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いかに水を浄化するかが水問題のポイント



水の利用方法を見直すときだ。利用とはイコール浄化であり、その浄化が十分なものであれば、循環再利用が可能になる。ということは水の問題のポイントは浄化にある。





水問題の考え方




我々が生きて生活していく上で不可欠の水、生の基本的要素である水、全ての物質を形作っている水、その水をどう扱ったらいいか、いろいろな角度から見ている。

水の扱いは、その人の置かれている環境で変わる。この方法がベストだから、皆、このようにしましょうというものではない。これまでは人口が少なくて水を汚してもきれいな水は存分にあり、水のことなどあまり深く考える必要もなかった。

砂漠に住む人達のことを思い出す人がいるかもしれない。本来、人は砂漠に住む生き物ではなかった。水や食べ物が十分に入手出来る土地で繁殖してきた。しだいに文明が発達し、人口が集積し都市が出来ると、森林を収奪した。荒らされた地に砂漠化が起こり、水不足が深刻になっていった。

21世紀、今や我々は水をないがしろにしては、何の未来も思い描けない状況にある。人口が増え、使う水の量が増え、新たに清澄な水源を得るのが困難になった状況で、水との関わりを見直さないことにはどうにもならない。

我々の棲む星は、水の惑星と呼ばれている。元々水があふれ滴る大地だが、汚れていては、あるいは汚していては使えない。清澄な水を自ら作り出すのが我々の文明の至ったところだ。

清澄な水を作り出すとは、陸水が手に入りやすいところでは、要するに水を浄化することを意味する。だが、従来の上水道・下水道・浄化槽・し尿処理場といったシステムは不備が多い。汚染は止まらない。現状を維持することでは汚染が広がり蓄積し、その汚染が水源に達するようになる。微量の有害物質が集団を徐々に不健康にしていく。水源は細り、枯れて行く。

水の利用方法を見直すときだ。利用とはイコール浄化であり、その浄化が十分なものであれば、循環再利用が可能になる。ということは水の問題のポイントは浄化にある。

水の浄化は、本質的に微生物に依っている。水の浄化設備を「生き物(微生物)」とみなし、水・有機物(エネルギー)の循環を見直して、設備や法律の整備を再構築して新しいシステムをつくるべきだ。




古いシステムの邪魔




私はかつて水の浄化装置に関わっていたことがある。それは海水魚の浄化槽であったが、少々は水の浄化に関するセンスを身につけた。その仕事からは離れたが、環境のことをいろいろ知ってきたら、こんなデタラメな水の使い方ではいけない、現状に合う合理的な水の利用形態を検討してみようと思い、この場を借りて、この連載を始めた。

スタート時点では、合理的な浄化設備を頭に描き、生活に組み込まれた水の循環利用システムを読んでいる皆さんにもイメージしてもらうつもりでいた。

それは後で表して行く予定だが、いろいろ学び直すうちに、現実はそう簡単ではなく、せっかく良い図が描けたとしても、それを多くの人に取り入れてもらうことは、なかなか困難であることが判ってきた。

その困難とは、製造技術的問題、衛生的問題、金銭的問題、場所的問題、維持管理の問題などいろいろあるが、もっとも手ごわそうなのは 法的な問題だ。現在、不完全なりにも水のシステムを維持するいろいろな法律制度が整備・維持されており、何か新しいことをやろうとすると すぐその規則に引っ掛かってしまう。新しいシステムを作ろうとすると、古いシステムが邪魔をする。




塩素添加




この古いシステムの問題のひとつとして、日本特有の問題に塩素の添加がある。日本特有といってもチェックしてはいないが、韓国・台湾あたりも日本と同様の法律を設けている可能性はある。

日本の上水道ではかならず塩素が添加されている。下水処理場や浄化槽から放出される水にも塩素が添加される。これは病原菌の感染を予防するための措置である。塩素には強い酸化力があり、これが殺菌効果を表す。塩素ガスは猛毒である。

殺菌のために、ヨーロッパや北米では、オゾンによる消毒が行われている。オゾンは浄水場で使われ、他の物質と化合しやすく、空気中へ抜けやすいので、蛇口まで高濃度で持ち越される事は無く、蛇口から先でもすぐに霧散する。だが日本ではご丁寧に、蛇口でも決められた以上の塩素濃度を保たなければならないことになっている。水道管が長くなって塩素濃度が規定値を下回ると、途中で再び塩素を添加する。きれいずきの日本らしい徹底ぶりだ。

世界のほかの地域、東北アジアを除くアジア全域、アフリカ、南米などでは、塩素を添加している施設もあるのだろうが、蛇口においては野放しというか無頓着で、ほとんど検出されない。

この塩素添加については、賛否両論あろうが、水道学者や衛生管理者、水道供給者、水処理設備業者など、既存のシステムに組している人達からはほとんど批判を聞かない。専門家は水質検査を行い、残留塩素の濃度を測定し、この水は塩素が基準値の○倍も含まれていますから安心です。などと自信たっぷりにいわれるのだ。それを聞くたび、この人達は塩素そのものの毒性をどうしてこうも簡単に見過ごしているのかと悲しくなる。役所を含めて関係の業界全体が塩素を無条件で頭から信じている。塩素の量が多すぎるのは問題になることは知っていようが、 水質基準で決められた範囲から外れていなければ良しとする。

水道に塩素を混ぜていることに疑問を持っているのは、環境や健康問題に熱心な市民団体だが、現在、日本の水道事業所で塩素を問題視し、改善を考えているところは本当に少ないだろう。この問題は農薬と似ている。塩素についていいたいことは多いが疲れたので 続きは次回。





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