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それから、ラクノウに向かった。ラクノウは大都市。「すげえな、ここはって…」自転車リキシャがまた、すごい。ほとんどチンピラみたい…。ラクノウに着くなり自転車リキシャ・ワラ(リキシャとは、タクシーってとこかな、日本のタクシーとはえらい違うけどね。ワラというのは、屋という意味かな。訳せば、自転車タクシー屋)に取り囲まれて、びっくりした。それを振り払って進もうとすると、しつこく付きまとう。アバドは「わしゃ、いらん」と、もうカンカン。アバドは日本ではタクシー・ドライバーだから、いうなれば同業者の不埒な応対に、もう怒りまくっている。アバドは付きまとうリキシャ屋を振り切って、ものすごい勢いで歩き出した。

ラクノウはとにかく逃げ出すように出て、デリーに向かったのだが、これがまたまた、とんでもないことになってしまった。電車の券が取れないので、バスに乗ったんだが、それが各駅停車の超のろいバス。13時間も、ものすごく揺れるおんぼろバスに乗って、ベロベロになってデリーに着いたのはいいけれど、またリキシャ…。デリーのは自転車リキシャではなくて、三輪のモーター・リキシャ・タクシー…。バスターミナルから、僕の行き着けの宿までは、どうしてもリキシャを使わないと行けない…群がってくるリキシャのドライバーを避けながら、気の弱そうなリキシャドライバーがいたんで、「ニューデリーのパールガンジーのメインバザールまで、いくらや!」と聞くと、「メーターでいく」と言う。おお、ニューデリーで、何とキトクな運転手やと感心して、乗っかった…はいいが、やっぱしね。目的地につくと、「260RS」と涼しい顔をしていう。「…!」ここまでなら、どんなに高くても40RS。だから、「なんで260RSなんや!」と聞くと、「メーターかける10倍なのよ…」

仕方なく、僕は、僕の行きつけの安宿にかけこんだわけ。宿のオヤジに「おいおい、このドライバーが、バスターミナルから、ここまで、260RSだって言ってるよ…」と言うと、オヤジが「馬鹿もん!」とドライバーに怒鳴りつけてくれてね、それでも、ドライバーは260RS!と食い下がっていたが、まぁ、なんとか、通常の価格で済んだ…やれやれ。普通の旅行者なら、このしつこさに負けて、わかっていても払ってしまいたくなるよね。

デリーの宿で、落ち着いたら、突然、アバドが動物園へ行きたいと言い出した。「動物園…?」それで、動物園に行ってみたら、入場料が外国人の料金と一般市民の料金があんまり違わない。アバドは今度は文句を言わなかったんで、動物園だけはすっと入れた…と、入ったはいいものん、あれぇ〜!入る途端にびっくり。なんか見たような草が生えているなぁ…って思ったら、そうか、これはすべて大麻。動物園の入り口付近から、ずっーと大麻の野原になっている。なんじゃ、これと感心してしまった。やっぱし、インドやなぁ。とにかく動物は多かったんだけど、檻を見ていると、「あれぇ、ここに動物いんのかよ〜」と覗いてみても、雑草が生え放題…。動物なんか、おらんよねぇと、よく見ると、ごそごそと雑草が動くんだよね。動物がそこにいたりする。なんだか、檻の中で野生化している動物みたいな感じのところもあった。

中でも、すごかったのは、白虎。白虎どこだろう?…あれ、いないいない?どこに隠れているんだろう…と、よく見ると、なんだ、観客席のすぐ近くのフェンスのぎりぎりのところに、客に背を向けて横になっていた。目の前で見る虎の手はさすがにでかかった。猫の20倍くらいの感じ。もうでかい手だねぇと感心してみていると、横で見たいたインド人が突然、フェンスを越えて白虎の檻の中に飛び降りたんだ。そうしたら、飼育係りがものすごい剣幕で出てきて、「なんや、かんや!(ヒンディー語だから、わからなかった)」って、すると、いきなり、その飼育係りが飛び降りたお客に往復ピンタを張ったんだよ。それを見ていて、お〜う、やっぱり、さすが…虎もさすがだけど、飼育係りの往復ピンタも、さすがインド!って感じ。日本の上野動物園かどこかで、飼育係りが檻に入ったお客に往復ピンタなんったら、これはエライことになるけどね…ここは、インド。日本の感覚ではあれぇってことは日常茶飯事。

こんなこともあったねぇ。この間、ドラノという先生の瞑想会に行っていて、いい感じに静かに瞑想の境地に入っていたら、突然、後ろの庭のほうから、「バ、バ、バ、バ、バリバリ、バリバリ……」と、電線が火花を散らし始めた。とにかく並の音じゃなかった。ものすごくリアルででかい音。「バ、バ、バ、バリバリ、バリバリバリバリ…」そのうち、煙が出てきて、電線の焦げる臭いがする。すごいなぁ、これ…こんなすごい音初めて聞いたって思っていると、ドラノ先生が、「ウェルカム・トゥ・インディア(インドへようこそ)って感じね!前もあったわよ…」と言って、それでみんな大爆笑。

まぁ、そんな感じで、白虎にもひっかかれずに、大麻の生えているデリー大麻動物園を後にしたんだけど、帰りのリキシャでびっくりした。帰りのリキシャ・ワラは、なんと、すごくいい人だった。いくらやと聞いたら、それがすごく適正価格だった。それで、乗っかったら、やっぱりその料金でOKだった。わぁお、このリキシャ・ワラはウェルカム・トゥ・インディアじゃない!って感動して、「釣りはいらないぜ!」ってチップをはずんじゃったよ。どこか、別の国に行ったような気になれた。

それから、デリー駅に向かったんだけど、ううん、去年、人がよく死んでいたねぇ、デリー駅では。駅では、ホームレスのインド人たちが宿代わりにそこで寝ているんだけど、去年は異常に暑かったんで、あまりにもの暑さで死んでしまう人が出たんだね。駅の階段をとんとんとあがっていくと、あれぇ、ちょっと様子が変だなと思ってよく見ると、やっぱり死んでる。でも、みんなただ、寝てるだけだと思っている。駅で人が寝ていても、誰も気にしないからね。ヴァラナシでもあったね。台八車か、リヤカーみたいなのの上に、人が3人くらい、こんなになって、積まれてある…おかしいなぁとよく見てみると、ハエがいっぱいたかっている…死んでるんだよね。

そうそう、ヴァラナシで、夜中に、ガートの近くを探索していた。普通の旅行者だったら、夜中に出歩くのはよくないけどね、俺はどうでもいいから、気にしなかった。それで、狭い路地を入っていったら、カンカンと、ヒンドゥー寺院から音が聞こえてくる。プージャ(お祈り)をやっているんだね。カンカンカン…。そのすぐ目の前がガートになっていて、そこにスロープ状の階段があって、上に上がれるようになっていた。上にあがったら、えらい殺風景な部屋があって…なんじゃこれ…あれ、これは焼き場や!インドの焼き場というと、ガートにあって、火で燃やすのしか知らないかったのだけど、そこでは、ガス・オーブンみたいなので焼いている。そうしたら、白い布で包まれた子供の体が運び込まれてきた…。やれやれと僕はそこを出て帰ろうとして、寺院の横を通りかかったら、少女が、「アンタ、何回見たの、何回見たの!何回見たの!」って叫びながら、追っかけてくる。何回っていうのは、焼いているところを何回っていう意味なんだけど、別に焼いているところを何回見ようが関係ないのだけど、旅行者はついついひっかかってしまう。少女がなんやわけのわからない帳面みたいなのを出してきて、お金を払えって言う。見た回数が多ければたくさん見料を払っていうわけだ。日本人にしても、外国人にしても、こういうものを、死人が焼かれているところを見てはいけないという思い込みがあるから、死に対する恐れが大きいから、そこを突かれて、しかも帳面みたいなものを見せるから、みんな100RSや500RSを払ってしまう。インド人の大人でもみんなこの商売をやっている。ガート帰りの旅行者に「おまえ、見たやろ、見たやろ、見たやろ…」って、見料をよこせと迫ってくる。こんな手にみんなひっかかっているんだけど、僕は知っているから、そういうヤカラには一切支払わない。誰かがいいことを言っていて、こういうときは、「死んだ人が見て欲しいと望んででいる。そこに何の悪いことがあるだろう」と言うと、簡単に引き下がるんだそうだ。


るいネット

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