▼スタッフルーム
  MAIL | MAILING LIST | BBS | HOME
NOWHERE

 ├まは        └せっちゃん ◆こころヒーリング ◆オープンコミュニティ ◆リアル・インド ◆地球に生きる ◆アート芸術 ◆NOWSCHOOL ◆アナディリンク集
クリック!遊び場へいらっしゃい


   


マハのインドノート
インドの伝統「兄弟姉妹愛の証」ラキー(8/3)


 8月5日はインドのラキーの祭り。ちょっとこの日は特別だ。インド中で、女性が男性の腕にバンドを付けに回る。ちょうど日本のバレンタインディーのようなものかもしれない。現在は、それが始まったもともとの意味ははっきりと意識されていないが、単に男女の友情の日として、友情のカードを送ったり、ラキーというバンドをプレゼントしたりと、国をあげて祝われている。巷を歩けば、もう一ヶ月も前から、このバンドのセールがいたるところで行われ、その種類もかなり豊富だ。

 インドの風習、どんな風習にも必ず意味がある。それが始まったのには、それにはその国の背景やら、いろいろな要因があるはずだ。このラキーの風習がどうして、どのように始まったかは、僕は知らないし、インド人数人に聞いても、はっきりと知っている人はいなかった。ただ、インドの神秘家和尚が、このラキーについて話したことを思い出した。

 それは、アレクサンドリアが征西をしてインドの国境に差し掛かったときのことだった。インドの大きな川、たぶん、インダス川の支流のあたりだろうか、そこには「ボルス」という名声の高い王が支配する王国があった。小さな国だが、この王国の軍隊はいままで決して戦に負けた事がない、それほど武勇に長けた軍隊として知られていた。アレクサンダーもその噂を聞きつけて一気に攻め込むことはせず、ボルスの王国の国境に流れる川の対岸に野営を始めた。それはモンスーンの時期、まさにラキーの祭りの日だった。アレクサンダーの妻がラキーの日、ひとり川を越えてボルスに謁見にやってきた。そして、彼女が何をしたかというと、ボルスの腕にラキーを結わえたのだ。これは兄弟姉妹の証。この瞬間にボルスはアレクサンダーの妻の兄弟となった。ボルスにとって、アレクサンダーの妻は自分の姉妹。このラキーは、それを結わえられた男性にとって彼女の兄弟として、彼女の幸せのために尽くすということを意味する。

 やがて、アレクサンダーの大軍が川を渡りボルスの国に攻め込んできた。象を巧みに操りながら防衛するボルスの軍隊の前にアレクサンダーの軍隊はひとたまりもなかった。散り散りになるアレクサンダーの軍隊。やがて、ボルス自身が先頭になって、アレクサンダーの陣営に攻め込んでいった。ボルスは、象の上から、槍をアレクサンダーの心臓をひとつき…その瞬間、彼は、彼の腕にラキーが結わえられていることを思い出した。ボルスは槍をひくと、引き返していった…

 アレクサンダーの軍は、再びボルスの王国を攻撃し、今度はボルス軍は敗れ、ボルスは鎖をはめられてアレクサンダーの前に引き立てられた。ボルスは、鎖に繋がれ、鞭打たれていたが、まるで勝軍の将のような様子だったと言う。

 だが、アレクサンダーはボルスを解放し、軍をひきあげていった。

 だから、いまでもインドではこう歌われている。「ボルスはアレクサンダーに勝った」と。


★ご意見、ご感想は、インドのそらのした掲示板