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インド人とファミリードラマ & 新作 Kabhi Khusi Kabhi Ghum情報

インド人とファミリードラマ & 新作、KABHI KHUSI KABHI GHUM 情報

インド人にとってファミリードラマは特別のもののように思える。はっきりいって、
「インド人はファミリードラマに弱い。または大好きである」と、言いきれるのじゃ
あないだろうか。。。。インド人は家族の絆が強い。場合によっては家族というのはおじさん、おばさん、いとこまで入るくらいである。インド人と仲良くなると、なんか兄弟、親子になったような、家族になったような親しみの感覚になる。。西洋化、核家族化してしまった日本人にとって、インド人の家族は昔の日本のように、いやそれ以上に濃いものらしいのだ。

 長らくアミタブ・バッチャンとシュリデヴィばかり主演のマルチスターシステムの
確立していた80年代から90年代にはいり、今絶好調のシャ−ルク・カーン、サル
マン・カーン、アミール・カーン、アジェイ・デブガン(男優)、ジュヒ・チャウ
ラ、カジョル、マドゥリ・デキシット、マニシャ・コイララ(女優)など、新しいスターが
続々と登場し、映画も斬新な手法、シナリオなど、新しい雰囲気の作品が続々でてき
たなか、94年に公開された”HumApkeHainKoun?”(私はあなたの
何?)(マドゥリ・ディキシット、サルマン・カーン主演)はインド映画お馴染みのファミリードラマで大ヒット。
 でてくる人はいい人ばかり、兄弟助け合い、お見合い話が進行し、結婚式が行なわれ、幸せな家族のほのぼのしたお話だった。

 98年の”KuchKuchHotaHai”(少しずつ何かが起きている)も学園物、恋愛、家族愛の混ざったお話で、涙目の人続出。インド映画を代表するインド人の愛する1本の映画のひとつになりました=大ヒット。

 99年の”HamSaathSaathHai”(みんな一緒に)も、出てくる人、出てくる人、皆いい人で、紆余曲折はあるにしろ、最後は3カップル、素敵な結婚をする話で、思わず「こんなに何もかもうまくいって、みんないい人なんて、うそだー!」と、不純なわたしは、心の中で叫んでしまったのでした。まあ同じファミリードラマでも、音楽、ダンス、脚本、役者の演技で、ヒットするかどうかは少し違うのですが、この映画は中ヒットくらいでした。



そして今年2001年、Lagaan、Asokaの大作のあとに、ある評論家はいまだかつてだしたことのない、★★★★★をつけたファミリードラマが、”KabhiKhusiKabhiGhum”(幸せのとき、哀しみのとき)。

12月14日公開。アミタブ・バッチャン、ジャヤ・バッチャン、シャ−ルク・カーン、カジョル、リティック・ロシャン、ラニ・ムケルジー、カリ−ナ・カプール出演の大豪華キャストの、ある家族10年の物語。

 商売を営むアミタブ&ジャヤ夫妻(実際にも夫婦。妻のジャヤは久しぶりの映画登場で、すばらしい演技をみせてくれるそうです)には、養子のシャ−ルクと実子のリティックがいた。シャ−ルクはアミタブの考えていた嫁とは別の恋人カジョル(少し家柄が劣る)と結婚してしまう。そのことから親子の断絶がはじまる。それをあとで知った実子でシャ−ルクの弟のリティックのとりなしで、2人は10年の月日をへて和解する。。というようなお話らしいです。

 キャスト、衣装、セット、ロケの豪華さ、ダンスや各役者の演技のすばらしさ、家族愛というテーマ、すばらしいダンスシーン、などで、話題をさらって、なかなかチケットが手にはいりにくい状況らしいです。

涙涙のK3G(または略してKKKG)、インドにいる方、機会があったら是非ご覧あれ!これぞインド人の琴線に触れる映画らしいです!