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インドでEM普及活動をするシンジさん
マハのメーリングリスト・ピックアップ(8/8)
人 糞 問 答 
サハジ(日本) VS シンジ(インド)

人糞有効活用への道
微生物循環型農業の決め手としての人糞活用法は21世紀のエコロジー・ムーブメントの最重要課題とも言える。すでに回虫駆除も含め技術的には十分可能になっているものの、現実に人類総人口50億の人糞がすべて大地へ還元されるまでには時間がかかる。取り組みは始まったばかり。写真はシンジ(インド、プーナの彼の自宅にて)

シンジ:…堆肥化した人糞は、サラットしていて、ほのかに甘い臭いがして全然汚くないですよ…

サハジ:具体的に、この製造工程など、判りますか?

シンジ:上記のサラットしたものは日本国内の堆肥会社が作っている新生という商品です。以前東京で植木の植え込みに使用しました。関東近辺で少しずつ需要が増しているとのことで、工場は埼玉県あたりにあるそうです。新生を入れた植木の勢いが、普通の堆肥に比べ、格段 に良かったですよ。

それで、関係者に製造方法を聞いたことがあります。まず、各市町村の汲み取り式トイレから屎尿を汲んで来るバキュームカーと契約して、工場内の大きなプール状の池に流し込み、オガクズや稲ワラなどとまぜ水分を調整した後、同じ池の中で発酵させる。完全に発酵して堆肥化するのに2ヶ月から3ヶ月位掛かるとのこです。最後に大きな蒸気釜に入れて、数時間蒸気殺菌を行い、袋詰めして出荷するとのことです。

この場合、汲み取り式トイレからの屎尿ですので、水洗トイレに比べ水分量はそんなに多くないと思います。ですから、オガクズヤ稲ワラと簡単に混ぜることができ、取り扱いが比較的簡単だと思います。個人で作る場合でも、水分調整を上手く行えばサラットした固形の人糞堆肥ができるはずです。同じものを沖縄の農家で見ました。

ただし、この新生の工場物凄く匂うそうで、EMを使えば問題も解決して上手く作業できると思うのですが。

他にも色々な方法があります。

映画監督で有名なジョージルーカス氏もEM愛好家で、所有しているカルフォルニアの大農場でEMを使用しています。同氏は、人糞堆肥にも理解が深く、バキュームカーで近郊から人糞を汲んで来て農場で使用しています。彼の場合、汲んで来たバキュームカーのタンクがまだ屎尿で一杯の時にタンクの容量の1%程のEM活性液を注入してしばらく置いてから浄化槽に流し込み2ヶ月位掛け発酵させています。この場合の堆肥の水分量はそうとう多いので、、固形状ではなく、スラリー(液肥)として農地に流し込んでいるようです。作っているブドーの糖度が増したそうで、沖縄の本社へ、そのブドーから作ったブドー酒をプレゼントしたそうです。

私の手元に人糞堆肥製造の資料は、全て汲み取り式トイレを使用してのものであり、水洗トイレ使用に付いてのものはありません。また、水洗トイレになると今度は高価な浄化槽しかなく、排水時のBODの安全基準値だけが考慮され、固形堆肥など作れません。全部水に溶かしてしまいます。


下記の項目は、微生物を使用して少人数(5百人位まで)でできる人糞堆肥製造方法です。

1.
人間自身が毎日EMを飲むことにより、腸内で有用菌が増え、毎回排出される糞が既に有用菌に占領されているで匂いが少なく直ぐに発酵し 堆肥化する。家畜の糞と同じく有用菌が多ければ、堆肥化しなくても新鮮な状態で農地に戻す。この作業は少なくとも植付けの2週間前まで に行う。理由は、土壌に戻した段階で、急激に堆肥化が始まり、最初の1,2週間は高温になる為、ただし、この方法は、回虫の有無を確認 する必要がある為、身内か中小規模のコミューンでメンバーの人達の健康をチックした後に実用化を行う。人間がEMを飲んでくれたら、その排出物がそのまま下水に流れても、有用菌の働きで下水や河川の浄化効果が期待できる。

2.
トイレの浄化タンクの設計を簡単な構造に変え、固形と液体を分離させ、簡単に取り出せる構造にする。固形物はそのまま積んでEM活性液を撒いて堆肥化させ、液体は液肥として使用するかそのまま排水する。この場合、EM活性液をタンク容量の1%分(多くても良い)を週一の割合でトイレの便器から流し込むか、タンクの最初に位置する流入層に入れる。米の研ぎ汁発酵液も利用することができる。タンクに調理場からの汚水も流れてくるのであれば、米の研ぎ汁発酵液かEM活性液を流し台からも流す。有用菌によって発酵した汚水は、そのまま下水道や河川に流しても問題はない。ちょうど米の研ぎ汁発酵液と同じ状態なので、下水道や河川を浄化してくれるから、流したほうが良い。魚などの良質な餌にもなる。

3.
固形物と液体の分離は、簡単な網状のメッシュや砂と炭で作ったフィルターを用いる。砂と炭は、タンクに設置する前に、EMで処理してから使用する。上層の液体がオーバーフローするようにしても良い。

4.
良質な固形堆肥を作るコツは、その水分調整と温度調整そして混ぜる為の有機物が必要。水分は約30%から40%に調整する。温度も堆肥化の初期は回虫や有害微生物を死滅させる為に高温(70度前後)にする必要があるが、その後は自然に下がってくる。混ぜる有機物に付いては、人糞は窒素量が多いので、逆に炭素量が多いオガクズや稲ワラを用いて、窒素と炭素のバランスを取る。オガクズや稲ワラは、水分調整にも用いられる。

次のホームページも見てください。特にHumanureは、世界的に権威のある人糞堆肥化促進団体です。

■バイオトイレ(日本語)http://www.tokyo-suntool.co.jp
■Humanure(英語)http://www.weblife.org/humanure/


シンジ:…これまでインド国内巡回の時に何人かのインド人農業研究者やNGO関係者と人糞の農業利用に付いての話し合いを持った事があります。全員猛反対してきました。理由は汚いということでした。

サハジ:こうした感情を 払拭する為、何かプランはありますか?

シンジ:これは大変難しいですよ。個人の汚いというイメージが強いので、無理やり説得や反論する分けにもいきません。人糞に同意してくれる人達と一緒に始めた方がやり易いです。例えば人糞堆肥の歴史を持つ中国人や日本人。後はその成果と安全性を実際に見せる事が大切だと思います。…

シンジ:…一団体デリーにあるSABAというNGOがインドで唯一本格的に人糞処理と農業利用への活動を過去10年以上行っています。デリーなどの大都市に多くの公衆便所を設置し、庶民に使ってもらい、溜まった屎尿を、システム化された処理施 設で堆肥化し農地で使っています…

サハジ:SABAの創立者は どういう主旨で 始めたのでしょう?またどういう 処理をして堆肥ににているのでしょう?また 農業への利用はどのように行っているのでしょう?

シンジ:SABAの創立者は、東アジア、特に中国と日本の人糞堆肥に衝撃を受け自力で始めたのがきっかけだそうです。多くの人糞堆肥の研究書を読んだりして勉強したそうです。デリー郊外に環境博物館を建てて近代的な研究室なども設けてあります。

初期のSABAの方法は、原っぱで行う伝統的な臭い方法だったそうです。が、しだいに、海外からの寄付金も受けるようになり、現在ではかなりのシステム化された堆肥製造を行っています。微生物は使用していませんが、紫外線を使用したものすごく値段の高い(1.5クロー)の紫外線システムを使用して殺菌を行っています。特に固液分離した後の液体が紫外線システムを通った後、透き通った綺麗な水になります。

SABAの固形人糞堆肥の農地利用ですが、牛糞や鶏糞と同じく、土壌耕起時に土壌に撒いて耕起をしています。大農場では、固形状のものをさらに砕くとトラクターに取り付けたタンクのパイプから散布できると言っていました。

前回のデリー訪問時に代表者との面会が実現しなかったので、次回の訪問時には、アポイントメントを事前に取って是非面会しようと思っています。

シンジ:…インドの大都市では、全て水洗式トイレですので、汲み取りができません。それでトイレの汚水は下水道を通って市の下水処理場に集められます。日本でもそうですが、インドの殆どの下水処理場のシステムは活性汚泥式といわれる方式が取られており、最終処理時には汚泥の固まり(人糞や他の有機物)が出てきますので、それも堆肥に利用できます。デリーで汚泥を利用してボカシを製造する計画を立てている肥料会社があります…

サハジ:じつは、友人が近くの町役場にいて 郡規模で牛糞などの堆肥を資源化(堆肥化)する計画を推進する仕事をしています。郡の広域し尿処理施設からは 悪臭が出て困っています。彼の助けになるような 資料はないでしょうか?

シンジ:日本国内ではかなりの数の家畜廃棄物処理システムを専門とする会社があります。インターネットで検索してみてください。また、下記の本も参考になると思います。

EM産業革命 総合ユニコム定価2,000
EM環境革命 総合ユニコム定価2,000

シンジ:…排出物タンクにEMを入れたら数週間後に全部無くなっていたという報告を聞いたことがあります。 でも普通はそうとう手の込んだシステムでない限り、糞が残ります。沖縄県にある具志川市立図書館でトイレの汚水をEMで処理して飲料水並に浄化しています。一度尋ねて行き、その水を飲んだ事がありますが とても美味しかったですよ。…

サハジ:この図書館のシステムはどのようなものでしょうか?

シンジ:手元の資料によると:
処理方式:活性汚泥法による長時間バッキ方式
処理対象人員: 160人槽
処理対象汚水量: 39m2/日
時間最大汚水量: 6.86m3/Hr
汚水流入時間: 7時間
流入汚水水質: BOD200PPM SS250PPM
放流汚水水質: BOD 20PPM SS 50PPM

これもまた、設置地区によって状況が変わってます。例えば、インドのようなところでは、タンクで微生物が屎尿処理を完了に行うのを待つより、6分から7分位までで止めておき、固形物を残した状態のときに堆肥化したほうが良いと思います。

サハジ:何故でしょうか?

シンジ:サハジが以前言っていたのと同じく、どの有機堆肥にも言えることですが、堆肥化と言う現象は、実は生の有機物に酸素多く触れさせ、好気性微生物を活発化し有機物を消化させることです。好気性微生物が有機物を消化する事もは、発酵とも呼ばれています。発酵とは色々な意味に取られ、はっきりしない部分もありますが。

有用微生物を用いない堆肥化の方法を腐敗型式と言っています。腐敗型式では消化時(発酵時)には熱、およびやアンモニアや硫化水素などのガスも発生します。それは有機物の栄養素(エネルギー)が好気性微生物に消化される為に起きるもので、そうとのエネルギーが消費されます。ですから、最後にできた堆肥は、燃えカスと同じく、栄養素が大変少ないものに変化しています。堆肥に栄養素を要求することは、実は有機物を消化した好気性微生物の死骸が与える栄養素だと言われています。

だからと言って、生の有機物を直接農地へ投入するとこんどは、土壌中で分解が始まり、熱やガスが生じ、作物の根を傷めます。(根焼け)EMを利用すると、乳酸菌の働きで、ガスの発生を押さえ有機物を可溶化するので、、半堆肥化の状態で土壌へ戻した方が、栄養素を多く確保できます。半堆肥の状態は、生の形がやや残っていますが、有用菌が占領しているので、臭くあまり有りません。

無臭(良い臭い) = 使用可能 
臭いで菌の状態を確認しています。


ただし、土壌への投入方法ですが、気をつけなければいけない点が幾つかあります。

1.土壌投入後、2次発酵するので、少なくとも植え付けの2週間前までに投入する。
2.時間が無く、2週間も待てない場合は、種や苗から10センチ位離して投入する。
3.追肥の場合は、土と混ぜずに表面に置くだけ。あるいは、根から離して埋める。
4.液状の場合は、スラリー(液肥)として土壌表面に撒く。

植付け後も週に一回程EM希釈液を土壌散布して有用菌の密度を保つことにより、半堆肥化の状態で土中に埋めた有機物からのガス発生を押さえ、可溶化された豊富な栄養が生成され植物が吸収します。

ただし、これも回虫の有無を確認する必要が有ります。回虫が発見された場合は、完全堆肥化して殺菌する必要が有ります。

人糞堆肥を扱う場合、くれぐれも回虫だけには気を付けてください。

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