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塩素



塩素たのみのシステムは方向転換されるべきである





シャワー室は塩素ガスルーム




毎年、梅雨のシーズンが訪れると、水道に添加される塩素の量が増え、水がまずくなる。水がきれいといわれる町でも同じだ。水がまずくなるとやれやれまたか、仕方がないのだろうが、水道局もきっちり仕事してくれるなあと思う。水道水を直接ごくりとやるのを控えるようにする。

日本の法律では、蛇口までは水道事業者が水質に責任を持つことが義務づけられており(蛇口での残留塩素の量が0.1PPM以上であること)、塩素が混入しているのは現状いかんともしがたい。

塩素は気化しやすい。圧力が急に下がり、水温が高くなればますます早く水から発っていく。温水シャワーは、この条件にぴったり当てはまる。狭いバスルームでシャワーを浴びていると、すぐ塩素ガスが濃くなり浴びている人はそのガスを呼吸する。この状態が5分も続けば身体に害があるという。いわれてみればシャワーのときの薬臭さを思い出す人も多かろう。

スポーツジムやゴミ焼却場の廃熱利用の市民プールなど、あちこちの温水プールに泳ぎにいったが、その水があまりに塩素が濃くていやになる。裸眼ではすぐ目が充血するし、上がりのシャワーを浴びると、髪の毛はなめらかさを失っていて、肌が荒れ、例の臭いがする。これでは健康のためになるのかどうか判らない。どこのプールでも同じ目に遭うので、プールへは行く気がしなくなってきた。

梅雨時の水道水に金魚をいれると死ぬ。そうした水の供給を我々は受けている。私は平気で飲んでいるが何ともないという人もいるが、人間と魚は体重が違う。重量があるので一時に取り入れる塩素量が少ないので、障害が見えないだけで、長期間には健康障害を起こす。現に不健康な人は増え、医療費は増える一方だ。

現状では、蛇口から先の水のことは、自分でちゃんとするしかない。浄水器をつけるとか、沸かすとか汲み置きするとかぐらいは、健康でいたかったら、手間を惜しめない。




塩素たのみのシステム




もう一つ強調しておきたい塩素を使われている場所は浄化槽だ。浄化槽はかならす塩素を添加して消毒をしてから放流することが義務付けられている。この意図は理解できるが矛盾もある。浄化槽から放流される水はBOD20PPM以下という規制があるが、この数値は本来の自然河川からみれば、まだまだ垂れ流しといえるような汚れた水である。そういう水を放流するということは、あとは河川の持つ自然の浄化力にお任せしますということだ。ところがその河川にお任せするのに、塩素という毒を入れて放流しているのだ。これでは汚れた水を受け取る河川の浄化力を抹殺することになる。

石井式合併浄化槽は処理した水のBODが1〜2PPMと清流なみに処理をすることが出来るが、量販される形式認定を受けた廉価なモデルには、規則にのっとって塩素を添加する装置が付けられている。開発者からみれば、さぞ面がゆいことだろうと想像する。

浄水場、下水処理場、し尿処理場でも必ず塩素が使われている。処理する水が汚れているところでは、行程の中で2度使うことだって普通だ。このように日本の水のシステムは何処ででも塩素だらけだ。外れたことは試験など特別のケースでなければ許可されない。




方向転換




塩素の使用ぶりを見ていると、なんだか医療の現場や農業の現場と共通の問題があるのを感じる。それは対立・対決というパターンだ。

人が病気になったら、解熱をする、セキを止める、菌を殺す、腫瘍を切り取る、痛みを押さえる、精神安定剤を使う…。作物がおかしくなったら、虫を殺す、消毒する…。ごうした技法は、対処方であり、本当の原因をみていないし、生物が本来もっている力を生かそうとしていない。

水の浄化においても、塩素で殺すことばかり考えている。しかし、本当は、丁寧にろ過層を通すと、水は浄化され、病原菌は検出されなくなる。ろ過層の微生物が働いてくれる。微生物に十分働いてもらえることを考えたほうが、結局は、万事うまくいく、調和する。

生物ろ過は、あまり効率化できない。汚れの量に応じたろ過池の面積が必要になる。体積を有効利用できない理由は、ろ過層を通過する際、急速に酸素が消費されるからだ。

急速ろ過法という、水圧を掛け、通水速度をあげて、深い部分のろ過層を利用し効率を上げる方法もあるが、目詰まりを起こしたときの手間は同様で、結果的には通水速度の遅いろ過法と大差がない。

物理的に汚れを分離するとしても、その設備やランニングにかかるコスト・エネルギーは大変だし 大量の汚泥の問題が残る。きれいな水のある環境を取り戻したければ、丁寧に生物ろ過を行うしかないが、これには効率的な限度があり、汚れに応じて大きな設備が必要になる。

こうした負担を減らすには、水をなるべく汚さないこと、浄化しにくい物質は使わないこと、汚した水は拡散しないうちにその場で浄化すること、ここに帰着する





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