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第24話 過食症だった私


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ナビーン、マナリにて

昨日、過食症の女の子に会った。その子はとてもマジメな子で、いい子なんだけど。頭もよくて、いろいろなことがわかっている。でも、お菓子を食べるのがやめられない。。。。

食欲ではなくて、詰め込みたいという衝動があって、それでお菓子を詰め込んでいる…。でも、お菓子で太りたくない、やっぱり女の子だから太りたくない。それで、吐いたりする。そんなことを何年も繰り返している。

繰り返しながら、すごく自分を責めている。世界には大勢飢えている人がいるのに、いったい私はなんてことをしているのって、私は食べて、そしてそれを吐いているって…。そうして、自分を責めている。

彼女はわかっている…心のなかに、空虚なものがあって、それを食べ物で埋めることはできっこないとわかっているのに、それでも止められない。お菓子を食べて、それを吐き出している。

それがもう何年も続いて、彼女はインドにやってきた。ここにやってきたら、それが何とかなるかもしれないと思って…。

私にはその女の子の気持ちがすごくよくわかった。私も20代のころから10年間ものあいだ、過食症、砂糖中毒だった。クッキーばかり食べていた時期があった。食べて食べて、でも、どうしても止められない。それで、もういけない!と断食して、すると、その反動で、さらにクッキーの過食症がひどくなって、また、断食して、すると、ますますひどくなって…。お医者さんにも診てもらったんだけど、当時はまともに扱ってもらえなかった。

そんなとき、命の電話に電話をかけた。私は絶対に怒られるに違いないと思っていた。あなたいったい何してんの、いい年して!なんてね、言われてしまうかも…。そしたら、全然違ってた。私の長〜い話を、命の電話のお姉さんはただ聞いてくれて、そして、最後に「あなたは、そのことに感謝しなさい」と言った。「過食症に感謝しなさい」と言ったの。私はびっくりして、「えっ!感謝ですか?」と聞いたら、電話のお姉さんはこう言った。

ナビーン、マナリにて
ナビーン、マナリにて

「人間は、弱くてもろい生き物だから、みんな、何かで折り合いをつけて、バランスを取りながら生きている。ある人にとっては、それがアルコールだったり、賭け事だったり、暴力だったり、万引きだったりすることがある。何かで折り合いをつけて、何とか生きている。それがあなたにとっては、過食症だけど、でも、少なくても他の人に迷惑をかけていないでしょ…。お菓子を食べることで、何かの折り合いをつけて生きているでしょ。そのことに感謝しなさい」と言われたの。

私は、いままで、そのこと、お菓子を食べつづけることを自分で責めていたから、そう言われて、嬉しかったんだよね。

でも、やっぱり、習慣は治らなかった。その後、私は、オレンジブックという本を見つけた。その中には、いろいろな瞑想が書かれてあった。それまでは、私は瞑想というと、ただ、目を閉じて坐っているだと思っていたのだけど、その本には、何でも瞑想になるという感じのことが書かれてあった。たとえば、その本のなかにはタバコの瞑想というものがあった。タバコを吸う人は、こんなもの体に悪いけど、これがないと…と吸っている。だけど、くつろぎの時間を与えてくれるタバコに感謝して、一本一本、ゆっくりと味わいながら、タバコを楽しみながら吸ってみるという瞑想があった。

何でも瞑想になる、タバコを吸うことですら瞑想になるという、その本を読んでいたら、これだって思ったの。私がお菓子を食べるとき、全然楽しんでいなかったから。自分に食べるのはよくないとか、こんなもの!とか、ダメダメダメって思いながら、食べて続けていた。だけど、そのタバコの瞑想を読んでから、過食症を治そうとすることを諦めた。そして、自分自身に向かってこう言ったの…「もうお菓子を好きなだけいくら食べてもOKだよ。でもね、ひとつだけ、守ってね。お菓子を食べるときに、ゆっくりと、ひとつひとつ味わいながら、楽しんで食べること…」そうして、そのときから、私は、ゆっくり目を閉じて、お菓子の甘さを感じながら、全身で食べるようになった。そうしたら、不思議なことに、だんだんとお菓子の量が減っていった。たくさん食べれなくなってきて、ついには過食症が消えてるようになくなってしまった…。

私が過食症から、学んだことは、どんな自分にもOKサインを出すことなんだ。ダメダメダメって自分に言っていたら、自分が緊張して縮こまってしまって、全然いいことがなかった。でもね、OKだよと、ダメな自分でも、愚かな自分でもOKだよって、いまはそれで精一杯だよねとOKサインを出してあげると、何かがくつろいで安心して、何かが流れていく。だって、人間はやっぱり人間だから、弱かったりもろかったりするから、そんな部分を責めたりしたり、それを何とかしようとするんでなくて、「弱いね、もろいね、それでもOKだよ。他の人がそのことを責めたとしても、自分は自分にOKサインを出しつづけていくよ」と決めた。そしたらね、とっても楽になっちゃった。

いま、過食症や、クッキー中毒で悩んでいる人がいたら、ぜひ、自分に大丈夫だよと、OKだよと、OKサインを出してほしいな…。



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