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「 戦 争 と 平 和 」
 ダルマディープのスポンテニアス・トーク
…話はインド500ルピー札大量偽札事件から始まった(8/12)


偽札事件
 今年始め、インドを震撼させた偽札事件というのがあった。インドではこの数年、500ルピー札(日本円にして1300円前後)が流通し始めて、いままで、100RS札(270円ほど)しかなかったので、便利になったものだと思っていたら、お店に行って500ルピー札を出しても、突然、使うことができなくなった…つまり、相当な量の偽札500ルピー札が流通して、500ルピー札パニックが起こったのだ。ちなみに、現在では、偽造されたのと同じ旧500札は廃止され、新しい500RS札になり、そんな問題もなくなっている。

パキスタンと中国?
 まず、この偽札事件、これはインド北部を中心に大量に流通したこと、しかも、かなり精巧にできていて、判別がかなり難しいことから、相当な技術力も持っていないと偽造できないために、パキスタンと中国の陰謀説が浮上した。パキスタンと中国?がなぜ…という話をきいて、ピンとこないのは、それはインドの事情をよく知らないからだろう。これはあくまで推測だが、何の証拠もあがっていないが、しかし、大いに「ありえる」話なのだ。

ジャワラ・ネルー首相
 話は、ジャワラ・ネルー首相の時代にさかのぼる。当時、インドはネルー首相に率いられ、非同盟主義を唱えていた。エジプトのナセルや、そのほか、ソビエトやアメリカの傘下に入らず、独自性を維持する方策をとる第三世界の諸国が非同盟連合を形成していた。他国に介入せず、同時に他国に介入させない方策が非同盟主義と呼ばれている。同時に、また、ネルーは非暴力主義を貫いていた。これはインド独立の父、マハトマ・ガンジーの影響もあるだろうが、彼自身がブッダの影響を多分に受けていたことも関係しているだろう。インドの神秘家和尚は、アメリカの前大統領ロナルド・レーガンを始め、ほとんどの政治家をこきおろすなか、ネルーについては、彼は希にみる政治家だったとして評価している。

 当時、インドは第三世界とはいえ、科学技術力は優秀で、核の開発すら独自でやりとげるだけの技術力を保有していたが、ネルーの非暴力主義のために、ネルーは決してそれを許さなかった。しかし、彼の娘、インディラ・ガンジーはそれをやった。インドはインド西部のラジャスタンにて核実験を成功させ、いまだ、核軍備はしていないものの、世界にその力を示したのだ。

インディラ・ガンジーは父の意志にそむいて核開発をやった…その理由
 なぜ、インディラは父の意志にそむいてまで、核開発にGOサインを出したのか?それは晩年のネルーの失望と関係している。

 当時は、冷戦の最中。アメリカとソビエトには鉄のカーテンが敷かれ、同時にまた、毛沢東ひきいる中国と、ソ連が決別し、それに従って、中国側につくか、ソ連側につくか、共産主義の世界にも亀裂が走り始めた。ネルーはソ連に近づいた。そんななか、隙をついたかのように、中国はインドに侵攻した。中国はインドの北東部を侵略したところで、ソビエトの介入にあい、それ以上の侵略はしなかったものの、いまでも当時中国に侵略されたインド領はそのまま返還されてはいない。そのショックがネルーを襲った。まさか中国がインドに侵攻をかけるとは予想していなかったネルーにとって、平和非暴力主義の限界にショックしたのだ。

 そして、インディラは核開発にGOを出した。ただし、パキスタンもその後を追うかのように核実験に成功した。

すぐさまパキスタンも核実験に成功、中国が裏で…
 さぁ、話はここがミソなのだ。現在も、カシミール問題でつばぜり合いをする宿敵パキスタン。いつも一線触発の可能性を秘めたカシミール国境紛争。インドが核実験に成功すると、すぐさまパキスタンも核実験に成功する。実は、その後ろには中国がいる。パキスタンには当時、核を独力で開発できるような技術も知識もなかった。すべて、中国の援助なのは明白。そして、偽札は、インド北部、おそらくカシミールあたりから大量に流入しているから、パキスタンから流入したと噂されている。しかも、それがあまりに精巧で、通常の印刷力では印刷できるようなシロモノでないことから、印刷は中国に違いないと推測がなされている。証拠はない。ただ、貨幣印刷は、かなり高い技術力を要するのだ。パキスタンでは自国に紙幣印刷力がないため、中国で印刷された紙幣を使用している。中国にとって、インドの紙幣を偽造するなど簡単なことだ。

中国は援助として紙幣と武器をネパールに押し付けた
 インドは、イギリスの統治下、その貨幣印刷の技術を取得したが、私の祖国ネパールにはその技術力がなかった。したがって、昔はネパールの紙幣はヨーロッパで印刷され、ネパールに運ばれた。いまでも、アフリカ諸国は西洋で印刷された紙幣を使用している。ただ、ネパールの場合、最近は、すべて中国で印刷された紙幣を利用している。私は、当時、ネパールで日本の大蔵大臣に相当する人物と懇意にしていて、その彼から直接聞いた話なのだ。彼の話を聞いていたら、たまらない気持ちになったね。ネパールは大国中国を目の前にして、まるでトラににらまれたアヒルのようだったよ。彼らは、援助の手を差し伸べる。援助と言えば、これはありがたい話だと思うだろう。しかし、ありがた迷惑なのだよ、実は。中には確かにありがたいものもあるのだが、それだけをいただきますとは言えない。しかし、大国中国を前に、それはありがた迷惑だと表明することもできない。だから、まるごとすべてありがたく頂戴するのだが、その援助によって、ネパールは紙幣と武器いただいた。というより、無理やりもらわなければならなかった。まったく必要もないような最新のマシンガンなどの武器が次々と中国から入ってきた。実は、つい先日、ネパールで大惨事が発生し、その武器で武装した未来の国王になるはずだった王子が国王や王妃とその親族を皆殺しにしたのだけども…。

インド・ネパールの緊張
 ところが、大量の武器の援助が発覚すると、インドはだまっていなかった。ネパールの武装は、インドにとって直接脅威となるからだ。時の首相ラジブ・ガンジー(インディラ・ガンジーの息子。インディラには二人息子がいたが、その一人サンジャイ・ガンジーは不幸なことに飛行機事故で死んでしまった。彼はたぐいまれな政治家だったが、インドにとってとても惜しい人材消失だ。もし彼が生きていたらと思うと…。弟にラジブはエアインディアのパイロットをしていたが、インディラ暗殺の後、国民会議派を率いて首相に転身した)は、ネパールに強い不快感をしめし、一時、ネパールとの関係が悪化したのだが、時のネパール国王デベンドラが、彼の弟(現在、国王就任)を即刻インドに派遣して、実は必要もないものだが、中国との関係でいたしかたなく与えられた武器であり、我々は決してそれを使用する意志はないことを隠密理に伝えにいかなければならなかったという。

インドを嫌う中国
 悲しい話だ。中国はインドを嫌っている。中国はいやがおうでも、インドを孤立化させ、隣国との関係悪化を願っているのだ。だから、ネパールに援助と称して無理やり武器を送ってくる。ただし、ネパールは昔よりブッダの影響が強い国。他国を武器で侵攻しようという、そういう考え自体にあまり関心がない。

 ところがだ、パキスタンは違っていた。パキスタンは、中国の言いなりになってきた。援助を受け入れ、そして、武器を実際に使用している。カシミール扮装で使用されているのは中国製の武器だ。もっとも、最近では、このパキスタンに介入しているのは、中国だけではない。アメリカもだ。アメリカと中国がこぞってパキスタンに援助と称して武器を貸与している。ターゲットはインド以外のなにものでもない。

パキスタンに手を差し伸べる中国とアメリカ
 私になぜこんなことが言えるのかというと、今から20年近く前になるが、当時、私はネパールの外交官パスポートで、パキスタンに頻繁に出入りしていたからだ。別にネパールの外交官ではなかったが、当時の国王デベンドラは私の叔父にあたり、だから、パスポートも彼にもらったものだ。だから、簡単にパキスタンに出入りできた。そこで、私はパキスタンの安くて良質な小麦の買い付けに行っていた。インドではパンジャブが良質な小麦を産地だが、パンジャブ平原はパキスタンにまたがって広がっている。そのパンジャブには質のよい小麦がなる。しかもパキスタン側のほうが価格が安かった。ネパールは貧しい小国だからね、安いほうがよかったんだ。それでパキスタンの小麦を買い付けるわけだが、でもね、パキスタンのほうがまだ貧しかったよ。私は、いったいパキスタンに何が起こっているのか、興味半分に巷を歩いてみたが、とにかく貧しい。だが、人々は口々にインドをやっつけろ!と叫んでいる。テレビでもそういう扇情的な報道がされているし、見事にマスコントロールなのだ。一時、ブットーという首相が民主主義の首相としてパキスタンを指導したが、それはあえなく終わった。彼は絞首刑になったね。私のみるところでは、アメリカか中国の仕業だろうと思う。彼らは、パキスタンが民主主義になることを望んでいない。よくなることなど望んではいない。民主主義になって、平和な日々がやってくれば、そいうして、ブットーがインドと和平でも結ぼうものなら、それはアメリカや中国の利益に反するんだよ。日本にしても似たような状況だろう。日本は、アメリカの防波堤だよ。冷戦時においては、共産圏への防波堤。アメリカなら、極地戦争に発展した場合、中国が日本に侵攻した場合、どのようにして、それを防いで逆攻撃をかけるかを想定して、いつも軍事訓練をやっているはずだ。日本を戦場にするくらいアメリカにとっては何の問題もない。むしろ場合によってはそれを望んでいる。アメリカにとって日本は単なるバッファにすぎない。そして、また別の意味では日本はアメリカにとっての生産工場でしかありえないんだよ。生産過剰の世の中ではお払い箱…。

インドは大国の思ったようにならない…この国の人間ですら、思ったようにできない…
 ところがね、インドはなかなか彼らの思ったようにはならないだ。だから、言う事を聞かない大国インドをめぐって、中国やアメリカ双方が介入してくるからたまらない。いや、本当のところは、アメリカや中国だけでなく、この国の人間ですら、この国を思ったようにどうすることもできないでいる……。

人間爆弾で暗殺されたラジブガンジー首相
 ラジブガンジーだって、中国に殺されたようなものだよ。タミールの虎というテロリスト組織は中国によって援助されている。つまり、彼らの活動資金、ならびに武器一式は、中国からのものだ。タミールは、インド南部の州だが、それはスリランカに近く、スリランカにもタミール人が多数住んでいる。その地域紛争に軍を派遣して介入したラジブガンジーは、タミールの虎の恨みをかって、タミールの特殊部隊、人間爆弾によって暗殺された。あれも悲惨な事件だったね。彼らは日本の特攻隊並か、それ以上の連中。爆弾を体にまいて、サリーに身を包んだ、特殊部隊の女性が、花束を持って選挙遊説中のラジブガンジーに近づいてきた。そして、花束贈呈の瞬間に、彼女は高性能強力爆弾の引き金を引いたわけだ。もちろん、ラジブガンジーなど木っ端微塵。相当数の人間が、男女の跡形もなくこなごなに吹き飛んだよ。

武器を援助し続ける中国
 これが中国の援助だ。なぜ、援助するか?それはタミール人を援助することで、たえずインドを扮装に巻き込めることなんだ。だから、スリランカはインドと良い関係になることができないんだよ。

 バングラデッシュ問題にしても、最近、中国はいつも介入している。とにかく、大国は自国の利益を中心に動く。他国を自らの利益に使用するために、あらゆる策略謀略を使ってくる。中国で偽造されたインド500RS冊が大量にパキスタンから流入したと言われても、あながち否定もできないのはそのためだ。

パレスチナ留学生の反米感情は尋常ではない
 私は、こんな話をしているとき、パレスチナからの留学生たちのことを思い出した。インドにはアフリカをはじめ、たくさんの国から大勢の留学生がやってくる。ここプーナ大学には大勢の留学生がいる。ちょっとしたきっかけから、私は彼らと知り合いになった。彼らと懇意にしているうちに、彼らはアメリカを絶対に、絶対に信用していないということがよくよくわかってきた。彼らはこんな話をしていた。もし、パレスチナの女性が妊娠したら、その子供がお腹にいるうちから、みんながそのお腹の子供に向けて「絶対にアメリカを信用してはならんぞ」と言いきかせるのだそうだ。彼らはいつも裏切られてきた。最初の裏切りは彼らの土地が奪われたこと。そこまではまだよかった。しかし、彼らに対して、アメリカはいつも二枚舌を使いつづけた。平和的解決と称して、いつもパレスチナ人たちは裏切られつづけたのだ。

アメリカは口では平和と言うが…
 アメリカは口々に平和とか和平を言う。しかし、本心は和平も平和も望んでいない。彼らは戦争を望んでいる!そのたびに、パレスチナ人たちの憎悪心をあおり、戦争に駆り立てている。もし、平和に解決してしまったら、どうなると思う?アメリカは支配力を失うんだよ。たえず、問題を作り出させ、地域紛争を作り出すことで、和平交渉と称して、平和の使者のような顔をして、支配の力を及ぼそうとする。


ダライラマ
 悲しい話だが、これが現実だ。

 現代において、平和(ピース)という言葉ほど、毒され冒涜され、踏みにじられた言葉を、私は他に知らない。

 かなり以前、ダラムサーラーを訪れたとき、私はダライラマに謁見した。ダライラマには誰でも謁見することができる。
 私が謁見しているとき、ある人がダライラマにこう聞いた。

 「中国はチベットを侵略しましたが、あなたは、なぜ武力をもってそれに抵抗しないのですか?」

 「なぜ、アメリカのような大国の援助を求めないのですか?」

 そして彼はこう答えた。

 「ピース!」

 その言葉を聞いて私はハットした。「目には目でなく、歯には歯でない」…策略には策略ではなく、武力には武力でない…ひたすら、ピースを歌いつづけるダライラマの姿に驚いた。現代にも、このような人物が指導者として存在していたとは、これはまさに驚きに値した。

 こんな話しを聞いたことがある。中国のチベット侵攻前夜、ダライラマはポカラ宮で瞑想をしていたという。深い瞑想に入っていたが、側近がもはやこれまでとダライラマに即刻非難をするように勧告したという。ダライラマは「まだだ。まだ、この宮を離れる時が来ていない」と言った。中国軍がもう目と鼻の先にまで迫っているにも関わらずだ。このままでは、ダライラマが危ない。側近は慌てふためいていたが、ダライラマは瞑想したまま、動じる様子がない。それから、何時間たっただろうか、ダライラマは目を開けると、ポカラ宮を立ち去った。そのとき、突然、あたり一面は一寸先も見ることができないような靄に包まれてしまったそうだ。その靄に助けられて、ダライラマ一行は無事ポカラ宮を去ったという。

 すべてを見通しているかのような、ダライラマ。彼にとって、中国軍の侵略という災厄ですら、災厄ではないのかもしれない。この地球という大局から物事を見据えたとき、兄弟がたがいに憎しみあい、血で血を洗うような行為を続けるのは、およそ馬鹿げた行為にしか見えないに違いない。



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