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などと、マリファナと覚醒剤でトんでます、と歌ったのはジュリアン・コープだが、基本的にこの人はLSDでトんでる曲ばかり作っている。ある音楽評論家いわく「LSDで脳が溶けてる」そうだ。さて、個人的にも愛聴しているアーティストだが、実は純音楽的な才能はそれほどズバ抜けているとは思っていない。があっ!ある観点から聞くとこれほどズバ抜けたアーティストもなかなかいない。どういう観点かというと、「エディプス主体がない」という観点。さて、まあそのエディプス主体が「ない」状態を、ロシアの神秘主義者、グルジェフの弟子のキャサリン・リョリダン・スピースいわく「超自我の消失」と説明し、人がその人自身であること、を本当に成し遂げた状態としている。もちろん、グルジェフの時代にはLSDはなく、様々なエクササイズによって変容した個人が見出す、ある種の覚醒境の1つなのだが、そんな話はともかくとして、このジュリアン・コープは、それらと同時に「peggy suicide」という、エコフェミ(!)をテーマとしたアルバムを出したのだ。このエディプス主体の消失と伴ってエコロジーやフェミニズムへのシンパシーが起こる「(意識の)状態」はいったいなんなんだろうと強く思わざるを得ない。というか、誰もそういうこと言わないなあ・・・。超意識?とかやらにチューニングしたとか?まあそんなわけのわからないニューエイジ的な言説を抜きにしても、ジュリアン・コープの良さは「エディプス主体が抜けきっちゃったところ」にあり、たとえ、それがLSDのおかげだったとしても、個人的には高く評価しておきたい。ああ、すっきり抜けてて気持ちいい音楽だ。ちなみに、我がマイク・スコットも、同世代のアーティストとしてジュリアン・コープを高くかっている。別に字づらが似ているからではないが(笑)、ジュリア・クリステヴァという現代フランス思想の記号論マルクス主義フェミニストの言説でそれ(エディプス主体の消失)を見事に形容したのがあるが、いま、手元にないなあ。見つかったら書きます。

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