logo
HOME
WOMBAT
NOWHERE
MAIL
MAILING LIST参加
MAILING LISTログ
BBS


下水道時代から個別浄化時代へ



個別浄化は、水や有機物の再利用を含むことになるだろう。





汚れの発生点に近いところで浄化を行う

個別浄化時代であって、個別浄化「槽」時代ではない。



糞尿を含んで、どうしても出て来る汚れた水を浄化するためには、汚れの発生点からなるべく近いところで浄化を行うのが、もっとも効率的で安上がりだという主張をしている。合併浄化槽というのは日本生まれの装置らしく、浄化槽メーカーらがつくった工業会も盛んに個別槽のメリットを強調している。下水道時代から個別浄化時代へ変更する時が来ている。ここでは個別浄化時代であって、個別浄化「槽」時代とはいわない。それは後で述べるもっと別なシステムも考えられるからだ。そしてこの「個別浄化」という語は水や有機物の再利用を含むことになるだろう。




トイレの多様化




トイレに限って言えば、水や電力供給、汲み取り、メンテナンスに制約がある場所では、さまざまな方法が考えられるようになった。水洗でないタイプの 目についたものをあげておこう。これらを列挙し眺めてみると、し尿の処理なんて、そう難しいものとは思えなくなる。

汲み取り式トイレ…貯めておいて 貯まったらバキュームカーで汲み取り、し尿処理場で処理するか、下肥として使う。

バイオガストイレ…有機物のエネルギーをメタンガスとして取り出して利用。

バイオトイレ…使用後にスイッチを入れ、オガクズの入った発酵槽を加温してかき混ぜる。活発化した微生物が糞尿をほとんど二酸化炭素と水蒸気にしてしまい、ほんの少ししか固形物が残らない。

簡易水洗式…ネポン式(商品名か) 便器の洗浄の貯めに少しだけしか、水を使わないようにした汲み取り式。

オリクリーン…レッドウッド樹皮のチップのはいった発酵槽にエアレーションをし、水と炭酸ガスに分解する。標準家庭で一日にバケツ1杯程度の処理水が貯まるので、随時くみ出して液肥として使えるという。

コンポストトイレ…外からエネルギーを使わず、発酵させ堆肥にする。フェラローヌ型というのもある。排便するたびにオガクズを入れたり時々切り返しが必要ドライトイレ。物質文明の最先端をいくものがこれ、電熱で加温し、水分のほとんどを飛ばしてしまうもの。排気に脱臭剤を使うことで、ほとんど無臭することも出来る。電気さえあればお手軽なのでこれから工事現場などで使われそう。小便の水を大便の処理水に使い、大小の水を蒸発&冷却して、手洗いの水として循環利用することも可能。電力は夜間電力を利用するという事も出来る。ここまで使いやすくなってくると流行るかもしれないが、この方法は有機物を乾燥したゴミにしてしまうため、エネルギーを多く消費する。有機物自体エネルギーなのに、そのエネルギーを使いきるために、別のエネルギーを使うという非効率なことをやっており、動物・植物間の物質の連鎖を中断するという不完全な処理である。




トイレ談義「 お薦めはトイレは、どの方式ですか?」

読者からの質問に答えて…



各種のトイレは それぞれ長所短所がありますので、どれが一番良いのかは、一口にはいえません。私が住んでいる町のケースで考えてみます。

新しく木造の家を建てる場合、大和町によれば、その家が3階建て以上で、延べ床面積が500uより広ければ、役場の都市整備課へ建築許可申請を提出する必要があります。このとき町の方針と違うトイレの様式にしようとすると許可が下りないことがあります。

小さな家であれば、どんな形式でも構わないようですが、町の決めた方針は尊重した方がよさそうです。

この町は二つのエリアに仕切られています。一つは下水道が敷設されている市街部で、ここでは下水道に接続する水洗トイレしか認められません。もう一つは下水道のない地域で、ここでは合併式浄化槽しか認められません。ただ、どうしても下肥を使いたいので汲み取り式にするといえば、それで許可は出ます。

どちらの地域も1戸あたりの負担が同じ位になるように、下水道の利用を始める場合には35万円の加入金が必要になり、合併浄化槽を購入する場合は、県が形式認定している浄化槽に限り、35万円を越える分は助成金が支給されます。

家を建てる場所が下水道の無いエリアでは、順当に考えれば水洗トイレにして合併式浄化槽に流すということになります。これだと浄化槽から放流される水の汚れはBODで20PPMぐらいです。浄化槽の基準値としては20PPM以下という規定がありますが、実際には、浄化槽内の微生物に害のある物質を流して、浄化槽が下痢を起こしたり、メンテナンスで洗浄したりしますので、水質が悪化することも頻繁にあります。浄化槽に対して人が多くて分解が追いつかないケースもあり、どの調査でもだいたい合併式浄化槽の4割ほどが、基準値以上に汚れていたという結果です。これでは、まわりの川を汚す事になります。そこでどうするかということですが、いくつか考えられます。

1. 形式認定されている合併浄化槽を設備し、BODが悪くならないように気をつけて浄化槽を使う。人数にくらべて大き目の浄化槽を使い、浄化槽にEM菌を入れるとか、微生物培養液を時々入れるとかすれば、かなり水質は良い状態に維持できるでしょう。ただし、合併浄化槽を設置する場合は、認可を受けた専門業者に水質検査やメンテナンス、年に数回の汚泥汲み取りがいやおうなく必要になり、年間6〜7万円は掛かるようになります。全体で使う水の量が少なければ、浄化槽から出た水は放流するのではなく、浸透性のある構造物に染み込ませ、空気中に自然蒸発させるという手もあります。土中に浸透させる方法もあるが、地下水汚染に注意、特に近くに井戸がある場合は。

2. 設備代が高くなっても、石井式のような高性能の浄化槽を設備する。県でその機種の形式認定がされていないと助成金が下りず、高いものになります。石井式以外にも性能のいい認定された浄化槽はありますが、BODでいうと最新のものでも10PPMぐらいの性能でしょう。石井式を使っていても、管理業者に委託契約をする必要があり、清掃され過ぎて菌が増えず、浄化力が発揮されない可能性もあります。

3. 汲み取り式として申請して、バイオトイレ、ネポン式、バイオガストイレなどを使う。単純な汲み取り式では、臭いや虫の問題があるからいやだ。申請が必要でも不必要でもバイオトイレはいいかもしれない。バイオトイレはメーカーが増えてきている。汲み取り代がいらない。これらの生活雑排水はなるべく洗剤の使用を控え、汚れた水の排出を減らす配慮が必要。

4. 自分で性能の良い浄化設備を設ける。水道課の承認があれば自分で作れるという話だった。容量の大きな、メンテのしやすい浄化槽をいったん作れば水質は上々で、後は手間や費用が少なくて済む。

5. ハイブリッド。まずトイレ排水だけ貯蔵槽(単独槽の流用も可能)にいれ、そこからの流出水と生活雑排水を合流して、爆気槽(合併式でも単独槽でも流用可能)に入れるというもの。貯蔵槽に貯まる有機物をときおり汲み取れば、爆気槽の目詰まりが遅くなり、水質がよくなることが期待できる。余っている浄化槽が安く手に入るようなら割りに簡単で、単独槽は去年から禁止になったので今なら安く手にはいるかも。

個人的には 4を画策しているが、どれだけ費用を安く出来るかがポイントです。槽が大きくなると、箱の強度、防水、臭い封じなど問題があり、いろいろ調べなければ決定を下せません。使用する人数か少ないと4は不利です。ところで、浄化槽に使われているFRP(強化ガラス繊維)はいつまでも腐敗しないゴミと化し、処分に難儀するという別の問題もあるんですよね。4が難しいようなら3にしてバイオトイレかなあ。





logo
HOME | WOMBAT | NOWHERE | MAIL | MAILING LIST参加 | MAILING LIST過去ログ | BBS



 ・ 微生物活用循環農法 1

 ・ 光合成菌で育てた!?サツマイモ

 ・ 微生物活用循環農法 2

 ・ 微生物活用循環農法 3・4実践編

 ・ 微生物活用循環農法 5

 ・ 微生物活用循環農法 6

 ・ 微生物活用循環農法 7

 ・ 微生物活用循環農法 8

 ・ 微生物活用循環農法 番外編「迫り来る!食料危機」

 ・ ペイする国内農業

 ・ 人糞有効活用への道

 ・ 人糞有効活用への道



 ・ 微生物による土壌の浄化



 ・ 微生物による水の浄化

 ・ 水汚染の止めるには微生物有効利用が鍵

 ・ 世界的な水不足

 ・ 国内の水不足、水争い、水利権

 ・ いかに水を浄化するかが水問題のポイント

 ・ 世界的な水汚染
 ・ 野菜の洗浄消毒
 ・ 塩素
 ・ 連載をはじめた経緯
 ・ 石井式浄化槽
 ・ 石井式浄化槽をめぐって
 ・ 下水道時代から個別浄化時代へ
 ・ 汚れは資源
 ・ 過剰な地下水の汲み上げ
 ・ 設備の小口分散化
 ・ 新しい水のシステム NEW!



 ・ 理想のトイレを考える

 ・ 汲み取り式トイレの話題

 ・ 家つくりのヒント 1



 ・ 微生物と共存するライフ問答


copy right (c) 2001 Fujita Sahaj Licenced Publically under GPL
artwork form Meena's e-nikki ( copyleft )
designed by maha, NOWHERE