ニラバ 調理鍋という殺人者/No.1
THE KILLER COOKING POT No.1
アルミ、アルミニウム、どう呼ぼうが、それは人類にとって、ゆっくりと足音もなく忍び寄る災厄を意味している。
Aluminum or aluminium, whatever you name it, it spells slow, silent, insidious suffering for the human race.

当シリーズは、インド・プーナでiziziというユニークなブティックのオーナー・ニラバ氏によって執筆されたものの翻訳です。この記事はオーストラリアのある雑誌にも掲載されたらしい。その原本です。彼は、当サイトのアート部門で、「カディと恋に落ちた男」と題されたインタビュー記事にも登場している。彼のインドの手織り綿「カディ」に対する思い入れは人一倍で、その基本は自然のものを愛する気持ちにあるだろう。だから、彼はカディに熱中していたり、最近では草木染めにはまったり、インドの天然石鹸「ソープナッツ」にも肩入れしている。草木染めの糸でカディ織り上げて、出来た服を天然の無公害石鹸ソープナッツで洗えば、最高の気持ちになれるというわけである。その同じ男の口から出てきた恐るべきアルミの実体。これは聞き捨てならぬと当サイトで取り上げることにした。
対訳形式になったのは、実は訳者はマハですが、かなり意訳、適訳(適当な訳)をしているため、それなら、いっそのことオープンソースで対訳にしたらとのセツー氏のススメに従って、両方がすぐわかるようにした。恥ずかしながら、いかに適当かがばれてしまうところだが、ここはひとつ、オープンソース。みなさんの力を借りまして、さらによりよい訳へ進化させていきたいと思います。実は、いろいろと忙しく、コナレタ訳にするだけの時間もありませんでしたので、みなさんよろしく!


新しく、すばらしい金属の登場
THE NEW WONDER METAL:

    19世紀の終わり頃、何人かの優秀なドイツ人科学者たちがボーキサイト原料から初めてアルミニウムを精製した。それは革命的な発展として大歓迎され、実際にそれはそうだった。安価で柔軟で軽量で、しかも錆びない、伸張力がある。だから、あらゆる方面の建設資材としてとてもありがたいと考えられた。じつにモダンで、すばらしい金属だった。

     In the late 19th. Century, some astute German scientists created the first solid aluminum from raw bauxite ore. It was hailed as a revolutionary development, and indeed it was, for here was a cheap, flexible, light-weight, rust-proof metal of high tensile strength which would be a boon to all sorts of construction industries. Truly a modern marvel material.

    この科学者たちには、同時にまた、すばらしい先見の明が備わっており、他の人類同朋たちへの責任を果たすために、先のアルミニウム・テスト報告書に追加条項を付け加えた。それはすなわち「アルミニウムは調理関連においては決して使用されてはならない」というものだった。

     However, those same scientists, in an act of extreme foresight and responsibility to their fellow human beings, added a rider to their initial aluminum test reports, to wit: "Aluminum must never be used in association with the cooking of foods".

    発明者たちは、すでにアルミニウムの応用方法について、数多くの用途を思い描いてはいたが、同時にまた、もしアルミニウムが台所で利用されれば、そのために途方もない健康障害が発生する可能性があることを充分に承知していた。だが、その発明から100余年たったいまも、人類はこの重要な事実を知らされないままになっている。それは今日もなお、利潤の追求という人をあざ笑うかのような犯罪行為のために、権力者たちの門外不出の秘密として、ひたかくしにされている。先の警鐘としての追加条項はいまもなおその情報が押し隠されているし、かつてこの件に関して出版された書籍類も不思議なことにいつのまにか書店や図書館から消えてしまい、いまは手にすることができない。アルミニウムの毒性は、ゆっくりと、潜行しながら人類を蝕んでいる。多くの慢性病、痛みや失望の原因でもありながら、それでいて、このまったく不必要な苦痛や死の刑罰がいまもって続いていることが許されているのである。

    The inventors had already envisioned the many usages that may be applied to aluminum, but they also knew full well the enormous potential health hazards of the application of aluminum to the kitchen. And yet for nearly 100 years now, the human race has been kept mostly ignorant of this important fact. It remains to this day one of "big brother's" best kept secrets in their cynical, criminal rush for market profits. That earlier warning rider has been almost totally suppressed from our information banks, and all publications dealing specifically with the subject have been mysteriously removed from public access - from all bookstores and libraries. Aluminum poisoning is slowly, insidiously sickening the human race; it is the source of much chronic disease, pain and despair, yet it is permitted to continue its totally unnecessary imposition of suffering, even death.

    アルミニウム産業は、世界の巨大多国籍企業の金づるなのである。彼らはその製品が人間の健康に害を及ぼすことを隠し通すことに成功した。アルミニウム産業が健康を損なっていること…健康のために躍起になっている何百万もの人々が自然食法に従って食事をしたり、あるいは、健康に関する伝統的な書物などをたくさん読んだりしているから、彼らなら、アルミの毒性くらい知っていそうなのだが…そういう彼らが、アルミ鍋で調理して、それでせっかく健康のためにやっていることをすべて台無しにしている…などということが語られることはない。

     Aluminum companies are extremely lucrative components of the world's largest multi-national corporations. So successful is their suppression of the truth about the health- hazard aspect of their product, not to mention the pollution havoc that the aluminum factories wreak upon nature, that the people whom you would expect to know about aluminum, the millions of health cranks who follow whole food diets, and who traditionally read as much as they can on natural health topics, even they, in the main, counteract so much of their bodily good works by cooking in aluminum pots.

    早くより警告されていたにも関わらず、あっという間に多種多様なアルミ調理器具が開発され、調理には何の問題もない鉄やブリキ、鋼やホウロウのなどの調理器具に取って代わった。しかし、悲しむべきは、西暦2000年の今日も、この地球上の大勢の人々が、毎食、毎日、そして彼らの一生涯を通じて、アルミで調理しているという事実なのだ。

     Despite the early warnings, all manner of aluminum cooking utensils were quickly developed, displacing iron, tin, steel and enamel, all of which are fine for food preparation. But sadly, in this year 2000, a huge majority of the Earth's population still cooks in aluminum, every meal, every day, all their life!!



>>次のページへ
>>HOME

公開されない真実「調理鍋という名の殺人者」6回シリーズ(日英対訳)
毎日一つづつアップしていきます。誤訳などの多々あると思いますので、よろしく校正をお願いします。fareast@aminet.or.jpにご連絡ください。