▼インド安宿建築日記
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インドコナラク、ノリコとパーカスの夢の途中
インド安宿建築日記3


5月13日

昨日より多少マシとは言え、ものすごい暑さ!! 穴掘りの人は来なかった。職人さんが4人、鉄を切ったり、鉄の枠を組み立てたり、黙々と作業をしている。今日は格子のやつの他に、柱のようなものもできていた。

夕方、お頭のグノさんが、今後の打ち合わせに来た。私は、仕事を依頼する時、グノさんも職人としての腕前を発揮してくれるものと思っていたけれど、彼は現役を退いて、もっぱら営業と集金に徹している様子だ。「なぜ現場監督に来ないのですか」と詰め寄ると、「暑さで体をやられて、昨日は病院で点滴打ってたんですよ」とのこと。本当かなー?

5月14日

職人さん4人が来て、例の鉄枠を組み立てただけ。もうすぐ雨季に入るってのに、こんなにのん気でいいの? いやいや、皆、明日を待っているのだ。夜、少し雨が降った。カミナリが凄かった。

いい日に柱が立った 5月15日

本日は、週に一度のブッダバルで、月に一度のサンクランティで、年に一度のオキトルティアの日!! えっ、何の日だ?ってか。面倒な説明はここでは抜きにするとして、とにかく、ヒンドゥーの人間にとって、柱の基礎を立てるのにまたとない絶好の良き日なのである。記念すべき最初の鉄柱を立てた時、5月9日のプージャの跡の旗の所でココナッツを割り、線香を立てた。また、最初の鉄柱にも線香をあげ、コレイ(セメント等を運ぶ大きな鉄皿)1杯分のセメントを、パーカスが鉄柱の立つ穴の中へ流し入れた。

皆が口々に、「いい日に柱が立った」と言ってくれるので、私もうれしくなる。なんだか、すごく、めでたい気分だ。


5月16日

さあ大変!! コッカさん(知人)のツテで仕入れたセメント50袋。今朝になって、質の悪いシロモノと判明。土台は良質のセメントでしっかり固めておかないと、建物にガタがくる。朝一、パーカスが良質のセメントを仕入れに走った。ちなみに、信頼のブランド"コナラクセメント"はひと袋(50kg)=155ルピー。コッカさん経由は120ルピーだった。

作業は昨日にひき続き鉄柱立て。お助け設計士のミスラさんは、ここ数日顔を見せてくれていない。グノさんも来ない!! いなくても、本日の作業にさしさわりはないけれど、職人頭として1日1度は作業のチェックしてくれなきゃねぇ。

5月17日

今日の作業で、ぐっと土台らしくなった。穴と穴を掘りつないで、迷路のようになったところにメンタル(石ころ)を敷く。メンタルの上にセメントを流して、その上にポトロ(石の板)を敷く。・・・ポトロが足りない!? 明日、追加分のポトロが到着しなければ、作業は中止である。困るなぁ。コッカさんが資材屋へかけあいに行っている。

昼休み、わが家でくつろいでいたグノさんとパーカスとの間で苦労話合戦が始まった。

グノさんは昔とてもビンボーで、ビンボーがうわさになってて、お嫁さんの来てがなかったのだそうだ。話がまとまりそうになっても、ビンボーのうわさのため、キャンセルされてしまう。やっと、花嫁候補の家族がグノさん宅を訪問してくれる事になり,彼は知恵をしぼって考えた。なんとかモノにしなければ!! そこで、お米用のパックに籾殻を詰め込んだものを10個用意し、家の中の目立つところに置いた。すると、籾殻パックを見た花嫁候補の家族は「グノさんとこは、食べる物にも不自由してるなんて、ただのうわさだった。こんなにお米のストックがあるじゃないか」と、うまいことカン違いしてくれたらしい。これでやっと、お嫁さんをもらうことのできたグノさん。ヒンドゥー社会では、お嫁さんは"ラクシュミ(富の女神)"とされているが、「このヨメさんが来てくれたおかげで、今日の自分(職人頭であり、建設会社の社長)があるのだ」とグノさんは話をしめくくった。

5月18日

迷路のメンタル&セメント敷きは終わり、買い置き分のポトロを全部セットしてしまった。が、追加分のポトロが来ない!! 明日ポトロが届かなければ、いよいよ作業は中断である。

グノのお頭は、珍しく午前中に来ていたようだ。私やパーカスが見てないと、たいてい座り込んでいる。あのたいこ腹じゃ、現役で働くのはキツいよな。グノさんより、ずっと年配の職人さんだっているのにねぇ。昔ビンボーだったなんて、ウソみたい。

5月19日

昨日終わったと思っていたメンタル敷きが、まだ残っていた。人夫さん4人がメンタル&セメント敷き作業を、職人さん2人はのんびりと鉄を切り、四角いリングを作っていた。

午前中、久々にミスラさん登場。もうひと部屋増やす相談をした。夕方、再度ミスラさんが来た時、自宅改造LODGEは、2階建て18部屋(1F8部屋、2F10部屋)に決定した。

夕方、待望のポトロが届いた。間に合ったぁ。でも、注文分の半分しか来ていない。夏場、山岳地帯は暑すぎて、ポトロの採取は困難。品不足になるのだそうだ。ポトロだけでも、冬季に仕入れておくべきでした。

5月20日

昨日届いたポトロ150個も使い切ってしまった。明日の作業はどうなることやら。

夕方、グノさんとミスラさんが来て、増設分の部屋の寸法をとっていた。

5月21日

増やしたひと部屋の土台の穴掘りと柱立てだけで1日が終わる。

夜、ポトロ400コが届いた。

5月22日

ポトロはあるのに、作業場まで運ぶトラクターがない。今までグノさんのトラクターを使っていたけど、今日は修理に出しているらしい。仕方なく、人夫さん達がポトロを1コづつ頭にのっけて運ぶ。ポトロ1コ50キロ。資材置場から作業現場まで30メートルくらいだろうか。地面はビーチのような砂地である。しかも炎天下!! 皆さん御苦労さまです。その昔、"スーリヤ寺院"が建設された当時。何千人もの人々が、ああやって資材を担いだのだろうぁと想像してしまった。今も当時と大差ない"手づくり建設"ではあるけれど、トラックやトラクターが使えることだけは確かな進歩である。

午前中、資材関係の会社の社長が営業に来た。レンガの仕入れ先を決めてなかったので、お願いすることになった。「建設資金が不足したら言ってください。援助しますよ」だって。私は今まで、「お金貸してくれ」というインド人にしか会ったことがなかったので、少し感動した。

夜10時過ぎ。数人の酔っぱらいが門の所で騒いでいる。建設資材の運搬を手がけるトラック会社の社長とその部下だ。「どうしてうちに仕事をくれないんだ!!」と林にこだまするデカイ声。この社長さん、マイホーム建設の時お世話になって以来、ちょっとしたつきあいのある人。声はケンカごしの迫力だけど、言っていることは泣き落としだ。社長さんとこ不景気なのかな? 以前、運んでもらった資材の質が悪かったので、今回は声をかけずにいたけれど、つきあいもあるし、ポトロが足りないので、タイミングが良かったのを思ってポトロを注文することになった。パーカスが前払いの5000ルピーをその場で手渡す。私としては、酔っぱらって仕事の話をしにくるなんて感心できないし、お酒の入っている人に大金渡して大丈夫かなぁと、心配になる。

5月23日

怖いとヒゲ面をしているくせに、犬を怖がる人夫のポンチュー。お腹をこわしたとかで、午後からリタイアして寝ていた。このモーレツな暑さだから、体調壊さない方が不思議だ。生まれた土地だからとは言え、こっちの人は凄いな。私なんか、1時間外に立ってたら、頭がガンガンしてくるのに。

ジョイノ(住み込みで仕事を手伝ってくれている義妹の夫)の手配したトラクターでポトロ運び。昼間にやって来たグノさんに、「肝心な時にトラクターがないですね」とイヤミを言わせてもらう。昼からはグノさんもポトロ敷きに参加していた。

昨夜の酔っ払い社長のトラックは来なかった。今日朝一のはずだったのに。電話では「明日かならず」と言っていたそうだが・・・・・。

5月24日

ミスラさんに、「私達は素人だから、専門家のあなたを頼りにしているんですよ」とおだててLODGEの見取り図を作成してもらった。けれど、説明を聞いていると、どうも話がかみ合わない。あれ〜? ミスラさん、東西南北をまちがってますよ、コレ。私が指摘すると、彼の手は震えていた。気を悪くしちゃったかなぁ。

ひと部屋増えたことでもあるし(2階を入れるとふた部屋)、鉄、チップス、メンタル等の資材を追加注文せねばならない。もともと建設開始時にミスラさんに出してもらった資材のリスト、ぜんぜん足りていなかった。3月のあの日、彼は総工費約80万ルピーと見積もったけれど、今の段階ですでに、その倍はかかりそうだと見当がつく。ミスラさん、しっかりして下さいよ、頼りにしてるんですからね。

夜になって、ポトロを積んだ、酔っぱらいの社長のトラックが到着した。

5月25日

土台のポトロ敷き3段目。

午後、プリー(コナラクからバスで約1時間)でホテルを経営しているユミさんが、息子のトーマくんと、お客さん(もと¥100ショップの経営者Aさんと南米生まれのBさん)を連れて遊びに来てくれた。午後からは、現場見学そっちのけで、楽しい日本語のひととき。夜ごはんは、わが家恒例のバナナリーフのお皿で、魚カレーを食べていただいた。

「おばあちゃんに力仕事させるなんて酷だよ」と思わせられたけれど 5月26日

給料支払いの件でグノさんともめた末、昨日ストライキをきめこんだ女性陣。今日は通常通りの出勤だが・・・シャンティ、クンニ、マミの他に老婆(?)がひとり。新顔である。細かくて、小さくて、「おばあちゃんに力仕事させるなんて酷だよ」と思わせられたけれど、そんな私が失礼な奴でした。おばあちゃんは、数本歯の抜けた口でパーン(かみタバコ)をクチャクチャやりながら、セメントマサラを担ぎ、誰に劣ることなく働いてくれた。シャンティやクンニに対してでさえ、もうそろそろ隠居して楽したらいいのに、と私は思っていたけれど、いやいや人間働けるうちが花なのかも。



d.jpg(28960 バイト) 5月27日

ポトロ敷きやっと4段目に突入。

見た目に"建設中"らしくなってきて、作業現場に何時間いてもあきない。おかげで私の顔は日に焼けて真っ黒。みんなの顔も真っ黒。

ポトロ削りのマハデヴさんは、信心深いベジタリアン。"バガヴァッド・ギータ(ヒンドゥー教聖書のひとつとも言える叙事詩)"を読むのが趣味だと言う。菜食主義のわりには、他のどの職人や人夫よりも見事な体つきをしている彼は、ポトロ削りだけが任務で、この10年のベテラン。1つ削って1ルピー。日給200ルピーになる。不思議な職業があるもんだ。


e.jpg(24314 バイト) 5月28日

午後、背後でポトロマン(マハデブさん)の鼻息まじりの怒鳴り声が聞こえる。あれっ、さっきまでポトロ置場で黙々と働いていたのに、どうしたんだろう? 様子を伺っていると、ポトロ敷きをしている職人さんが、ポトロマンの削ったポトロをさらに削っているのが気に触ったらしい。「オレがサイズを揃えて削ったのに、手を加えるとは何ごとだ!!」と大声を出している。さすがにこの道10年のプロ。仕事にこだわりを持っているようだ。が、職人さん達はポトロマンの訴えに耳を貸さず、人夫のブラとポンチューは「マハデブさん、昼メシちゃんと食ったのかい? 腹減ると腹立つもんだよ」とからかう。そのうちポトロマンは、職人ダリ&ビジュー組のところまでのり込んで来て、「いいか、よーく見てろ!! ここにマサラを敷いて、こうしてポトロを置けばバッチリだ。これ以上削るこたぁないんだよ。悪いのはポトロじゃなくて、あんたの腕だ」と指導を始める。いつもポーカーフェイスのダリは「はいはい、そうですね」と返事をして、ポトロマンが立ち去ると、やっぱりポトロ削ってた。ポトロマンにはポトロマンのプライド、職人んは職人のプライドがあるのだなぁ。

言うだけ言って、気のすんだポトロマンは、お次はブリ&ポンチューのポトロ運びにちょっかいを出し始めた。「おまえら、1コづつしか運べねぇのか!? 情けねぇ。オレらは4つだ」 ポトロマンはこの日一緒にポトロ削りをしていた新顔のおじさんと共に、普通2人で1コづつ運ぶポトロを4コまとめて担いでみせた。作業現場は、やんやんやの騒ぎ。なーんだ、ポトロマン、自分の仕事が終わって、ヒマだっただけなのね。


5月29日

4段目のポトロ敷き終了。本当は土台にもう1段ポトロを積みたいところだが、品不足に悩まされるのは時間のムダなので、レンガを代用することになった。

午後、ポンチューがゴザの上に寝転がってラジオなど聴いている。またお腹をこわしたにしては、ちょっと優雅すぎるぞ。そう思っているとジョイノが説明してくれた。おとといから泊まり込みで夜の作業(鉄切り)をしている職人さんの食事当番となったボンチュー。同じ泊まり組の人夫ブリと、昨晩ナタを握っての、物騒なケンカをしたのだそうだ。今朝になってももめ合うポンチューとブリ。キレたポンチューは、昼休みに食事もとらず酒をあおり、「もう仕事はしねぇ」とふて寝してしまったのだそうだ。いいなぁ、ポンチューは。この性格なら"職場のストレス"なんて感じたことないんだろうな。彼らはグノさん雇いの人夫なので、事後処理はグノさんに任せることにして好きにさせておいた。ちなみに、うちの娘(4才)は妙に」ポンチューになついている。

5月30日

土台のレンガ積みが続いている。昨夜までいたポンチューは、今日は姿が見えない。ポンチューのケンカ相手ブラが、おばちゃん人夫のクンニに言う。「ポンチューの作ったメシなんて食えねぇよな。おばちゃんの弁当、オレに分けてよ」するとクンニは答えた。「なに言ってんだい。今日のおかずはゲンダ(貝)だよ。食うかい?」 で、ブラ無言。日本人なら、アサリやシジミやサザエやタニシなど食べるけど、こちらで「貝を食べる」と言うと、眉根を寄せる人も多い。クンニのジョークを日本風に言いかえると「今日のおかずはイナゴだよ。食うかい?」ってな感じかな。今日は少人数で仕事も単調なせいか、作業現場はなごやかである。

5月31日

職人さん2人に人夫さん3人と超少人数の日。作業現場では、静かに、たんたんとレンガ積みが続いている。

ポトロを積んだ時点で、土台の高いところと低いところができている(こんなんで大丈夫なのかな?)ので、レンガ積みで調整することに。レンガ4段の個所と5段の個所がある。それでも、まだ、目で見てわかるくらい、高いとこ低いとこがあるけど、こんな調子で、どうやっても垂直な建物が仕上がるのかなぁ。見ものだなぁ。

おとといから、トラクターに1000コづつ積んで運び込まれているレンガ。形が不揃いだったり、よく焼かれてなくてもろい、不良品がかなり混じっている。ライセンスを持っている会社だから安心していたのに、インドの"免許"ってあてにならないなぁとあらためて思う。先日営業に来た社長さんに、パーカスが電話でクレームをつけた。でも、やっぱり数こそ減ったものの不良品は今なお届き続けている。

6月1日

使用人のラモが退職を願い出たり、ジョイノが昨日からひと言もなく嫁さんの実家へ帰ってしまったり、パーカスくんはやめていたお酒を飲んで2日酔いになったりと、身内の中に乱れが。みんな"中だるみ"かな。まだひと月も経っちゃいないのに。

午前中、ミスラさんが作業現場で、ドアと窓の配置を検討していた。見取り図に、いちお描きこまれているけれど、東西南北を間違っていたことだし(南にはドアを設けないでくれと言ってある)、現場を見ないと不安なのかな。建設しながら設計もできていく。そんなのん気さが素敵だな。

6月2日

今日も顔を見せなかったジョイノくん。何をスネてるんだろう。夜、パーカスがわざわざ車で迎えにいった。

直径12mmの鉄の棒が足りなくて、鉄待ちだった増設分の部屋の柱1本は、10mmの鉄棒で代用することになった。本来なら柱には16mmが必要。12mmでも細すぎるのに10mmを使うなんて心配だなぁ。4本の鉄で組むところを、特別に8本に増やして組んではいるけど。

午後、現場へ行ってみると、立てた柱の周囲にセメントwithチップスを流し込んでいるところだった。四方八方から眺めていると、あれえ? 柱の位置、土台のポトロからズレてる。このまま作業を続けたら、建物の壁から柱がポコッと外にはみ出す格好になる。職人さんもパーカスもコッカさんも、誰も気に止めていないのはなぜだろう? 私には、あまりにも気になるので、パーカスから職人ダリに「これでいいのか?」と確認してもらったところ、「ズレているように見えるだけ。心配いりません」とのこと。それでパーカスは納得していたけれど、私は納得できない、理解できない。でも私はど素人なので、今後どう仕上がるのか様子をみることにした。

6月3日
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柱の位置は、やはりズレていた。鉄柱から鉄柱へポトロとレンガを積み終える頃になって、パーカスとコッカさんが騒ぎだした。最後に立てた鉄柱は、明らかに外にはみ出している。その部分、全部壊して柱を建て直せと言い張るパーカスとコッカさん。グノさんが呼び出され、ミスラさんにも参加してもらい、結局、鉄柱をグニャリと曲げて、無理矢理ラインを合わせる方法をとることになった。そんなのアリ?

修正作業は、おもいっきりお叱りを受けたグノさんの手作業となった。「はじめっからダリさんが測って柱を立ててたら、余計な苦労をせずにすんだのにネ」とイヤミを言ったところ、ダリさんは「この柱は、後から指示されたから計算が狂ったんだ。人が行き来して、職人も作業しずらかったんですよ」と、イヤミの反撃。"人が行き来して"とは、私やパーカスやコッカさんのことを言っているらしい。ところが建物全体をチェックしたところ、他にも2本ズレて立っている柱があった。平行か、垂直か等を測りながら作業するのは、プロの職人の基本だと思うんだけどなぁ。どうでしょう、グノさん。ちなみに、グノさんが手がけた修正作業は見事な出来ばえ。さすが職人頭、腕は本物だ!!と感心させられた。今日はやっと、土台のレンガが積み終わった。

6月4日

今日は土台づくりのツメの日。ここ数日、泊まり込みで夜、鉄切りとリング作りをしていた職人さん達は、今朝私が目覚めた時にはすでに現場へ出ていた。何時間休憩を取ったのかなぁ。凄い体力だ。

朝7時頃、グノさんがセメントミキサーを持ってきた。9時には作業開始!!土台のレンガの上に鉄の棒と鉄のリングをセットして、その上にセメントwithチップスを流し込む。これが定着したら、土台の完成だ。ミキサーのモーター音ドドドド・ゴーと、セメントとチップスが混ざり合う音がガッガガンガガンがBGMの、活気ある1日でした。

6月5日

本日の職人さんの作業はお休み。早朝、パーカスが土台に水をまく。水まきは、毎日朝夕の必須作業。これを怠ると、後で建物にヒビ割れが入りやすくなる。

女性陣は通常通りの出勤で、土台を埋めるための砂運び。4時過ぎに、職人のビジューとグノジュニア(グノさんの甥)が来て、明日から使う柱カバーの整備をしていた。

6月6日

午前中、ドアと窓の配置を、ミスラさんがグノさんに説明した。今日からいよいよ建物の本体づくりだ。

ところで、ダリの姿が見えない。メインの職人さんが年配のおじさんに代わっている。鉄柱位置ズレ事件の際、「あの職人さんが、柱立てる時『ズレて見えるだけ』と言ったんです」と、私がダリを名指ししたせいだろうか? 聞かれたから、グノさんに答えただけなんだけど、少し後悔。1度大きなミスを犯したからこそ、今後は気をつけてプロの仕事ぶりを見せてくれるものと期待していたのに。グノさんの指示なのか、ダリ本人の意志なのか知らないけれど、これじゃ(失敗の)やり逃げじゃん。ずるいよー。



インドコナラク、ノリコとパーカスの夢の途中
インド安宿建築日記
パート1
 プロローグ
 安宿のつもりが中級ホテルの設計図・・・5月9日〜5月12日
 5月13日〜6月6日
パート2
 6月7日〜6月30日
 7月7日〜7月8日
 今月のオマケ ナヤックさんちのこぼれ話
パート3
 7月8日〜8月8日
 今月のオマケ ナヤックさんちのこぼれ話
パート4
 8月10日〜9月13日
安宿ピンチ!ノリコとパーカスの夢"は途中のままで、消滅してしまうのだろうか?
番外編
ナヤックさんちのこぼれ話し
番外編
沐浴に行こう!!
番外編
ソニ・メーラNEW!

 あらすじと登場人物

インドへ行くなら、いざコナラクへ!インド・オリッサ州コナラク・ホームスティ


インド・オリッサ州コナラク
自然と世界遺産「スーリヤ寺院」の田舎町
日の出とスーリヤ寺院の眺めが自慢のわが家にホームスティしませんか?
インド古典舞踊、メディテーション、ヒンドゥー語、石像(ヒンドゥーの神様)、彫刻、インド料理など、インドならではの文化を学びたい方、または、インド庶民の生活を体験してみたい方、もしくは、しばし、物質社会から離れてのんびりしたい方、ぜひ一度、お立ち寄りください。
法子 高木 ナヤックまで、お電話かお手紙で!
NORIKO TAKAKI NAYAK KONARAK, PURI 752111 ORISSA INDIA
TEL 001-91-6758-236451(国際) TEL 06758-236451(インド国内)

残念ながら、ノリコさんにはパソコンはありません。使いたくても、ひどいパソコン音痴なんだそうです。それでも、日本の皆さんに発信したい!という希望を、かなえるべく、インドのコナラクより原稿をインドのプーナまで郵送、そこで、かちゃかちゃと原稿おこしをし、このページができあがっているというわけです。リアルインドでは、インドで、何か夢をかなえたい!何かやりたいって皆さんのご連絡を待っています!


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