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★報復ではなくPEACEとJUSTICEを!──100万人めざして、緊急署名


★アメリカの新聞に平和の全面広告を出そうグローバル・ピース・キャンペーン 日本からできることにご参加ください


■銀行家がテロリスト

オサマ・ビン・ラディン独占インタビュー ABCNEWSより。

●テロの銀行家と話す

『 ABCNEWS通信員ジョン・ミラーは、アフガニスタンの山々を越えて、オサマ・ビン・ラディンの秘密の隠れ家に歩いていった。これは、サウジ追放者の世界的なテロ・キャンペーンについて独占インタビューするためだった。 』

『 アフガニスタンのどこか、5月28日 ――武装イスラム闘士は、南アフガニスタンの山々を歩いて、オサマ・ビン・ラディンの秘密の隠れ家にABCNEWS通信員ジョン・ミラーとそのクルーを導いた。サウジアラビアの億万長者は、私的なテロ・ネットワークに、これから数週間以内にアメリカ人とユダヤ人を殺害するよう命じていた。これは、合衆国政府が世界で最も危険なテロリストと考えている人物への、ミラーのインタビューである。』

『 オサマ・ビン・ラディンは、敵についてはっきりと話した。その重要ポイントは次のとおりである。』

■オサマビンラディン現象

山本芳幸 国際公務員(UNHCR Kabul office, Officer-in-Charge)1999

●オサマ・ビン・ラディンという男

『 20代前半に結婚したオサマは、巨大な富を有しているにもかかわらず、質素なアパート暮らしをすることを選んだ。現在、彼はシリア人の妻一人、サウジアラビア人の妻二人、そして約15人の子供と一緒にアフガニスタンのどこかで生活している。』

『 これまでの生涯に渡って、オサマは質実剛健とも言える生活を続けている。スーダンで生活をしていた時でも、彼は火傷しそうな暑さにもかかわらず、エアコンを使うことを拒否していた。「イージー・ライフに慣れることは慎みたい」とオサマは言う。』

●聖戦時のオサマ・ビン・ラディン

『 ソ連がアフガニスタンに侵攻した1979年、アメリカの大統領はジミー・カーターであった。カーター政権下の唯一の硬派と言われていたブレジンスキー国家安全保障顧問が、アフガニスタンのムジャヒディン(聖戦士)に対する隠れた支援を実施していた。CIAは、まず、エジプトとパキスタンを通じて聖戦士の支援を始めていた。その経費は年間7500万ドルに達していた。』

『 1981年1月、レーガン政権が誕生した。ウィリアム・ケーシーがCIA長官に就任した。彼はカーターの軟弱外交に不満を持っていた男だが、アフガニスタンの聖戦士を支援しているという点は気に入った。そして彼がCIA長官をやっている間にアメリカからアフガニスタンへ流れる資金は倍増したと言われている。彼はまた、聖戦士のセールスマンであるかのように、西ヨーロッパ、エジプト、サウジアラビア、パキスタン、中国などに飛びまわり、アフガン聖戦士への支援を呼びかけ、アフガニスタンがソ連のベトナムと化していくことに熱狂したのだった。』

『 パキスタンへは莫大な資金と膨大な数の武器・弾薬が流れ込んだ。これらを使って、ソ連を撃破する戦略を立案し、兵站ラインを整備し、最前線の聖戦士に武器・弾薬を配分するなど、実質的な司令塔になったのがパキスタンの情報機関、ISIであった。パキスタン国内には聖戦士用の訓練キャンプがいくつも作られた。新しい武器の使用法をアメリカ人の教官がパキスタン人の軍人に教え、それらのパキスタン人がアフガン人聖戦士の訓練キャンプの教官となった。』

『 聖戦の後半、パキスタンの情報機関、ISIのヘッドであったハミド・グル少将は、オサマのことを「人に強い印象を残す人物で、容貌がよく、背が高く、やせていて、黒い大きな瞳が輝いていた。とてもソフトな話し方であった」と語っている。聖戦時すでに、オサマは軍事的な役割を越えたカリスマ的な地位を獲得していた。』

『 聖戦が終わって6年後の1995年、スーダンにいたオサマをハミド・グル少将は再び訪ねている。彼はオサマの賛美者であり続けたのだ。「彼は抵抗のシンボルであり、イスラム教徒全体のヒーローである」と彼は言う。』

『 オサマはサソリとネズミのはびこるような湿気た洞窟にあっても、規律正しい生活を維持していた。夜明け前に祈りのために必ず起き、デーツ(乾燥ナツメヤシ)とパンだけの質素な朝食を食べ、毎日、マーシャル・アーツの訓練を欠かさなかった。それでも、昼も夜も贅沢を避け、油の少ない質素な食事で済ませていた。』

『 約10年に渡り、オサマはソ連を相手にアフガニスタンでアラブの義勇軍の指導者として聖戦を戦った。サウジアラビアに帰った彼は賞賛と寄付金のシャワーを浴び、あちらこちらのモスクで演説をしてほしいという招待を受けた。彼の演説のカセットテープは発売されると同時に売りきれた。25万本以上のカセットテープが売れたと言われる。このテープは現在、発禁処分になっているが、これに含まれた演説で彼は、アメリカ外交を痛烈に批判し、アメリカ商品のボイコットを呼びかけている。』

「我々がアメリカの商品を買うことによって、我々はパレスチナ人を殺す共犯者となっているのだ。アメリカの企業はアラブ世界で莫大な利益を上げ、そこからアメリカ政府に税金を払っている。その金を使って、アメリカ政府は年間30億ドルもの大金をイスラエルに送り、イスラエルはその金を使ってパレスチナ人を殺しているのだ!」

●湾岸戦争とオサマ・ビン・ラディン

『 その後、彼はスーダンに渡った。しかし、アメリカとサウジアラビアはスーダン政府に懲罰の脅しをかけ、結局オサマは1996年スーダンからも追放され、アフガニスタンに戻ることになったのだ。』

『 その後、アメリカを標的とするテロが発生する度に、オサマ・ビン・ラディンの名前がメディアに登場することになった。1993年、ソマリアにアメリカから30万人の大軍が送りこまれた時も、ソマリアを援護するための義勇兵がパキスタンから5000人、インドから5000人、バングラデシュから5000人、エジプト、セネガル、サウジアラビアなどから5000人やってきた。アメリカ兵は惨憺たる戦闘に陥り、撤退することになったが、この背後にもオサマがいたと言われる。』

『 その他にも、エジプト大統領とローマ法皇の暗殺計画、アメリカのボーイング747、6機の太平洋上での爆破計画、1995年、パキスタンのエジプト大使館の爆破、1995年、リヤドのサウジ国民兵訓練センター爆破、1996年、ダーラン近くの軍事兵舎爆破(アメリカ人19人死亡)、また、1993年、ニューヨークの世界貿易センター爆破(盲目のラムジー・ヨウセフは逮捕済み)、1997年11月、エジプト・ルクソールでの旅行者虐殺、等など、すべて背後にオサマ・ビン・ラディンがいるという話が出てくる。これらに関して、オサマは自分が指揮したとも関与したとも言わないが、これらを実行した者を常に賞賛している。 』

『 皮肉なことに、これらのテロに関連して逮捕される者がほとんどの場合、「アラブ・アフガン」とか「アフガン・ベテラン」とか呼ばれる、アフガニスタンでのソ連との戦闘の経験者である。彼らは当時、CIAの供与する武器、資金、訓練によって、戦闘のスペシャリストとなった者たちなのだ。』

●次世代のオサマ

『 パキスタンで今、最も人気のある名前の調査結果が最近、新聞に出ていた。一番人気は「オサマ」だった。アフガニスタンとの国境近くのある村では、去年8月のアメリカのミサイル攻撃以来、500人以上の「オサマ」という名前の赤ちゃんが生まれたそうだ。同じ記事によると、「オサマ」人気は赤ちゃんの名前にとどまらないらしい。ビジネス、あるいは公的機関にも「オサマ」という名前が急増しているということだ。「オサマ養鶏場」、「オサマ・ベーカリー」、「オサマ薬局」、「オサマ服飾店」、「オサマ時計店」、「オサマ公立学校」などの例が出ていた。』 『 なぜ息子を「オサマ」と名付けたのかと聞かれた人が次のように答えていた。「アメリカに挑戦し、アメリカを無視し、虐げられたイスラム教徒の代弁をしてくれるオサマ・ビン・ラディンの勇気にみんな感銘してるんだ。自分の息子もオサマ・ビン・ラディンの志を継いで、イスラムの大義を支えて欲しいと思う。」』

■叡智が目覚め

グローバルピースキャンペーン日本代表発起人 きくちゆみ

『 米国、そして日本ではまるで報道管制が引かれているように、連日、報復や戦争を肯定し、人々の怒りと憎しみを煽る報道ばかりが流れます。しかし水面下では、米国内の驚くべき叡智がめざめつつあります。「今までアメリカはずっと世界中でこういうことをやってきたのだ」。アメリカ人の勇気のある人々は、言いはじめました。自分達たちがあそこまでやられて、やっと、はじめて、気がついたのです。しかし、あのような報道がうずまくなかで、彼らの声は主要メディアでは、取り上げられません。せっかく芽生えた本当の気付きが、このままでは怒りと憎しみの渦の中に埋もれてしまいます。』

『 今、必要なのは、世界中の平和を望む人々が手をつなぐことです。そして、それはインターネット上で国境を、宗教を越え、既に始まっています。ここ日本でもです。早急に平和と本当の勇気を求めるブッシュ大統領への手紙を、米国の有力紙に全面広告を出します。戦争を止められるように、あるいは最小限に防げるように。』

『 時間はあまりありません。どうかこれ以上の暴力を拡大しないように、お力添えをお願いします。できることを、今。いのちの星地球が、本当に美しい平和な星になりますように。』

神戸元気村代表OPEN JAPAN 事務局 山田和尚

『 この度、世界の有志が集まって、グローバルピースキャンペーンがはじまりました。 このままでいくと、アメリカほか、世界各国が参加して、WW・(第3次世界大戦)につながる報復作戦が始まってしまいます!私たちの目的は、報復という武力ではなく、国際法廷からはじまる司法力での解決です。その第一弾として、米国内の各新聞に広告を出そうとしています。対象としては、NYタイムス、ワシントン・ポスト、USA Today、LAタイムス、SFクロニクルなど、米国の指導者レベルが読む新聞の一面を想定しています。NYタイムスの一面広告費だけでも、日本円で1700万円が必要です。大きな金額と思えるかもしれませんが、1700人が1万円ずつ出すとできると考えています。ひとり1000円でも出し合えば、17000人が集まれば、できるのです。』

広告掲載を予定している退役米海兵隊員グレッグ・ニーズ氏の手紙(抜粋)

『 しかし、これだけはお願いしたいのですが、この恐るべき犯罪のためにそれがアメリカ人、イスラエル人、パレスチナ人、あるいはどの国民であれ、これ以上無実の人を犠牲にしてはいけません。我が国の爆弾と兵器が無実の犠牲者のいのちを奪ってしまうことがあまりにもよく起こります。軍事的な言い方では「副次的被害」などとされていますが、実際は殺人とまで言わなくも大量殺戮だと思います。私たちにさらに多くの無実のいのちを奪う権利があるのでしょうか。それはまたひとつのテロではないでしょうか。私たちは、世界貿易センターを襲った人たちのレベルまで下がるべきなのか、それとも高い見地に立って、高い法と道徳の基準を保つべきなのでしょうか。』

『 何ヶ月か前に一人のパレスチナ人の子どもが父親の両腕に何時間も抱かれている写真が雑誌に載っていました。銃弾戦に巻き込まれ弾に当たってその子は死んだのですが、そのとき父親は助けようにも動くことができなかったのです。貴方はこの父親が感じたにちがいない苦しみ、痛みそして不正感を想像できるでしょうか。貴方自身父親として自分の子どものいのちが消えつつあるのに自分は動くことができずなすすべがない状況をどう感じたでしょう。ニューヨークとワシントンで見たあのような絶望的手段に人を駆り立てるのはそのような激しいやり場のないイメージと感情です。』

『 私たちは本当に強大な存在なのでいつも主張し、他の人たちは聞くのが当然のように思っています。私たちが他の人たちの声も聞くことができる勇気ある国民だということを世界に示そうではありませんか。貴方はキリスト教徒ですね、ですから私は、貴方がイエス・キリストが指導したことを正に行って性急に暴力にうってでるようなことをしないよう祈っています。』


■祈りと願いをこめて

ダライ・ラマからブッシュ大統領への手紙

原文(英語)はこちら

 ブッシュ大統領閣下

 私は、ハイジャックされたと見られる4機の航空機が引き起こした計り知れない惨状と、貴国を襲ったテロリストの攻撃に深い衝撃を受けました。非常にたくさんの罪の無い生命が奪われるという本当にむごい悲劇です。誰かがニューヨークの世界貿易センターとワシントンD.C.のペンタゴンをターゲットにするなど信じられないことです。

 私達は深い悲しみに沈んでいます。チベット人を代表して、深い哀悼の意と、この非常につらい時をアメリカの人々と共に分かち合っていることをお伝え致します。命を失った人々、怪我をした人、そしてこの暴力的な非常識な行為によって精神的な傷を負った多くの人々に私達の祈りを捧げます。本日、私は、アメリカ合衆国とアメリカの国民の為に、特別の祈りの法要をダラムサラのテクチェン・チューリンで行います。

 私は、偉大で強い国アメリカ合衆国は、今回の悲劇を乗り越えることが出来ると確信しています。アメリカの国民は彼らの回復力、勇気、そして、このような困難と悲しみに直面した時の決断力を示してくれることでしょう。

 私の立場から申し上げるのは、もしかしたら僭越かもしれませんが、私は個人的には、長い目で見た時に、報復というような暴力的行為が国家や人民にとって本当にためになる正しい行為であるかどうかを、真剣に考えてみる必要があると信じています。暴力はただ暴力の循環を増大させるだけだと思います。

 しかしそれならば、憎しみや怒り(それは、しばしばこのような愚かな暴力の根源的原因となってきました)に、私たちはどのように対処したらよいのでしょうか。

 これはとても難しい問題です。特にそれが国家に関係している場合に、またそのような〔愚かな暴力という〕攻撃に、どのように対処するかについて、やられたらやり返すという様な、ある動かしがたい観念を我々が持っている場合には。

 わたしはあなたがきっと正しい決断をされることと確信しています。

祈りと願いをこめて
ダライ・ラマ

■夢から覚めて

田口ランディのコラムマガジン 2001.9.20「私とアメリカ」

『 兵士は自分が好きで戦争をやっているから、死んでもいいように言うのはやっぱり変である。いや、というか、何かについて意見を言うと、何かを切り捨てざるをえない。言葉とはそういう側面をもっている。何かを分けていくのが言語だけれど、こと人間の生命とか、魂の問題になったときに、言葉とは本当に使い勝手の悪いコミュニケーションツールなのだ。そのため議論は揚げ足取りに陥ったりする。』

『 何かを語れば、何かが抜け落ちる。』

『 私にはわからない。世界は私が認識するには複雑すぎる。中東問題だって理解していない。テレビのニュースを聞きかじっただけだ。意見など言えるはずもない。国際問題なんて何ひとつわからない。でも、自分の心のことならわかる。私のなかでアメリカへの憧れは死んだ。私がそうなのだから、もしかしたら同じように感じている人が他にもいるのではないか、と、ふと思う。』

『 私はようやくシラフでアメリカをみている。日本はアメリカに原爆を二つ落とされても、アメリカを受け入れてアメリカ幻想をアメリカと共有してきた。私はたぶんアメリカの最後の愛人だ。その私が冷めているのだから、世界を巻き込んだアメリカの幻想は本当に終わったのかもしれない。』

『 その国に住む人たちが自分たちで変えることしかできない。この世界のどんな人も他人から変えられたいとは思っていないだろう。変わるとしたら自分から変わるのだ。アメリカが内部から変わるかどうかは、ものすごい試金石だ。』

『 ダライ・ラマ十四世がブッシュ大統領に宛てた手紙を読んだ。「あなたが考えてください」とあった。 自分で考えて道を選べと。 もしかしたらダライ・ラマ十四世は「あなた個人の霊性に従って道を選びなさい」と言いたかったのかもしれない。』

『 私は変わった。そのことは自覚できる。もういまやアメリカと、アメリカに代表された西洋文明への未練はない。ようやく心情的な植民地支配から自分が抜けた。』

『 もし、次なる世界を望むなら、その望むべき世界に向かって、この瞬間から私が変わる決意が必要だ。未来は、それに向かって行動したことの結果として来る。精神的な世界と現実世界がどこかで繋がっているとしたら、私に圧倒的に欠けているのは現実世界で行動することだ。精神世界で祈ることはたやすいが、現実の生活を変えることは難しい。この瞬間から来るべき未来に向かって自分の生き様を私が変えたとき、それが未来に繋がる。私が原因にならない限り、私の未来はない。』

『 アメリカと私は、どこかで繋がっていて、私はアメリカに対して他人のように「変われ」とうまく言えない。変容のための混乱と過酷な通過儀礼を、これからいっしょに体験するのだと感じている。私も自立しなければならない。西洋的価値観から逃れて。道を選ばなければならないのは、私も同じだ。武力闘争の絶えない地球で、丸腰で平和を唱えて平和ボケした頭で愛に生きることを説くリスクを私が負うのだ。』

『 それを思うと、怖くて、いまだ声が出ない。』

■心の傷
アマノジャキ日記

●9月19日(水)マヤ暦2月28 日

『 冷戦の集結とともに、使い道のなくなった武器のバーゲンセールがはじまった。  ファミコン化した湾岸戦争で従来の戦争システムは役に立たなくなり、広島の7倍以上、3500万トンもの核爆弾(劣化ウラン弾)がイラクで「消費」された。沖縄の射爆撃場で劣化ウラン兵器を発射したこともある。』

『 「見えない敵」はテロリストではなく、イスラム原理主義者やアメリカでもない。うしろに潜む武器商人をかりたてる「金」、ひいてはオレたちの心に潜伏する「所有」というテロリストかもしれない。ワールドトレードセンターで直接被害を受けたNYの従弟に、PTSD(トラウマ)についてたずねてみた。以下は彼のメールを紹介する。』

『 だってね、この単純馬鹿なアメリカが報復しないわけがない。トマホーク巡航ミサイル1発2百万ドルなり。きっと、千発撃ってもビンラディンに当たりゃしないと思う。』

『 テロ第二段、第三段、しかもこれが生物化学兵器なんか使ったり。原発を破壊しようものならアメリカは本気で核兵器を使うかもしれない。多分、ビンラディンも核には勝てないだろうが。こんなことにでもなれば世界人口の何分の1かは死ぬことになるかもしれない。こういうことにはならないでほしい。じゃ、どうしたらよいのか? さて、どうしたものか? みんなも考えてほしい。』

『 私の場合、こんなこと頭で考えを巡らせているのことが、PTSD強いては、トラウマの症状だと思う。トラウマは、こんな所に現れているような気がする。至る所に張り巡らされた星条旗だ。店の店頭、車のラジオのアンテナ、空港の駐車場。ありとあらゆる所に星条旗が入り乱れている。星条旗が売れている。』

『こんな状況でもしっかり商売するやつはいる。燃えているWTCの柄入りTシャツや、倒壊してしまったビルの置物や倒壊する前の姿も売られてるらしい。もしこれらの商売の元締めがビンラディンだったら笑える。』

『 この星条旗を掲げる行為、愛国心と言う形を借りてはいるが、実は違うと思う。そうしないと、心の拠り所がない。怒りのやりようがない。今は、票の読み違えで偶然なってしまったぼんくら大統領にすら、カリスマ性を持たせてしまう。トラウマとはこういう物なのかもしれない。藁でも捕まえたい気分なのだ。』

『 今日、用事で42nd Streetを車で通り抜けた。アキラが住んでた頃のタイムズスクエアとは大分違うと思う。ネオンや、大画面テレビスクリーンで埋め尽くされたタイムズスクエアにあまり人がいない。車がすいすいと通り抜けれてしまった。こんなこと、ここ5年なかったことだ(5年前はまだ汚いエロ街だったけど)。』

『 PTSDの症状に、外出をする事に消極的になるというのがふくまれていた。まさにこれが当てはまっている。観光客も激減している。トラウマは他の部分にも現れている。人がおしゃれをしなくなっている。みんな地味だ。美容室はガラガラらしい。食べ物も質素になっているようで、高級レストランも暇になっている。いまなら、人気店にすぐ予約なしで入れるかも。これら、人々の生活の変化が著しいと感じている。いずれは、消費の低迷にもつながり、景気回復のためには、戦争景気しか無いという結論を全ての市民が認める時も近いと思う。』

『 私の場合のトラウマは、いまだに消防署の前を通るときの息苦しさが顕著です。殉職した消防士の写真が貼られ、ローソクと花ががたくさん置かれている。この前を通るときどうにもならない息苦しさを感じる。』

■誰1人安全ではない

戦争抵抗者連盟(War Resisters League)の声明2001年9月11日 ニューヨーク

『 わたしたちがこれを書いているいま、マンハッタンは包囲攻撃を受けているように感じられる。すべての橋、トンネル、地下鉄が閉ざされ、何千人、何万人もの人々がマンハッタン南部から北へゆっくり歩いている。ここ戦争抵抗者連盟の事務所にすわっていて、わたしたちがまず想うことは、世界貿易センターの崩壊で命を落とした何千人ものニューヨーカーのことである。天気は快晴で、空は青い。しかし、煙りの下の瓦礫の山の中でおびただしい数の人々が死んだ。その中には、ビルの崩壊のときその場にいた数多くの救急隊員も含まれている。 』

『 わたしたちは、合衆国議会とブッシュ大統領に対して、次のことを求める。これから米国がどのような対応をするにしても、米国は一般市民をターゲットにすることはしないこと。一般市民をターゲットにする政策をいかなる国のものであれ認めないこと。これらのことをはっきり認めてほしい。このことは、イラクに対する制裁──何万人もの一般市民の死をもたらしている──をやめることを意味するであろう。このことはまた、パレスチナ人によるテロリズムのみならず、イスラエルによるパレスチナ人指導者の暗殺や、イスラエルによるパレスチナ住民に対する抑圧、西岸およびガザ地域の占領も非難することを意味するであろう。』

『 米国が追求してきた軍国主義の政策は、何百万もの死をもたらした。それは、インドシナ戦争の悲劇から、中米およびコロンビアの暗殺部隊への財政援助、そしてイラクに対する制裁や空爆などに至る。米国は世界最大の「通常兵器」供給国である。米国が供給する兵器は、インドネシアからアフリカまで、最も激しいテロリズムを助長している。アフガニスタンにおける武力抵抗を支援した米国の政策が、結局、タリバンの勝利とオサマ・ビン・ラディンをつくりだしたのである。』

『 他の諸国も同じような政策をとってきた。わたしたちは、これまで、チェチェンにおけるロシア政府の行動や、中東およびバルカンにおける紛争当事者の双方の暴力などを非難してきた。しかし、米国は自己の行動に責任をとるべきである。たったいままで、わたしたちは国境内で安全だと思ってきた。快晴の日、朝起きてみて、米国の最大の都市が包囲攻撃されているのを知って、わたしたちは、暴力的な世界においては誰ひとり安全ではない、ということを思い起こした。何十年もの間、米国をとらえてきた軍国主義を、いまこそ終わらせるべきである。』

『 わたしたちは、軍拡と報復によってではなく、軍縮、国際協力、社会正義によって安全が保障されるような世界をめざすべきである。わたしたちは、きょう起きたような、何千人もの一般市民をターゲットにする攻撃をいかなる留保もなしに非難する。 しかしながら、このような悲劇は、米国の政策が他国の一般市民に対して与えているインパクトを想起させるものである。わたしたちはまた、米国に住むアラブ系の人々へ敵意を向けることを非難し、あらゆる形態の偏見に反対してきた米国人のよき伝統を思い起こすよう求める。』

『 わたしたちはひとつの世界である。わたしたちは、不安と恐怖におびえて暮らすのか、それとも暴力に代わる平和的なオルタナティヴと世界の資源のより公正な分配をめざすのか。わたしたちは失われた多くの人々を悼む。が、わたしたちの心が求めているのは、復讐ではなく和解である。』

■心の痛み

国連難民高等弁務官アフガン事務所(UNHCR)職員:千田悦子 World Reader

『 それ以後、事件の全貌が明らかになるにつれて、オサマ.ビン.ラデンのグループの犯行を示唆する報道が急増する。その時点でカンダハールにいる我々はアメリカがいつ根拠のない報復襲撃を、また始めるかと不安におびえ、明らかに不必要に捏造された治安の危機にさらされる。何の捜査もしないうちから、一体何を根拠にこんなにも簡単に、パレスチナやオサマ・ビン・ラデンの名前を大々的に報道できるのだろうか。そしてこの軽率な報道がアフガンの国内に生活を営む大多数のアフガンの普通市民、人道援助に来ているNGO(非政治組織)NPOや国連職員の生命を脅かしていることを全く考慮していない。』

『 1998年8月にケニヤとタンザニアの米国大使館爆破事件があった時、私は奇しくも、ケニヤのダダブの難民キャンプで同じくフィールドオフィサーとして働いており、ブッシュネル米国在ケニヤ大使が爆破事件の2日前ダダブのキャンプを訪問していたという奇遇であった。その時も物的確証も無いまま、オサマ・ビン・ラデンの事件関与の疑いが濃厚という理由だけでアメリカ(クリントン政権)はスーダンとアフガニスタンにミサイルを発射した。スーダンの場合は、製薬会社、アフガンの場合は遊牧民や通りがかりの人々など 大部分のミサイルがもともとのターゲットと離れた場所に落ち、罪の無い人々が生命を落としたのは周知の事実である。』

『 報道のたびに「アメリカはミサイルを既に発射したのではないか。」という不安が募る。アフガニスタンに住む全市民は、毎夜この爆撃の不安の中で日々を過ごしていかなくてはいけないのだ。更に、現ブッシュ大統領の父、前ブッシュ大統領は、1993年の6月に、同年4月にイラクが同大統領の暗殺計画を企てた、というだけで、同国へのミサイル空爆を行っている。世界史上初めて、「計画」(実際には何の行動も伴わなかった?)に対して実際に武力行使の報復を行った大統領である。現ブッシュ大統領も今年(2001年)1月に就任後、ほぼ最初に行ったのが、イラクへのミサイル攻撃だった。これが単なる偶然でないことは、明確だ。』

『 世界が喪に服している今、思いだしてほしい。世界貿易センターやハイジャック機、ペンタゴンの中で亡くなった人々の家族が心から死を悼み、無念の想いをやり場の無い怒りと共に抱いているように、アフガニスタンにも、たくさんの一般市民が、今回の事件に心を砕きながら住んでいる。アフガンの人々にも嘆き悲しむ家族の人々がいる。世界中で、ただテロの“疑惑”があるという理由だけで、嫌疑があるというだけで、ミサイル攻撃を行っているのは、アメリカだけだ。世界はなぜ、こんな横暴を黙認し続けるのか。このままでは、テロリスト撲滅と言う正当化のもとに、アメリカが全世界の“テロリスト”地域と称する国に攻撃を開始することも可能ではないか。』

『 この無差別攻撃や、ミサイル攻撃後に、一体何が残るというのか。又、新たな報復、そして、第2,第3のオサマ・ビン・ラデンが続出するだけで何の解決にもならないのではないか。オサマ・ビン・ラデンがテロリストだからと言って、無垢な市民まで巻き込む無差別なミサイル攻撃を、国際社会は何故、過去に黙認しつづけていたのか。これ以上、世界が、危険な方向に暴走しないように、我々も、もう少し、声を大にしたほうが良いのではないか。

 アフガンから脱出できる我々国連職員はラッキーだ。不運続きのアフガンの人々のことを考えると、心が本当に痛む。どうか、これ以上災難が続かないように、今はただ祈っている。そしてこうして募る不満をただ紙にぶつけている。』

■性急な結論は危険

在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦 World Reader

『 第一のシナリオとして、容疑の通り、ビン・ラーデンが中心であるとする場合、資金 的には、今回の事件のようなカネを引き出す能力は多分持っているであろう。ただし、 では彼が、かくも入り組んだ準備体制を、(米国で年月をかけたにしても、)でっち あげる能力、そしてこれを背後からCIAの誇るエシュロン傍聴機関その他のチェック ポイントを総て潜り抜けて総合管理する能力があっただろうか? ということになる と、根本的な疑問を投げかけざるを得ない。彼の関与が疑われる過去の中東・アフリ カでの米施設襲撃事件は、すべて単独の、ごく限られた行動の域を出ていない。』

『 過去、真珠湾攻撃にしても、今やルーズベルト誘導説の信憑性が高いし、ケネデイ暗 殺事件も、真犯人はいまだに判明していないが 米国内部である可能性が一番強いと もいわれる。また大韓航空の撃墜事件も、当時のソ連を悪者化するためにCIAが仕掛 けた罠だ、という意見もいまだに存在する。オクラホマのテロ事件にしても、犯人は 米国内にいたし、大体、(仮に米国内管理体制に油断があったとしても、)今回の事 件のように、かくも総合的にネットワークをぶちあげ、民間航空機数機を一気にハイ ジャックし、かつ、かくも正確にWTCビルにぶち当てるには、背後で糸を引く勢力が 全くないとは言い切れない。つまり、少なくとも、犯人の一部は米国内にいる、とい う説も、全くないわけではないのである。』

『 さらに、もっと極端なシナリオ。。。。現在、中東戦争を誰が一番欲しているか、と いう事実を改めてよく思い起こせば、そして、なおかつ、CIAの傍聴ノウハウをすべ て掻い潜れる能力を持つシステムを一体誰が持ちうるだろうか、ということになると、 その回答はアラブ系の国家ないしは組織からは出てこない。つまり、これは一番報道 されていないケースであるが、イスラエルの過激派が関与している、というとんでも ないシナリオがまったく非現実的ともいえない、ということにもなるのである。』

『 結論からいうと、今般の事件の仕掛け人は、想像を絶するまでにプロ的であり、実行 グループの特定に関しては、未だ謎と思われる点も多い。したがって、米国が犯人に 対する敵意の高まりから、あまりに結論を急ぎすぎ、その性急な結論に基づき行動を 起こすことには、それなりの危険性も伴うように思われる。』

■イラクへ

米国同時テロ情報追跡 国際戦略コラム

『 そのラディンは、アフガニスタンからイラクに移動したようである。アフガンでは、戦争しても正規軍の装備がほとんどないため、米国の空からの攻撃に耐えられない。このため、イラクに移ったようである。』

●ビンラディン氏、イラクへ逃亡説も〔朝日新聞〕

『 信頼できる中東情報筋は15日、アフガニスタン南部に潜伏していたビンラディン氏が、イラクに入国した可能性も排除できない、と語った。』

『 イラクは同時多発テロについて、「邪悪な政策の結果である(フセイン大統領)」と米国の神経を逆なでした唯一の国である。』

『 米紙などによれば、アフガン南部にあったビンラディン氏の複数の拠点は、「もぬけの殻」であることが米偵察衛星などで確認された。また、イラクは米攻撃に備えて戦力の分散を始めた、とも伝えられる。』

『 また、ゴールドマン・サックス社では前日の9月10日に激しいテロの勃発を警告する部内メモが配布されていた。ソロモンはどうであったのでしょうか??この2つはユダヤ系金融機関である。キャンター・フィッツ・ジェラルド社は多くの犠牲者を出している。米国系の米国国債の60%を取引している会社だ。』

『 イスラエルの前首相であるネタニエフは今回の“テロ”事件が米国とイスラエルの関係にどのような意味を持つかと尋ねられて、こう答えた――「まったく素晴らしいことだ」とこれは何を意味するのであろうか??』

■プログラムに沿って

国際戦略コラム

『 そのシュミレーションにあわせて、国際政治を進めている。その責任者はチェイニーだ。パウエル、ライサは将棋の駒でしかない。大きな線は引かれていた。今度のテロで、米国の首脳でワシントンにいたのは、チィイニーだけではないか。ブッシュは休暇。グリーンスパンはスイス。パウエルは南米。そして、米国のモルガン・スタンレーは貿易センタに本社があったが、会長以下3600名全員が無事。モルガン系企業が多数、入っていたがどうであったか??調査してほしいものだ。このように、情報を解析すると、なにかがおかしい。』

『 そのプログラムに連動してシャロンが行動をしていた。イスラエルの情報機関モサドの実力は、PFLPの主要メンバーがどこにいるか、全て押さえている。タリバーンにも要員が入っているようだ。イスラエルの首相をシャロンにした時点から、このシナリオが始まった可能性がある。2〜5年のプログラムであろう。』

『 日本にはこのプログラムの存在を知らされていない。しかし、英国や豪州、カナダには、言っているようだ。このプログラムに沿って、豪州は行動している。環境問題でも英国、豪州は消極的であったが、この背景があった可能性がある。』

■攻撃の狙い

報復攻撃の具体案と狙い 国際戦略コラム

『 ブッシュ大統領は国家非常事態宣言を発令しました。 最終目的地はカスピ海でしょうね。』
■地図
■カスピ海周辺諸国のエネルギー資源を巡る最近の動向
■チェチェン紛争における戦略分析

●最近の日経記事 日付:2001/09/01

『 伊藤忠商事は英BP、米エクソンモービルなどとアゼルバイジャンのカスピ海沖で新たに大型油田を開発する。総事業費は34億ドルで伊藤忠は約4%を負担し、2005年の商業生産を目指す。同油田は推定埋蔵量が46億バレルとインドネシア一国の埋蔵量に相当する。』

●イランのエネルギー開発、米メジャー抜きで加速

【ロンドン7月5日=大西康之】『 イラン・リビア制裁法で動きのとれない米メジャー(国際石油資本)をしり目に、日欧企業がイランに投資攻勢をかけ始めた。仏トタルフィナ・エルフはカスピ海からイランの湾岸に抜けるガス・パイプラインの建設を検討、伊ENIは油田開発に調印した。日本勢は石油に続き天然ガス田開発に乗り出し、中国もイランでの資源開発に意欲的。米メジャーは焦燥感を強めている。』

■カスピ海石油

国際戦略コラム657−3.米国同時テロの情報収集

『 イラクのハタミ大統領が反米の立場を明らかにした。これで、イラク、イラン、アフガンと敵は揃ったことになるが、米国の戦争の目的は途中で変更すると、大きな利益になる。カスピ海石油である。どうも、今回の米国連合軍は中世の十字軍の二の前になるような気がする。民衆を相手に戦争はできない。ゲリラ戦は難しい。敵が見えない。このため、敵より石油になる公算が大きい。しかし、その目的変更は、ロシアの利益と相反する。』

『 ロシアは大義名分ができる。イスラム民衆や弱い者の味方という正義を付加することになる。このため、ロシアの参戦、核利用となると、一挙に第3次世界大戦になってしまう。米国の戦争拡大を恐れるのは私だけでしょうか??』

『 そんな状況の中でビン・ラディンという男が、首謀者と呼べるほどのイニシアチブをこの大規模テロでとっていたかは極めて疑わしいと言わざるを得ない。実際、アメリカに対してテロを仕掛けたい国家からすれば、ビン・ラディンほど利用価値の高い人間はいないだろう。彼を巻き込めば、過去の例からもわかるように犯人探しの段階でアメリカの目はビン・ラディンに集中するからだ。』

■見せかけと企画
★「戦争」はアメリカをもっと不幸にする★

田中宇の国際ニュース解説 2001年9月18日

■アフガニスタンの首都カブールで撮った写真

▼アフガニスタンより失うものがはるかに大きいアメリカ

『 米軍がカブールなどのアフガニスタン諸都市を攻撃すれば、一般市民が多く 死傷することは間違いない。だが、ソ連軍が侵攻してきた20年前からずっと 戦場であり続けたアフガニスタンは、さらなる攻撃を受けても、人々はペシャ ワールに戻るだけで、新たに失うものが比較的少ないのも事実である。』

『 それに比べ、アメリカはどうだろう。9月11日のテロリストの一撃は、あ らゆる分野に計り知れない衝撃を与えている。そして、犯行を行った組織は事 件後もアメリカ国内でひそかに力を温存している可能性がある。もし米軍がア フガニスタンを攻撃し、その再報復として米国内に潜んでいるテロ組織が第2、 第3の攻撃を仕掛けたらどうなるか。』

『 アメリカの全国民が「星条旗」のもとに心を一つにして「自分たちがどんな 危険な目にあっても戦い抜く」という態度を続けたとしても、アメリカがその ような国家総動員の戦争体制になると、世界からアメリカに集まっていた巨額 の資金は、アメリカが持つリスクが急に大きくなったことを嫌って海外に流出 し、アメリカの繁栄は失われてしまう。アフガニスタンに比べ、アメリカが失 うものはあまりに大きい。』

▼イスラエルになったアメリカ

『 もう一つ、私が事件後に感じているのは「アメリカはイスラエルのような国 になった」ということだ。事件の被害者を悼むニューヨークでの市民集会は、 イスラエルでパレスチナ人によるテロ事件が起きるたびにテルアビブなどで開 かれている市民集会と似た雰囲気を持っているように感じた。』

『 それ以来、イスラエルではパレスチナ人の自爆テロが続いている。これに対 抗するため、イスラエル当局は今春以来、先手を打ってパレスチナ側の過激派 の要人を暗殺する軍事プロジェクトを進め、すでに何人かが殺害された。』

『 これに対してアメリカ政府上層部では「イスラエルはやりすぎだ。これでは 人権侵害だ」と主張する派閥と、「最後までイスラエルを支援すべきだ」と主 張する派閥とが分かれたが、そんな中で少しずつ反イスラエル派が優勢になっ ていた。8月末にイスラエル軍がパレスチナ自治区内のベイト・ジャラ村に戦 車を入れて占領したとき、アメリカのパウエル国務長官はイスラエルに撤退す るよう求め、イスラエルに対する圧力を強めた。』

『 ところが、それからわずか2週間、今ではブッシュ大統領自らが「敵方の要 人暗殺が必要だ」と言い出している。アメリカ政府が少し反イスラエルに傾く と、奇遇にも大事件が起きて、アメリカは再びイスラエル側に引き戻された。』

『 こうした「奇遇」があるゆえに、証拠がないにもかかわらず、今回の大規模テ ロ事件に対して「イスラエル謀略説」が出るのだと思われる。この「奇遇」は、 イスラエルの宗教右派の人々からすれば、まさに「神の意志」であろう。』

▼一気に盛り返した米タカ派

『 ところが、今後「戦時体制」が続くと、イスラエルのシャロン首相のようなタカ派政治家が、アメリカの政権を握る可能性が出てくる。』

『 シャロンのような政治家は、人々に「経済発展を犠牲にしても国を守るため には仕方がない」と思わせる仕掛けを作るので、警戒が必要だ。アメリカのタ カ派勢力は、そのあたりの手法について、すでにイスラエルの政治家からいろ いろアドバイスを受けている可能性もある。』

『 もう一つの「宗教極右」はイスラエルではユダヤ教極右であるが、アメリカ ではキリスト教極右であろう。すでに昨年の大統領選挙の際、ブッシュの勝利 にアメリカのキリスト教右派がかなり協力したと指摘されている。アメリカで キリスト教右派が台頭すれば「十字軍のときのようにエルサレムを守れ」とい うような言い回しが頻出することになるが、すでにその傾向は表れている。』

▼「文明の衝突」という「企画書」

『 もう一つ、事件後に私が気になっているのは、一時ベストセラーになった 「文明の衝突」という本についてである。ハーバード大学のハンチントンとい う学者が書き、1998年に出されたこの本は、西欧文明と、イスラム文明の 中東世界とが対立するようになるだろうと予測しており、今回の大規模テロ事 件の背景を先んじて説明したものとして、改めて注目されている。』

『 しかし、この世の中で「当たる予想」というものは、「見せかけ」であると 疑った方が良いことが多い。たとえば、新興宗教の教祖が「近々この世の終わ りが来る」と予言(分析)し、その指摘通りの事態を起こすために大都市に毒 ガスをばらまくというシナリオは、日本人にとってはすでになじみのあるもの だ。そう考えると「文明の衝突」に対しても疑問が湧いてくる。日本に対する分析が日本人から見て筋違いであることも手伝って、この本の理論展開は粗雑だという批判があちこちから出ている。(たとえば http://www.hum.u-tokai.ac.jp/~haruta/clash.html )』

『 この本の著者のハンチントン教授が大規模テロ事件の犯人だとは思えないが、この本は「現状の分析から、将来起きることを予測する」というより、「将来こんなことが起きたらアメリカのためになるのではないか」という提案書、企画書ではないかと思われてくる。』

■自力で
海亀日記

●9月14日

『 今回のテロに対する報復攻撃として、戦争が始まるかもしれない。  その場合、日本はどのように対応すべきかという一点が気がかりだ。  これは湾岸戦争のときと、驚くほど酷似しているケースだ。』

『 当時、ぼくはアメリカで暮らしていたのだが、ニューヨーク・タイムズに投稿するつもりで原稿を書き始めた。湾岸戦争に派兵できない日本の立場を、アメリカ人にもわかりやすく納得できるように説明したかったからだ。  それについては『善悪の彼岸へ』の第2章に記している。関心のある方は、どうか読んでください。』

1 日本は派兵すべきではない。
2 憲法第9条が、どのようにして成立したか、ペリー来航のあたりから説き起こし、第二次大戦の教訓を踏まえた上で、日本が派兵できない理由を、首相は国連で堂々と述べるべきだ。

3 だが日本は、現在の世界システムそのものだ。だから金も出さないというわけにはいかないだろう。「正義」の御旗は、アメリカに握られている。だが湾岸戦争のときのように言いなりになって、莫大な戦費を負担するべきではない。日本経済はいまガタガタなのだから、したたかに値切ればよろしいと思う。  もともと、アメリカの他民族に対する傲慢さが生みだしたテロ事件なのに、それを自由諸国全体への攻撃であるというふうに、アメリカはしたたかに、すり替えているのだから。

4 世界中から笑いものにされてもかまわないから、派兵できないことを世界に対して堂々と述べるべきだ。だが金を出す以上は、日本の理念を主張すべきだと思う。笑うほうが正気ではないと知らしめるぐらいの、毅然とした姿勢で述べるべきだ。

5 日本が派兵しないという姿勢を堂々と述べるならば、良識あるアメリカたちは、その立場を理解するだろう。アメリカ人は若い民族だから、シニシズムには冒されていない。フェアプレイの精神は生きている。金を出してごまかすのではなく、もう一つの理念を堂々と示せばいい。  湾岸戦争のとき日本が派兵しなかったことを、人類に対する大きな見識であった、歯止めであったと、高く評価しているアメリカ人の知識人たちもいる。

6 アメリカは、国連を破壊しているに等しい。今回のようなテロに対して、NATOや、多国籍軍で報復攻撃するのではなく、国際間の紛争は、やはり国連にゆだねるべきだ。  国連を建て直さなければならない。常任理事国のシステムも変えなければ、機能停止したままだろう。  国連を頭から無視している超大国アメリカもまた「ならず者国家」ではないだろうか。リビアへの空爆など、国際法のどこをどう解釈しても正当化できないはずだ。もしアメリカ以外の国があのような空爆を行えば、国際世論の袋叩きになったはずだ。

7 日本は、国連のありかたを問い直すべきだ。日本の首相は国連という場で、もう一つの理念を訴えるべきだ。それが世界史の一端を担うことではないか。人類の狂気に対して、歯止めとして働くこと。それが日本の果たすべき役割ではないか。

『 ぼくはいま、無力であることを百も承知の上で、なおかつ、大急ぎで、こんなことを記している。若い世代に読んでもらいたいからだ。』

『 若者たちに、なにをやっても無駄だ、ばからしい、アホらしいという気持になってもらいたくない。56歳になった白髪のぼくも、歯を食いしばって怺(こら)えている。なおかつ、なおかつ、希望をつくりだしてほしいからだ。  どうか、無力感に陥らないでほしい。 「海亀塾」の学生たちも、これを読んでくれている若者たちも、しっかり勉強してくれよ。いまは無力であっても、しっかり自力で考えつづけてくれよ。』

『 きみたちは、しっかり自力で考えぬいてくれよ。学び、働き、世界を歩き、真の力を身につけてくれよ。相手の土俵に立って、たとえば国連のような場で、堂々ともう一つの理念を述べ、平和を説き、相手を説得できるようになってほしい。  先進国のてっぺんにも、アフリカや、アジアのの大地にも、巷の片隅にも、どちらにも毅然と、自然体で立てるようになってほしい。それは、ぼくたちの世代が果たせなかった夢だ。  いまは無力だけど、たがいに自分のやりかたで、がんばろうじゃないか。』

●9月13日

『 アメリカに対する(おそらくイスラム世界からの)テロ攻撃については、いずれ書きたいと思う。これは世界のターニングポイントになるかもしれない事件だから。アメリカは真珠湾奇襲攻撃になぞらえて、また「正義」の戦争へ向かって世論づくりを始めているようだ。これまで執拗にくり返されてきたパターンではないか。ベトナム戦争も、湾岸戦争も、まったく同じパターンだった。』

『 アメリカ人ほど「正義」に対してパラノイアックなまでに固執する民族は、ちょっと珍しい。岸田秀氏も述べているように、これはアメリカが、先住民たちを虐殺し、土地を略奪してつくりあげた国家であるという罪障感のせいだろう。』

『 「正義」にこだわりながら、他民族の誇りに、アメリカ人は極端なぐらいデリカシーを欠いていると思われる。パレスチナ難民や、リビア空爆や、湾岸戦争がどれほどアラブ人の誇りを傷つけたか気づいていない。』

『 もし今回のテロによって、イスラム原理主義と一対になっているアメリカ市場原理主義や、金融システム、いわゆるグローバリゼーションを見直そうという機運が生じるならば、この無惨な事件から、なにかを学ぶことができるだろう。 それが成熟ではないか。』 

■あなたが生みだした
アマノジャキ日記

●9月16日(日)マヤ暦2月25日

『 「God bless America」(神はアメリカを祝福する)を歌う政治家たち、「USA ! USA ! USA !」事故現場にあらわれたブッシュにあおられ、シュプレヒコールする警官や消防士たち、 「アメリカを全面支援する」どさくさにまぎれて有事立法をとおそうとする小泉首相、 「民主主義全体に対するテロだ」時代おくれの宗教戦争にふたたび参加しようとするヨーロッパ白人国家、「命を投げ打ってもアメリカに抵抗しろ」タリバンの兵士たちは主義に陶酔する。 「この戦争は大規模かつ長期的なものになるだろう」ブッシュは宣言する。』

『 そう、なるべくたくさんの武器を消費しなければならないのだ。政治家や国家などというのは看板にすぎない。うしろでパワーゲームを操るのは、軍事産業共同体だから。  そして犠牲になるのはいつも、子どもたち、女たち、老人たち、病人、貧しい者たちだ。  アメリカの大統領にも、テロリストにも、家族はいる、子どもたちがいる。』

『 いいかい、この地球は「未来の子どもたちから借りているんだ」。大切な大切な預かり物なんだ。アメリカ人も、テロリストも、その子どもを殺すことは、その子の子どもも、またその子どもも、殺すことになる。レンタルヴィデオも命も返さなければならない。オレたちは憎しみにおおわれたヴィデオより、夢に満ちたヴィジョンを手渡さなくてはならない。』

『 これから起きる戦争をまえに、オレたちは無力と思うかもしれない。  政治行動に走らなくても、声高に主張しなくてもいい。  心のなかで祈ってくれ。  未来の子どもたちに伝えられるよう、  夢をあきらめないで、  人を愛しつづけてくれ。』

●9月17日(月)マヤ暦2月26日

『 ケンカの達人は、まず最初の一発を相手に殴らせるという。  パールハーバーもルーズベルト大統領は前日に知っていながら、国民の士気を高める(ケンカの口実をつくる)ため、二七〇〇人のアメリカ人を生け贄にした。インディアンにも、メキシコ戦争にも、対スペイン、ハワイにも、アメリカは同じ技を使ってきた。 「どうせ、盗んだ国じゃないか」  と、あるインディアンは言っていた。』

『 最初から自分に正義がないのだから、「ケンカの口実」をつくるしかない。国防省も今回のテロに関する事前情報を入手していたという。  あくまで推測の域を出ないが、ブッシュ大統領も具体的には知らされていないと思う。  国家を越えた「ブラックゲーム」の正体を。  やつらはラビンにも気づかせないようにテロを援助し、ブッシュにも気づかせないように戦争をあおる。』

『 シナリオ描いてもむだだって。  歴史も人生もシナリオなんか、あるわけない。  自分を神だと思い込んでる「死の商人」も、  あんた、時代おくれだよ。』

『 殺戮の二十世紀に、オレたちの想念が「死の商人」を生みだした。チベットの「死者の書」はいう、「すべては、あなたが生みだした幻想なのだ」と。  必要なものは生まれ、  不必要なものは消える。  世界中に何百年にもわたって憎しみのネットワークをはりめぐらした「死の商人」も、 「消えろ!」  と、オレたちが本気で念じたとたん、  消えてしまうのだ。』

■異常論
増田俊男の時事直言!

●事前事後の違いNo.139号 (2001年9月17日号)

『 (戦争状態)が宣言されてからアメリカに大きな変化が起きた。今まで民主党がブッシュ大統領の軍事予算増額を「社会福祉予算ドロボー」と非難していたが、一転して緊急軍事予算をブッシュの要求額の倍額400億ドルを可決したばかりか、大統領に議会承認無しで軍事行動が執れる強権を与えるなど、最早アメリカには軍事力拡大を阻むものが無くなった。』

『 これで軍事力拡大に必要な予算が保証されることになったが、さらに重要なのが世論である。アメリカの軍事行動に対して7割以上が反対であった世論が今や93%の賛成に変わった。今後のアメリカの軍事行動にNATOおよび日本を除く自由主義諸国は集団的自衛権行使を確約した。各国がアメリカのために血を流すことを申し出たのである。』

『 今まで比較的国家間の利害で秩序が乱れがちであった自由諸国にアメリカを中心とした新秩序が蘇ろうとしている。アメリカはこれからの戦いは長期にわたると言う。ビン・ラーディンが捕らわれてもテロは続く。テロが続く限りアメリカ中心の秩序が守られるのだろうか。』

●第5次中東戦争

『 アメリカは宣戦布告したが特定の相手国は見えない。本質的にはアメリカの敵はテロリズムという精神である。ブッシュの言う「新しい戦争」とは国の無い、目に見えない、「アメリカに対する憎しみ」が相手の戦争なのである。』

『 今アメリカはパキスタンをはじめ他国の協力でウサマ・ビン・ラーディンという目に見える敵を捕らえようとする。目に見える敵を捕らえれば次なる敵が目に映る。これを永遠に続けることを決意したアメリカ。その決意の先にイスラム国家とイスラエルとの目に見える戦争が待っている。アメリカにとって第5次中東戦争こそがイスラム原理主義という目に見えない精神相手の戦争を、目に見える戦争にしてくれる恵みの戦争なのである。』

『 これほどブッシュとイスラエルのシャロン戦争政権を有利にし、喜ばすプレゼントをウサマ・ビン・ラーディンが与えるだろうか。しかしアメリカは1998年8月のケニアとタンザニアの米国大使館爆破事件の犯人をビン・ラーディンの部下と決めつけた。』

『 またアメリカは同じことを繰り返すようである。見えない敵が見えなくては戦争にならないのだから誰かまわず敵にするのは当然と言えば当然。ビン・ラーディン氏の顔をテレビで見ていると何か気の毒なような気がする。』

●Three sudden attacks(3つの奇襲)(2001年9月12日号)

『 今日までアメリカに対して成功裏に直接奇襲した例は今回のNY貿易センタービルとペンタゴンへのハイジャック機激突で3回目となった。奇襲第一号は言うまでも無く日本の「真珠湾攻撃」(1941年12月7日―現地時間)である。第二はケニアとタンザニアのアメリカ大使館同時爆破事件(1998年8月8日)、そして今回である。真珠湾攻撃は「奇襲」とされたが既に公表された1941年11月27日のルーズベルト大統領命令に明確に記載されているように12月7日(ハワイ時間)の攻撃は事前に知られており、攻撃してくる日本軍に対して手出しをしないように命令されていた。帝国海軍のハワイへの進路ならびに動向はことごとくアメリカに知られていた。それは当時唯一の対日原油供給国であったオランダで日本のタンカーが原油を積み込む時、無線探知機をオランダ側によってセットされた同じタンカーが補給船として帝国海軍戦艦に同行していたからである。』

『 アメリカ大使館爆破事件の犯人はオサマ・ビン・ラーディン(イスラム過激派首謀とされる)の配下による犯行とアメリカによって断定され、犯人はアメリカの裁判所で近く判決が下ることになっている。自国大使館爆破の報復措置としてアメリカは、アフガニスタンのテロ養成所と思われる施設と、毒ガス製造施設といわれるスーダンの製薬会社にミサイル攻撃を加えた。』

『 私は昨年12月スーダンに行き2発のミサイル攻撃を受けた施設を詳しく視察した。その結果、製薬会社は毒ガスにもビン・ラーディンとも全く関わりがないことが分かった。二カ国のアメリカ大使館の同時爆破に成功したテロ技術はラーディンには無い。また爆破に使用された爆薬はイスラム過激派が扱えるものではなかった。また爆破現場にまるで爆破を事前に知っていたかの如く急行したのはイスラエル軍であった。FBIが到着したのはイスラエル軍が証拠物件など持ち去った後であったと言う。』

『 今回も民間機を同時に3機(4機の可能性大)ハイジャックし、時間差無しに目的施設に激突するには最高級のテロ戦略と技術が無ければ成功しない。今日世界でこれほど高度のテロを実行できる組織は2つしかなく、ビン・ラーディンのイスラム組織ではあり得ないのである。 』

●イスラエルの国益

『 過去においてイスラエルの国土拡大と安全が確保されたのはいずれも湾岸戦争によるものであった。和平交渉が始まるとイスラエルの入植地は減り、南ヨルダンに駐屯していたイスラエル軍は撤退を余儀なくされるばかりか、パレスチナ自治政府との国境では400人を越す犠牲者が出る紛争が続く。アラブ諸国に原油の利権を温存するアメリカは、一方的にイスラエルの国益を支持することが出来ず、パレスチナとアラブ諸国にも配慮せざるを得ない立場に置かれてきた。イスラエルは、自国の利益を維持するためにはアメリカがはっきりとイスラエル側につき、パレスチナおよびアラブ諸国を敵に回すことを望む。本年2月の選挙で和平のバラク首相を廃して戦争のシャロンを選んだのは、イスラエルが失われつつある国益のため戦争を求めていることをあらわしている。』

『 今回の事件は先に述べたアメリカ大使館爆破事件に酷似している。おそらくアメリカは、今後無差別にイスラム過激派の容疑者を捕まえることだろう。前回の大使館爆破事件でイスラエルが得たものは、オスロ合意事項(1999年にパレスチナ暫定自治政府を公式に承認する)を回避したことである。』

『 今回の事件と、やがて判決が出るアメリカ大使館爆破犯人(イスラム過激派―私は冤罪だと思っている)の判決と共に当時の惨状(250名死亡5000人重軽傷)が再び報道されると、今回の事件とあいまって、全アメリカ国民はこぞって怒りをイスラムに向けるだろう。アメリカはイスラエルが望む通り、全イスラム諸国を敵に回わさざるを得なくなり、既にイスラエル国境に集結しているアラブの戦争代理人サダム・フセインの正規軍がイスラエルに向けてミサイルを発射するのを待つ。そこで第五次中東戦争の勃発となる。』

●ルーズベルトとブッシュ

『 ルーズベルトは対日原油禁輸を連合国に要請し日本の産業の米を奪った。アメリカはオランダに日本を殺さぬ程度に原油を与えた後、1941年10月に急遽全面禁輸に踏み切った。そこでアメリカの期待通り日本は対米参戦に踏み切ったのである。しかし当時アメリカの世論は参戦反対であったので吉田茂の息のかかった駐米大使館の奥村勝蔵一等書記官に日本の宣戦布告を遅らせ真珠湾攻撃を「だまし討ち」の形にしたのである。ルーズベルトは日本軍の真珠湾攻撃計画を100%知った上で、日本軍が攻撃を開始するまで一切日本軍に抵抗をすることを禁じ、2000名に及ぶ米兵を犠牲にし、その結果アメリカは戦後世界の支配者になったのである。』

『 アメリカは中東の原油を支配する為、もう一度戦争を必要としている。それはイスラエルにとっても国益につながるのである。唯一の問題は戦争反対のアメリカ世論である。今その問題は消えた。どこの国のリーダーも常に国益に責任を持ち、そのための犠牲は厭わない。』

『 今度サダム・フセインがイスラエルにミサイルを撃ちこむ時は中東戦争の終了を意味するのです。それは丁度1941年12月8日の真珠湾攻撃が(私にとっては)第二次大戦の終戦記念日であるのと同じです。』

●第五次中東戦争が始まった!

『 日本の真珠湾攻撃や対米宣戦布告は、単なる形式であり象徴でしかない。本当の戦争は、日本必死の戦争回避努力の甲斐なく、対米戦争の意志決定を余儀なくされた時である。』

『 通常敵に対する軍事行動は、戦争意思決定後かなりの時間が経過して起こる。政治・経済にとって目に見える行動や数字は結果であって始まりではない。1941年12月8日(真珠湾攻撃)は歴史の記載事項でしかない。』

『 歴史の記述は往々にして人を真実から引き離し、結果を始まりと信じ込ます。その結果歴史の記述は人を支配されやすくしてしまう。 』

『 真実を知り、真実を利用する者が数多くの真実を知らない者達を支配してきたのが歴史に記述されない歴史の真実である。 』

●戦争を進める役者達

『 ブッシュは大統領就任早々(2月19日)イラクの軍事施設(5箇所)を空爆した。 米英が勝手に決めたイラク飛行禁止区域を警戒中の米機がイラクのミサイル攻撃を受けたことに対する報復が理由であった。』

『 イラクは7月19日クエート上空を偵察中の米偵察機をミサイル攻撃し、またの後の24日飛行禁止区域外を飛行中のU2(米偵察機)に攻撃をかけた。 実はイラクは7月10日から隣国ヨルダンに正規軍(2000人規模)を侵入させ、既にイスラエル国境に到着している。この時期からパレスチナとイスラエル国境付近での武力衝突の性格が大きく変わってきた。』

『 このように無政府状態になりつつあるイスラエルとの国境へ正規軍を送り込んだサダムフセインの目的は何か。 それは1991年1月にクエート侵攻をして湾岸戦争はじめ、アラブ諸国の支持が得られず、米英軍に徹底的に叩かれ、失敗したことに 対するサダムフセインの反省の中に見ることが出来る。』

『 当時クエートからの撤退を求められ時サダムフセインは「イスラエルがパレスチナ占領地から撤退すればイラクも撤退する」と 言ったが、実際はクエートの原油確保が目的だったことと、実際イスラエルに軍事行動を執らなかったことからアラブ諸国の 支持が得られず、イラクのクエート侵攻を正当化できなかった。今日のアラブ諸国は当時と異なり、対イスラエル制裁で団結を 強めている。』

『 米軍の中東最大の軍事基地があるサウジアラビアの国防相でさえ「わが国に米軍が何時までも留まっていることは あり得ない」などと言う状態である。アラブ諸国ではイスラム化が急速に浸透し、反シオニズム(反ユダヤ)、 反米思想につながっている。こうした中でイスラエルにパレスチナからの撤退を求め、対イスラエル攻撃に向かうサダム フセインは今度こそ全アラブの支持を得るだろう。』

●戦争を選んだアメリカとイスラエル

『 一方クリントンによる仲介で前首相バラクとアラファトとの和平交渉が続けられたが、 その結果は22年間の長期にわたってヨルダンに駐屯していたイスラエル軍の撤退であり、イスラエルの入植地の減少であった。 イスラエルにとって和平とは失うことでしかなかった。 』

『 そこでイスラエル国民は本年2月、和平のバラクを捨て、戦争のシャロン選んだのである。 このように今や全アラブとイスラエルの全面戦争への環境が整ったのである。 アメリカもイスラエルと共謀してケニヤやタンザニアの自国の大使館を爆破してイスラム過激派の仕業と見せかけるなど プロパガンダに努め、米国民、イスラエル国民には反イスラム、さらにアラブ諸国には対米感情を煽りながら、 今日の戦争環境創出に努めて来たのである。』

●市場も望む戦争

『 さて金融政策も財政政策も効かなくなり、リセッションに向かうアメリカ経済を救うのはアメリカの基幹産業であり 市場の原理に支配されることのない兵器産業でしかない。利下げ効果で伸び続けた消費貢献度の高い住宅産業も下降線 になり、マーケットもスーパー戦略、「戦争」を期待し始めた。水が高いところから低いところへ流れるように第五次 中東戦争が進行している 』

●サンフランシスコから

『 元CIAの役員に、アメリカとイスラエルが1998年8月から工作してきた中東戦争がいよいよ現実のものなろうとしているという私の説に意見を求めると、ニタリと笑って”You will see”(今にわかる)と言った。しかしメンバーは、大手銀行の会長クラスや欧州王族の資金担当者だからブッシュに誰が何をさせようとしているか百も承知。みんな私の物騒な「仮説」をうれしそうな顔をして聞いていた。』

『 私の戦略の基本は、これからしばらく市場原理に基くアメリカの経済政策を無視することである。これからブッシュが執る政治戦略は市場に支配されるものでは無く、むしろ力で経済を一定の目標に押し上げることにある。今後しばらくは政治主導でアメリカ経済が動くから、投資判断を市場に求めると間違いを起す危険がある。』

『 市場と政治の違いは、市場は数字(結果)で先行きを読み、政治は「シンボル」を作る行動だという点である。政治はシンボリックな行動(軍事プレゼンス)を積み重ねたり、情報を創造し積極的かつ具体的に経済目的を達成する点にある。今ブッシュ政権は、2002年の経済目標達成のために政治的行動を重ねており、我々はその方法と目標を知っている。』

●No.134号 (2001年8月20日号) 円高旋風

『 2001年もまた多くのドル高、円安説の中で、そろそろ私の予測通り円高になりかけてきた。今後一時的ドル高の後は10月に向けて円高基調となるだろう。日本と世界の経済にとって、アメリカの経済がいかに重要かつ決定的であるか常に述べ続けてきたし、供給過剰時代には「消費者(アメリカ)は王様」であると言ってきた。今アメリカ経済は事実上リセッションにさしかかっている。』

『 実は私はアメリカ経済に対して「異常論」を持っている。それは「戦争」というアメリカ独特の「戦争経済政策」である。常日頃の私の「8月戦争説」もじつはそこから来ている。今はまだ大戦争に至ってはいないが米英軍は8月に入りイラクを何度も空爆し挑発しているし、イスラエルの戦車部隊はすでにパレスチナの主要都市を包囲し、レバノンの国境を越えて1999年まで占領していたレバノン南部に侵入してきた。またアラブ諸国は対イスラエル制裁で足並みを揃えている。』

『 こうなるとイスラエル対アラブの全面戦争は時間の問題である。こうした戦争環境を演出するには最低2‐3年掛かるのが常識であるが、1998年8月のケニアとタンザニアのアメリカ大使館同時爆破以来アメリカとイスラエルは着々とアメリカ、イスラエル、アラブ諸国の世論を戦争へ誘導してきた。』

『 さて、世界に緊張が高まると日本は「日米防衛協力ガイドライン法」に従ってアメリカ軍の後方支援に必要な、従来買うことの出来なかった兵器を買わなくてはならなくなる。例えば「空中空輸機」などはその一例。このように戦争の可能性を創出することは即アメリカの基幹産業である兵器産業を潤すことにつながる。ブッシュ大統領の防衛予算増額と台湾(4月末に大量注文)をはじめ、他の自由諸国の兵器需要増大化によってアメリカの兵器産業は増産に移ってきた。』

『 こうした状況下で「資本の意志」はどのような行動をとるのだろうか。アメリカのリセッションを防ぎ、アメリカ経済を再生させることが「資本の意志」の目的であるから、アメリカの兵器産業が増産に走っている間はドル高(ドルの購買力が高くなり、コスト減)、又日本などが兵器購入に走る時は円高(円の購買力が上がりアメリカの兵器売上に貢献)が望ましい。私の「2001年10月円高説」は実はこの資本の意志が根拠である。世界の消費者アメリカの経済に世界の経済が掛かっている限り、世界の経済も日本の経済も「資本の意志」の成すがままである。』

■聴く

メールマガジンMoonlight Express No.009

『 悪意のない押しつけがその中にあります。 「これがいいことだ」と思い込んでる人にとって、 その人の正義は変えようもありません。 ですから、こちらから何を言っても通じないときが多いのもまた事実です。』

『 私は、できればきいてほしいと願っています。 自分にとって納得いかないことをひとがやっていたとして、 それを否定するのではなく、 なぜそれをするのかしっかりときいてあげてほしいといつも思っています。 そうすれば、人はきちんと答えられるのです。』

『 責める思いがない会話は、 人にはそれぞれの思いがあるのだと知る材料になるだけなのです。 相手を尊重する人は、決して自分の正義を押しつけたりしません。 自分が納得いかない方法を、たとえ相手がやっていたとしても、 説明を聞くことにより、ただ自分とは方法が違うだけだと知ることがあります。』

『 だれも責める必要がないのです。 それぞれがそれぞれの立場で、それぞれできうる最大限の事をしていたとしたら、 本当は責める出来事などこの世に何もないはずなのです。』

『 人は、よく、自分が経験したことから、 自分が経験したことこそが唯一正しいことだと思い込み、 ひとに押しつけ気味になります。 もし自分が心を砕いている人が自分に本当のことを言ってくれないとしたら、 自分の中の押しつけに気づくときかもしれません。 相手に本当のことを言ってもらいたかったら、 自分の心の中の、相手への非難を手放すことだと思うのです。』

『 純粋にきくこと。 相手を動かそうとするのではなく、相手の心をきく努力をしたとき、 相手も本当のことを言ってくれるし、こちらの心をきいてくれるようになります。 自らが非難の思いを持たずにひとと会話ができるなら、 たとえ相手がどういう態度をとっても、揺るぎないものが生まれてきます。 悲しい思いになったり、怒りになったりはしても、 相手を悪人にして、自分が正しいということを主張しなくてもよくなってきます。 きちんと物事が見える人には、どういうことが起きているかがわかるのです。』

『 世の中には理不尽な事がいっぱいあります。 不当な解雇や、先生というだけで子供たちを管理する制度、 親という名のもとの押しつけ。 それらはとてもささいなことに見えて、 じつはとても大きな影響をこの世に与えていると私は思っています。』

『 だれも悪意があるのではなく、よかれと思ってしているのです。 だから、責められたくないし、自分が何をしているか気づきたくもないのです。 「悪いのはひと」ということにしておけばいいのです。』

『 会社の言う通りにしないのが悪、担任の言う通りにしないのが悪、 親の言う通りしないのが悪、 そう決めつけることで、 自分に従うものをただ作っていこうという社会が病むのは当然だと思うのです。』

『 経験が少ない人を導くことはとても重要なことですが、 自分の思い通りに動く人を作ろうというのであれば、 それは奴隷を作っているのと同じです。 だれにでも心があるということに気づけば、 こんなことにはならないと私は思っています。』

『 どうかきいてあげてください。 上司の人は部下に、先生は生徒に、親は子に。 批判を持たない、相手の気持ちをきくコミュニケーションを心がけてください。 また反対に、部下からも生徒からも子供からも、 気づいた人はそれをしてみてください。 どちらから始めてもステキな事が起こります。』

『 そういったことができるようになると、周りの友人たちが変わります。 友達の質も変わりますし、もしかしたら、つきあう友達も代わるかもしれません。 そうやって築いた人間関係が、きっとその人の財産になります。』

『 リストラに遭っても、先生が訳なく怒っても、親に本当のことが言えなくても、 己が気高く、だれも非難することなく、ひととの会話をいつでもするなら、 何も怖いものはありません。 自分こそ財産なのだと私は思います。 ひととそんなふうに会話ができる自分を想像すると、なんだかワクワクしませんか?』

『 世の中の理不尽は、気づいた人が断ち切っていかなければなりません。 だれかを責めれば、またそこにゆがみが生じてきますから。 でも、「これは何か違うぞ」という思いだけは明確にしていきたいものです。 そうでなければ、同じような言葉、同じような行動をとってるのに、 全く違うものの違いに気づくことができなくなってきます。』

『 環境に優しいといいながら、矛盾することをほかでやっていたり、 表と裏が違う人もいます。 心の話を説いているのに、実際には横暴なことをしたり、 子供の話をしているのに、本当は子供の心をきいたことがない人もいます。』

『 私は、正しい話をされるより、私の話を批判なく聞いてくれる人、 また、私の想いを誠意を持って伝えてくれる人に耳を傾けることができます。』

■"Online Luna"

■善悪教
アジア太平洋情報会議

● 国際平和ビューロー(IPB)「テロをとめるためのテロに反対」する声明
『 世界の平和・人権運動は、自制を強く求め、米国が取りうる対抗的反応を未然に抑えるために声を上げなくてはならない』
『 世の中の雰囲気を、復讐、報復、国粋主義、戦争の一色で覆わせてはならない。怒りと痛みを、あらゆる場所の犠牲者との創造的連帯へ変えていく方法を見つけなければならない』

● 米国核時代平和基金
『 ブッシュ大統領は、攻撃を行ったものを法に照らして裁くと誓ったが、復讐は問題を解決しない。目の前にある脅威に終止符を打つため、正義と人間の尊厳に基づく新しい政策をつくりあげる知恵を見つけるべきだ。』

● 英国の米軍基地の責任をもとめるキャンペーン(CAAB)
『 米英政府が計画するかもしれないいかなる報復的行為も徹底的に拒否する。「米国政府の政策と、英国と世界各地の米軍基地の存在は、私たちの安全を危険にさらしている。』

● フランス平和運動のダニエル・デュラン氏
『 個人、組織、国家によるいかなるテロ行為も、国際社会に糾弾されるべきである』 『 紛争やテロリズムの根源である国際間の政治、社会、経済問題すべてを率直に話し合うことで解決するという固い決意がなくてはならない。』

【パリ14日山田俊英】フランスでは、米国がテロ事件に対して根拠のない報復を一方的に行うことに警告があがっています。十四日行われた国民議会(下院)の臨時会議はテロとたたかうことで全会派が一致するとともに、一方的な報復をいさめる声が左翼、保守を含めて多数を占めました。

● 国防委員会のキレ委員長(社会党)は「不釣合いな報復を根拠なく行うことに反対。決定前に国会と協議してほしい」と政府に要請。保守のバラデュール議員・元首相(共和国連合)も「狂信的なテロリストを所属する宗教や民族と混同してはならない」と慎重な対応を主張しました。

● フランス共産党は十三日、定例の全国委員会で犠牲者に黙とうし、ユ全国書記が会議への報告の中で米国民に連帯を表明しました。その上でユ氏は「推測の敵に西側諸国の戦争を仕掛ける呼び掛けには抵抗すべきだ」と警告しました。

● ベドリヌ外相は十二日、欧州連合(EU)外相会議が米国に連帯を表明した共同声明を採択した後、「米国は一人ではないことを理解しなければならない」と述べ、単独行動に暗にくぎを刺しました。

● 北大西洋条約機構(NATO)は、テロが「外部からの攻撃」だったことが判明した場合、集団自衛権を行使すると決めましたが、仏各紙は「米国への連帯は白紙手形ではない」(リベラシオン紙社説)とNATOに慎重さを呼びかけました。

● ルモンド紙はテロ非難のキャンペーンとともに、連日、米国に自制を求める論評を掲載。「善悪二元論を拒否する」と題する十五日付社説ではイラクやスーダンへの攻撃が「問題を解決しなかったどころか悪化させてきた」と軍事的報復をいさめました。

■本当に奇襲? 田中 宇

『 とはいえ実のところ、1941年12月の真珠湾攻撃は、その直前まで続いていた日米交渉で、アメリカが日本に対し、仏領インドシナからの全面撤退など、当時の日本政府がのめない条件を、最後通牒として突きつけたことを受けた、日本側のリアクションとして起きている。アメリカ政府は日本軍の奇襲を予期していたが、あえて「自分たちは奇襲の被害者だ!」と騒ぐことで、日米戦争に突入するにあたり、自らの正当性を示す意図があったと思われる。 』

『 実は今回の事件は、オサマ・ビンラディンが関与しているのだと仮定すると、「奇襲」という側面だけでなく、アメリカが先に仕掛けて「敵」が反撃してきたという裏面の事情についても、今回の大規模テロ事件は、真珠湾攻撃と似たところがある。事件が起きる前に、すでにアメリカはアフガニスタンを攻撃し、ビンラディンを殺すか生け捕りにする作戦を考え、実行に移す直前だったと報じられているからである。 』

▼アメリカが先にビンラディンを暗殺しようとした?

『 南アジア情勢に詳しい英文ニュースサイト「Asia Times」の記事によると、アメリカが大規模テロに襲われる前日まで、パキスタンの情報機関ISIの長官がアメリカを訪問し、CIA幹部と打ち合わせをしていた。 』

『 これらの情報からは「アメリカに殺されそうになったビンラディンによる逆襲がアメリカで起きた大規模テロである」という筋書きが考えられる。だが、アメリカ政府はテロ事件の後、何とかしてビンラディンとタリバンを「犯人」として仕立てようとしてさまざまな情報を流していることを考えると、この筋書きに飛びつくことは危険だという懸念もある。 』

▼犯人像を考える

『 1995年、オクラホマシティで起きた連邦ビル爆破テロ事件では、アメリカの捜査当局は当初、中東からきたアラブ人テロリストの犯行だと断定して発言していたが、その後の捜査で、ティモシー・マクベイという「普通の」アメリカ人が狂信的な行動に走った結果の犯行であると分かった。』

▼イスラエル問題から米世論をそらす

『 しかし、事件から2日たったアメリカでは、ビンラディンとアフガニスタンに対して報復をするかどうかということに人々の意識を集中させ、そもそもアメリカ政府がイスラエルによるパレスチナ人に対する弾圧を支持・容認していることが、パレスチナ人とイスラム世界全体の反米感情を強め、テロにつながったということは、わざと話題にならないようにしているように見える。 』

『 この背景には、アメリカの世論が「テロは許せないが、そもそもなぜこんなテロが起きるのかを考えると、イスラエルがパレスチナ人を弾圧していることをアメリカが支持しているからではないのか」という方向に行くことを防ぎたいアメリカ政府の意図があり、マスコミがそれに乗っているのではないか、とすら思える。 』

■はっきりしないが

■報復の報復の

■謀略暗殺

【ニューヨーク16日共同】米中枢同時テロを受けて、中央情報局(CIA)など米情報機関は、これまで禁じられていた外国要人の暗殺も含め、大幅に権限が拡大される可能性が出てきた。16日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(早版)が一面トップで伝えた。

■無自覚

9月15日(土)マヤ暦2月24日

『 「玄さんは、ぽつりといいました。  この事件は派手だよね、でも、第三世界の貧困のひどいところでは毎日何万人もの人が飢えやエイズや、もっと簡単な病気で死んでいるよ、そんなのはニュースにさえならない。  それに世界中で、科学技術の恩恵である原発や化学物質、農薬によって毎日どれぐらいの人が癌とかになって死んでいるか、って。』

『 毎日地球を汚して、間接的に人殺しをしていることに荷担していながら、どれぐらい自分たちはそのことに無自覚か、って。 憎しみの連鎖が、祈りの力で断ち切れるように」

■ねぇ、質問!

●9月14日(金)マヤ暦2月23日

『9月11日2001年 午前8時0分、 私はいつものように「1 World Trade Center」50階のオフィスにいた。』

『 ・・・そして、頭によぎったのはあの非常階段を上っていった消防士の人たちのことだった。 私を誘導してくれた警察官やビルのセキュリティーの人たちのこと、そして私より上の階から避難してもっと避難に時間のかかった人たちのこと。』

『 つい10日前まで仕事をしていた2WTCのオフィスは、2回目の旅客機の直撃を受けている。でも18分の時間差があったのだから避難していたのだろうか? まて、僕が50階から避難して外にでれたのが2WTC倒壊の5分前なのだからもっと上の階の人たちは時間は十分あったの? ハイジャックされた旅客機に乗っていた人たちはどういう気持ちだったんだろう...ありとあらゆることが頭をよぎり始めた。ビルのエレベーターの中の人たちはでれたの? 出勤時間だったから混んでたはずだよね?・・・・・・ 』

『 ・・・ 「ねぇ、質問! どうして僕は無事なんですか? なんで無傷でここにこうして居れるんですか?」なんか変じゃない? 宣戦布告するんだって。もういいよ、やめようよ。もう沢山だよ。』

『 1960年生まれの日本育ち、アメリカで人生の半分近くを過ごしてる。軍隊なんて 縁もゆかりもなかったけど。でもね、僕はもう戦争を知ってるんだ。 今日の時点(13日)で、未だに4,700人強が行方不明だとニュースで知った。 9月13日2001年 』

●9月13日(木)マヤ暦2月22日

『従弟の携帯がつながった。  貿易センター北ビル85階に最初の旅客機が突っこんだとき、彼は50階にあるみずほ銀行のオフィスにいた。  鈍い衝撃に部屋がゆれ、天井板がほこりとともに落ちてきた。 「Bomb again !」(爆弾か!)  多くの人が冷静というより、あっけにとられていたという。割れなかった窓のそとをオフィスの破片や書類が降ってきたのを見て、女性たちが悲鳴をあげた。ヘルメットにマスク姿の危機管理担当者が飛び込んできて、避難がはじまる。・・・』

『 ・・・「自分でも不思議なくらい、生きていた」  ニュースを見るのが恐ろしかった。重装備を背負ってすれ違った消防士や一階で誘導していた警官たちの表情までが生々しくよみがえってくる。  彼らはみんな死んだ……。  化学物質が焦げる煙の臭い、スプリンクラーの水音、けが人の焼けただれた皮膚の光沢、泣き叫ぶ人々の声。無機的なニュースの裏側から地獄がよみがえってくる。  リモコンでテレビを消した。』

『 「世界中で悪の限りをつくすアメリカ」や「やられたらやり返せ!」という感情に走るのはかんたんだ。国家も、政府も、共同体も、人間でできている。自分たちと同じ赤い血を流す者たちだ。』

『 この視点を忘れたとき、「テロ」と「報復」は同じものとなる。昨日までやさしかった隣人が、復讐を求める殺人機械となるのだ。実際アメリカでは関係のないアラブ系住民に対し、さまざまないやがらせがはじまっている。』

『 人間をカテゴリーに分けるな。  イスラム教自体は本当にすばらしい宗教なのだ。  「正義」や「主義」「主張」じゃない、  つねに命の視点から見ていくんだ。  アメリカとテロリストの両方に言いたい。 「オレたちは赤い血を流す同じ人間なんだ」』

●天の邪鬼主義diary9月12日(水)マヤ暦2月21日

『  映画でも見てるのかと思った。  マンハッタンにあるツインタワー(貿易センタービル)、ペンタゴンにハイジャックされた旅客機が突っ込んだのだ。  伊藤忠でコンピューター室局長を務める従弟、日本レストランでウェイトレスをするスペイン時代の友人、ともにツインタワーで働いているはずだ。』

『  日本軍にもできなかった初のアメリカ本土攻撃。  アメリカは、ヒロシマ、ナガサキ、東京大空襲を正当化し、当然ながらこのテロを批判する。パレスチナ問題も、北朝鮮問題も、二酸化炭素削減も、核実験継続も、自衛隊の軍備化も、すべてこのテロを口実に右傾化するだろう。アメリカの報復は、第三次世界大戦の引き金にもなりかねない。』

『 戦勝国だろうと、テロリストだろうと、ロリコンだろうと、虐待母だろうと、  人の命を奪う権利は誰にもない。  あらゆる報復も正当化してはいけない。  何千年ものあいだくり返されてきた殺戮の悪循環を、断ち切ってくれ。  人間において唯一の法律はひとつ。  「ぬちどうたから」  沖縄の言葉で、  「命は宝」ということだ。』

■同時多発テロ速報

■ギガジンニュースセンター

■狭い道

海亀日記9月13日

『 これは世界のターニングポイントになるかもしれない事件だから。アメリカは真珠湾奇襲攻撃になぞらえて、また「正義」の戦争へ向かって世論づくりを始めているようだ。これまで執拗にくり返されてきたパターンではないか。ベトナム戦争も、湾岸戦争も、まったく同じパターンだった。』

『 アメリカ人ほど「正義」に対してパラノイアックなまでに固執する民族は、ちょっと珍しい。岸田秀氏も述べているように、これはアメリカが、先住民たちを虐殺し、土地を略奪してつくりあげた国家であるという罪障感のせいだろう。』

『 「正義」にこだわりながら、他民族の誇りに、アメリカ人は極端なぐらいデリカシーを欠いていると思われる。パレスチナ難民や、リビア空爆や、湾岸戦争がどれほどアラブ人の誇りを傷つけたか気づいていない。』

海亀日記9月2日

『 山尾さんの葬式に出られないので、この何日か、マウンテンバイク(自転車)でよく山中を走り回っていた。』

『 山尾さんに『狭い道』という著書があることを思いだした。ほとんど人の通らない、実在(リアリティー)の道……。山尾さんは反時代的に、その道をどこまでも行こうとしていたのだ。麓にはコンクリートの道路があり、さかんに人や車が行き交っているが、この実在の道には、まったく人影がない。だから、みずからアイロニーを込めて「狭い道」と呼んだのだろう。』

■Pray for people

『 1973年、アメリカの先住民たちは反乱を起こした。かつて虐殺があったサウス・ダコタ州の丘にたてこもって独立宣言をしたが、叶えられるはずもなく、敗れ、刑務所へ送られていった。  刑期を終え、すでに中年となった先住民たちは、奥深い谷間に共同体をつくっていた。若者たちも混じっていた。』

『 そんなある日、老シャーマンがやってきて自己浄化のための「イニピ」という儀式が始まった。テントの底に円い穴を掘り、人の頭ぐらいの真っ赤に焼けた石をつめて灼熱地獄をつくりだすのだ。ぼくたちは裸になって円陣を組み、火傷するほどの熱気に耐えねばならなかった。』

『 老シャーマンは部族の言葉で語ってから、ごつごつした英語でつけ加えた。  いいか、この儀式はつらいぞ。だから祈れ。祈る力によって苦痛に耐えろ。お前の父母、兄弟、姉妹のために祈れ。子供らのために祈れ。親戚のために祈れ。』

『 そうして身近なところから祈りを徐々に普遍化していくように、友人のために祈れ、まだ刑期の終わらない仲間や、インディアンすべてのために祈れと促していく。そして、老インディアンは最後に、"Pray for people." 人びとのために祈れ、と言った。』


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