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バンスリとバリ島

インドのヴァラナシで、バンスリ修行に励む丸富士。バンスリといえば、インド伝統の横笛だ。ハリプラサードが一躍世界的に有名になったために、いまでは、インドでバンスリが飛ぶように売れているという。丸富士が言うには、7年前に、ボンベイの街角でバンスリを売っていた人と出会い、一本50RSのバンスリを購入したという。それが、後で、彼はなんとハリプラサードのバンスリを作っていることで有名になった…。昔一本たった50RSで買えたバンスリが、いまでは一本100ドルだそうだ。。。ところで、今日は丸富士にウェルカムトゥインディアなお話を聞いていたら、なんと、ウェルカムトゥ・バリ島は、ブラックマジックなお話が飛び出してきた。いやぁ、インドネシア・バリ島は、ほんと、不思議な島。インドの名前を頭に持つインドネシア。イスラム教が主な宗教の国だが、バリ島には、インドから伝来したヒンドゥー教が地元の神を混交して一種独特な雰囲気を醸し出している。さて、バリ島で展開するウェルカムなお話はどんなだろう?

夜行バスのなかでの騒ぎ

丸富士:インドネシアの首都ジャカルタからバリ島のデンパサールまで直通の夜行大型バスに乗った。その夜行バスには、外国の旅行者は俺と洋ちゃんと、丸山くんと、オーストラリア人のカップルだけで、あとは地元の人が乗っていた。俺と洋ちゃんが坐っていて、反対側の横の席に丸山くん、その前にオーストラリア人のカップルが坐っていた。あとは、地元の人。ちらほら空席はあったけど、7割かた席は埋まっていた。

一箇所、バスがどこかで止まった後、バスが発車したら、突然、オーストラリア人のカップルが騒ぎ始めた。「シットシット、やられたやられた」と言っている。バスが急に止まって、「なんだ!なんだ?」とみんなも騒ぎ始めて、他の人もあちこちで、「なになにやられた」「これをやられた」とバスじゅう、大騒ぎになった。現地の人もみんなやられた。

詳しく聞いてみると、オーストラリア人のカップルは、窓際の座席に坐っているほうの足の下に置いてあったディパックのなかの手帳が入れてあったんだけど、その手帳の間にはさんであったトラベラーズ・チェックがやられたと言う。すごいでしょ、よく考えてみると。オーストラリア人は二人で一緒に坐っていて、その二人の窓際のほうの席の下に置いてあったバッグのなかに入れてあったシステム手帳の間にはさんであったトラベラーズチェックだけが抜き取られた…。

現地の人に、荷物を調べろと言われて、それで俺は自分の荷物を調べた…ら、俺は壊れていたウォークマンを取られていた。。そのウォークマンは、バッグに入れて、座席の上の荷棚に置いてあったんで、取られたとしても、あんまり不思議ではない。しかも壊れていたしね。だけど、なんで、古ぼけたウォークマンだけを抜いていくのかね、他のもっとましなものがバッグに入っていたのにね。洋ちゃんは懐中時計、それは洋ちゃんが昔の彼氏からもらったもの…それがなくなっていた。同じバッグの中には、財布も入っていたけど、それは無事だったし、現金も抜き取られてなかった。取られたのは懐中時計だけ。現地の人は腕時計取られたりとか、いろいろとみんな取られて騒いでいる。

いったいどういうことなの?俺は皆目検討がつかなかった。。。どいうことなんだろう?運転手は寝ていないけど運転しているでしょ。そして、他の乗客は全員寝ていた。。。で、一番後ろに三人組みが坐っていた。その三人組みがバスが止まって、降りたあと、しばらくして事件が発覚した。それで、現地の乗客のおじさんが、「これはブラックマジックを使った盗難で、インドネシアではブラックマジックを使った盗難は頻繁にあるんだ」と教えてくれた。「へぇ〜」と思ったんだ。

とにかく、そんな騒ぎのなか、無事、バリのデンパサールに到着して、そこから、ウブドの町にすぐ向かって、その町で、丸山くんが、じゃあ、ちょっと出かけようかと言いながら、バッグのなかの、サングラスケースを取り出して、そのケースをパカッと空けたら、、、サングラスがない!やられていた!あのバスのなかで。。。でも、実に考えにくいんだけど、やられたということが。どうしてかというと、丸山くんのバッグは、大きめのズタ袋で、それを腕にグルグル巻きにして、それを窓際と自分の間に挟むようにして置いて、しかも窓際によりかかって寝ていた。そうしていたにも関わらず、そのズタ袋の中に入れてあったレイバンのケースのなかの度付きのサングラスだけがない。。。

インドネシアではブラックマジックを使った盗難が多い

丸富士:すごいでしょ。ここから先は俺の推測になるんだけど…、洋ちゃんの場合、バッグのなかには現金もあったのに、それは取られていない。同じバッグのなかに入っていた昔の彼氏からもらった懐中時計だけない。これは洋ちゃんがプレゼントしてもらったものなので、昔の彼氏からね、とても大切にしていたものだった。俺が取られたのは、壊れたウォークマン。でも、そのウォークマンは、僕がバンスリ修行するときにずっと使っていたもので、それなりに自分にとっては愛着があったんだ。友達の丸山くんは、度付きのサングラスを取られた。度付きのサングラスってなかなかない。やっぱり大切にするよね、で、実際に、丸山くんは、とても大切にしていた。みんな、自分で大切にしているものだけを取られた。。。

そして、その問題の三人組はバスの一番後ろに坐っていた。たぶん、術を人間にかけるときって、後ろからがかけやすいんじゃないかなと思う。人の後頭部は弱い。だから、三人組は一番後ろに坐った。そして、その三人組にはそれぞれ役割があって、その一人は、人を眠らしていく術をかける。別の一人は、見る、、、その人が乗客一人一人のこころの中を見て、その人がいったい何を大切にしているのかを読む。そして、もう一人がそれを実際に取っていった。。。じゃないかな、と思うんだ。たぶん、術の修行かなんかで、そんなことを3人はやっていたんじゃないかなぁと思う。システム手帳にしても、毎日使うものだし、それなりに気にしているし、ましてや、その間にトラベラーズチェックが挟んであったら、そのことをオーストラリア人は気にしていた、はず、でなかったら、バスが止まって、発車したあと、なんで、すぐにとられたと騒ぎはじめる?頻繁に大丈夫かどうかチェックしていて、かなり気にしていたのかも。。そんな推測をしている。まぁ、早い話、謎なんだけどもね。

バリのお寺でバンスリを吹いたら…

丸富士:別にこういう不思議なこともあった。とにかく無事、バリのウブドゥに着いて、俺は、お寺にバンスリ持っていって、そこで吹いた。まぁ、ちょっとしたプージャ(お祈り)のつもりで、台の上でバンスリを吹いていた。そして、ロスメン(バリの民宿)に帰って、夜、洋ちゃんと部屋で寝ていた…ら、突然、洋ちゃんが、「ぷるるる〜」と言うんだ。俺もなんだか、すごくびっくりして恐くなって、ぱっと目が覚めた。同時に洋ちゃんも目を覚ました。洋ちゃんは、俺が人形かなんかに変わってしまったような、すごいリアルな、夢ともいえないようなリアルなものを見て、恐くなって二人で同時に目が覚めた。俺はそのとき、「もしかしたら、お寺だ」と思った。あのお寺でバンスリ吹いたのがまずかったかな?やっぱりちゃんとプージャしてからじゃないとダメだったのかな…それで、翌朝、竹カゴとお菓子を買って、お米をちょっと入れて、花を摘み、ちゃんとしたバリ式のプージャの儀式をして、それから、バンスリをもう一曲吹こうと、昨日と同じ台の上に坐ったら、ちょうど、そのとき、お寺を掃除している人がそこにいて、「あっ!そこは絶対に坐っちゃダメ!そこは神様と同じ高さの位置だから絶対に坐ってはダメ…」「あぁ〜、そうか、ここに坐って吹いていたから怒られたんだ」 それでやっと理由がわかり、そこから降りて、「知らなかったこととはいえ、大変申し訳ございませんでした」と謝ってから、下に坐って吹いたんだ。その夜は、何にもなかった。それからは大丈夫だった。いやぁ、神々が生きているって感じ…。

夜中にいきなり停電になったら、何かが部屋の中に入ってきた

もうひとつ、こんな恐いことがあった。夜中にいきなり停電になった。パッと停電になったら、何かが部屋の中に入ってきた。もちろん何も見えないんだけど、ニュルと何かが入ってきたのがわかった。しかも、すっごく臭い。生臭いものが入ってきた。夜遅かったから、近くで豚を殺したりしてないと思う。豚を殺していたら、生臭かったりするかもしれないけど…。夜あれだけ、遅い時間に、電気がスッと消えた瞬間に、入ってきた感じがした。そのとき、そこには僕と洋ちゃんと丸山くんの三人がいて、三人一様に、同時にそう感じた…。それで、三人してビビってね。ワァーと部屋の中をひとしきり回っていって、そいつが出て行った…その瞬間に電気がついて、生臭い臭いも一緒に消えた。

感覚的にリアルな世界はいまもなお存在している

ヤス:神々、妖怪、その他、もろもろ、一気に生きているって感じだね。

丸富士:ホントにその通り。

ヤス:それは、ほんと、リアルなものなんだね。

丸富士:すごくリアルだね。

ヤス:僕はね、実は、バリのキンタマーニに行ってから、そういう世界がリアルに存在するってのは感じてしまった。科学的に証明できるできないの問題ではなくて、そういうものは、確かに感覚としてリアルなものなんだ。それが現代の科学文明社会になって、どこかに押し込められているだけ…?

丸富士:完璧にいまも生きていて、そこにある世界。科学では説明できないかもしれないけど、感覚としてあるんだね。俺がバリに行く前に、インドのヴァラナシであったジャンキー(ドラッグ各種をやる連中のことを俗にジャンキーと呼ぶ)の西洋人の二人組みから聞いたのは、「いやぁ〜、バリだけだよ、何にも(ドラッグ類)とらなくても楽しめるところは……」と彼らは言っていた。彼らは思いっきりジャンキーしていて、毎日、何やかんやと(ドラッグを)とりまくっているようだったけど、彼らは「バリでは何(ドラッグ)も必要ない。」それくらいに楽しめる場所だってことを彼らは言っていたんだと思う。

人の考えていることが、手にとるようにわかる村人たち

丸富士:いったいどういうことなんだって聞くと、いや、バリには面白いところが、あってねと言う。どこか山の奥のほうの村なんだけど、そこの人は人が考えていることが手にとるようにわかるらしい。その村に行って、どこかに坐って、例えばね、インドのチャイ屋みたいなところに坐って、タバコかなんかすいたいなぁなんて思ったとすると、隣に坐っていたおじさんがタバコをすっと差し出してくる…。おっと最初びっくりするんだけど、まぁ、こういう偶然もあるんだねぇと思いながら、タバコをもらってタバコを吸っていたら、そうだなぁ、コーラでも飲みたいなぁと思うと、そのおじさんがコーラを出してくる。そういうことが立て続けに2回も起こると、なんだかなぁ〜と、変な気持ちになってくる…。そのうち、腹が減ってきて、ぼちぼち飯でも食いたいなぁと思っていると、また、おじさんがおいおいと呼ぶ。おじさんのほうを見ると、あっちあっちと指さして、あそこのメシ屋が美味しいみたいなことを言う。「……?!」あるんだよ、実際にそういうことがって、彼らが口をそろえて言っていた。偶然が三回続けて的確に起こると、どう考えても、その村の人っていうのは、人の考えていることがわかるとしか思えないと言っていた。

あのバリの娘さんと…などとHなこと考えていたら、娘のばあさんにキィと睨まれた

あるんだね、ほんとに、そんなことがって、思ったいたら…俺にも似たような体験あったね。バリの北のほうのビーチで、ドルフィンがよく来るという村で、そのビーチで宿に泊まったんだけど、その宿の使用人の男の子が必要以上に、「ドルフィン・ウォッチング」とうるさく勧誘してきたんで、嫌気がさしてきて、宿をかえたいなぁと思っていた。でも、その宿の前に、いい食堂があって、値段もぼらなくて、美味しいし、そこでずっと食いつづけていて、それで、バリ最後の日に、やっぱりその食堂で食いたいなぁと思いながら宿に帰ってきたら、宿が宴会場みたいになっていて、宿の人が「今日は飲み食い全部タダだから、食っていけ」と言う。俺はすごい嫌な感じがして、俺はいつものお気に入りの食堂で食いたかったのにぃと思っていたんだけど、洋ちゃんが大喜びで…仕方なく、食べることにしたんだけど…でもなぁ、これってひょっとしたらブラックマジックか何かじゃないの?って疑いながら、食っていた。洋ちゃんはもうおおはしゃぎで喜んで、祭りでしか食えないような豚の生血を使った料理なんか、がつがつ食っていた。「うわぁ、これって、祭りのときにしか食べられない料理なのよ!」って喜んでいたんだけど、俺はブラックマジックを疑ってて手をつけられなかった。そこにいる村人も、なんとなく俺の思っていることをわかっているって、そんな感じがしていて…嫌な感じがしていた。

そのとき、まぁ、俺は食っていたんだけど、これはね、洋ちゃんにも言っていない内緒の話なんだけど、食っていて、やっぱり俺はすごく疑っている。やっぱりこの宿のやつらは、絶対、俺の思っていることがわかっているに違いない。だから、俺がこの宿に対してよくない感情をもっていたということがわかっているんで、だから、僕が悪い噂を広めないように、こんな食事を提供しているに違いない!って思っていたんだけど、でも、どうせ、そういうことをしてくれるんなら、どうせなら飯じゃなくて、あっちの綺麗なバリの娘さんが夜来てくれたりしたら、そっちのほうが嬉しいなぁなんて思ったりしていた。そう思ったら、僕の向いに坐っていた宿のおばあさんが僕のほうをキィと睨むんだ。マジ。おばあさんが急に恐い顔をしてこちちを睨んだ。うわぁって思ったよ。

いや、ほんと、実は、そのとき、飯食いながら、俺はかなり想像をたくましくしていたんだ。もしこれが、本当に、俺に宿の悪い評判を立てないようにするために何かしてくれるんだとして、それならねぇ、洋ちゃんのところに、何かうまいこと言って、用事かなんかで、連れ出してくれて、そこに娘さんが来てくれて…なぁんて、いいことがあったりしたら、いいなぁ〜なんて、思ってたりしたときに、おばあさんが、キィと睨んだ…はははっ!最高。

バリの贈り物

丸富士:その夜は、もちろん、そんなことはなかったんだけど、バリは最後の夜だった。次の日、バリ島から出て行った。フェリーに乗っかって…。フェリーから、でっかいバリ島の門が見えるんだけど、それがだんだんと遠ざかっていって、すると、俺は我に返ったようにハッと気が付いた。そうかぁ、そういえば、昨日はバリ最後の夜だったんだ。ひょっとしたら、昨日の夜の祝宴はバリ島が俺に与えてくれたプレゼントだったのかもしれないと思いはじめて…そう思うと、急に涙が込み上げてきて、止まらなくなってしまって…。フェリーのなかでおいおいと泣いてしまった。「バリ島よ、ありがとう。また必ず来ますから…」と、バリ島にお礼したんだ。そういうお話です。

ヤス:うわぁお、このネタ、いただきたいね!

丸富士:どうぞどうぞ、もちろん、OK、5000RSでどうですか!

ヤス:安いねぇ、そんなら、もう一本くらいお願いして、1000RSにまけてもらおうかな!ところで、丸富士はバンスリ持って、インドからインドネシアに行ったんだね。でも、こちらインドでは、そんな話し、ブラックマジックみたいな話はあまり聞かないね。

丸富士:そういう、マジックっぽいもの…うん、聞かないね。

インドとバリはどちらもヒンドゥーだが…

丸富士:インドもバリもどちらもヒンドゥーなんだけどね。もっとも、マナリのほうでは、まだ神々が生きているらしいけども…。とはいっても、マナリで生きている神様はヒンドゥーの神々というより、土着の神々っていう感じらしいけど…。ヒンドゥーの社会になって、それ以前にいた土着の神々は、封印されてしまった?のかな?マナリの山奥では、ヒンドゥーの影響をかろうじて逃れて、土着の神様が生き残ることができた??先日の加藤さんのレポートでも、彼女が言っていたけど、マナリはまるでバリ島のようだと。ある日、寺の神様がお風呂へ入りたいといい始めて、村人総出で、一週間かけて大変な山道を神様といっても、神様の形をした像なんだけど、それをかついで、キルガンガの有名な温泉まで担いでいって、それで、温泉に神様を浸けて、それから、また一週間かけて来た道を帰っていく…。あるときは、神様がこうしてほしいと言うから、そうするとか、そんなことが、日常的にいまでも行われているらしい。まるでバリ島みたいだって…。

丸富士:バリにいるとき、ちょっと思ったんだけど、バリには妖怪とか、何やら怪しげなものがたくさんいる。これは、何でも食うからじゃないかなと思ったんだ。バリでは豚をよく食うし、鶏もよく食う。蛙も食うし、何でも食う。生きているものを食うということが何か関係しているんではないのかなと思ったんだ。動物を自分の体内に取り入れることで、そういうところから体験することで、バリ特有の彫刻とか、ああいう芸術が生まれてうくるんではないのかな?と。ところが、インドのヒンドゥーたちは、基本的に肉は食べない。バリ島はヒンドゥーなんだけど、何でも食べる。牛は確か食べないとは思うんだけど。


るいネット

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