃などから計画が空中分解

*その計画がタリバン後をにらみ再浮上。アフガンにとって建設工事需要は復興への手がかり。ニ大統領は日本の資金力へも期待する。

*中央アジアでは、天然ガスのトルコ市場を巡って @ロシアが黒海を海底パイプラインで横斷する計画  Aアゼルバイジャンもグルジア経由でトルコと結ぶパイプラインを英国・ブリティッシュペトロリアム主導で建設するなどの計画がすでに存在していた。
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■「アメリカ・プロブレム」の傾向と対策
星川淳の「屋久島インナーネット・ワーク」第13回

●「アメリカ」を今後、どう扱うかという課題

『 グローバリズム原理主義の教祖といったところか。世界のどこで、だれが(とくに有色人種と物言わぬ自然界)、どれだけ苦しもうと、マクドナルドのハンバーガーを食べて、ガソリンがぶ飲みの大型SUV(レジャーバン)を乗り回すアメリカン・ウェイ・オブ・ライフは守り抜くという決意。911以前の歴史とアメリカの責任はかき消えたかのごとき単純な善悪二元論。そして、全世界が諸(もろ)手を上げてそれを支持すべきであり、支持しない者は敵だという途方もない奢り――。』

『 911のテロ行為は悲劇的で許し難いものだが、ブッシュと彼のタカ派内閣による対応は、イスラム諸国以外にもアメリカへの敵意と軽蔑の種を撒き散らしている。この種が今後、アメリカ・プロブレムをいっそうもつれたものにするにちがいない。』

●どちらがリーズナブルか?

『 まずブッシュ。ビンラディンの首に生死を問わず賞金をかけると保安官気取りの啖呵を切ったが、同盟各国に示す約束の有罪証拠はじつに頼りない。日本政府にも示されたはずなのに、公表もなく後述の参戦法案審議が進んでいくので、唯一概要を発表したイギリス政府のサイトから仲間たちと緊急訳出し、なんとか衆院特別委員会通過の日に間に合わせた。 < http://www.ne.jp/asahi/home/enviro/news/peace/usama-J >

 一読すればわかるとおり、案の定すべて状況証拠ばかり。ガーディアン紙の論評によれば、イギリス諜報筋さえ「911より98年の東アフリカ米大使館爆破事件との関連が強い」と手厳しい。怪しいと主張したいのはわかるが、こんな希薄な根拠でアフガニスタンに武力攻撃をしかけることは、常識的にも国際法上も無理がある。無理、すなわちアンリーズナブルであるからして、それより先はなにもかも筋が通らない。』

『 さて、わがコイズミくんだが、こちらはヒステリックさとアンリーズナブルさでブッシュといい勝負。アーミテージ国務副長官の“Show the flag”という要請を聞いて、「ウォーッ!」と立ち上がったそうだから何をかいわんや。』

『 結論が先にあるからして、国会審議も記者会見もリーズン(道理)の出番はない。靖国参拝同様、基本的には「やるといったらやる、何がおかしいか?」の一点張りで、しまいには「(憲法との矛盾を突かれれば)答えに窮しちゃう」ときた。戦争をやらない、軍隊をもたないという憲法のもとで、無理に無理を重ねてきた戦後政治が、ついに無理に開き直った決定的瞬間である。こっちもたまりかねて、浅学を省みず「STOP! 憲法放棄」と題した檄文を発信しちゃったさ。』 < http://www5b.biglobe.ne.jp/~onbuzpa/News/stop_abadon20011014.htm >

『 前回〈前/超の虚偽〉で示唆したように、近代という理詰めの世界の向こうには理を超えた成長を望みたいのであって、理の通らない無理・無法の世界に逆もどりでは困るのだ(ここでいう超越は、理を捨てるのではなく習熟してその先に出ること、言い換えればおそらく理性・感性・悟性の統合/融合に近いので、誤解なきよう)』

●社会の決定に対する有権者の責任は大きい

『 世界と精神の危機に際して、インナーネットからあらゆるものが噴出してくるかのようだ。おもしろいことに、大手メディアが国家と資本の意向に絡め取られてブッシュ&コイズミ的なるものを反映しがちなのに対し、インターネット上の交信は21世紀のリーズンを切り拓こうとしている。』

『 と同時に、あまりにアンリーズナブルな事態や決定を前にすると、こちらもつい高飛車なリーズンで身構え、リーズナブルな結論をもっているかのごとく錯覚しそうになるのが怖い。こんなときインナーネット・ワーカーの先達、故ポーラ・アンダーウッド(連載#5)ならきっとこう問いかけた。「さて、私たちはここから何を学べるでしょう?」』

『 もう一つあらためて学んだのは、やったことは返ってくるという因果応報の冷徹さ。CIAがソビエトを牽制するためにビンラディンたちイスラム義勇兵を育てたというようなディテールだけではない。アフガン侵攻のつまづきがソ連邦崩壊への連鎖を引き起こし、アメリカは予想以上の大成功に酔い痴れて、究極の一極支配を手に入れたはずだった。ところがいま、勝利の密使が裏口から恐怖と破壊をもたらす。』

『 そして炭疽菌の次に米国社会を脅かす天然痘は、白人たちが18〜19世紀を通じてインディアンを凄惨な死と衰退に追いやった伝染病ではないか。ときには毛布に染み込ませた恐怖の贈り物によって――。テロル(terror)とは文字どおり「恐怖」。与えたものは返ってきて不思議はない。』

『 三つめの学びは、責任もまた不等価であること。知人を含めて少なからぬアメリカの良識派が、「武力報復には反対だが、それを口にできる雰囲気ではない」と洩らす。しかしそれでは、かつて天皇教軍国主義下にあった日本人も、タリバン支配下のアフガニスタン人も責められまい。』

『 社会全体が圧倒的に一方へなびくとき、為政者たちの方針に非を唱えることは難しい。だからといって、誤った決定に忍従せざるをえない民衆の上に、原爆やクラスター爆弾を炸裂させることは許されるべきではない。』

『 選挙や議会などの民主制度があり、動かせる資金と人的・物的資源が多いほど、社会の決定に対する構成員(有権者)の責任は大きいのだ。この点、制度はあっても使いこなせていない民主主`と、いまなお世界第二の経済力をもつ日本人も、これから行なうことに大きな責任を問われる。』

『 アフガン難民への民間支援と、攻撃中止を求めるアメリカ製品ボイコット――日本国憲法の精神に則った実効性ある行動は、このあたりに絞られてくるかもしれない。』

『 とりあえず、今月のマイヒーロー、バーバラ・リーと辻元清美と中村哲医師に拍手! 』

■テロの証拠を示せないアメリカ

▼ずっと前から予測されていた大規模テロ

『 ウールジーの発言はいくつもの点で10カ月後の同時多発テロ事件を予測している上、事件の背景まで先取りして説明している。事件が発生直後の段階で真珠湾攻撃に例えられたのは、事件前のアメリカの状況が「第2次大戦前に似ている」ということに呼応しているし、ブッシュ大統領がタリバンを敵として名指しして「戦争」を開始した理由は、ウールジーの「敵が明確でないとアメリカは結束できない」という言葉で解説されている。』

『 1993年の1回目の世界貿易センタービル爆破や、98年のケニア・タンザニア米大使館爆破、2000年のイエメンでの米戦艦爆破など、一連のテロ事件は「ビンラディンらアルカイダによって計画・実行された」といろいろなメディアで断定的に書かれているにもかかわらず、それを裏づける証拠が薄かった。』

『 そのため「むしろCIAが予算拡大のためにテロリストの危険を煽っているのではないか」とさえ感じられた。ウールジーの懸念はプロパガンダなどではなかったことが10カ月後に明らかになったのだが、その前の段階では私のように考えていた人がけっこういたのではないかと思っている。』

▼証拠を示せなかった米当局

『 前々から危険が分かっており、マスコミまで動員して危険性を宣伝していたのに、なぜCIAなど米当局は9月11日の大規模テロ事件を防げなかったのだろうか。その主因は、米当局が「証拠」を示せなかった(もしくは故意に示さなかった)ことにあると思われる。』

『 米大使館爆破テロの直後の報復攻撃では、アメリカは証拠を用意できなかったどころか「ビンラディンの生物兵器工場」だとしてミサイルを撃ちこんだスーダンの薬品工場が、その後民生品の抗生物質を作る薬品工場だったことが判明し、米当局もそれを認めざるを得ない状況に追い込まれた。』

■この惑星から消滅する決心?
私達はこの惑星に生き残れるか?

坂本龍一 20010926

『 ぼくは、こんなに早く世界にカトストロフィーをもたらす事態が到来するとは思っていませんでした。もう少し時間の猶予があると思っていました。』

『 第一に、戦争は最大の環境破壊です。これは多面的に総合的に検証されなければなりません。湾岸戦争による環境破壊に関して、日本の「環境総合研究所」が詳細な調査報告をしています。』

『 第二に、9 月11 日のテロに関して首謀者とみなされているオサマ・ビン・ラディン氏はインタヴューで、核兵器の使用もほのめかしているそうです。対するアメリカのブッシュ大統領も、あらゆる武器の使用を制限しないと言っています。当然、今後の報復合戦の中では核兵器、あるいは生物化学兵器、細菌兵器などが使用される可能性があります。』

『 もしそうなれば、被害はチェルノブイリ原発事故などをはるかにしのぐものになるでしょう。そして、その被害は戦闘地域だけでなく、全世界に及ぶものになるでしょう。現時点でもさらなるテロ攻撃の可能性は、世界の主要都市、あるいは原発とその関連施設など、あらゆる所におよびます。』

『 人類は本当に「パンドラの箱」をあけてしまったのでしょうか?そうだとすれば、未来世代に対する責任や義務を行おうにも、とうの我々の世代が消滅してしまうことになりかねません。ある意味、20世紀において世界中の資源を集積し搾取しながら繁栄を謳歌してきたわれわれの世代に対する、大いなる罰かもしれません。』

『 また、その繁栄は世界的な不公平、富の分配の不公正の上になりたっていただけではなく、勝者に圧迫された世界の多くの人間たちの血の海の上になりたっていたのだと思います。』

『 FAO によると、毎日35,615 人の子供たちが飢餓のために死んでいます。テロの犠牲者を悼む気持ちは変わりませんが、同時にこの子供たちの死を、世界のほとんどの人間が無視していることにやりきれない憤りを感じます。これも姿を変えたテロではないでしょうか?』

『 戦争が行われようとしているアフガニスタンでは、国連やNGOなどの食料援助が途絶えた今、500万人が餓死しようとしています。これらの人たちの頭上に爆撃することを、国際社会は黙認するというのでしょうか?』

『 あまり象徴的に語りたくはないのですが、今回のテロ事件はそれが誰によって行われたにせよ、アメリカが体現してきた20 世紀的な「価値」、すなわち成長を前提とする「大量搾取、大量生産、大量消費、大量廃棄」型文明の終焉を告知するもののように思えてしかたないのです。大げさに言えば、一つの文明の終焉の始まりを現わしているように思います。』

『 ぼくはこれをただ頭の中の想像だけで言っているのではありません。TV や写真でしか見ることができませんが、かつて巨大なビルを形成していたあの膨大ながれき。あれらはもともと地球のあちこちから集められてきた資源です。文明とは地球の資源を最大の密度で集積することだ、と言わんばかりの多さです。』

『 そしてその文明を一瞬にして、たくさんの犠牲者とともにがれきの山にしてしまったのも、科学技術という現在われわれがもっている文明の力です。言わば文明が文明を自己否定した瞬間とも呼べるかもしれません。』

『 21世紀は、世界中の人間がいつ起こるとも分からないテロにおびえ、それに対抗する政府の監視のために自由と人権が制限された社会になるのでしょうか?巨大な富と軍事力と情報力をもった者が今後さらに世界の一極化を進めるのでしょうか?』

『 今回のテロが、自分の生き方を含めた世界のあるべき方向を考えるきっかけを与えてくれました。採掘のために巨大な資本を必要とする化石燃料に依存せず、分散型のエネルギーを供給し、CO2 を大量に排出し遠隔地から資源や物資を輸送するのではなく、地域の資源を最大限に利用すること。』

『 同じ惑星に生きる他の生物の多様性と未来世代の権利を充分に考慮した資源の利用と循環システムを構築すること。富の分配の不平等をなくし、互酬的な関係を築くための地域通貨やエコバンキングなどを利用した、金融システムの改革。』

『 時間がかかりますが、これらのことが行われない限り、つまり富の集中と人間と自然に対する搾取がなくならない限り、われわれはテロや世界戦争の危険に怯えて暮らすことになります。その先にあるのは、何でもありの総力戦による生命の消滅です。』

■大切なことほど気付かない

空爆。誤爆。テロ措置法。炭疽菌。テロ不況。−−−来る日も来る日も新聞紙面 ではテロ関連記事が一面トップ報道。テレビ番組ではワイドショーでも空爆のシ ーンが何度と無く映しだされます。

確かにNEWSです。経済にも少なからず影響があります。でも、何か、大切な何かが見落とされているような(私は、大それた事を言える程の人間てはありませんが)・・・・

以下にフランスの新聞「Journal de l'ile de la Reunion」の9月24日の投書 欄に掲載されていたコラムを紹介します (筆者:Dominique Ramassamy氏/ 日本語訳:森野栄一氏)

今日もまた35615人の子供たちが飢餓で死んだ。      犠牲者:35615 (FAO)      場所:この惑星の貧しい諸国で      特集号:なし      新聞論説:なし      大統領のメッセージ:なし      非常召集:なし      連帯の表明:なし      黙祷:なし      犠牲者追悼式:なし      フォーラムの開催:なし      教皇のメッセージ:なし      株式市場:変わらず      ユーロ:回復      警戒水準:変わらず      軍隊の移動:なにもなし      犯罪を識別する推測:なにもなし      ありそうな犯罪の委任:豊かな諸国家      世界人口の20%がこの惑星の資源の80%を消費している。ニュー      ヨークへの攻撃が非人間的なものとみなされているのであれば、年間、      1300万の子供たちが死ぬにまかされるのを私たちはどのように言      い表したらいいのか?

耳を清ませばガイアのシンフォニーが・・・

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