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The Pagan Club

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2004-10-04 アナログなものをデジタルにする日々(逆かな?) [長年日記]

_ 趣味ではSynthEdit、仕事ではGimp

にハマっている。SynthEditというのはコンピューターでの音波合成ソフトだが、ネット上にいくらでも無料のVSTi(Synthesizer)が転がっているのに、なぜわざわざこんなややこしいものに手を出しているかというと、まず、既成のものはアナログ特有の心地よい「ゆらぎ」感に欠けるのと、実際の物理的な楽器を鳴らしたときの弱く弾くと「ピン」、強く弾くと「ピーン」となる音量の時間的変化、またはサックスなんかで強く吹いて音色がひっくりかえる(オクターブ上がる)シミュレーションとか、その他色々、さふひったアナログな楽器の特性も考えられているようなソフトシンセがほとんどないのである。もちろん、「お金」を出して買えば、それらができそうなソフトは機能が制限されているのでいくつかあるが、SinthEditの凄いところはフリーということで、世界中のマニアがモジュールを作っていて、まだバグが多いけど、制限のあるリソースで開発された既成品には到底望むべくもない、ほぼ「無制限」に日々新たなモジュールが追加されている、つまり機能が無制限に拡大していくソフトウェアなのである。「できないこともある」という書き方を見たが、どうもそれも違ってきそうな勢いだ。まあ、他に「Max/msp(という名の音波合成用の高級ソフトがあるのです)」という選択肢も考えたが、さすがに、一日じゅうスクリプトいじってシンセ作る時間はないしな。わたしの器量ではまだSynthEditでじゅうぶん。ということで、前回質問したデュケイの打鍵の強さによる時間変化は解決しましたが、今研究中なのは、振幅が縦横ともにランダムに変化するファジーなサイン波の作り方です。どうやるんだろうな?ノイズとサンプル&ホールドを使うらしいのはなんとなく分かるんだが・・・。あと、ピッチ(ピアノ鍵盤で言う右左の音程の高い低い)で、変化する割合を設定する方法はどうすればいいのか(リニアに変化の割合をピッチによるモジュレーションにあてるんじゃなくて、ノンリニア状に任意にするということ)。そういうことをやりたいのならやはり市販(略

_ やはりLinux導入かな?

さて、で、仕事のほうは、某家具メーカーから、手書きのスケッチを形状のニュアンスをできるだけ正確に残してモデリングして光造形でモックアップを試作してみようという話がでてきた(というか私が提案した)。使っているCADでもスキャンしたスケッチを読み込んで曲線用コマンドで輪郭をこつこつと拾ってできそうだが、レンダリング時のエフェクト等を考えて、フォトショップやイラストレイターの体験版を験しながら、フリーのGimpも入れてみる。ときどき落ちるが、こっちのほうが全然凄いじゃん。輪郭なんかコマンド一発で「ほとんど」拾える!!!。まあまだ、専門的なデザイナーの意見ではイラストレイターのほうが(コンピューター上で描くときの)書き手の気持ちが分かっていて、Gimpはまだまだだと言うが、そんなものは実際に手書きでパッパと描いてスキャンして取り込めばいいと思うんだけど・・・。加工(エフェクト)の自由度はGimpのほうが圧倒的に上で、サイケデリックな絵や模様が「グラジエーション」でいくらでも書ける。解説読むのが面倒な人に、やりかたを書いておくと、グラジエーションをダブルクリックで、いろんなオプションが選択できるようになります。ちょっとつらいのがLinux(正確にはUnixから開発されたらしい)のソフトをWindowsに移植しているので、元のLinux上での動作に比べ、3倍ほど時間がかかること。というか、Linuxならほとんど落ちないという。むむむむむ。そういえば、ハイエンドな三次元CADは大抵がUnix版があったが、同じソフトでも、Windows2000だと、一日、2、3回は落ちるが、Unixのほうは一週間に一度くらいの頻度でしか落ちない。Linuxの三次元CADの話は聞かないが、でき始めたらおもしろいかもしれない。とりあえず、オープンソースなソフトウェアは皆でよってたかってモジュールをつけくわえたり、改良していって、ガンガン性能が向上していくのが良く分かってきた。

_ あ、わかった。

>ピッチで、変化する割合を設定する方法はどうすればいいのか。が。Waveshaperをピッチとオシレイターやフィルターの間にはさんでおけばいいのか。関数式でも記述できるから、えーと、数学の教科書探すか(まあ探さないけどね・笑)、もしくはGimpで書いたベジエ曲線を数式化できないものかなどと。無理そうなことを書いてみるが、2ちゃんの数学スレにでも投稿して聞いてみようかな。どうも不可能ではなさそうな気がするんだが。まあWaveshapeはフリーハンドでも描けるモジュールがあるから、それでいいか。だが、やってて思うが、これ、数学の授業で使えば、楽しくなるんじゃないかな。方程式を感覚的に捉えられるようになるようなさ。ああ、もしかするとSynthEditで検索にくる人がいるかも知れないので詳しく書いておくと、Waveshaperの直後にLevl Adjのinput1つなげて、input2のほうへスライダーかノブつけて、HiValueを好みの値にすると良いようですよ。あと、ピッチとWaveshaperの間にも同じようにLvl Adjとスライダー(orノブ)を挟んでおくのもお忘れなく(なにか間違ったことをしているのかも知れないが・笑)。さあ、残るはあとランダムなサイン波の生成だ。・・・、あ、これってインターフェイスもグラフィックソフト(Gimp!)で作ったやつ売ってもOKなんだ?。かっこいい(立体感のある)インターフェイスはモデリングしろとあるが、それって俺の仕事ではあるから、とってもイージーで大変都合がよろしい。結構イケるかも知れない。真剣に考えてみようと思ったりもする。まあ、いくつか仕事でデザインを考えるのがあって、デザインって本当は「命を削って」やるような仕事だというのは分かってきてはいるけど。

_ ランダムなサイン波できたけど

気持ち悪い(笑)。不愉快であるとも言える。頭痛までしてくる(・・・)。「オカしいな?アナログシンセってこんなんだっけ?」と悩んだが、少し調べると理由がわかる。つまり、このランダムな「ゆらぎ」はただ無意味にランダムなだけなのだが、生体にとって心地よいランダムさというのはいわゆるf分の1ゆらぎという自然そのものがもつ、ある特殊な性質を持ったランダムネスらしい。これは電気回路にも(電気という自然現象ではあるから)観測されるゆらぎであり、電気回路でできたアナログシンセにあった心地よいゆらぎがそれである可能性が高い。f分の1ゆらぎを言葉でいいあらわすと、まったくのランダムと一定のパルスの真中の値(に収束される)ということで、さて、SynthEeditでどうしたらこの自然なゆらぎを生成したものか。まあ、いろいろ験して、聞いて心地よいランダムさがでればよしとしよう。仕事が忙しくなってきているので、なかなかそれの数学的解析を厳密に考えながら応用する時間はなさそうだ(いやもちろん、あってもしないワケだが・笑)。さすがにコンピューター上でシンセを作ろうとしているだけあって、数値計算用モジュールが含まれ、今我々が使っているジョン・フォン・ノイマン型コンピューターの、「And,Or,Not」の論理ゲートまでこのSynthEditには含まれている。実はこうして書きながらSynthEditでF分の1ゆらぎを作ったのだが、ただのノコギリ波だけで(ピッチに薄くf分の1のランダムさをかけている)、フィルターその他通してないのに、なんとも「ノスタルジック」な味わいが和音を弾くと出ている。これはアナログでも聞かない不思議な感覚。そういや、シンセの解説とか読んでも、f分の1ゆらぎについてふれているのは見たことがないな。なんか「発見」したっぽい。

_ 鐘の音

まだSynthEditについてだが、もちろん、音質は96kHzを使っていた。鍵盤の右の高音部を弾いていると気づくことがある。「鐘の音」に似ているのだ。まあカン高い音ではあるから、どちらかというと「ベル」の音なのだが、これを音質を41.1kHz(CDと同じ)に落として聞いてみると、ベルっぽさがなくなくなって嫌な音になる。なんというか、いい音だと「シャーン」となる気持ちいい部分が「キーン」という詰まった感じになる。聴覚では聞こえないとされている超高音成分なのだが、あきらかに質が違っている。まあ、今にして思うが、The Waterboysの傑作、「Dream Harder」、発売された当時、契約したアメリカのゲフィンレーベルが大プッシュして大量の宣伝を打ったのだが、当時はもうアメリカでもCDが全盛で、つまり、彼の音楽のようなスピリチュアルな高揚感に必要とされるような高周波部分が切り落とされたまま発売され、そのアルバムの素晴らしさが「Kill」されていたのではないだろうか。また、The Waterboysの録音は今にいたるまで全部がアナログでされている。つまりCDでの表記は「AAD」(アナログで録音され、アナログでミックスされ、最後にCDに落とすときにデジタル化される)なのだ。ニール・ヤングもそう。ということはだ、いまだ、普通に音楽聞くときに使われるCDではThe Waterboysのほんとうの素晴らしさはなかなか伝わらないのではないかと思う。まあ例のアップサンプリング(ノウハウ覚えてfoobar2000でやっている)で、かなり「蘇る」のを確認しているので、個人的には大丈夫だが、残念なことに、CD用にリマスターされて再発売した「A Pagan Place」という超名盤は、ワザとアナログっぽくするために音質を鈍らせているとも言えなくもないマスタリングで、昔購入してアナログにあった高揚感が感じられなくなってガックリした古いほうのCDをアップサンプリングさせたほうがよほど元のレコードにあるシャープさが浮き出ていて良いというのはある。まあ音楽にとって受難な時期は続く・・・。関係なくもないけど、最近エアロスミスとかツェッペリン等のハードロックを好んで聴くのも、アップサンプリングで「聞ける」ようになったおかげ。そういや、ハードロックは特異に高周波成分が強い音楽ではあるから、効果あるのかも知れない。まあ、あと、特に高周波とは関係ないと思うんだけど、生ギター類もアップサンプリングした音質はリアリティが違うのよね。それぞれの身近に生の楽器をおいて親しんでいる楽器奏者たちはアップサンプリングの効果がすぐ分かるかも知れないな。まあ特に顕著に「差」がでるのはバイオリンの音です。バイオリンソロのCDで験してみることをお勧めいたします。

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