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エアロスミスのファーストアルバムは音がチープだと言われているが
ロックの「サウンド」としてみるとカッコいい音質だと思う。ほとんど「無加工」なのが効いているようにも思うが、別に自然な無加工食品のほうが栄養がいいとかいう話をしたいのではなく、世間一般の「評価」ではこのアルバムは安っぽくて未完成な駄目なアルバムだとされているのはちょっと違うぞ?と言ってみたい。まあこのあとがどんどん凄くなってくるんだけどさ。ギタリストはジョー・ペリーという、これまた技術的にはたいしたことがないとされているのだが、エラく鋭角的なギターを弾くセンスのあるギタリストなのである。もうひとりのブラッド・ウィットフォードというギタリストが丁寧に「練習してます」系な完成されてはいるが無難でスリルにかけるギターなので、よりいっそうジョーの破天荒な天然さがひきたつ。このアルバムとほぼ同時期に録音され、後年発売されたライブに、ジェイムス・ブラウンの「マザー・ポップコーン」という16ビートのファンク曲をエアロスミスがカヴァーした曲があるが、ここでのジョーのギターはエリック・クラプトンもここまでできなかったぞ?と舌を巻くほど優れたアドリブを展開している。まあとなにかく、この1stはエアロ貧乏時代ということで、ニューヨークの裏通りのようなうら寂しい感じもあるのだが、そこがまた、雰囲気があってよろしい。本国アメリカでの評価に「ローリングストーンズの惨めな野郎版」とかいうのがあって笑えたが、黙れホワイトニガー!
ヤードバーズはこれまた、ストーンズやゼム、アニマルズ等のアメリカ黒人音楽、R&Bをまじめに追求していた路線とはちょっと(いや、かなり)ずれた、ヘンテコなバンドだった。このヘンテコさはジョン・ボーナムという巨人(技術的にも音量的にも個性においてもすべてが凄すぎるという意味)ドラマーを迎えてよりいっそうパワーアップされ、レッド・ツェッペリンという、唯一無比なバンドになったのだが、まあとにかく、ここにあるのは、アメリカの黒人音楽にもとづいてはいるがほとんど誤解にまでなってるぐらいの拡大解釈という方向がある。まあ各プレーヤーの技量の幅も広いバンドで、ステージでは二度と同じ演奏をしないと言われているほど、その場その場での、各メンバーのインタープレイが聞きどころで、もちろん、ジャズアーティストほどの完成されたテクニックには欠けるが、スタンダードな音楽として完成されてしまった現代ジャズにはない型やぶりな「なにか」がある。まあニューヨークのアンダーグラウンドジャズシーンをちょっと前、TVでみたが、これは凄かった。ポーランド人とかオランダ人やノルウェー人のような非アメリカ人がほとんどで一人だけ本場の黒人という組み合わせが多いのだが、ここは凄いことになっていた。まあそれも含めての話だけど、MIDIの規格のもとにDTM、いわゆるコンピューター音楽が隆盛していて、一部をのぞき、邦楽はいかにもそれで作りこみました、というような音楽的には「正確無比」な演奏が増えてるが、あたりまえだが、こんなんはおもしろくもなんともない。ジャズのほうを引用できればベストだが、話の流れじょう、ツェッペリンのインタープレイのお話を続けよう。要するに、リアルタイムでジミー・ペイジらメンバー4人が顔を突き合わせて、曲の構造はおおきくは決まっているが、即興演奏の余地も十分に残された演奏(ライブ)での、なんというか、個人が他の個人らとのその場その場での瞬間的な無意識的情報交換が行われている状態、互いに触媒となるような科学反応のような要素が非常にスリリングで面白く聞ける。レコード、つまりスタディオでの音楽作りもほとんどそれでやってたらしく、楽器奏者らのインタープレイの応酬のなかで歌うリードヴォーカリストのロバート・プラントは「俺、あいつらの演奏に歌のせてるだけだもん」とかイジけたりしている(笑)。ああ、エアロスミスもライブアルバムは全部傑作だなあ。まあ要するに、DTMなどと机上でちまちま音楽作ったって、その他者との触媒反応がないのでどこかで聞いたようなありきたりの一人脳内完結音楽が溢れている世の中だ。良くなるわけがねえ。そういや、例の天才的ギターソロですけど(えっと私が弾いたんですけど、、、なにか言いたいことはないですか?ご遠慮なくつこみどうぞ。特に批判歓迎します。)、筋のいい連中によく言われるのが、「これでドラムとかベース、キーボードも自由自在にイっちゃった演奏ができる人がいて、インタープレイができれば、めっちゃ凄いことになりそうじゃん?」とは良く言われるのよねえ。どこかにいないかしら。技術的にみていくと、(日本では)フュージョンの連中がさすがにテクニカルだが、わたしにはピンとこない。もっと言うと「最低」なセンスの連中ばかりで、相手する気は全然ない。なんだあのTスクウェアとかいうバンドは。(といきなり名指しで批判して音楽業界を敵に回して見るテスト)。まあとにかく、ツェッペリンは「他に似たバンドがない」というところでもダントツにつきぬけていたなあ。あまり指摘されないことだけど、ケルト音楽の感覚も大きいバンドなのよね。
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