アキード。彼はプーナ、和尚コミューンで、ミーラのマスタートレーニング(絵画コース)のヘルパーを3年間続けている。彼が絵を描くことについて語ってくれた。



  アキード:なんでプーナにまで来て、絵を描いているのかって?…プーナに来てから、始めは瞑想三昧っていう感じの日々だったんだけど、ある日、コミューンでマスター・ペィンティングなど、絵のグループをリードしているミーラに声をかけられまして、「グループのヘルパーをしてくんない」って。調子にのって「はいはい」って、じゃあ手伝ってあげようって…ミーラってとても親しみやすくて、なんだか、頼まれたら断れなくてね、それにその時、べつに特にやらなくてはならないってこともなかったし…。それで、ヘルパーとして絵のグループに入りました。入ってびっくり、いろいろなお手伝いをするのがヘルパーだと思っていたんだけど、ヘルパーも絵を描くんだね。僕は、正直言って、いままで絵なんてまともに描いたこともないし、どうなることやらって思ったんだけど、瞑想やってたほうがよかったかなぁって…でもね、ミーラのリードがすごくよくて、なんにも考える必要ないって、感じるままに描きつづけて、気が付いたら3年間もミーラのグループのヘルパーをやってしまいました。


絵を描く…自分自身をキャンバスに表現する

  絵を描くというのは…まぁいろいろな描き方があると思いますけど、ミーラに習った絵の描き方は、これは僕にとってはとってもよかった。こういう形をそっくりに描くとか、リンゴを前において、さぁ綺麗に模写しましょうとか、そいうものではありません。白いキャンバスの前に向かって、筆を使って、スポンジを使って、あるいは素手で、ときとして踊りながら体全身で、自分自身をキャンバスに表現していくって感じかな。そこに描き出されるものは、もう自分そのものなんだね。意味というのはよくわからないかもしれませんが、エネルギーの感じとか、よく現れます。もちろん、ときとして、それが形となって、リンゴとかね、それがキャンバス上に描き出されることもありますよ。





 彼のインド・プーナの自宅にて。彼がインドに来てから早、5年近くが経った。最近は絵だけでなく、俳句にも凝っているそうだ。旅行好きで、インドも各地を回った。一番好きな場所はと聞いたら、「ゴア」とすぐ答えが返ってきた。「もちろんプーナは別にしての話ですよ。ゴアは、環境がいい。自然のなかで、体が元気になります…だから、また、機会があれば行ってみたい…」




キャンバスは、まるで鏡のように僕自身を映し出している

  自分が醜いと感じるもの、嫌だなと感じるもの、美しいと感じるもの、自分の持つさまざまなパターンがキャンバスの上で表現される。それは鏡のようなものです。キャンバス上に描かれているものは、他でもない、すべて自分から出てきたものなのですから。和尚がよくこう言っているのを聞きました。瞑想でいう観照するというのは、よごれなき鏡のようになることだ…。鏡は、それ自体には何もありません。鏡はからっぽで、その前に来たものをただ、単に映しだすと。僕が白いキャンパスを前にして描くとき、まさにそういう感覚になります。描かれたものは、自分自身以外のなにものでもないのです。(2ぺージへつづく)





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