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私がインド映画の楽しみ出したきっかけは…

 それはさかのぼること15年ほど昔、GOAでのったリキシャドライバーがかけていた音楽テープが、すばらしく耳に残った。 甘くせつないメロディ。いったいこの曲は何?リキシャドライバーに教えてもらうまま、耳慣れないタイトルをカセット屋で口走るとカセット屋のあんちゃんがうれしそうにテープを出してきた。

ワタシ、ワンちゃんのアマラです。リキシャとはれすね、三輪タクシーのことれ、黒のボディに黄色のストライプ。インドでの重要な交通手段のひとつなんれすけど、とくに旅行者はお世話になるのですが、また、よくトラブルこともある。まぁ、ぼられるんですよ。ワタシはわんわん吠えればいいんですけど、素直な日本人のかたは、相当ぼられてま〜す。

「ラムテリガンガメリ!」

 まちを歩いていたら、ある女の人のポスター目がとまった。川のほとりで金属製のみずがめをもって、山岳民族風のドレスを来ている素敵な笑顔の女性。しばらくみとれてポスターを買った。それも「ラムテリガンガメリ」(そのポスターは今でも日本のわたしの部屋に飾ってある。)マンダキニ(写真)という女優さんだった。

 そのときはわたしの身辺もめまぐるしく、そのままそのタイトルの映画をみることはなかった…。

 何年かしてから、PUNEのレンタルビデオ屋のおじさんと仲良くなった。西洋映画ばかりのレンタル屋だったけど、このタイトルをおじさんに言ったら、いたく神妙な顔つきになって、その映画のビデオをBombayまで行って、買ってきてくれた。素敵な映画だった。

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 本格的にインド映画にはまらせてくれたのは、最近の俳優さんの多様さと、数々のすばらしい映画音楽をてがけたA・R・ラーマンのおかげかもしれない。

 歌あり踊りあり、涙あり笑いあり、アクションではらはらのインド映画は3時間という長さを感じさせない。

 どの俳優の映画をみればよいか、それはあなた次第だ。一昔前のように、決まった俳優ばかりでるのではなく、最近はユニークな個性を持った俳優がたくさんでている。BigStarもがんばっているし、往年の名俳優も負けてはいない。2世俳優もいる。

 いかに人気のシャ−ルク・カーン&ジュヒ・チャウラのコンビが出ようとも、こけるときはこける。インド映画ファンの目はきびしいのだ。1週間で終わってしまった映画もある。みんながこきおろそうと、わたし的に評価の高い映画もあるし、Storyはだめだけど映画音楽のほうは最高だ、とか、あのダンスシーンがあるだけで、よかっただの、楽しみかたの切り口はさまざまだ。

 日本でもインド映画にはまった人は確実に増えている。

日本では「MUTHU踊るマハラジャ」をこえるヒット作がでなかったため、インド映画をみる機会なかなか増えない。面白い作品を封切ろうとしているインド映画関係者は苦労しているらしい。それでもこのすばらしい世界の味を知ってしまったひとたちはDVDやVCDの通販を利用したりして、インド映画を日本で楽しんでいる。年に1−2度あるかないかのインド映画上映の期間を楽しみに生きているんである。

 次回は日本の強力なインド映画ファンサイトを紹介しよう。最新情報、Deepな情報がきっとGetできる。

チンタノ