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汚れは資源



現行のシステムの大きな欠陥の1つは、下水の中の有機物を汚泥としてしか見なしていないことだ…これまで汚泥と呼んできたものを、資源、有機肥料と見なして利用するシステムを構築すべきだ。





生かされない石井式

現行のシステムの枠組みでは、浄化能力に優れた石井式浄化槽も、能力を発揮できていない。



石井式浄化槽は、現在形式認定されている浄化槽の中ではおそらくもっとも性能がいいだろう。だが処理水の透視度やBOD濃度だけをみて、その性能を鵜呑みにしてはいけない。どんなにハードが良くてもソフト、使い方が悪ければ、その性能はでてこない。この使い方には二者が絡む。浄化槽の利用者と、資格を取り、認可を受けた浄化槽管理を請け負っている業者だ。利用者が浄化槽の微生物に配慮した使い方をしていても、業者が石井式の運転を心得ていないと浄化能力は上がってこない。

浄化槽が上手く働いていても、日が経ち、浄化槽に汚泥が溜まっている頃だと判断した業者は、バキュームカーでやってきて(汚れが少ないので)あまり汚泥の濃くない水を大量に汲み取り(石井式は水量が多い)、内部を洗浄し、高い汲み取り代を請求して帰る。そして塩素が溶け出す薬をしっかりセットしていく。本来なら、何にも手を加えないでいた方がましだった場合もたくさん考えられるが、現行のシステムでは、やむなくこうしたことが起きる。




水に対する従来のシステムのなかで

我々の文明の水に対するシステムの取り決めを見直す時が近づいている。まったく斬新な提案が必要だろう。



上の例のほかにも、自家浄化槽を上手く使って、きれいな産業排水を流していた事業所が、下水道が伸びてきたため、浄化槽を取り壊して下水に接続する事を余儀なくされるとか。不必要でも、律儀に塩素を混入させなければならないとか、本末転倒がしばしば起こる。上水や下水に関するさまざまな規則は、水環境の汚染防止を目的としているのに、その規則が邪魔になって、より良い方法が使えないということがあちこちで起こるのである。

従来の水に関する法制は矛盾を表している。浄化技術は進歩し、処理方法は多様化している。このためにはもっと自由度が欲しい。その一方、現行の水質基準では、美しい自然の回復のためには限界に来ており、不充分である事がはっきりしている。もっと厳しい規制値が必要だ。我々の文明の水に対するシステムの取り決めを見直す時が近づいている。まったく斬新な提案が必要だろう。




汚れは資源

この汚れとは本来何か?



現行のシステムの大きな欠陥の1つは、下水の中の有機物を汚泥としてしか見なしていないことだ。下水処理場やし尿処理場で、日々蓄積される汚泥を有機物として再利用することは各地で行われているものの、数値を忘れたが利用率は数%だったと思う。形式が認定される合併浄化槽のスタイルは、入ってくる汚水が浄化されて出て行き、蓄積して行く汚泥はバキュームカーで抜き取るというパターンだけだ。

この汚れとは本来何か?

植物が光合成で生産したリンや窒素やその他のミネラルが混じった有機物を、動物である人が消費し終わったもので、物質循環からいえば微生物に分解されて、また植物へ戻されるものである。要するに、下水の汚れは本来なら植物に必要な資源である。そこへ人間が愚かな浅知恵でバランスの欠けた化学物質や金属を混ぜてしまうから、植物を傷め、自然を破壊する問題が生じる。そういうものを混ぜなければ、植物にはむしろ必要なものなのだ。現に、ほんの数十年前までは、そのように利用されて来た。

現在の我々の水のシステムでは、この物質循環のサイクルを壊さないで維持しようという考えが欠けている。だから、汚泥が貯まっていく。いまでは捨てるところが無くなってきており、処分に高額の費用が掛かるようになっており、どこの処理場も困っている。その一方、栄養分が帰ってこない農地の植物には、化学物質を合成して与えている。とれる農作物は不健康でエネルギーが乏しい。栄養価が低い。病害虫、天候異変に弱く、生産のために多くの手間と新しい環境破壊が必要になっている。

人の行為の、根本的な矛盾がはっきり見えるではないか。これまで汚泥と呼んできたものを、資源、有機肥料と見なして利用するシステムを構築すべきだ。





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