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本当にありがたい事なのだ、と思う。
別に戦乱の世に生きる人達の思いとか
喰うや喰わずの日々を生き抜いている人達の
思いと比較して、なんていう話じゃあない。
そういう環境の中で生きておらずとも何事か起きる時がある。
例えば訃報。
訃報でなくとも誰かが倒れた、大病をした、事故にあった。
身近な誰かやその誰かの大切な人にそのような事が起きた時
100分の1秒前まで『当たり前のように日常を過ごしていた』
筈が急に日常からとても遠い場所に立つ事になる。
大層な贅沢がしたい、出来ないだとか
あれが欲しいが手に入れられずに居るとか
なんとなくつまらない、刺激がないだとか
そんな事を思ったり言ったり出来るのは一瞬のうちに
自分が当たり前に必ず手に出来るものだと信じ込んでいる日常が
実はありがたいものであると気づかないからこそ出来る事なのだ。
普通はイヤだ、当たり前はつまらない、なんて寝言だ、と昔から思う。
普通や当たり前を当然手にしているからこその傲慢な話だ、と昔から思う。
実際に『普通』と呼ばれるパターンや領域でない所で
活き活きと生きられる者、そうでないと生きられない者は
そう多くはないのだ。
現実は物語ではないのだから。
今日は、それを再確認する事が起きた。
どうぞ、どうぞご無事で。
必ず、直ぐに日常を取り戻されますように。
祈るしか出来ない身であるから、ただ、そう祈る。