エスニック・ビーチ「アランボール」

アイズ・オブ・ブッダ・レストラン

　　砂浜から階段を上がってレストランに入り、海沿いのテーブルに座ると、噂の通り、眺めがすばらしい。日差しはきついのだが、海風が絶え間なく、暑いと感じることはまずない。ちょうどお昼だったので、ヴェジタブル・ハッカ・ヌードル（焼きそば・４０Ｒｓ１００円）とエッグビリヤニ（卵ピラフのようなもの４５ＲＳ）をたべてみたが、なかなかいける。ついでに、マンゴジュースをたのんでみたら、６０ＲＳとちょっとぼられたかという感じ。

　　急な斜面にあるレストランやロッジ。急な斜面ばかりなので、交通はもっぱら足。バイクも車も入れない。物資はアランボールの村から足で運ぶ。ビーチには岩が多い。

物売りのジプシーがやってきた

　　海を眺めながら、昼食を待っている間、ジプシーの物売りがやってきた。一度捕まるとなかなかしつこくて困り者だが、今日は１０Ｒｓ払って写真を撮らせてもらうことにした。ジプシーたちはインド全土をあちこちと移動しているようだ。ある人の話では、昔はジプシーが東はインドから西はスペインにかけてまでを移動していたという。一種特有の民族衣装ですぐにそれとわかる。

　　アイズ・オブ・ブッダ・レストランの砂の床？に座り込んで商品を見せるジプシー。それにしても少女のほうはとても美人だったなぁ…。この母にしてこの娘。

　　プーナでも同じような格好をしたジプシーたちが建築現場で頭に砂を載せて運んでいるのを見た。インドを点々としながら、あるものは行商をしたり、あるものは労働に従事しているに違いない。この漁村も、昔は、彼女らのような行商人にいろいろな各地の産物を求めたのだろう。ただ、今は、現代物流が彼女らをツーリスト相手にさせた。ルンギや、銀製品など、お土産ものを風呂敷に包んで頭にのせてやってくる。写真だけをとらせてもらうつもりが、次から次へと品物を出してきて、ねばること３０分。食事が来たのを見て、諦めて退散してくれた。もし相手にしたくなかったら、来ても知らぬ振りをするのが一番。ちょっとでも目を合わせてにこっとでもしようものなら、あとあと気まずい思いをすることもある。

レストランの人に宿泊先を聞くとよい

　　ここらあたりのビーチに滞在する場合、この店の人間に聞けばよい。まずオススメが、このレストランのすぐ上にある民宿。この村でＮＯ１。３部屋しかないが、急勾配の斜面から見下ろす海は、とにかく眺めが最高。風も耐えないし、すごしやすい。料金はシーズンかオフかで極端に違う。シーズン中の料金は一泊で、２５０Ｒｓだが、オフになると半額以下になる。とにかくシーズンでもオフでも交渉しだい。気に入って、一ヶ月！いるとか、一週間いるからとか、まとめて三日払うから、など、いろいろな交渉の手段を使って、オフなら一日あたり１００Ｒｓ（２５０円）まで下がることもある。それは交渉の腕次第。また、満杯の場合、他にもあるので、この店のお兄さんに聞くといい。

このビーチで瞑想するサニヤシンたちがいた

　　前回のシーズン中（２０００年の１月前後）には、プーナからたくさんのサニヤシンたちがこのビーチに向かった。理由は、キヨタカのプーナ修行体験記にも出てくるアジズが、このビーチで瞑想キャンプをしていたからである。キヨタカやパルバらも、数ヶ月前は、この同じビーチを歩いていたに違いないと思うと、ちょっと笑えなくもなかった。スディーラもアランボールの海が気に入っていたし、大勢のサニヤシンたちがアランボールの名を口々に出していた。それもこれも、シーズン中のゴアは、どこへ行っても観光客でごった返していて、値段は高い、人は多い、それで、静けさと安さを求めて、未開発なアランボールが注目されたのだろう。

アランボールへの道

　　ゴアのメインビーチ、カラングートから北へ２０キロ、シアロムの町につく。あるいは、プーナから出る夜行寝台バスが到着するマプサから直接行くこともできる。どちらの場合も、およそ１時間半。シオリムの町からフェリーに乗って対岸に行き、そこからアランボールへ向かうことになる。カラングートからは直接バスがないので、バスで行く場合は、まずマプサへ、そこからアランボール行きのバスに乗り換え、シオリムで降り、フェリーで対岸に渡ったら、そこでアランボール行きのバスに乗り換える。アランボール村で降りたら、そこから徒歩で約３０分で最初のビーチに辿り着く。さらに村はずれのビーチへは３０分かかる。マプサから直接行くのはスズキの軽のワゴン車（こちらではマルチ・カーと呼んでいる）タクシーに乗るのが便利。２５０ＲＳ（フェリー代金は別途２０ＲＳほど、帰りのフェリー代金を要求されることもあるので、よく確認しておくこと）で、一緒にシアロムからフェリーに乗ってアランボールの最初のビーチのすぐ手前まで連れて行ってくれる。カラングート、カンドリン方面から直接アランボールへ向かう場合のタクシー料金はシーズン中は５００ＲＳを要求されることがある。交渉次第で３００か４００で行ってくれるタクシーを捜してみよう。（アランボール・ビーチ終わり）

※１ＲＳ＝およそ２．５円（２０００年５月末）

アップは順次してゆきます。リンクがない場合はしばらくお待ちください。

produced by Mahasukh, supported by Marga, Amistard Net, Kitakyushu, Japan