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学校へと向かう子供達は寒さに身を縮めてた。
初秋は訪れず。
冬へと向かい始める秋は訪れた。
リタをスポンジにつけて
キッチンのタイルをこする。
剥きたてのゆで卵みたいな白いタイルが顔を出す。
とっくの昔に傾いた夕日が熱を残してた。
一気に何かを洗い流すほどの水流はダムを食い潰す。
緩慢な水流はスポンジを求める。
短気でせっかちな自分がふと顔を出す。
ここが我慢のしどころじゃないけど
せっかちな自分を諫めてやるのも好きになった。
焦る私は彼を傷つけ
急ぐ私は私を見下げる。
それはかつて必要だったかもしれない事。
多分今はもう必要のない事。
ただただ笑って生きていきたいなんて思わないけど
不毛な事はしたくない。
何より彼は私が笑うと柔らかい声を出すから。
彼の柔らかい声で私の声は生気に満ちていくから。
二年前から知っていた事のはずなのに
今更のようにこうして文字にする事があるなんて思いもしなかった。
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