広告収入は サイト維持に活用します。
どうも有り難うございます。


観 て る だけ


見たいURLを入力したら、ふりがながつきます。
http://
パワーストーン
ロータス・パラダイス
新しい存在の開花

ジルコン クリスタルで、 くつろぎ浄化が自然に 起きることを助けます。


インドの砂漠が森へと甦る。イマジン&実践レポート / ああ、インド暮らしの日々/ /月刊いんどアーユルヴェーダ新聞 /インド伝統医学に学ぶアーユルヴェーダな生活有料メルマガ
/目次/ /TANTRA/ /ヴィギャン・バイラヴ・タントラ/ /黄金の華の秘密/ /和尚/ /太母/ /創造/ /チャンプルーズ/ /2004年後半/ /2004年前半/ /2003年/ /2002年後半/ /2002年前半/ /12月下旬/ /12月中旬/ /11月中旬/ /11月上旬/ /10月下旬/ /10月中旬/ /10月上旬/ /9月ニューヨークテロ以後/ /9月ニューヨークテロ前後/ /2001年前半/ /ほんまかいな、そぉかいな?/ 転載元のURLを明記して、転載転送歓迎!  コピーレフトCopyleft(C)2004 Earth Reforesting System 

■カブール・ノート 山本芳幸

★Afghan News-24時間リアルタイムで更新

★ U.S. commandos already operating inside Afghanistan...Toronto Star Online Sat Sep 29 19:18:22 UTC+0900 2001
★ Saving Afghanistan From Destruction...Los Angeles Times Sat Sep 29 19:18:37 UTC+0900 2001

■アフガンミュージック視聴


■米軍の軍事援助

『 アフガニスタンからの報道によれば、アフガン北部で25日から26日にかけて、ラバニ前政権を主体とする北部同盟がタリバーンに攻勢をかけ、タジキスタンと国境を接するタカール州やサマンガン州、バルク州などでの戦闘が激化している。』

『 これまでタリバーンに押され気味だった北部同盟が攻勢に転じているのは、秋の大攻勢に備えてタジキスタンやロシア、イランなどから支援を受けた大量の武器弾薬が一因とみられる。また米軍のアフガン攻撃が予想される中でタリバーンが浮足だつすきを突いている、との見方のほか、今回の米軍の軍事行動に先立って米国、ロシアなどが北部同盟に新たな武器援助を始めているとの観測も一部に出始めた。』

『 北部同盟は米軍の軍事援助を期待し、報復攻撃の際には米軍と歩調を合わせた攻撃をすることを表明。ロシアのプーチン大統領も24日、武器供与の方針を示した。』

■神の戦士たち決して揺るがない確信

カブール・ノート(3) 山本芳幸

●30人の神学生で始まった

『 難民キャンプで生まれた子供たちの多くがそこでイスラム教を学んだ。マドラサで学ぶ神学生をタリブという。タリバンはその複数形だ。』

『 アフガニスタン南部、カンダハル県マイワンド区シンギサール村の簡素なマドラサで、イスラム教を学んだ少年がいた。彼はやがて、聖戦士中のヒーローの一人、ユニス・ハリスの率いる一派に入り、ソ連軍との戦闘で片目を失ったものの、聖戦士として素晴らしい名声を打ちたてた。』

『 1994年、ソ連の撤退から5年が過ぎていたが、彼の故郷、カンダハルは元聖戦士たちに分割され、恣意的な「税」の徴収、略奪、強盗、強姦が日常化していた。』

『 彼とその仲間、計30人が、元聖戦士の腐敗を一掃し、アフガニスタンに平和と秩序を取り戻す決意をし、武器を持って立ちあがったのは、その年の夏であった。しかし、彼らのうち、その時、武器を持っていたのは、わずかに14人だけであった。』

『 彼らがその約2年後に歴戦の元聖戦士たちをことごとく打ち破り、カブールに入城することになるとは、誰が予想しただろうか。彼の名前をムッラー・モハマッド・オマールという。現在のタリバンの最高権力者である。』

●24時間で元聖戦士の派閥を一掃

『 しかし、彼らはいったいどこから来たのか? 数ヶ月前は、たった30人で、武器は14丁しかなかったのだ。』

●奇跡のような何かが起こる期待があった

『 ヘルマンド県は、アフガニスタン最大の麻薬生産地だが、そこから麻薬商人を叩き出し、けし栽培を違法化する宣言をした。』

『 この間にも、パキスタンの北西辺境州およびバロチスタン州のマドラサで勉強していたアフガン難民の神学生が、トラックやピックアップバンに乗って、タリバンの本拠地となったカンダハルに続々と駆けつけた。』

『 タリバンに参加したのは、アフガン難民だけではなかった。パキスタン人の神学生たちも、タリバンに参加するために、パキスタンの全州からやってきた。1995年1月の段階で、12,000人の神学生が、アフガニスタン、パキスタンから、カンダハルのタリバンに参加したと言われている。』

『 アフガニスタン内でも、タリバンの正体が分かるにつれ、住民は彼らを歓迎するようになった。タリバンは略奪、強姦をしない、タリバンは住民を虐めない、タリバンは秩序と治安の回復に専念する、タリバンは進出地の武装解除をする、こういう情報が広まるにつれ、住民は警戒心を解き始めた。』

●異文化圏、カブールへの進撃

『 このころのカブールは、92年の共産党政権追放後、元聖戦士の合同政権の下にあった。といっても、それは名目だけで、ラバニ大統領の右腕である国防大臣、マスードがかろうじて抑えているというのが実態であった。カブール市の西南部はマザリが率いるシーア派の軍と、ドストム将軍の分派が支配し、たえずマスードを脅かしていた。』

『 彼らよりさらに大きな脅威は、同じ政権の首相であるはずのヘクマティヤールであった。彼は、合同政権の権力の分配に満足しておらず、カブール市南部の外側に陣取り、92年から95年にかけて、そこからカブール市内に無差別にロケット砲を撃ち続けていた。』

『 ヘクマティヤールの目的は、ラバニ・マスード派の信頼を崩し、合同政権を瓦解させることであったが、このロケット砲撃により、カブール市はほとんど破壊され、2万5千人以上の一般市民が亡くなったといわれる。』

●ヘクマティヤールをたった2週間で片付けた

『 かつてソ連の最強の敵であり、聖戦士合同政権を3年間悩まし続け、カブール市民を恐怖に陥れた、あのヘクマティヤールを、たった2週間で片付けてしまったのだ。しかも、あの30人の有志が立ち上がってから、まだ半年しか経っていない! 』

『 このタリバンの急激な興隆の要因として、よく出てくる説明は、戦争にうんざりした一般人の強い支持、つまり平和と秩序を回復してくれるなら誰でもいいという願望、元聖戦士の政治的破綻、略奪・強姦に代表される道徳的な崩壊、これがタリバンの急成長の基盤にあったというものである。つまり、改革者(crusaders)としてのタリバン、という見方だ。』

『 彼らはその後パキスタンに逃げ、ISI (パキスタンの情報機関)のゲストとして生活していたのだが、この将校たちがタリバンに参加したのだった。90年のクーデター未遂も、彼らのタリバン参加にも、ISIが絡んでいることは間違いない。この将校たちが、タリバンに洗練された軍事技術をもたらした。』

『 僕は97年以降、アフガニスタンの各地で、いろんなタリバンに会って話をしたが、彼らに共通しているのは、非常に礼儀正しいということだ。そして、生活が質素で態度が謙虚だ。歴戦の元聖戦士たちをほとんど一掃してしまった恐ろしい戦闘集団というイメージと、どうも一致しない。』

『 タリバンとの話が終わり彼らが去った後、ふと自分が、どこか違う世界にいたような、不思議な気分になる時がある。彼らの静かな態度の裏に、決して揺るがない「確信」のようなものがあったことに思いつく。』

『 彼らと本当にコミュニケートできるまでには、はるかに遠い道のりがあるような気がする。そこに到達するまで、我々は何一つ解決できないのかもしれない。』

■非常事態な日常

イスラム世界から見たパキスタン・クーデター 山本芳幸

『 いったい、どのデモクラシー、どの憲法に復帰しろといいたいのだろう? 首相の権限強化のために憲法を改変し、大統領を飾り物にしてしまい、司法に干渉して最高裁を骨抜きにし、メディアを弾圧し、親戚一同・仲間うちで政府要職を占め、議席は「遺伝的」に継承され、よってたかって国家の予算を食いつぶし、税金・電気代・水道代・ガス代・電話代も払わず、経済政策といえば税金を上げることしか知らず、政府批判が高まると関心をそらすために宗派間抗争を煽り、いよいよ足元がグラグラゆれてくるとアメリカに助けを求めに行く、そんな政府が好きだった? 』

●危機的な状況でも秩序が保たれている驚異

『 昨日、今日と、地元の新聞を読むのが楽しい。クーデター以来、犯罪率が激減したという記事があった。汚職がバサバサと摘発される。悪代官のように振舞ってきた官僚がつぎつぎにクビになる。一般のパキスタン国民は胸のすく思いだろう。』

『 各政党は世俗的なものからイスラム原理主義的なものまでみんな揃ってムシャラフに大きな期待をかけている。彼等が言っていることを一言でまとめると、どんどん腐敗分子を追放して、また一からゲームをやり直そうということだ。そのためには、しばらくムシャラフさんにいてもらわないとしょうがないという点で彼等は一致している。』

『 地元新聞のある論説は、ナチズムを例に出していた。ナチズム体制下で、合法的に国家の命令に従った者は、戦後罪あるものとして裁かれ、違法にレジスタンスを展開したものは、戦後ヒーローになった、その裁判をやった同じ国家が今、パキスタンのクーデターを非難する、おかしいではないか、という論旨であった。ここには、常に出てくる西洋諸国のダブル・スタンダードに対する批判も重なっている。』

『 しかし、現時点でのパキスタンは、極めて平和である。state を支える constitution がタイムをとり、西洋近代の信仰では常にセットであるべき『law and order』の半分が欠損した、非常に危うい状態にあるにもかかわらず、国民(nation)の自発的な意志で秩序は保たれている。

 秩序が、『and order』の下で発生している。一種の驚異である。

 今から、state を作りなおして、出直すのだという意気込みで nation が一致団結している。おそろしく困難な事業だろうと思う。失敗するかもしれない。しかし、失敗したとしても、他にパキスタン国民に行く場所はないのだ。ここで頑張って自分達(nation)を幸せにする state を作り上げるしかない。

 やはり、これは制裁を与えるのではなく、応援するべきではないだろうか。

 非常事態宣言下のパキスタンで続く日常を今、僕はこう解釈している。パキスタンでは今、驚くべき事態が発生している、と。』

■善悪狂信者と人権原理主義者

カブール・ノート(5) 山本芳幸

●カブールの「悲愴」

『 あの団地群で冬を越す人々の何人かは確実に春までに死ぬだろう。年寄り、乳幼児、病弱な者から死んでいくのだろう。生き抜く者も、彼等はすべて確実に途方もない苦痛と困難をもって冬を過ごすのだろう。 』

『 水道、ガス、電気、便所、風呂、何もない海抜1800メートルのところに一万人の日本人が毛布とビニールシートだけ与えられて放り出されたら、何割が生存できるだろうか。確実な生命の危機、確実な不幸が予測され、それを静かに、かつ強く受け入れようとする人々がここにいる。そして、そこには「悲愴」――あきらめきれない怒り――が聞こえる。』

『 「善玉」と「悪玉」の闘争という漫画的なフォーマットに安住するメディアの報道には、カブールの「悲愴」を伝えようという意思は微塵も感じられない。』

『 聞こえないのだろうか。メディアは(それは我々のことでもあるのだが)、「悪玉」を探し出し、それを叩き潰すことに熱狂する。しかし、「善玉」と「悪玉」に明瞭に区分できる世界が現実に存在するだろうか。その境界はどこまでも曖昧で入り組んでいるということが、歴史から学ぶべきことの一つではなかったのだろうか。』

『 「善玉」に自己投影し、「悪玉」を発見し、「悪玉」を叩き潰すと信じて行われる行為が壮大な悲劇を引き起こしてきたではないか。』

『 争い事は人の心を痛める。そこに、「善玉対悪玉」という構図が現れば、非常に心地よいものだ。しかし、その心地よさは何も解決しない。対立をいっそう深化させ、解決の道をこじらせる。単純な構図が与えてくれる心地よさ、これこそが人間の悪魔性を呼び起こしてきたことを我々は知っている。しかし、そのようなことが繰り返し行われ、今も行われ続けている。人類にはハリウッド映画なみの知性しかないのだろうか。』

●文化としての人権

『 メディアにおける人権侵害糾弾がエスカレートするうちに、いつのまにかアフガニスタンの戦闘は、人権を侵害する「悪玉」と人権を擁護する「善玉」の間での戦闘にすりかわってしまった。言うまでもないが、人権をめぐっての戦闘など最初から最後までここには存在しない。政権をめぐる闘争が延々と続いているのだ。』

『 タリバンの人権侵害を非難する国家の行動が明らかにしてきたのは、皮肉なことに人権の本質的な軽視のようだ。というのは、そのような国家が一貫してタリバンと同様な政策をとっている他国の政権を糾弾するかと言えば、そうではなく、友好国であったりする。また、反タリバン勢力の人権侵害を同様の基準でもって非難しているかといえば、これに関しては沈黙している。』

『 つまり、最初にタリバンを政権として認めたくないという政治的意思があり、そのために人権が利用されている。人権が政治の道具と化している。結局のところ、彼らはアフガン人の人権など屁とも思っていないのではないかと思わざるを得ない。』

『 何が人権侵害なのか、これを判断するのはファナティックな人権原理主義が信仰するほど簡単ではない。』

『 人権を全ての社会に普遍的に妥当するものとして、それが成立してきた歴史を持つ社会の外へ適用して行く時、衝突が起きる。現在、「人権 vs 文化」として語られることの多くは、「西洋文化 vs 非西洋文化」として解釈することができる。「人権侵害」という判定それ事態が、非西洋文化の側では「文化の侵害」であると響く。』

『 この文脈では人権はレトリック以上の意味を持っていない。人権は、最初に使った方が勝ち、という極めて反人権的な言葉として強烈な威力を持っている。念仏のように人権を連呼すればたいていの議論にあなたは勝てる。』

『 他文化に対する尊敬、自文化に対する懐疑、その両方が見事に欠落した「善人」が、狂信的な熱意を持って、人権という刃物を振り回す。』

『 しかし、ニューギニア高地人の社会と、ニューヨークの社会に同じ基準を適用して人権侵害を判定することに何か意味があるだろうか。ニューヨークにフィットする人権をニューギニア高地人に適用したら、恐ろしい不幸を招くかもしれないということは考えられないだろうか。』

『 人権が人間社会で果たす原理的機能を無視して、形だけの人権唱導の心地よさに狂信的にひたっている人を、「原理主義」の一般的誤用に従って、僕は人権原理主義者と呼ぶ。』

●冬が来た

『 夏の総攻撃で戦果をあげたのは、タリバンでもマスードでもなく、人権原理主義者であった。国際社会は、アフガニスタンを封じ込める制裁を決定した。』

『 普通の人々の生きる権利はいとも易々と無視される。カブールでは、すでに暖炉が必要だ。凍えるような寒さが目の前まで迫ってきた。旧ソ連大使館跡に暖炉はない。』

クリックすると大きな絵が開きます

■2001年9月26日

アフガニスタンのカブールで26日、数千人から数万人が参加して、軍事行動に向けた米国の動きに抗議するデモが行われ、カブール空港に近い旧米国大使館が放火された。米同時多発テロ以降では最大規模の反米行動となった。

 デモには学生や政府職員らが参加。「米国に死を」「ブッシュ(大統領)に死を」「イスラム万歳」などと叫んで街頭を行進した。カブールの国連事務所にも投石があった。米大使館は内戦の間も被害を受けず、現地スタッフが管理していた。

 カブールでは政治活動が許されていないため、大規模な抗議デモはタリバーン政権の動員の結果とみられる。

 タリバーン政権はテロ発生後、カブールなどの国連事務所で通信設備を封印し、現地職員の国外の通信を禁じた。タリバーンの国際社会からの孤立が進むにつれ、国連も米国同様に激しい批判の対象となっている。

■テロは起こるべくして起きた--制裁

山本芳幸  イスラマバード緊急報告1999年11月10日

『 11月10日、アフガニスタンのカンダハル市で、反米・反国連の旗印のもとに集まった一般アフガン人によるデモ行進があり、その暴発という形で国連事務所が襲撃された。11月12日、パキスタンの首都イスラマバードでアメリカ、国連を標的としたと思われるテロがほぼ同時に複数発生した。両事件にはまだ不明な点が多く残っているが、以下のレポートは現時点で得られた情報を元に構成した。』

●Death to America !

『 国連の制裁発動4日前にして、早くも一般アフガン人のリアクションが始まった。11月9日、アフガニスタン南部の都市、カンダハルで、国連安全保障理事会の制裁決議に抗議するデモ行進を、翌日11月10日に行おうと呼びかけるアナウンスがラウドスピーカーを通じて行われた。』

『 11月10日、早朝からデモ行進は始まった。ムッラー(イスラムの聖職の一つ)などの呼びかけで始まったデモ行進だったが、一般人も賛同し、デモの参加者は急激に増加、数千人規模になった。デモ行進は「反アメリカ」、「反国連」を旗印に「Death to America !」(アメリカに死を!アメリカを殺せ!)のスローガンを叫び、アメリカの国旗とクリントンの人形を焼きながら、国連事務所に向かって行進していった。』

『 デモ行進はUNOCHA事務所の方向へ向かって進む途中、UNHCR、WFP、UNDCP(*)の各事務所の前を通る。最初は整然と行われていたが、途中これらの国連事務所に石を投げ始める者が現れ、UNOCHA事務所に到着した頃には、多数の者が石を投げ始め、それによって事務所の窓は割れ、車両にも損害が発生した。また、一部の者は国連事務所内に侵入しようとしたが、早朝から各国連事務所の警備のため配置されていたタリバン兵士が、懸命にデモ行進を押し返し、侵入は防がれた。人的被害は発生しなかった。』

『 国連安全保障理事会の制裁決議が出て以来、すでにじわじわとアフガン一般人の生活は厳しくなっていた。主食であるパン(ローティ、とかナンと呼ばれるもの)の値段は約150%値上がりし、アフガニスタンの通貨であるアフガニも暴落、11月8日から9日の一日で、約20%下がった(1ドル47,000アフガニが57,000アフガニに下がった)。』

『 タリバンはこの間、制裁回避のためオサマ問題に関して様々な提案を出してきたが、どれも受け入れられず、最近は制裁を覚悟したような発言をしていた。 』

『 彼らの発言をまとめると、1.我々は国際社会と友好関係を築きたい、2.我々は原則を維持する、3.(制裁による)国家的な困難は覚悟しているが、我々はそれに耐える、ということだ。』

『 3.に関しては、タリバン外務大臣のアーメッド・ムタワキルは次のように言っている。「アメリカはどうやらどうしてもアフガニスタンに制裁を課したいらしい、それなら、もう話をするのは時間の無駄だ。しかし、アメリカは制裁を始めたところで何も達成しないだろう。』

『 制裁がなんの影響も与えないと言っているわけではない。制裁は経済的にも精神的にもアフガン人に影響を与える。すでに破壊され尽くした経済はさらにひどいことになるだろう、アフガニスタンへの資本流入は減少し、貿易商は商取引に躊躇し、開発やインフラ・プロジェクトも、大きな打撃を受けるだろう。 』

クリックすると大きな絵が開きます

クーデターを起こしたのは誰か?
真相?

イスラム・コラム  山本芳幸 第7回 1999年11月26日

『 古今東西、政府の声明というのは、よくもまあ、そんなことを!とあきれるしかないような勝手な話が珍しくないし、このカウンター・クーデター説もその類かもしれない。真相を知るにはもっと情報が出てくるのを待つしかないと思っていた。が、最近、ナワズ・シャリフ前首相の裁判が始まり、そこでの証言を読むことができるようになった。』

パラダイス・ロスト
この一瞬の価値の大きさ

イスラム・コラム  山本芳幸  第8回 1999年12月10日

 

『 太陽がまぶしい、ミニスカートがまぶしいバンコク。安心した顔の人達が歩く。物憂げながら優しい応対をする人達。外人に向けて矢のような視線が飛び交ってない街。豊かな食材、素晴らしい調理法、年中良い気候、安い物価。そこに、バックパッカーがたむろする。地上のパラダイスで、彼らは何を求めているのだろうか?苦労?それだけはここでは経験できないだろう。』

『 一瞬、カッとした。一皿160円でこんなうまいもん食ってんのか、こいつらは!生エビを噛み砕きながら、アフガニスタンを思い出してしまった。なんか涙腺が緩みそうになった。』

『 アフガニスタンでは、配給された小麦粉で作ったパンと雑草を煮詰めてペーストにしたもの、彼らはそれだけを食っていた。ある村に行った時、今、肉をきらしていて申し訳ないと何度も謝りながら、それをもてなしてくれたことがある。美味いと思ったので全部食った。今はそんなもてなしもできないかもしれない。日本も参加している経済制裁をくらっているのだから。』

『 モグラの糞みたいな音楽だ、なんて揶揄する気にはなれない。ありふれた風景にありふれた音楽が流れ、その中でありふれた若者達が酒を飲みエビを食べ喋くりまくっている。この一瞬の価値の大きさを考えると気が遠くなりそうだ。この一瞬を夢見ることさえかなわない何十億という人が存在し、この一瞬のはるか手前で彼らは方向さえ定かでない争い事の中で、あるいはその後方で、モグラの糞も聞けずに死に続けている。』

『 ポップ文化圏(とでも呼べばいいのか?)は、もたつく政治をあっさり突破して東シナ海から地中海までをひとくくりにしつつある。そして、その中で一種の憧憬の対象となる発信地に日本がある。しかし、日本はこの大ポップ文化圏に気がついているだろうか。それを楽しんでいるだろうか。その外側でいまだに世界は欧米と思っているのではないだろうか。』

『 そんなところに自分の居場所を求めているとしたら、帝国主義陣営に居場所を求めて破綻した明治日本の二の舞になるのではないだろうか。』

『 グローバリズムが新種の帝国主義と化すかどうか、我々は非常に危うい瞬間を目撃しようとしている。』

『 旧ユーゴスラビア及びルワンダに関しては国際戦犯裁判所が設けられているが、常設の国際戦犯裁判所を設置しようという動きがある。アメリカを含め欧米も総論では賛成なので、これはかなり実現性が高いと思われるのだが、今ネックになっているのは、やはりアメリカだ。』

『 アメリカの言い分は簡単にまとめてしまうと、アメリカは自国が裁かれることだけは承認できないというのだ。そんなバカなことがあるだろうか。全世界が同じ土俵に立って一つの司法制度を作ろうとしている時に、一国だけ裁く側に回るが裁かれる側に回らないとは!』

『 グローバリズムがアメリカ一国の価値観が世界を覆うということなら、それは人類の存続にとっても自殺行為だ。多様性を維持していなければ、失敗しても取り返しがつかない。しかし、アメリカ的価値観の世界制覇に鮮烈に抵抗している集団がいる。それがイスラムだ。僕はイスラムの内容に関してほぼ完全な無知だ。』

『 だから、その教義などを議論する資格はまったくない。が、彼らの自己の価値を堅持して頭をあげて背筋を伸ばして歩もうとする姿勢は、イスラム以外の全人類の将来にとっても重要なことだと思える。』

『 とまどいが見え隠れするボロくずファッションの日本の若者も今の日本に居場所が発見できず、今の日本そのものの世界での位置に疑問をもって、とりあえず日本では隠蔽されてしまった「貧困」や「苦労」を見学しにここに出てきたのかもしれない。』

『 そんなものはなかなか見つからないだろうが、いきなりアフガニスタンにやってきて死んでもしょうがない。外へ出るパッションを実現した事実は何もしない日常より大きな価値がある。彼らはここで何かをつかむかもしれないし、つかまないかもしれない。』

『 しかし、彼らのつかんで帰ったものに日本の未来が依存しているのは確かじゃないだろうか。もう日本人は日本で腐っていてはいけない。少しずつ足をのばし、やがて知の地平線の彼方に到達した日本人達が帰ってきて新しい日本を創りなおすしか、日本に未来はないではないか。』

イラクからの手紙
子供が栄養失調で毎月 6000人死んで

イスラム・コラム  山本芳幸  第9回 2000年01月07日

『 このルールがこの国のすべての空間に隈なく行き渡っている。分かり合っていることを確認し合うという儀式に過ぎない「会話」をできない奴はバカなのだ。「あなたのことが分からない。あなたも私のことを分からない」という世界がこの国の外には存在する。そこでは、そんなバカでなければ生きていけないのだが。』

「この惑星のある片隅で起きていることは、また別の片隅で起きるかもしれない。」

『 バクダッドに住む友人はそう書いていた。彼の言葉はタクシーから見えるこの風景には決して届かないのではないだろうか。この日本の片隅がバクダッドの片隅と同じ惑星の上にあるというのは、冗談でしょ。彼はそれくらいのことは想像しているらしく、次のような書き出しでイラクの話を始めていた。』

「君がイラクの状況をどの程度知っているのか僕は知らない。制裁については知っているだろう。状況は非常に悪い。イラクは鉛筆でさえ輸入することが許されていない。鉛筆の芯がAtomic Energy に変換される可能性があるからだって!信用しないかもしれないが、ビスケットも検査されるんだ。大量破壊兵器製造物質を含んでいる可能性があるからだと!」

『 僕はその程度も知らなかったというのが事実だ。イラクの状況についてのレポートは少なくとも英語メディアでは珍しくはない。子供が栄養失調で毎月 6000人死んでいるという報告を見たことがある。制裁の理由がなんであろうとこれはメチャクチャな話であるはずだ。しかし、大地震一回ほどの注目も集めない。』

「イラクの子供の状況は、とても、とても悪い。助けがいる。教室にはドアも窓も家具もない。暖房器具もエアコンもない。バクダッドの気候は極端だ。冬は雪が降るし、夏は摂氏50度になる。」

「学校にはまともな部屋などない。もちろん食堂もジムもない。運動施設も何もない。ボール一つないんだ。生徒数500人の、ある学校は、やっとバスケットボール二つを許可されたところだ。電気がないし、教室の壁は剥げ落ちている。チョークも黒板もない。学校の建物そのものが絶え間ない爆撃でボロボロなんだ。」

「教室の床もひどいことになっている。洪水のように溢れ出した下水が学校の敷地を流れたりする。校内に便所もない。学校に行かなくなる生徒も多い。彼らは乞食になるか、タバコを路上で売ったりしている。もう少し大きな子供は建設現場で働く子もいる。まるで、国連がチャイルド・レイバーを奨励しているようなもんだよ。」

「先週、ある学校をモニターしてた時、学校のすぐ近くに爆弾を落とされたよ。"Allies Bombers" だ(注:国連の決議によって湾岸戦争でイラクと戦った連合軍をAllies と呼ぶ)。子供達はパニックになって爆弾と炎から逃げ惑った。僕は国連のオフィサーだよ。国連安全保障理事会決議986号の遵守をモニターする僕がこんな身の危険にさらされるんだ。イラク南部のナシリヤという町だった。僕はトヨタのランドクルーザーで逃げたよ。なんてことなんだろう。」

「ちょっと想像してみてくれ。君の美しい子供がこういう状況にいるところを。僕は君にひどいことを言ってると思う。でもな、この惑星のある片隅で起きていることは、また別の片隅で起きるかもしれないよ。

「君はどう思うか教えて欲しいんだが、イラクの子供一人につき世界の子供少なくとも一人とリンクさせていけないかと思っているんだ。子供が子供を助けていけないだろうか。先月、ヨルダンの子供が1万本の鉛筆を寄付してくれた。日本の子供はどうだろう?」

「ところで、僕は2月の契約更新はもうしないつもりだ。しばらく国に帰るよ。最近、僕のラクダをもう少し森の深い方へ移した。今はそういう季節なんだ。ラクダの肉を食ってラクダの乳を飲むのが楽しみだ。早くラクダと一緒にサバンナで過ごしたいよ。しばらく、すべての形態の文明から逃避したいんだ。もう18ヶ月も続けて、車、トラック、飛行機、コンピュータ、テレビ、ラジオ、時計、その他あらゆる機械の騒音を絶え間なく聞いてきた。僕達アフリカ人は、人は時折、リアリティを取り戻し、人間のルーツに戻るために、自然界に戻らなければいけないと信じているんだ。」

『 彼はかつてアフガニスタンで勤務し、その後タジキスタンに移り、数ヶ月前コソボからバクダッドに転任した。彼の国も内戦状態が続いている。彼自身もかつて難民となりカナダに受け入れられカナダ国籍をとったのだった。これほど続けて悲惨を目撃しても、彼は僕ほど悲観的ではなさそうだ。大文字のリアリティには希望がある。悲惨が希望を生むのだろうか。』

『 イラクの子供の話は僕にとってはアフガニスタンの子供の話のように聞こえる。アフガニスタンへの制裁が発動されて2ヶ月目に入った。制裁がじわじわと子供の首を締め始めるだろう。毎月6000人の子供を殺しても達成しなければいけないものとは何なのだろうか。自分の子供がそのようにして死んだら、子孫末裔まで復讐することを言い残して制裁者に対する決死のテロに走るかもしれない。』

『 タクシーの窓から見える普通の人々が、この惑星のどこか別の場所の普通の人々に決して消え去ることはないだろう復讐心を植え付け続けていることは、この国では知らされないようだ。』

■敵味方ゲーム依存症
★アメリカを助けるオサマ・ビンラディン

田中宇の国際ニュース解説 2001年9月27日

▼人々に支持されないイスラム原理主義

『 それだけに、それらの価値観を「西欧キリスト教世界」の産物だとして拒否する、いわゆる「イスラム原理主義」の考え方や「アメリカ人を皆殺しにせよ」と言っているオサマ・ビンラディンのような考え方を嫌っている人が多い。』

『 イスラム原理主義に基づく政権は、すでにイランやアフガニスタンで実践されたが、国民に豊かな生活を与えることができないでいる。そのことも、人々がイスラム原理主義を嫌う原因となっている。』

『 こうした穏健な「イスラム復興運動」とテロリズムを行う人々とを一緒にして「イスラム原理主義」と呼ぶのは、企業の組合活動もボランティアの市民運動も、全部「左翼」だから「過激派」だと言うのと似ている。』

▼アメリカとの対決に巻き込まれる人々

『 そうした状況下でテロリストが第2弾の行動をアメリカで起こし、それに対する再報復をアメリカが行うという展開になった場合、もともとは過激なイスラム原理主義者を嫌っていた中東の穏健派の人々は、穏健な主張を続けることが許されなくなり、過激な方に引きずられてしまう。』

▼オサマもサダムもアメリカを助けている?

『 今回の事件がオサマ・ビンラディンの指示によるものかどうか分からないが、私がカイロで会ったエジプト人の学校の先生は「オサマ・ビンラディンもサダム・フセインも、アメリカCIAの意を受けてやっているんですよ」と言っていた。「このことは、エジプト人のかなりの部分が感じていることだ」とも語っていた。(このことはカイロ在住の日本人の中東研究者の方からも聞いた)』

『 ビンラディンは、アフガニスタンに行って対ソ連戦を支援していた時代にCIAと接触があった。このことは、アメリカは否定しているが、イギリスの情報関係者が認めている。またフセインは、イラクの政権を取る前にカイロに亡命していた時期があり、その時期にCIAと接触したという。』

『 2人とも一時はCIAと接触したとしても、その後は反米に転じていったから今では敵味方ではないのか、と思ったが、話を聞くうちに、少なくとも観念的には「オサマとサダムはアメリカの正反対に位置する敵となることでアメリカを助けている」という考え方は成り立つと思うようになった。』

『 オサマやサダムがいるばかりに、中東では自立した穏健な政治体制が育たず、常にアメリカに頼らざるを得ない不安定な政権ばかりになってしまっている。中東で安定が続けば、イスラム教の考え方に基づきつつ西欧合理主義を取り入れた新しいイスラム社会のあり方が生み出され、経済的に豊かで自由なイスラム社会が作れるかもしれない(日本は100年以上前に、すでにこの手の融合をやっている)。しかし、現実の中東では不安定な状態が続き、過激な論調か、目先のカネ目当てのアメリカ依存しか選択肢がない。』

『 アフガニスタンのタリバンも、1994年に国内統一の戦いを始めた当初は、ゲリラどうしの内戦を終わらせてアフガニスタンを統一したいと考える集団だったのに、1996年にオサマ・ビンラディンが亡命してきてしばらくすると、急にアメリカの敵として仕立てられてしまっている。』

『 オサマの考え方は非常に観念的で「中東的」ではなく、むしろアメリカ人的な合理主義の考え方に近い。だからオサマは「アメリカの代理人」のように見受けられる、と言う人もいた。』

『 オサマやサダムと、アメリカの右派とが結託して「文明の衝突」の構造を作り出し、中東のイスラム世界が500年前までのようにヨーロッパ文明をしのぐ発展をすることを防いでいる。そうエジプトの知識人は考えているのだった。』

■幅る恥ずかしさ
星川淳の「屋久島インナーネット・ワーク」

第12回 前/超のはざま──日本国憲法を本気で骨肉化する

●パクス・アメリカーナ終焉の兆し

『 あの悲惨な同時多発テロは、パクス・アメリカーナ(アメリカが支配する世界秩序)の“終わりのはじまり”になりそうな気がしてならない。』

『 怒りのあまり国を挙げて報復に走ろうとするアメリカ合州国の姿に、救い難い未熟さと奢(おご)りを見る。インディアン掃討を国是とした西部劇の時代からほとんど成長していない独善に、世界の調整役・統率役としての限界を見る。』

『 もちろん今回も、大手メディアの取り上げたがらない少数者の声が、かなりの厚みで多数者への異議申し立てを行なっていて、それがまたアメリカの底力ではあるのだが、いかんせん声高なマジョリティの幼稚さは目を覆う。』

『 われわれはそれに耐えつつ、そうした地獄を必要以上に現出させない世界を希求してきた。大切なのは「耐えつつ」のところで、この世の理不尽と不条理を味わうことが、どんな世界をどう希求するかの方向づけになる。過酷すぎる継続的悲惨も人を歪めるけれど、安楽すぎる身分も同じくらいアンバランスな人間をつくる。』

『 いま、アメリカは耐えることを学ばなければならない。日本を含めて、アメリカに同調するいわゆる先進諸国もしかり。短絡的な報復懲罰に走りたい気持ちを呑み込んで、あれほど過激で無謀なテロ攻撃を招いた自らの不徳に想いを致すべきだ。 』

●無差別テロは「戦争」ではない

『 一つは言語操作の問題。ブッシュは事件後第一声で「これは戦争だ!」と定義づけ、それがそのまま政界とメディアを彩る支配的レトリックとなった。けれども、無差別テロは「戦争」ではないし、それを撲滅しようとする国際協調行動も「戦争」ではない。それは、たとえば交通事故による死傷者の増加を「交通戦争」と名づけたとたん、そこでいう「戦争」が喩えであることを忘れて銃をとるのに近い。』

『 国際法上の「戦争」は極めて厳格に定義された国家間行動をさし、だれかが“戦争”と号令をかけたらそうなるというものではない。ましてそのレトリックを二重三重に真に受け、憲法上「戦争」も「軍隊」も放棄した国の政府が、国民より国外号令者の目の色をうかがいつつ戦争行為に馳せ参じたいと歯噛みする姿は悲喜劇でしかない。加藤尚武鳥取環境大学学長(環境倫理学)が疑問を呈するように、今回のテロに対する報復行動は「戦争」とは認められず、なおかつ戦争行為を遂行した場合は明らかな国際法違反と考えられる(地球市民による軍事報復反対「グローバルピースキャンペーン」< www.peace2001.org > など)。』

『 いうまでもなく、ブッシュがこのようなレトリックを用いたのは周到な入れ知恵にもとづくもので、本格的な戦時動員をかけたい軍産学複合体と石油資本の狙いがあり、うっかり口がすべったのとはわけが違う。同じく小泉自民党内閣が戦争レトリックに便乗するのも、国民の自衛隊アレルギーをさらに弱め、有事法制制定から憲法改正へ持ち込みたい意図がみえみえだ。だからこそ、われわれは言語操作に騙されてはいけない。』

『 日本国憲法は戦争&軍隊放棄の第9条をもつだけでなく、前文で「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意」している。連載#8< http://www.hotwired.co.jp/ecowire/hoshikawa/010522/textonly.html > で触れたとおり、憲法とは国民から政府(公務員)への指示命令文書以外の何ものでもないから、上のくだりは当然だが、それが「主権が国民に存することを宣言」する人民主権規定より前にあることは注目に値する。この部分は第9条以上に戦後日本人の誓いなのだ。』

『 「後方支援」だ「食糧・燃料・医薬品の補給だけ」だと言いつくろおうと、国際法違反の疑いが強い戦争行為を物理的・財政的に支えることは戦争への加担にほかならない。それによってテロが根絶されないことに加え、こうした憲法上の理由から日本は今回の報復攻撃に全面非協力を貫くべきだと思う。 』

●国家を超えるには・・・

『 ところがやっかいなことに、自我の牢獄で苦しむ近代理性から見ると、前個段階と超個段階とでは多くの類似点があって(無邪気でリラックスしているetc.)、東洋思想の流行や自己啓発セミナー類の興隆などにともない、まともに考えないことを“翔んでいる”と評価したりするあからさまな弊害が現われた。そこで、前と超とでは似て非なるものであり、その違いを厳密に峻別すべしという警鐘が鳴らされる。とりわけ、前個から個を飛ばして超個へスキップできるとの錯覚は危うい、と――。オウム真理教をはじめ、前合理的な盲信を超合理と取り違えたりする「前/超の虚偽」はいまだ精神世界に根深い。ようするに、近代理性より先へ行きたければ、まずふつうに心身を磨いて頭を使えということ。』

【ジャカルタ25日共同】インドネシアのハムザ副大統領はジャカルタで二十五日、政府は「いかなる国も攻撃しないよう米国に既に要請している」と記者団に語り、米中枢同時テロに対する米軍のアフガニスタンなどへの報復攻撃に反対する考えを明らかにした。 また同国のイスラム指導者を束ねるインドネシア・ウラマ(イスラム学者)評議会と同国の三十二の主要イスラム団体は同日、アフガン攻撃が実施されれば、聖戦に立ち上がるよう全イスラム教徒に呼び掛ける声明を発表した。世界最大のイスラム教徒人口を抱えるインドネシアのメガワティ大統領は十九日にブッシュ米大統領と会談し、テロ対応で米国との協調姿勢を示したばかり。               

■平和の決意
海亀広場

ベイエリア通信 #1 (9/23/01)風砂子デアンジェリス

『 あの衝撃の日から約一週間機能停止してしまい、やっと回復したわたしのe-mailや電話やファックスで、日本から、「アメリカは、いまどうなっているの? 皆がブッシュ大統領を支持しているの?」という不安に満ちた問いが殺到しています。それ以外のニュースは、日本のメディアには現れないんですね。湾岸戦争の時も、サンスランシスコで2度も行われた、20万人の平和集会、その他のさまざまな集まりなど、一切で報道されなかったものね。』

『 アメリカの報道協会も、最近ジョン・レノンの「イマジン」を含む150曲の放送規制なども含め、明らかな情報操作が行われています。この地域では、星条旗も殆ど見られないし、KPFAという第一次大戦以来の視聴者経営のラジオ番組があって、そこからいろいろな情報が得られるのですが、地域のテレビ局は、完全にブッシュ路線支持です。 』

『 しかし、新聞の投稿欄や読者の声欄は、一般市民が実にはっきりとした分析と発言をする、アメリカのすばらしさが一番現れるところです。

* はっきりした証拠もターゲットもないのに、急いで戦争に走ってはならない。
*なぜアメリカが憎まれるのか、これまでしてきた考えるべきだ。
*軍事力行使は、新たな憎しみと暴力を生むに過ぎない。
*安全保証の名のもとに、市民の自由が抑圧されることへの懸念

というような意見が、無条件のブッシュ支持よりは、ずっと多い。 』

『 そしてブッシュ大統領の戦争準備が進む一方で、「戦争は答えではない」と主張する動きも急速に広がっています。被災地ニューヨークのユニオン・スクエアでは、毎日のようにさまざまな集会がもたれ、なん千人という市民たちが集い、意見を交換する一方で、モスレム・グループの集会計画が、警察署から脅迫を受けるということも起こっています。  ベイエリアの19日の集会では、「憎しみのない地区」宣言が提案されました。 』

『 9月20日は、全米学生運動の日で、36州150の大学で、武力行使計画に反対する集会がもたれ、カリフォルニア大学バークレー校では、2千5百人の学生が集まりました。衝突機のスチュワデスだったおばさんを亡くしたという22才の学生が、「もしおばが生きていたら、彼女はきっといまぼくの隣に立って、戦争でこれ以上犠牲者を出さないように、と訴えているだろう。」と語り、大きな感動を呼びました。 』

『 21日のKPFAラジオ「デモクラシー・ナウ」にも、夫と弟をそれぞれ亡くした人の女性が登場し、「ブッシュ大統領の仕返しの軍事行動は、決して自分の愛する犠牲者が望むものではなく、わたしたちの悲しみを癒しはしない。」と訴え、バークレーの他の被害者の両親も同様の訴えをするなど、深い悲しみのなかから、平和への希望の声が、あがりはじめています。被害者の家族による平和への願いは、ブッシュ大統領の「報復戦略」に対する、なによりも大切なくさびです。バークレー校の集会では、100人ほどの戦争支持グループが、星条旗をかがげて「USA,USA」と叫んでいました。 』

『 その日サンフランシスコの日本街でも、平和的解決を求めるデモンストレーションがありました。夜は、ベイエリアのさまざまな市民団体のメンバーや、オークランド、バークレーの市会議員、アラメダ群議員など約200人が集まり、地域的なつながりのなかで、今後どのような活動をしていくべきか、熱気に満ちた話し合いが行われました。「アメリカの武力行使でなく、国連と国際法廷でテロリストを裁くべきだ。」という基盤にたって、20代から70代の多様な人種の参加者が、地域と国際社会への働きかけ、ネットワークの強化、国会でただひとり武力行使に反対した、バーバラ・リー下院議員へのサポート、アラブ系の住民に対するいやがらせをどう止めるかなど、具体的な話し合いをしました。』

『 ブッシュ大統領が提案する長期的なたたかいは、明確なターゲットがない、という点でも、あらたなるベトナム戦争だ、という声もありました。それに対する長期的な平和運動がいま始まった、という実感を皆が共有した会議でした。こんなときこそ、まわりのひとと会話を続け、自分自信の視点をはっきりもつことが、行動のもっとも基本的なことだという発言もたくさんありました。 』

『 16日に開かれた「地球の集まり」でも、それが強調されました。日々刻々とあらたなニュースがながれ、大スピードで状況が変り、戦争準備が進んでいるとき、真実が何かを見極め、自分の考えをはっきり持つこと、それを発言することは、とてもむづかしいことです。でも沈黙は、おおきな波への参加です。情報や知識や意見を分かち合い、自分の意見をはっきりもつことが、いかに大切かが、確認されました。 』

『 これからも大小さまざまな行動やイベントが予定されています。9月29日には、ワシントンDC、ニューヨーク、ロスアンジェルス、サンフランシスコなどで「人種差別と暴力に反対する大集会」が行われます。(参照:www.actionsf.org)日本のメディアには決してのらない情報を、できるだけお伝えしたいと思います。E-MAIL を使っていない人たちにも、伝えて頂ければ幸いです。』

『 日本では小泉首相が、憲法第9条を変えることなく、自衛隊派兵を可能にす る、新らしい法律を作ろうとしているそうですが、そして25日には、小泉首相が、ブッシュ大統領と会談をするというニュースが今入りましたが、日本の軍事行動参加は、現在の世界の緊張をさらに深めるばかりでなく、アメリカが過去10年間に深めてきた、国際社会での孤立状態を思うと、日本にとっても、非常に危険なことだと思います。そのあとで日本に還ってくることを、首相ははっきり見極めているのでしょうか?』

『 今回の事件の犠牲者の遺族の思いは、日本人があの戦争体験から得た、貴重な反戦感情に通じるものです。湾岸戦争に出兵しなかった日本を無責任と言っているのは、アメリカ政府だけであって、国連では、そんな声は一切無かったそうです。日本のテレビをみていると、世界には日本とアメリカだけ、しかもアメリカの政府だけが存在しているかのような感じをこの夏体験しましたが、わたしの知るかぎりのアメリカ人は、日本の憲法第9条と、日本人の反戦感情をみなうらやましがります。 』

『 今回の事件の被害者の家族が表明する、平和への願いと同様に、戦争体験から得た日本人の「戦争ぎらい」の感情こそ本物です。いまこそそれを大声で主張し、日本政府が海外派兵ではなく、平和手段のリーダーになることを決意をしてくれることを切に祈ります。 』

●9月24日エリック・ピアニン(ワシントン・ポスト紙記者)

●「平和活動グループが自制を主張 - 学生や活動家が全米で集会を開始」

『 ニューヨーク市とワシントンD.C.の同時テロで犠牲になった人々への追悼の一週間が過ぎて、平和活動グループは沈黙を破った。宗教リーダーや社会活動家、エンターテイナー、学生組織、ビジネス界など幅広い層の人達は、ブッシュ大統領にテロ報復を自制し、軍事力の行使に慎重になるよう主張し始めた。 』

『 始まった平和攻勢の中には、全米教会会議(National Council of Churches)の1,200人以上の会員や、さらにハリー・ベラフォンテ、ダニー・グローバー、ローザ・パークス【注】が呼びかけた多様な人々の連合体があり、彼らによってテロリストたちは法によって裁かれるべきであり、無差別的な軍事行動はさらなるテロを生み出し、終結させるものではないとの強い声明が昨日発表された。また、デモやティーチインが今日多くのキャンパスで予定されている。またワシントンで予定されていた世界通貨基金(IMF)と世界銀行の会議開催に対し抗議をしていたグループは、当地で9月30日に平和集会を開くよう活動を始めた。 』

『 報復に抗議する人々の中には特別な思いを持って集会に参加している人たちもいる。ジュディ・キーンは先週世界貿易センターへのテロで、夫のリチャードを亡くしたが、自宅近くのコネチカット州ウェザーフィールドで日曜の夕方に行われた祈りの集いを手伝った。5,000人以上の参加者と一緒に、追悼の祈りで軍の報復反対を訴えた。』

『 ジュディ・キーンは昨日、電話インタビューに答え、「世界貿易センターでの事件は何かに対しての報復であり、その報復ははまた別のものの報復であったはずです。私達はこの連鎖を永久に続けていくのでしょうか。ある時点で私達は、では別の方法を見つけよう、と言わなくてはならないのです。」と語った。 』

『 今、急速に広がっている平和活動家の輪は、10年前の湾岸戦争時を超える数になりそうだとも言われる。学生の平和活動グループは今日30州、105の大学で平和デモを計画している。ボストン地区では9大学から1,000人以上の学生と地域住民が昼休みにボストンからハーバード大学構内まで行進する。同時に、カリフォルニア大学バークレー校のキャンパスでは、3,000人規模の行進で犠牲者を哀悼する。 』

野上由美子訳(ネバーアゲインキャンペーン第8期平和大使)

【注】:記事の中に出てくる人物ローザ・パークス(Rosa Parks)は、1955年にアラバマ州モンゴメリーで白人乗客にバスの席を譲ることを拒否し逮捕され、これがきっかけとなりバス・ボイコット運動が展開された。米国では公民権運動の母として敬愛されている女性。現在88歳。詳しくは、彼女の自伝「黒人の誇り・人間の誇り」(サイマル出版)をどうぞ

■地球市民のデリカシー
海亀日記

●9月25日

『 悲しいことばかりだ。山尾さんが亡くなって、追悼文の依頼電話が五つもかかってきたけれど、一行も書けなかった。毎日、マウンテン・バイクで山や湖を走り回り、なんとか体勢を立て直しかけているとき、連続テロ事件が起こった。通算13年も暮らした街だから、衝撃は大きかった。

 ニューヨークには、ぼくの友達がいる。

 イラクでも、アフガニスタンでも、素晴らしい人たち出会ってきた。異教徒の立ち入りを禁じるバグダッドの寺院にもぐり込んで、殺気立った人びとに囲まれ、なぶり殺しにされかかったとき、ぼくは一人のイラク人にいのちを救われたこともある。いま詳しく述べる時間はないが、そのアラブ人の顔を忘れていない。アラブ世界のジェントルマン、漢(おとこ)の眼だった。』

『 ところがブッシュ大統領は、今回のテロ事件は国際社会全体への攻撃であると、論理をすり替えてしまった。どこまで身勝手なんだ。ヴェトナム戦争の教訓も、まったく忘れ果ててしまったようだ。』

●9月24日

『 アメリカの世論調査によると、80パーセント以上が武力の行使に賛成しているという。報復戦争に反対しているのは、わずか13パーセントにすぎない。その数字を見て、暗澹とする思いだ。ここにメディアの世論操作が影響していることは、明らかだと思う。  湾岸戦争のとき、サンフランシスコで二十万人規模のデモが二回もあったけれど、ほとんどのメディアがそれを黙殺した。』

『 そうしたメンタリティーが、武力行使賛成80パーセント以上の核になっているのだろう。都市で暮らしているアメリカ人の内奥にも、やはり同じ核がひそんでいる。ぼくたちの友人、地球市民としてのデリカシーを持った人たちは、まだ13パーセント以下のマイノリティーなのだ。  いわば、世界の少数民族なのだ。』

『 だが、その13パーセントの人びとが動きだした。アメリカでいま起こりつつある報復戦争に反対する運動について、ワシントンポスト紙記者のレポートを「海亀広場」に転載しました。全米30州、105の大学で平和デモを計画中だという。どうか読んでください。』

●ビンラディン氏の暗殺失敗を認める

 クリントン前大統領は22日、ニューヨークで記者団に対し、前政権当時にウサマ・ビンラディン氏の逮捕・暗殺を容認したが、情報不足もあって失敗したと公式に認めた。

 米国は1998年のアフリカでの米大使館連続爆破事件後、一連の事件の背後にいるとみたビンラディン氏に対し、中央情報局(CIA)が逮捕・暗殺する秘密作戦を実行、失敗したとされている。

 前大統領は「当時、できる限りのことを行った。私は(ビンラディン氏)逮捕を命じ、必要があれば殺害することも認めた」と確認。「地上戦闘の可能性も考え、米軍特殊部隊の訓練も行ったが、実行に移すには(アフガニスタンの)情報が十分ではなかった」と、現地情報の決定的な不足を指摘した。(ニューヨーク共同)[毎日新聞9月23日]

■息子の世界数百万の生命の危機

山本芳幸 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)カブール事務所所長

●息子の世界

『 今年の夏、2歳になった息子は今あらゆるものの名前を知りたがります。』

『 アリが死ねばGone、 誰かが出かけてしまうとGone、モノがなくなれば Gone、そして 私が外出しようとするとGoing ? と尋ねる。彼の動詞の使い分けの的確さにはほと んど驚愕しています。人間が先天的にもっている能力というのはおそろしく素晴らし いものなんでしょう。それを我々はなんと無駄にしていることか。』

『 今回アメリカでテロがあった9月11日の翌日に、私はカブールからイスラマバード に戻ってきたのですが、今日事務所から戻るとその週に出た雑誌を息子は検討してい ました。私を見つけると、やはりヒコーキを連呼しながら雑誌を持ってきます。その ヒコーキはいつものように航空会社の鮮やかな広告ページのものではなく、今まさに 世界貿易センタービルに突入しようとする飛行機でした。』

『 息子はページをくります。ビルから吹き出る炎を指して、This? This? This? とききます。それは、fire だと私は応える。すると、息子はハッと自分の知識に気が付き、Hot! Hot! Hot! と連呼します。そしてまた次のページ。息子は新しい発見を私に報告します。A man! A man! A man!と言いながら、ビルから落下する人を指差しています。そう、それはa man だ と私は確認してやります。すると、息子はその落下する人を指差しながら、 Going, Going, Going! と連呼します。一瞬、falling だと訂正しようかと思いまし たが、やめました。そう、He is going と私は息子に確認してやることにしました。』

『 このテロがあまりに大規模な惨事であったこと、しかも私の仕事にダイレクトに関わ ること、それだけで重い気分を作るには十分でしょうが、このテロへの対応しだいで は、この世界はもう二度と取り返しのつかない地点に踏み込んでしまうかもしれない という思いが、もっとも幸せなはずの瞬間でさえだいなしにしてしまうのです。』

『 私が自由に動き回り、失望と希望の間を行き来した空間は永久に失われるかもしれな い。この世はかつてそんなことが可能であったのだ、という年寄りの思い出話を聞い て悔しい思いをすることだけが息子を待っているとしたら、なんて悲惨なことだろう。』

『 今、私たち、国連機関は今後起こり得るあらゆるシナリオを想定し、それぞれに対応 したコンティンジェンシー・プランを立てるという、重い気分にふさわしくない、極 めてテクニカルな作業に追われている。』

『 いかなるシナリオを想定しても数百万という単位の人々の生命が危機にさらされる。 そんな大袈裟な、と思う人もいるかもしれない。私たちは何度も何度も世界に訴えて きた。数百万単位のアフガン人が餓死の危機に瀕していると。しかし、もちろん、そ れが日本語のメディアを通して日本に到達したかどうか、日本に住んでいない以上、 私には心細い想像しかできない。』

『 今、アフガニスタンでは、20年に及ぶ戦闘で自分の家を失い、田畑を失い、まった く生活の糧もなく、彷徨い歩き、あるいは土漠に穴を掘り、その上にありったけの布 をかぶせ、なんとか生き長らえている人々の数が約100万人になろうとしている。 記録に残るかぎり最悪と言われる旱魃に三年連続して見舞われ、田畑が全滅し、家畜 が全滅し、それでもなんとか自分の村に踏みとどまっている人たちが約450万人。 彼らにしても農地からは何も収穫はない。』

『 そのような人々、550万人が援助機関の配給する小麦でなんとか生き延びている。 そして、近づきつつある厳しい冬に備えて、私たちは越冬対策を懸命に準備している ところであった。今のままでは、子供や老人はあっけなく凍え、そして死んでいくだ ろう。』

『 9月11日のアメリカでのテロの直後、国連もNGOもアフガン人以外の職員は皆ア フガニスタンから撤退してしまった。アフガニスタン内に備蓄されている小麦は今後 2週間分しかない。2週間後、550万人の人々は何も食べるものがなくなる。』

『 私たちは今、食糧をアフガニスタン国内に運ぶあらゆる手段を検討している。アフガニス タンは広い、道は悪い。国境は閉鎖されている。』

『 しかし、何を考えても私たちが直面しているのは、おそらく大規模な武力による殺人・ 破壊行為なのだ。アフガニスタンへのアクセスは少なくともある期間、まったく不可 能になるであろう。状況しだいでは私たちはパキスタンからも撤退せざるをえなくな るだろう。』

『 ソ連侵攻時、イラン及びパキスタンへ逃げ出し難民となった人々の数は600万人に 上る。今も400万人近くのアフガン人が難民として二つの隣国に住んでいる。すで にアフガニスタン国内からは、国境へ向かって大規模な人口移動が始まっていると報 告されている。国外へ膨大な数の人々が流出してくるだろう・・・。』

『 しかし、イラン側もパキスタン側もすでに国境は閉鎖されている。彼らは難民になることもできない。国境近辺には自然発生的なキャンプがいくつも現れるだろう。しかし、そこには水も 食物もない。私たちは、なんとかそこへ援助物資を届ける方策を今考え続けている。』

『 数百万の生命が危機にさらされるというのは大袈裟だろうか。戦闘行為の犠牲になっ て命を落とす人、そして戦闘とはまったく関係なく餓死していく人々、私はそれは非 常に現実的な危機と感じている。』

『 私が、この戦争は終らないだろう、と言うのは、原理的に、ということだ。原理的に、 この戦争は終らないだろうと私は思う。』

『 私はこれまでいろんな形でその理屈を書こうとしてきたつもりだ。関心のある人は http://www.i-nexus.orgですべて読めるのでそれを見て欲しい。

『 今、とりあえず、 これから始まる可能性の大きい戦争の当事者になるかもしれない国の人に考えて欲し いのは、ある信念を物理的な暴力で破壊することは不可能だ、ということだ。特定の 個人を抹殺しても何の意味もない。叩けば叩くほど、それはより強固にさらに広範に 増殖していくだろう。そしてそれは、次のテロとして発現してくるだろう。』

『 そもそもアメリカもしくはアメリカが象徴するものに対して、なぜこれほどまでの憎 悪が発生したのか、それを解明することに真剣に取り組まず、物理的な報復に訴えれ ば、我々はテロから永久に逃れられない世界を作ってしまうだろう。私は私の息子に そのような世界を受け渡すわけにはいかない。』

『 日本は今、本当に慎重に進路を決定しなければいけない。一方でとてつもない規模の 人を殺す行動、戦争、の準備が進んでいる。他方で上に書いたように膨大な数の人の 生命を救うための途方もない仕事がすぐ目の前に押し寄せてきている。』

『 私たちはどち らの仕事に従事したいのか。終らない戦争の一方の当事者として、今後生きていきた いのか、あるいはそのような当事者になることを回避したいのか。』

『 今、アメリカが宣言している報復攻撃への対応に日本はもたついているようだ。もっ ともたつけばよいのだ。日本人にとってもっとも利益のある行動を発見するまでもた つき続ければよいのだ、と私は思っている。』

クリックすると大きな絵が開きます

■正義という夢想
アマノジャキ日記

●9月26日(火)マヤ暦3月7日

―――――――――――――――――――――― 仲秋の名月、「平和への思い」を太鼓にのせる集い ――――――――――――――――――――――  人が、歴史の中で培ってきた、  報復は正義、正義のために何をしてもいい、  という「心」の囚われから、  いっせいに、解放されることを願い、集います。 第2回 満月の集い コズミック・ダイアリー倶楽部 10月1日(月) 仲秋の名月  21:00 東京都大田区池上本門寺 ――――――――――――――――――――――

『 兵器を作り、軍備を配備し、戦いのシュミレーションを準備している「心」は、こういう機会に、一気に、「報復」ということばと、「正義」とを結びつけ、自動的に、憎しみと殺戮を準備し始める。その心が、戦争を生み出す。』

『 どうして、報復、仕返し、という感情を、正当なこととして、正義として人類が培ってきたのか?この心の傾向を、二十一世紀、新たな形で、直視し、乗り越える、必要があると考えます。 自爆テロは、まさに、正義だからできることです。正義と正義の闘い。そのために、何をしてもいいという正義という呪縛からの解放を、いっせいに、目指したいと思います。』

『 それは、理屈ではなく、もっと、生命の本質にたち帰る。人類が、進化する可能性が、試されているのだと思います。仲秋の名月に、以上の「思い」をもって、月見の集いを、池上本門寺の本殿前で、行ないます。ひとつひとつの「思い」の光をろうそくに灯し、ひとつの月を通して、アメリカにいる人々まで、世界中の人々にまで、「思い」を届けるように、ひとつひとつの平和への「思い」を込めて、太鼓を打ちたいと思います。コズミック・ダイアリー倶楽部  柳瀬 宏秀 』

●9月25日(火)マヤ暦3月6日

『 満腹の腹をかかえて大の字に寝ころぶと、  視界をおおう青。  オレがいちばん好きな絵画作品は、  最初に一筆を置く直前の   白いキャンヴァスである。』

●9月24日(月)マヤ暦3月5日

『 そのときはスーフィー自体も、ズィクルと呼ばれる連唱も、イランの神秘詩人ルーミーがはじめた旋回舞踏も知らなかったが、理性が崩壊する恐怖と喜悦を目の当たりにした。』

『 ジャズヴォーカルなどおよびもつかないアドリブ、うねりくるハルモニウム、さざめくタブラー、あぐらをかいて熱唱するヌスラットの神々しさに全身がしびれた。気がつくと、涙が止まらなくなっていた。ふと、横を見ると、日本人もスペイン人も泣いていた。  だって誰も歌詞なんかわかんないんだよ。  こんな恐ろしい音楽がこの世にあったのかと、「体感」した。音楽本来の起源は神と合一する「トランス」にある。スーフィーが生みだしたカッワーリ音楽は、自我を滅却(ファーナ)し、オレたちが「そこから来て、そこへ帰って行く場所」に連れもどす。』

■奴隷以外は望まない戦争

『 欧州系ロイターが調査したように欧州でさえ、イスラムとの戦いに民衆は反対しているのです。民衆は最後の審判になるような展開を望んでいないのです。しかし、今の米国は世界の民衆の期待を無視して暴走するでしょうね。』

●国際世論、米国による大規模武力報復に反対

[チューリヒ 21日 ロイター] ギャラップが31カ国で実施した調査によれば、国際世論は、先週の対米同時多発テロに対して米国が大規模な武力報復を行うことに反対している。 テロを支援している国家に対する武力による対応を支持するとの見方が過半数を超えたのは、米国とイスラエルのみで、ほかの諸国では、首謀者と思われる人物の引き渡しと裁判を望んでいる。 しかし、70〜80%の回答者は、攻撃を実施する場合は、民間施設を対象とせず軍事拠点に限定することを支持している。 この調査は、9月17日から19日にかけて行われ、対象となった のはアルゼンチンやメキシコなどの中南米諸国、フランスやドイツ、ルーマニアなどを含む欧州、南アフリカ共和国やジンバブエ、韓国など。

■陰謀依存症増田俊男の時事直言!

●アメリカに国益をもたらした「〜を忘れるな」シリーズ

『 合衆国の歴史上REMEMBER SOMETHING(何々を忘れるな)と言って騒いだ内容が真実であったためしがないし、必ず加害者と計画を事前に知っていた。そればかりか加害者を成功に導くことにより、歴史に残る重大な「国益」を手にしてきた。今回の「ワールド・トレードセンターとペンタゴンを忘れるな」は私に(メイン号を忘れるな)、(アラモを忘れるな)、(パール・ハーバーを忘れるな)を思い出させる。 』

『 「パール・ハーバーを忘れるな」:1941年11月27日ハワイ在の太平洋艦隊司令官はルーズベルト大統領から(日本軍に先制攻撃をさせろ)の命令を受け、2隻の空母と新鋭艦19隻を外海に移動させ、老朽艦16隻だけ真珠湾に残し、日本の戦闘機が撃ち易いように直線に配置し、12月7日の日本軍の攻撃を待った。』

『 日本の真珠湾奇襲の知らせを受けた時のルーズベルトも、今回のジョージ・ブッシュも不思議なくらい冷静な表情だった。心は満足し、言葉だけで怒っているように見えた。ルーズベルトは日本軍の侵攻を察知した司令官を更迭し、さらにはレーダーを不能にするばかりか日本軍の潜水艦が入港出来るよう海門を開いた。日本の攻撃を成功に導いた後、2400名の米兵を殺した日本軍「騙まし撃ち」のニュースを全米に流し、当時戦争反対だったアメリカ世論を一変させた。こうしてアメリカは日、独、伊に対して宣戦布告をしたのである。「パール・ハーバーの真実」(文芸春秋社)を知れば「騙されたのは日本であった」ことがわかる。』

『 ルーズベルトの意志が無ければ、ガダルカナルでの帝国海軍全滅はハワイ沖で起っていたのである。アメリカの国益のため「真珠湾をわすれるな」とアメリカ人2,400名の命が必要だったのである。』

『 米艦メイン号、アラモの悲劇、真珠湾攻撃、そして今回のアメリカ心臓部への多発テロ。歴史的センスで見ればすべて同じ線上にある。知恵のあるものはアメリカ発の「テロ撲滅」の合唱に流されてはならない。』

■勝者はない

浅田彰

『 アメリカや西洋諸国や日本による攻撃は、原理主義をますます強くする。国家を制裁することはできても、イスラム原理主義を駆逐することはできない。これは予言ではない。』

『 アメリカは最も恐るべき相手と「戦争」――戦争は国家と国家の間において存在するのだから、これは戦争ではない――を始めるのだ。当然、この「戦争」に勝者はない。国家と資本は自ら墓穴を掘るだけである。これは予言ではない。』

『 今後、日本では、憲法改正をはじめ、戦争への参加が急速に推し進められるだろう。それに抵抗することはできないだろう。』

『 しかし、無力感をもつ必要はない。湾岸戦争のころ、私は「戦前の思考」について書いた。われわれは今「戦前」に在る、といったのだ。しかし、1999年の時点で、私はもうそんなことについて一喜一憂する気はなくなった。戦争に向かうに決まっていたからだ。』

『 だから、そのころから、私は「戦後の思考」について考え始めた。それは第二次大戦後のことではない。これから起こる戦争の「後」のことだ。とはいえ、それは第二次大戦の「戦後」と無関係ではない。われわれはあの愚劣な「戦後」をこそ反復してはならないのである。』

『 そこで、私はNAM(http://www.nam21.org)をはじめた。これが戦争を阻止するなどと私は思っていない。それは「戦後」に備えるものだ。くりかえすが、「この戦争に勝者はない」。たとえば、京都議定書を否定するアメリカの「勝利」ののちに、いかなる悲惨が待ちうけているかを考えてみればよい。これは予言ではない。』

『 アメリカ人の多くはすでに発狂している。日本人の多くもそうなるだろう。しかし、皆さん、絶望しないでもらいたい。三、四年後に、人は後悔するに決まっている。あるいは、あの時はだまされた、というに決まっているのだ。』

『 どうか、皆さん、国家と資本が煽動する愚かな興奮の中に呑み込まれたり、右顧左眄・右往左往することはやめてもらいたい。そうすれば、三、四年後に確実に後悔するだろうから。その逆に、「戦後」に向けて、着々と準備をすることを勧めたい。ではどうするのか。ここで、それについて述べる余裕はない。まもなく出版される『トランスクリティーク』を読んでいただきたい。』

■報復に問題あり

ロバート・ライト

  『 多くの人が指摘しているように、報復を実行するには、まず実行犯を特定して、居所を突き止める必要がある。』

 ●報復は逆効果

『 事実、実行犯と目されているイスラム原理主義のテロリストらを殺しても、効果がないだけでなく、かえって逆効果になる可能性もある。彼らは「聖戦」での死が、天国で最高の地位に昇るためのチケットだと考えている。とすると、我々が殺した人間は単なる「殉教者」ではなく、「模範的な人間」ということになってしまう。自ら殉教の道を歩もうと願うイスラム原理主義者にとっては、お手本となる存在となるわけだ。』

『 コラムでサファイアは、アフリカの米国大使館攻撃に対する報復としてクリントン大統領が行った、アフガニスタンのテロ基地への巡航ミサイル攻撃を、「むだ」で、「恥ずかしくなるような見せかけ」と、揶揄(やゆ)した。だが、あれは、単なる「むだ」より悪い結果を呼んだ。』

●米国人の今後の安全を左右する問題

『 誤解しないでもらいたい。もし、ビン・ラディンが本当にこの事件の背後にいるのなら、彼の罪は死に値するだろうし、少なくとも裁判にかけられるべきだと思う。 』

『 それでも、ビン・ラディンに正義の裁きを下すためにどんな方法をとるかは、この先何10年に渡ってアメリカ人が安全にすごせるかどうか、がかかっている重要な問題である。』

『 ブッシュは国連の強い支援を求めるべきだ。ロシアも中国も、テロリズム継続には何の関心もないはずだ』

『 従って現段階では、もっと簡単な目標で充分としておこう。焦って行動せず、友好国に見捨てられたのでもないかぎり、単独行動は取らないということだ。』

『 今まで論じてきた軍事行動には、いずれも大きな欠点がある。従来型の軍事行動では草の根レベルの急進主義は抑えられない。イスラム過激派の主張に勢いを与えるだけだ。』

『 第1に急進派への今後の資金提供を防止すること、第2に国家が過激派をかくまう事をやめさせること、第3にテロ抑止システムに対し、可能な限り広範囲な政治的、地政学的な支持基盤をかためることである。 』

■報復はやむなし、と思いますか?

MSNジャーナル

『 報復ムード一色にみえた世論ですが、事件後1週間がたって、軍事力による報復が本当に効果的なのか、など報復をめぐる議論がおきつつあるようです。あなたは、報復はやむなし、と思いますか。何が最良の解決方法と考えますか。(MSNジャーナル編集部)』

『 16日発表されたNBCテレビとウォールストリート・ジャーナル紙の共同世論調査によると、米国民の81%は「だれがテロに本当に責任があるのか」が完全に明確になるまでは実行すべきではないと回答。政府に冷静で慎重な対応を望んでいることがうかがえます。』

『 MSNジャーナルでも「報復に問題あり」と題した米国のジャーナリスト、ロバート・ライト氏のコラムに対し、読者のみなさまから賛否両論とともに、日本が果たすべき役割について、さまざまなご意見をいただいています。100通を超えるご意見から代表的なメールをピックアップし、報復の是非、日本のとるべき対応などの問題について考えてみたいと思います』

【アメリカ国内のメール】  ▼直接的な武力攻撃は国際社会の支持を弱める

『 多くの米国人は戦争へと向かってつき進んでいるように思えたが、もっと広い視点で将来にわたって考えている人がいたと知り、うれしく思う。報復が行われるのは間違いない。しかし爆撃などの直接的な武力行動に訴えることで、米国への世界的な支持は弱まるであろうし、テロ組織はより攻撃に命をかけようとするだろう。 』―エリック

 ▼米国人の態度も変えよう

『 我々米国人は世界での行動を見直し、物議をかもすような行動をやめるよう努めねばならない。同時多発テロのような殺人は止められないかも知れないが、それを見て喝采をおくるような人々を減らすことはできるはずだ。』−フェルディナンダ

 ▼真の解決はよき隣人になることから

『 5000人あまりの被害しかも民間人の被害をだした今回の出来事は、卑劣きわまりなく残酷な許しがたいこと。しかしその狂気を生み出した原因の、ひとつはアメリカに、ひとつはアラブ中東諸国の現状にある事も事実であると思う。両者が手を携えて、解決の方法を見出さないうちは真の解決にならない。』 

 ▼危険なアメリカ

『 これまでのアメリカの歴史においても、正義に基づく報復行為の中で、それこそ罪の無い人々まで殺傷してきた事実があるのではないでしょうか。拡大解釈された暴力的な報復行為は、結局テロリズムと大きな違いは無いということに気づくべきでしょう。』−まみ

 ▼テロ根絶をめざした軍事行動を

『 事件の首謀者、またその支援団体が今更話し合いで解決するような相手でないことは誰の目にも明らかだ。同様に皆が望んでいるのは、2度とこのような悲劇を見たくない、今後永久に無差別テロが起きて欲しくないという事だ。多くのアメリカ国民が指示し、望んでいるようにテロ首謀者、支援団体の根絶を目指した軍事行動を取るべきだろう。軍事行動を終わらせるシナリオを持った幕開けをできるかが争点だろう。』

 ▼戦争が起こっても米国をとめることはできない

『 行き場のない怒りを「復讐」という形の武力で解決するのは間違っているのかもしれません。でもテロリスト達を育てるために「リクルート」用のビデオを作成したりするのを黙認している国家(あるいは国が援助?)を代える良い手立てが他にあるのでしょうか? アメリカの上院も下院も武力行使の許可を下だしたとの事。  戦争が最良の解決法ではないですが、ここで戦争が起こっても誰もアメリカを責めることはできないと私は思います。』−シカゴ在住会社員・高橋 修二

   ▼単純に「善」対「悪」とすることに違和感

『 善とは何を指しているのでしょう。常にアメリカがすることが正しいのでしょうか?彼らもこれまで報復の場面で、罪のない人たちを犠牲にしているでしょう。これは正当化できるのでしょうか?』

『 今回のアメリカの報道で悲しかったことは、このテロが第二のパールハーバーと例えられたことです。自分は、戦争を知らない世代です。でも戦争がおこしたことの重大さや悲劇は聞いています。戦後50年経って、未だにその爪跡をひきずっているのであれば、日本は憲法の改正をせず、戦争に参加せず、戦争非容認国としての役割のまっとうすべきと思います。』

 ▼日本には戦争回避を主張する権利と義務がある

『 今回の事件、米国民の怒りはもっともである。  テロの首謀者たちを捕らえ、極刑に処することは、当然であるが、「報復」の大義名分があるとは言え、一般民衆をも殺してしまう戦争に投入することは、今一度冷静になって、よく考えてほしいと思う。』

『 平和ぼけした日本人が、何を言っているのだとの誹りの声が聞こえてきそうだが、これこそが世界で唯一核兵器の攻撃を受けた国であり、悲惨な戦争の反省の上に制定された平和憲法を持つ日本国民のとるべき姿である。』

■間違だらけの自分

得丸久文

『 今の自分の立場でしか考えない、今の自分のことしかわからない。これは現代日本だけの現象ではない。古今東西そうだった。歴史上実に多くの過ちが繰り返されてきた。』

『 孔子や孟子の学問、道元の禅、そういったものが目指しているのは、今の自分から自由になることだ。このちっぽけで、必ずいつかどこかで一回死ぬことが運命づけられている命にとらわれるな。宇宙の法則を身に付けて、それにあわせて生きていきなさい。そうすれば正しい判断ができる。そうすれば正しく生きていける。そのためにこそ、学問をするのであり、修行をするのだ。』

『 このように考えてくると、今回の航空機乗っ取りによるインティファーダにも、また別の解釈が可能となる。自分の命を顧みなければ、どんなことだってできるのだ。彼らの行ったことの、インパクトは確かに絶大なものがあった。航空機インティファーダの有効性が証明され、弱者はついに強者と対等にわたりあえる武器を手にしたというべきかもしれない。』

『 人類は過去もそうやって血で血を洗う争いを行ってきた。ニューヨークで起きたことに対して、あまり感傷的になってはいけないのかもしれない。かつてベイルートは、中東のパリと言われるくらい美しい都会だった。それがあっという間に瓦礫の町になってしまった。今回のテロは、ベイルート化は世界のどこででも起こりえるということを示してくれた。自分の命を惜しまない人間が、飛行機で高層ビルに突っ込めばそれで世界はベイルート化しうる。航空機インティファーダが、日常的な光景にならないことを祈るばかりである。』

■不思議な静けさ
海亀日記

●9月23日

『 アフガニスタンで、二十年近くハンセン病の人たちを治療しつづけてきた中村哲という医師がいる。福岡の石風社という出版社から、著書が出ている。ぼくはそれを読んで、感銘を受けたことがある。その中村氏が、戦争を目前にした、現在のアフガニスタンについて語っている。しーんと静まり返っているそうだ。長い戦火で国は荒れ果て、人びとは死ぬのが少しばかり早くなっただけだと感じているような、不思議な静けさだという。』

● 9月22日

『 日本は原爆を投下された唯一の国として、憲法第9条をもつ国として、国際的に中立を宣言してしまったほうがいいと思う。それが日本の立場だということを、国際社会に宣言したほうがいいと思う。永久中立を宣言しているスイスに対して、どこも戦争協力を求めてはこないはずだ。スイスはそういう国だと、だれもが思っている。』

『 「日の丸」を掲げて戦争協力することを、アメリカから要求されたそうだ。そうして「日の丸」を掲げた輸送船や、海上自衛隊の艦や、情報収集のイージス艦を、アラビア海へ出すことになった。『悪魔の詩』の著者ではなく、日本語訳の訳者が殺害されてしまったことを、どうか、思いだしてほしい。 イスラム世界から激しい憎しみを買って、もしもテロが日本に向けられたとき、あるいは戦争の泥沼に引きずり込まれてしまったとき、小泉首相は自分の判断ミスに気づくかもしれない。だが、そのときはすでに手遅れなのだ。どうか、針路を誤らないでほしい。』

● 9月21日

『 テロに対する報復戦争が、国際法の上ではどう判断されるか、加藤尚武氏(鳥取環境大学学長、日本哲学会委員長)の見解を、ここに引用させていただきます。』

  連続テロに対する報復戦争の国際法的な正当性は成り立たない

1、国際法上の「戦争」とは、単に軍事行動が行われたという時点では成立せず、主権国家もしくはゲリラ団体が戦争の意思表示をすることで成立します。ゆえに、今回の連続テロは犯罪であって、戦争ではありません。犯罪として対処すべきです。

2、国際法では、いかなる紛争にたいしてもまず平和的な解決の努力を義務づけています。ブッシュ大統領が、連続テロの今後の連続的な発生の可能性に対して、平和的な解決の努力を示しているとは言えないので、新たな軍事行動を起こすことは正当化されません。

3、国際法は、報復のために戦争を起こすことを認めていません。したがって、たとえ連続テロが戦争の開始を意味したとしても、現在テロリストが攻撃を継続しているのでないかぎり、報復は認められません。

4、連続テロに対する報復戦争が正当防衛権の行使として認められるためには、現前する明白な違法行為に対しておこなわれなくてはなりません。予防的な正当防衛は、国際法でも国内法でも認められていません。連続テロに対する報復戦争を正当防衛権の行使として認めることはできません。

5、国家間の犯人引き渡し条約が締結されていないかぎり、犯人引き渡しの義務は発生しないというのが、国際法の原則です。「犯人を引き渡さなければ武力を行使する」というアメリカ大統領の主張は、それ自体が、国際法違反です。 以上の理由によって、私は連続テロに対する報復戦争は正当化できないと判断します。』

● 9月19日

『 ブッシュ大統領は、京都議定書から離脱すると、一方的に宣言した。ようやく高まりつつあった、二酸化炭素、地球温暖化を解決しようという国際世論を、まったく一方的に無視してしまった。人類の英知を結集すべき課題を、一抜けたと放棄してしまったのだ。そして、アメリカの国益だけを優先した。ぼくたちは、そのエゴイズムや、身勝手さに失望した。』

『 ところが、自国がテロ攻撃を受けたとたん、これは国際社会全体への攻撃であると、論理をすり替えてしまった。そして同盟国に対して、ほとんど恫喝に近い圧力をかけて戦争協力を迫ってくる。 なぜ、ぼくたちはこれほど独善的なアメリカに加担しなければならないのか。ぼくたちは、報復に加担すべきではない。良識あるアメリカ人たちも、それを望んではいないと思う。』

『 湾岸戦争のときも、ぼくのアメリカ人の友人たちは、だれひとり開戦に賛成していなかった。アメリカの独善性や、傲慢さを、恥ずかしがっていた。戦争に反対する声も、アメリカ国内で湧き起こっていた。だがイスラエル寄りのメディアは、ほとんど、そのような動きを報道しなかった。イラク憎し、イスラム憎しの声を、ひたすら煽るばかりだった。』

『 坂本龍一さんからのメールによると、今回もサンフランシスコやNYで、報復戦争を起こすべきではないという若者たちの運動が起こっているけれど、やはりメディアはそれを報道していないそうだ。』

● 9月17日

『 いよいよ、戦争に突入するようだ。テレビに映るブッシュ大統領を見るたびに、これが核ボタンを持っている人間なのかと、いつも暗澹とした気持になる。未成熟の子供に、核ボタンを預けているような気がしてならないのだ。』

『 コソボ戦争のときも、多国籍軍、アメリカ側の死者は、ほとんどゼロに等しかった。電子技術のせいで、弾薬の命中率は、たしか96パーセントを超えていたと思う。だが、アフガニスタンでは同じようなわけにいかないだろう。』

『 ヴェトナムのように密林ではないけれど、アメリカ兵たちもまた悲惨な戦争を強いられるだろう。苦しむのは、戦争に駆り出される兵士たちや、ソ連侵攻に始まるアフガン戦争以来、ぼろぼろになっている民衆に他ならない。』

『 湾岸戦争のとき、十万人以上のアラブ人たちが殺されている。今回のテロ事件の二十倍ぐらいの犠牲者が出ているのだ。アラブ人たちの憎しみは、いまアメリカ人が抱いている憎しみの二十倍かもしれない。 そして戦争が始まれば、憎しみはさらに倍増していくだろう。こうした憎悪の連鎖からは、なにごとも生まれない。』

『 戦争が長びけば、アラブの民族感情も高まってくるだろう。アメリカ人は、それを軽く見る傾向がある。だがソマリアに派兵したとき、ソマリア人たちはアメリカ兵の死体を、路上でひきずり回した。その民族感情の激しさに、アメリカ人たちは驚き、肝を冷やし、クリントン大統領はあわてて兵を引き上げさせた。 同じようなことが、アフガニスタンでも起こるかもしれない。アラブのアメリカへの憎しみは、ソマリアの比ではない。』

『 グローバリゼーションの尺度で、他民族に介入するべきではないと思う。あらゆる民族文化は、等価なはずだ。アメリカ人が、USA、USAと大合唱することと、アラブ人が故国を愛することは、まったく等価なはずだ。』

『 アメリカも、ヨーロッパも、いまだに白人主導主義の幻想から醒めていない。愚かすぎる。傲慢すぎる。もしも石油さえなければ、欧米社会はイスラム世界にこれほど高飛車に介入しなかったはずだ。 ルワンダで虐殺が起こることを承知の上で、さっさと兵を引いていった。石油産出国ではなかったからだ。クルド人が虐殺されても派兵しなかった。国益がからまないからだ。チベット人たちが雪のヒマラヤを越えて亡命していくときも助けようとしなかった。イスラエルが国連決議を無視しつけているのに、放置したままだ。』

『 掲示板に、小学五年生の投稿があった。  以前、その少年は、アンデス山中の天文台建設の署名を呼びかけてきたことがあった。ペルーの日本大使館占拠事件のせいで、建設が中断されてしまった日本の天文台を、なんとか実現させようと呼びかけてきたのだった。 最初の投稿を読んだときは、まさか、小学五年生だとは想像もしていなかった。不登校しているのだという。』 

『 天文学が好きな、その少年の目には、きっと世界が狂っているように生々しく感じられていることだろう。大人たちの世界が狂っていると、恐ろしくて、恐ろしくて、ふるえるような気持だろう。 少年の投稿文は、「ぼくは始祖鳥になりたい」という言葉で結ばれていた。ほんとうに嬉しかった。おそらく、ぼくの最年少の読者だろう。そのような新しい人の夢を、狂った世界が無惨に砕いているのかもしれない。悲しい。』

■人々の顔に出会う
アマノジャキ日記

●9月23日(日)マヤ暦3月4日

『 「右手にコーラン、左手に剣」という好戦的なイメージもキリスト教側のでっちあげである。「イスラム教に改宗しないと剣で殺す」という意味だが、イスラム教徒の国に住むキリスト教徒も税金を納めれば信仰の自由は保証された。歴史を見てもイスラムほど寛容な宗教はない。ユダヤ教やキリスト教を兄弟として、教典や預言者も六信(神、天使、啓典、預言者、来世、天命)のなかにとりいれている。イスラエルが建国されるまえのパレスチナでも、ユダヤ教徒と共存していたのだ。』

『 十字軍だってキリスト教側が勝手にはじめたものだ。 「キリスト教徒の聖地巡礼をイスラム教徒が邪魔している」という口実ではじめられたが、迫害などほとんどなかったことがわかっている。逆にキリスト教徒の略奪に業を煮やしてジハード(聖戦)にのりだしたのが実態だそうだ。どう、いつも言いがかりで戦争をはじめるアメリカとそっくりでしょう?』

●9月21日(木)マヤ暦3月2日

『 どれだけイスラムの人々に助けてもらったのかわからない。  今から十三年ほどまえ、中国から陸路でヨーロッパにわたった。オレにとってはじめてのイスラム教徒は、中国北西部に住むウイグル族だ。中国を横断するのに三ヶ月もかかり、共産主義の不条理と漢民族の個人主義に疲れていたオレを救ってくれたのは彼らの笑顔だった。遊牧民であるウイグル族は、旅人に対して開放的なホスピタリティー(助け合いの精神)をもっている。 』

『 市場をうろついていると、太鼓のリズムが響いてきた。直径五メートルほどの輪ができ、ひとりづつ真ん中に出て即興の踊りを披露している。老人から子どもまで男女の区別なく踊り手になる。こっけいな踊りで人々を沸かせていたおっちゃんにいきなり手首をつかまれ、輪の中央にひっぱりこまれる。』

『 そのあと、イスラム教国家パキスタンにはいる。北部の山々の美しさは、オレの経験でも世界一だろう。小さな村の人々ははにかんだ笑顔で旅人を迎えてくれる。』

『 唯一出会った日本人女性の旅行者は全身をおおう黒いベールをかぶって旅したという。女性ひとりではホテルにも泊めてもらえず、知りあったイラン人の家庭に何度も泊めてもらったという。戦時下でありながらイラン人は暖かかった。』

『 エメラルド色のヴァン湖で泳いでいて原因不明の熱病にかかった。世界一凶暴な民族と言われるクルド人の町だ。彼らもイスラム教徒であり、イラクではクルド人難民が生物兵器などによって大量虐殺されている。まったく言葉もつうじないのに、オレを病院に運んでくれ、点滴を受けていた三日間つきっきりで看病してくれた少年とその家族。誰が何と言おうとクルド人は世界一やさしい人々だ。』

『 こうして旅をすると、「イスラム」と聞いたときに浮かんでくるのは、テロや石油のイメージではない。人々の顔だ。 いくら文献で調べようと、人々の顔には出会えない。 旅をしてほしい。 さまざまな民族が暮らす豊饒な世界を痛みとともに受け入れるために。』

■アフリカからの声

 

南からの声 ジンバブエ・レポート』 秋山寛 第4回目

『 私の周りにいるイスラムの出身者は、国際機関等で働くことを選ぶという事自体が欧米サイドに組み込まれているので多くは語りませんが、さすがに辛い立場にあるようです。』

『 アゼルバイジャン人の友人は、「私の祖国でも多くの人間が殺された。私の兄弟もだ。テロリストは憎い、しかし、また報復で同胞が殺されるのかと思うと私には言葉が無い。」また、パキスタン人の友人は、安保理事務局の友人からの「パキスタンが、アメリカに協力せずアメリカに攻撃されるか、アメリカに協力しアフガニスタンに攻撃されることになるという判断から戦争の準備を始めており、その対抗上、インドもカシミール問題の関係から戦争に参加することになるかも知れない。」という情報に顔を曇らせています。』

『 親しい友人がWTCの職場に勤めており現在も行方不明です。ですから、私も犠牲者を悼む気持ちは人一倍あるのですが、ウエッブやいろいろな友人からのメール等での情報を読んでいて、現在、アメリカでは、犠牲者を悼みテロを憎む気持ちと、アメリカのプライドを傷つけられた怒りを混同してしまっているような気がしてなりません。』

『 途上国にいると、全てが先進国に握られているという、ものすごい閉塞感があります。終戦後の進駐軍に当時の日本人が感じていたであろう、羨望とコンプレックスと反発心の混じり合った感情を、アフリカの人々は、日本人も含めた先進国の人間に対して抱いているのを感じます。』

『 だから、今は、PRANJ緊急レポートの村上氏の意見にあったように、断固としてテロに反対する姿勢を示すのと共に、アメリカが暴走しようとするのをくい止めなければならないのではないかと思います。』

■シンクタンク

PRANJ緊急レポート NY・ワシントンDCより

『 先週の火曜日のNY及びワシントンDCでのテロで、アメリカの空気は一変しました。 日本ではそのことがあまり報道されていません。漠然と私達が感じるのは、これから 「安全」というものが高くなり、政治・経済・社会的に不安な世の中になるというこ とです。過去10年間は冷戦崩壊後比較的「平和」な期間でしたが、このテロを境に 今までとは違う時代に突入したと言えます。PRANJでは、 テロの現場アメリカでメン バーが感じたことを日本の皆様にお伝えしたいと思い、緊急レポートします。』

上野真城子  :アーバン・インスティテュート研究員

『 9月11日午後2時半、すでに深閑としたオフィスのエレベーター・ホールで所長の ロバート・ライシャワーと行き逢い「これはどういうことだろうか」というと、彼は 一瞬おいて「It is the beginning of the new era.」と明瞭に答えました。 新しい 時代の始まりを告げているのだと。』

『 9月11日のテロリズムは、アメリカの理念・価値である「市場・民主主義」の象徴 を破壊することで、その価値を否定しようとしたものでしょう。アメリカ文明と価値 と理念を破壊しようとする試みに終局的な勝利はないとはいえ、それへの反感と嫌悪 はアメリカ以外には根強くあります。「アメリカの価値が世界に普遍性を持つ」とい う、21世紀をかけてなお有り得そうもない難しい使命と任務を持ってしまったのも、 またアメリカです。新しい時代の始まりとは、アメリカの「ミッション・インポッシ ブル」へアメリカ自身がどう関与しつづけるのか、この挑戦を突き付けたものといえ ます。』

『 アメリカはしかしその完全だとは言えない「市場・民主主義」を持って、この 「市場・民主主義」への挑戦を受けなければならないわけです。その用意は決して 十分でないものの、他の国よりは用意が出来ていることは、テロリズムの直後からア メリカ社会全体がパニックに陥ること無く、様々なレベルで迅速に対応したことにも 端的に表れています。』

『 これは、個々のアメリカ人が、今自分が出来ることは何か、ど こで何をすべきかを考え、決める力があるからでしょう。市民の役割、民間の役割、 メディアの役割、国家の役割というものを、国家から言われたことではなく、個々の 市民が、自ら考え、自ら選び取った生き方において、知っていることです。それが社 会全体として機能しているは、人々が必要なことを知らされ、オープンな社会がある からです。これがアメリカの理念・価値の下でのこれまでの努力の成果であり、これ がこの国の強さです。』

青山公三  :IPA ニューヨーク大学・行政研究所上席研究員

『 このようにアメリカ人が、ニューヨーク、ワシントンで起きた出来事に、一様に本気 で悼みを共有し悲しみを分かち合おうとする姿勢は、日本人には乏しい感覚ではない かと思います。そこにアメリカ人の本当の意味でのボランティア精神というか、包容 力あるいは愛国心を感じさせられます。各地のミサでは国歌が厳かに歌われています。』

『 ただ一方で、息子の大学で、アラブ人というだけで、非難や中傷が繰り返され、つい には大学のホームページから一時的に学生のリストが削除されるという事態も起きて います。今回の事件が、結果的に無実の人々までをも傷つけ、後々、世界を破滅に導 く、第3次世界大戦の引き金にならないことを心から祈っています。 私の友人の1人も未だに行方不明です。彼や他の行方不明の方々がどこかで生存され ていること信じ、ただただ祈るばかりです。』

植田健一:国際通貨基金(IMF)エコノミスト

『  短所は、戦争に関する嫌悪感が殆どないことではないでしょうか。金曜日には一人 を除くすべての国会議員が、大統領に軍事行動を含むあらゆる手段をテロの首謀 グループにとることを許可する法案に賛成したようですが、あまり議論がなかったよ うであり、一部テレビ報道でも、これはベトナム戦争開始時に似ており、その後大統 領の行動を抑止することができなくなった経験を、十分に踏まえてないのではないか と言っておりました。』

村上博美  :ESI 経済戦略研究所 研究員

『 日本の報道では「対岸の火事」という見方が多いようですが、それは大きな間違いで はないでしょうか。世界貿易センターは世界の金融センターの中心であり、その機能 が滞るということはアメリカ経済に大きく依存している日本経済、アジア・ヨーロッ パ経済に大きなダメージを与えます。このテロを引き金に世界恐慌が起こる可能性も あるという警笛を多くの人が鳴らしています。』

『 アメリカ経済も回復の兆しが見えていないまま、ヨーロッパ、アジア経済が急速に減 退しています。世界同時に悪い状態のサイクルへ突入するのは初めてではないでしょ うか。この最悪のタイミングにテロがおき、世界の金融センターであるNY市場は数日 間も閉鎖され、短期的に与える株価への影響が懸念されています。世界経済が、安全 と平和という環境の上に成り立っているという自明の原理を再確認したということで はないでしょうか。』

『 なぜ今回のテロが「対岸の火事」ではないのでしょうか?日本が「中立」という立場 をとるならば、日米安保を解消し、G7から脱退するぐらいの決意を持たなくてはな りません。しかし、現に外交政策として現状維持(つまり日米安保を機軸とした体制) をとるならば、テロリストのターゲットとなることを覚悟しなくてはなりません。』

『 具体的に日本の経済・社会機能が壊滅的なダメージを受けるのは、例えば、1)首都 高や福井県の密集した原発群への爆弾テロ2)化学兵器(サリン等)によるテロ 3)生物兵器(細菌、ウイルス)によるテロです。 特に生物兵器が恐ろしいのは1)と2)は局地的被害に留まるのに対して、目に見え ないうちに全国に瞬時に広がる上、最悪の場合、対処・治療方法がないまま時間の経 過と共に細菌が無限に増え、被害者も無限に増えつづけます。』

『 また現在の日本では、阪神大震災やサリン事件で示されたように民間・政府・市民の系統だった危機管理の対応が十分に期待できないということがあります。これらのどれかが起こった場合、社会的混乱はさけられず株価が大幅に下落するでしょう。なぜならば現在の日本の株 価は外国人投資家の影響が大きいからです。首都機能が動かず、迅速な対応も取られ ないとなると、外国人投資家は日本に対する信用をなくし一斉にお金を引き上げます。そうなると株価急落に伴って、日本の会社はばたばたと倒産していきます。』

『 今後最も懸念されるのは、アメリカが取る報復の形によって世界平和が大きく左右さ れることです。軍事報復ということになれば、報復合戦の悪循環に陥り第3次世界大 戦につき進む可能性があります。仮にテロリストからの再報復で国際条約で禁止され ている生物兵器が使われ、生物兵器の報復合戦にでもなれば、第3次世界大戦の終結 は人類の滅亡によってもたらされるかもしれません。』

『 アメリカは高ぶった国内感情を押さえるために何らかの報復は必ず行うでしょう。 このテロを機にアメリカが軍備増強の道に邁進することは確かです。現在の国民感情 をバックに軍事費の拡大が行われ、それに対抗するために中国、インド、パキスタン なども軍備増強を加速させ、核や生物兵器などの拡散が一層進むことが懸念されます。 つまり、それらがテロリストの手に渡る可能性が高くなるということであれば、ます ます不安定な世の中になるということです。』

『 そういう状況下で日本の役割は、断固としてテロに反対する姿勢を示すと共に、アメ リカが暴走しようとするところを食い止めるよう食い下がることです。そのためには、 日本を含む反テロリスト同盟を作り、第3次世界大戦につながるようなアメリカの行 為にブレーキをかけることが必要です。』

中村美千代  :在米ジャーナリスト

『 灰で全身真っ白になりながら、ジャーナリスト顔負けに大変冷静にビデオ で現場を映しながら状況を報告し、助けを必要とする人を探している恐らく医師(は っきりしませんが・・)の姿が報道され感動しました。』

渡部恒雄  :CSIS 戦略国際問題研究所 主任研究員

『 今回の対アメリカの同時多発テロは、世界の歴史の転換点です。世界の安全保障のあ り方が革命的に変わりました。それは、これまでの国家対国家の戦争という(野蛮で はあるが)それなりに暴力をコントロールする秩序が崩壊してしまったことです。国 家だけが保有できる軍隊という巨大な暴力装置を行使しなくとも、特定の勢力が、史 上最も強い軍事力を持っているはずの国家の市民をたった一度の攻撃で、大量に殺傷 できることを実証してしまったからです。』

古川勝久  :CFR 外交問題評議会研究員

『 今回のテロ攻撃に関して日本から以下のような話が聞こえてくる。「今回のテロはア メリカの問題で日本はあまり関係ない。巻きこまれるとかえって危険だ。」「アメリ カには同情するけれど、その覇権主義がそもそも問題なのでなはいか。」「アメリカ は無謀な軍事作戦を展開しかねないから、あまり協力するべきではない。」…等々。 』

『 もしアメリカと少しでも関係する国 々が全て攻撃の対象とされるのであれば、より多くの日本人や財産が犠牲になるばか りか、日本国内までもがテロ攻撃の対象となりかねない。それがいかに悲惨なことに なるか、現在の米国社会が証明している。アメリカではテロ攻撃を受けて以来、いた ずら電話で爆弾予告が入るだけで人々は避難、ビルは閉鎖、ビジネスは半日休業とい う状況が全米各地で続発している。』

冷泉彰彦 :作家(米国ニュージャージー州在住)

『 今も、NY地区は数千人単位と言われる不明者の捜索に必死です。その一方で一夜明 けた米国は激しい葛藤の中にいると言って良いでしょう。怒りを抑えるのか、爆発さ せるのか。怒りをどこへ持って行けばいいのか。その前に一体何が起きたのか、何が 悪かったのか、と。』

『 ですが、誰も答えてくれないのです。ブッシュ大統領の談話もこれまで三回ありまし たが、内容らしい内容はまるでありませんでした。見えない敵に怯え、見えない敵に 怒りを向ける以外に何もできない。これは、米国史上始まって以来の精神的危機と言 って良いでしょう。その危機、つまり自分達の当てのない激情をどう抑えるかという ことが全てのアメリカ人の問題になっていると言えます。』

■テロの責任

シカゴ大学のホームページに開設されているブッシュ大統領への請願書

『 われわれ署名者、アメリカ合衆国と世界中の国々の市民および居住者は、アメリカ合衆国大統領ジョージ・W・ブッシュ氏、NATO事務総長ロバートソン卿、EU大統領ロマーノ・プローディ氏、世界のすべての指導者に、最近の合衆国へのテロ攻撃に応答するに際して、節度あり抑制された行動を取るように訴える。われわれは、戦争、暴力、破壊といった手段ではなく、可能な場合はいつでも、国際的な法制度と国際人権法を行使することによって、テロ攻撃の責任者を裁きにかけることを請願する。』

『 われわれはさらに、ある国家の政府は、その国境内で活動しているかもしれないテロリスト・グループとは切り離され、別個のものであると推定されねばならない、と主張する。 それゆえ、その政府に対して、テロリストたちの犯罪の責任を過度に問うことはできないと主張する。したがって、当該の犯罪を実際に行なった個人たちと協力し共犯したという明確な証拠なしに、最近のテロ攻撃のゆえに、特定の国家の政府を弾劾すべきではない。』

『 最近、合衆国に対してなされた犯罪に対して、部分的にまたは全面的に責任ありと見なされるかもしれない国家の内部に生活している無辜なる市民たちは、彼らの政府が行なった行為に対していかなる責任も負う必要はない。それゆえ彼らには、彼らが居住する国家に対する軍事的、法律的行動からの責任免除と安全が保障されねばならない。』

『 最後にもっとも強く要求したいことは、核兵器、化学兵器、生物兵器、あるいはその他の無差別破壊兵器を行使してはならないということである。そのような兵器のない世界に生きることこそ、われわれの奪われることができない人権であると思う。』

■(賛同なさる方は、上記のサイトで署名できます。)

■疑問が僕を苦しめる 坂本龍一

『 テロリズムはなんとも卑怯(ひきょう)だ。テロによって影響を受けたあらゆる人々に深く哀悼の意を表したい。ぼくもこの事件で腰が萎(な)えるようなショックを受けた。第一報を聞いて、いてもたってもいられなくなり、カメラをひっつかんで通りに出た。炎上するWTC(世界貿易センター)ビルを茫然(ぼうぜん)と見ていたが、いくら凝視してもその光景は超現実的で信じられなかった。 』

『 ダウンタウンの大きな病院の前には、たくさんの医師と看護人が出て、大勢の人々が献血のために集まってきていた。その時、大音響とともにさっきまで存在していたWTCビルが消滅し、黒煙だけがたなびいていた。あの黒煙の中にはアスベストだけでなく、ダイオキシンを含む多数の有害化学物質が大量に含まれているのではないか、という考えも頭をよぎる。 』

『 TVではブッシュ大統領が「これは戦争だ」と宣言した。ついで、小泉首相がそれを支持する声明を出した。しかし報復をすれば、傷つくのはどこにも逃げ場のない子供を含む一般市民だ。小泉首相は平和憲法をもつ国の代表として、いかなる戦争行為も支持するべきではない。ましてや無実の市民が傷つくことも辞さない戦争に加担するわけにはいかないはずだ。そして戦争支持宣言をしたことで、同様のテロ攻撃が日本にも及ぶ可能性が増すことになった。一国の首相として、国民をあえてそのような危険にさらしていいのだろうか。なぜ国民の側から疑問の声があがらないのだろうか。 』

『 もし日本の首相が憲法に基づいて戦争反対を表明し、平和的解決のための何らかの仲介的役割を引き受ければ、世界に対して大きなメッセージを発し、日本の存在を大きく示すことができたはずだ。その絶好の機会を逸してしまったが、まだ遅くはない。これは日本のためだけではなく、21世紀の国際社会への大きな貢献となるはずだ。 』

『 ぼくは思う。暴力は暴力の連鎖しか生まない。報復をすればさらに凶悪なテロの被害が、アメリカ人だけでなく世界中の人間に及ぶことになろう。巨大な破壊力をもってしまった人類は、パンドラの箱を開けてはいけない。本当の勇気とは報復しないことではないか。暴力の連鎖を断ち切ることではないか。人類の叡智(えいち)と勇気を誰(だれ)よりも示せるのは、世界一の力を自ら動かすことのできるブッシュ大統領、あなたではないのか。 』

『 事件から最初の3日間、どこからも歌が聞こえてこなかった。唯一聞こえてきたのはワシントンで議員たちが合唱した「ゴッド・ブレス・アメリカ」だけだった。そして生存の可能性が少なくなった72時間を過ぎたころ、街に歌が聞こえ出した。ダウンタウンのユニオンスクエアで若者たちが「イエスタデイ」を歌っているのを聞いて、なぜかほんの少し心が緩んだ。しかし、ぼくの中で大きな葛藤(かっとう)が渦巻いていた。歌は諦(あきら)めとともにやってきたからだ。その経過をぼくは注視していた。断じて音楽は人を「癒(いや)す」ためだけにあるなどと思わない。同時に、傷ついた者を前にして、音楽は何もできないのかという疑問がぼくを苦しめる。』(9/22)

■私達は一体

「神との対話」の著者・ニール、「聖なる予言」の著者・ジェームスからのメッセージ

『 世界中の親愛なる友へ、  本日のこの事件は、、思慮のある全ての人々を、それぞれがどのような日常の事に直面していたとしても、一旦生活の手をとめて、人生の大いなる問題を深く熟考する要因となったことでしょう。人生の意味だけではなく、ひとつひとつの体験、そしてこれら一連の体験の意味をもう一度検討しなければならないでしょう。なぜなら、私達がこれを創造したからです。』

『 そして、人類を新しく再創造するためには、どのような方法があるのかを、真剣に、そして熟慮して検討しなければなりません。もう2度とこのような形でお互いを傷つけあうことがないように。私達の高い意識の中で、「私達が何者なのか」という究極を実証する機会が今なのです。』

『 本日の事件に対してどのように反応するか、2つの反応の仕方の可能性があると思います。ひとつめは愛からの反応であり、2つ目は恐れからの反応です。もし、私達が恐れからの反応に従うならば、私達はパニックに陥り、個人として、 国家として、さらなる損害を引き起こすことになるかもしれません。もし、愛からの反応に従えば、保護と強さを生み、それを他者にも与えることができるでしょう。』

『 今こそが、私達が準備してきた力を発揮する時です。教えの時がやってきました。この時に貴方が教えること、今、発する一言、一言、そして全ての行いは、人々のハートと精神に、永遠に忘れることのない教えとなって残るでしょう。今、そしてこれからもずっと。今日、明日の為のコースを設定しましょう。この時、この瞬間に。』

『 非難のよりどころを正確に指摘するのではなく、原因を指摘するように努力しましょう。今回、なぜこのような経験を創造してしまったのかという原因を追求できない限り、また同じような経験の創造を免れることは決してないでしょう。代わりに、私達は苦悩と報復を求める人類家族の復讐の恐怖の中に、永久に住むことになるでしょう。私達にとってその理由は明らかです。』

『 私達は、最も基礎的な人間のレッスンを学んでいません。
  私達は、最も基礎的な人間の真実を思い出していません。
  私達は、最も基礎的な精神的な知恵を理解していません。
 要するに、私達は、神の言うことを聞いていません。
 それ故、私達は神らしからぬ行いをしてしまうのです。
 私達が真実の全ての源から聞くメッセージは明らかです:私達は一体です。』
『 人類はこのメッセージを大々的に無視してきました。  憎悪と戦争のただ一つの原因は、この真実を忘れることです。  思い出す方法は単純です:愛・・・・・この瞬間に、そして全ての瞬間に。』

『 もし、私達が私達を攻撃した者さえも愛し、なぜそのような行動に出たかを理解するよう努力したならば、私達はどのような反応を得ることができるでしょうか? もし、私達がネガティブにはネガティブ、怒りには怒り、攻撃には攻撃、という態 度をとったならば、どのような結果を招くでしょうか? これらが現在、人類に問いかけられている問題です。』

『 これらの問題の答えを、人類は何千年もの間、見つけることができませんでした。今その答えを見つけることができないならば、永遠に見つける必要がなくなるでしょう。もし私達が、子供達、そして子供達の子供達に、世界の美を共同創造して与えたいと望むならば、今ここで、この時に精神的な活動家になり、世界の美の原因を創造しなければなりません。私達はその原因となることを選択しなくてはならないのです。』

『 今日、神と対話をして下さい。洞察力、強さ、内なる平和、深遠な英知を求める援助、助言、アドバイスを神に求めて下さい。どのようにして世界に接したら、世界そのものが変わるのかを、今日というこの日に神に聞いてみて下さい。』

『 そして、全ての恐れを晴らす為に行われている、世界中の祈りの光に貴方の光を加えて下さい。これが人類全ての人々に与えられた今日のチャレンジです。今日、人類の魂は問いました:   この美しく、そして素晴らしい世界を保ちながら、怒りと憎しみ、そして、それが不可避的にもたらす本質的な相違を取り除くために、私は何かできるのだろうか?』

『 どうかこの質問の答えを今日問うて見てください・・・・・貴方という、素晴らしき存在に。今日、まさにこの瞬間に何ができるでしょうか? 殆どの精神世界の伝統的な教えの真髄は:「自分が体験したいと望むことを、他人に与えなさい」です。  貴方の人生で、そしてこの世界で、貴方が何を体験したいと希望しているのか、今、自分に問い掛けてみて下さい。そして、あなた自身が他人の望んでいる体験の源になることができないか、見回してみて下さい。』

『 平和を経験したいと望むのであれば、他者に平和を与えて下さい。自分の身の安全を確認したいのであれば、他者が安全であることを知らせて下さい。表面的に不可解なものをより深く理解したいと願うのであれば、他者の理解が深まるよう援助をして下さい。悲しみや、怒りを癒したいのなら、他者の悲しみと怒りを癒すよう、手を差し伸べて下さい。』

『 貴方を待っている人々がいます。貴方のガイダンス、援助、勇気、強さ、理解、今という時に必要な確信を求めています。そして、何よりも一番に、貴方に“愛”を求めています。私達は貴方々を愛しています。貴方達に私達の大いなる平和の思いを贈ります。』 ニール、マリアンヌ、ジャームス、ジャームス、ドリーンより

■モグラ叩き作戦

在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦

『 現下の米政府は、頭のない千手観音に向かって、まさに空前の規模の全世界にわたる‘モグラ叩き作戦を展開しつつある。日本のみならず、一般のマスコミは、あたかも米政府が復讐心に狂い、証拠も不十分のままビンラーデンをスケープゴートに見立て、数時間以内にアフガン総攻撃を展開するかのごとき報道を繰り返しているが、ペンタゴンの奥深くでは、‘パウエル総司令官’が国のあらゆる情報機能を駆使し、かつ、米国としては未曾有の外交作戦を展開しており、その意図は、決して一部が騒ぐように‘性急’なものではない。性急にアフガンやイラクを空爆したり、ビンラーデン一人を捕縛したところで、根本的な解決にはならず、なおかつ、間髪を入れず世界的規模の大々的反米コールを引き起こすというブーメラン現象に発展することは、誰よりもパウエルが良く理解している筈である。』

1) 一方では、一般マスコミをラウドスピーカーとして十二分に活用し、パキスタン・    アフガニスタンに、今にも進駐するかのごときPRを展開している。

2) 他方、その裏で、徹底した外交作戦が展開されている。    アフガニスタンは、北はトルクメニスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、    西はイラン、東は中国、南がパキスタンと夫々国境を接しているが、パキスタンに    ついては報道通り、ムシャラフ大統領は、すでに全面協力を表明。ただし、国内の    原理派で、かつ、インド寄りのウルドウ系の‘侵入者’ムシャラフを快しとせぬ層    はかなり厚く、すでに大規模な反政府・反米デモが展開されており、どのように    政府がこれを懐柔するかはまだ不透明。北の三国はプーチンの全面協力もあって    概ね対米協力モードだが、トルクメニスタンは極めて慎重、中国・イランはどちらも    アフガンの原理派を病的に嫌ってはいるが、さりとて全面的に米国に協力するという    可能性は極めて薄い。ただし、米情報筋によると、ここ数週間で米・イラン間は、極    秘裏に急接近の裏交渉がなされているらしい。    今回のテロ事件で、思わぬ自らの立場好転の機会に浴しているのはなんと言っても、    チェチェンで辟易しているプーチンと、対パレスチナ強硬姿勢を正当化せんとする    シャロン。いずれも、裏外交はしたたかで、思いもつかぬ多面外交を水面下で展開    しているようだ。インドにしても、国境のパキスタンゲリラ撲滅の絶好のチャンスと    いうことで、対米姿勢は極めて友好的。

3) 米政府が、名指しでビンラーデンの アルカイ−ダ一派を匿っていると非難をしている国    はエジプト・アルジェリア・ヨルダン・スーダン・パキスタン・シリア・イエーメンに    レバノン、中東以外ではフィリピンとインドネシア。意外なことにリビアの名前は見られ    ず、イランもそれ程非難の対象となっていない。    もちろん、イラクは中東で今般のテロを非難しなかった唯一のアラブ国であるが、つい    最近、サダム・フセインは初めて、米国民の犠牲に遺憾の意を表明するという、例外的な    くだりを含んだコミュニケを発表した模様。    もちろん、基本的な論調は変わっておらず、今般のテロを導いた最大の責任は、一方的に    シオニズムを擁護した米国にあり、また、欧州と組んで、証拠もなく、一方的にイスラム    諸国攻撃を事前容認したことは、‘第二の十字軍’といもいえる狂信主義だという主張は    明確に出されているが、全般的に、従来とはかなり違った温調なニュアンスも伺われる。

4) ビンラーデン一派は、すでに、核兵器、細菌・化学兵器を所有していると見られており、    これらの関連取引が行なわれたルートに関して、米国などによる追求が、現在、もの凄い    速度で進められている。他方、ラムスフェルド国防長官は、先日の記者会見で、核兵器の    利用も、全くあり得ないわけではない、というような不穏な発言をして、この状況に対し    て、牽制球を投げかけている。

5) 軍事・外交とともに、アフガンの場合、米政府がより重要視しているのは、同国経済封鎖。   山だらけの国だけに、攻め込むのが至難の業なることはソ連が立証しているが、その反面、   前述の総合外交攻勢で国境周囲を完全閉鎖してしまうことは、それほど困難ではない。    他方、サウジ政府が本20日、対米全面支持を確認したことで、ビンラーデンの’金蔓封じ’   も本格化してきた。すでに、スイスなど、かってのマネーロンダリングの舞台の主役達は    徹底したビンラーデン資金ルートの追及、口座凍結などの手段を着々と取っているし、米・   インドなどのインターネットの’ハッカー改宗派’は、イスラム関連のネット活動を新型    ウィルスなどで徹底的に破壊するという工作も進めているという。

『 以上のごとく、事態は非常に多岐にわたる要因が絡み合っており、そう簡単に総攻撃がかかるとは思えない状況である。それでも、いずれかの時期には、メンツの問題もあり、何らかの攻撃は避けられないであろうが、大軍の配備などの問題もあり、作戦全体としては、かなりの長期戦となりそうだ。』(2001/9/20 原稿作成)


森番日記/ /目次/ /和尚/ /太母/ /ミルダッド/ /創造/ /チャンプルーズ/ /最新リンク/ /2004年後半/ /2004年前半/ /2003年/ /2002年後半/ /2002年前半/ /12月下旬/ /12月中旬/ /11月中旬/ /11月上旬/ /10月下旬/ /10月中旬/ /10月上旬/ /9月ニューヨークテロ以後/ /9月ニューヨークテロ前後/ /2001年前半/ /ほんまかいな、そぉかいな?/ / 緑化情報/ /写真日記/ /月刊いんどアーユルヴェーダ新聞/ / ああ、インド暮らしの日々/
/地球再緑化機構/ /ハーブお買物で寄付/ /ジャングル石鹸お買物で寄付/ /インド伝統医学に学ぶアユルヴェーダな生活有料メルマガで寄付/ / インドの砂漠が森へと甦る。イマジン&実践レポート/