第18話 「シャンティシャンティ」 リシュケシは優しい町



●乞食に毎日、食べ物を振舞う

インドの人は乞食に気軽にバクシーシ※する。こうういのは、何っていったらいいのかな? 国がやってくれなくても、人々の間の福祉というような、そんな意識があるみたいなの。困っている人を助けるという感じで、インド人の人たちは、気軽にバクシーしする。民間の福祉なのかな。
リシュケシにいたとき、ある小さなレストランというか、チャイ屋さんみたいなところに、いつも毎朝、乞食の列ができる。それは毎朝、乞食の人にシンプルなご飯を一人づつに渡す。毎日。今日は気が向いたからというのではなくて、毎日…。リシュケシにはヨガのアシュラムが何件かあるんだけど、ヨガのアシュラムでも、お昼を無料で乞食の人に振舞う。もちろん、私が行っても振舞ってくれる…。たまに気が向いたときとか、何かの記念日だったらわかるけど、それが日常のなかで毎日…それってすごいなぁ〜って思うの。それが継続してるってことが。きっともう何十年も前からやってるんだろうね。
だから、リシュケシって、乞食が満たされているっていうか、最低限、食べるものは困らないでしょ…だから、リシュケシに行ったとき、空気が優しいというか、リシュケシの挨拶も「シャンティシャンティ(平和)」なんだよね。平和という意味なんだけど、私は2ヶ月くらい住んでいたのだけど、全然、危険な感じがしなかった。それはきっと、ある程度の線、食べるものは満たしてくれているから、余裕というか、がつがつしていない、みんなで助けあって生きている…リシュケシは、すごく暖かくて優しい感じがした。

「インドおしゃれ良品店」・ナビーン


※バクシーシ:簡単に言ったら、お布施。でも、バクシーシはインド特有のもの。最初、インドの乞食にバクシーシと言われて近づいてこられたら、逃げ出してしまいました。困っている人に、ものやお金を与えること、これがバクシーシです。

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